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<コロナが変えたくらしの姿>第4部 旅の新スタイル(1) 海外は遠く 空いた時間 新たな趣味に

2022-02-21 | アイヌ民族関連
北海道新聞02/20 11:49
 国境をまたぐ移動が難しくなったコロナ下で、海外旅行を趣味にしていた人たちの時間の過ごし方や旅行への意識は、どう変わったのか。道内の独身の中高年でつくる旅行サークル「旅友ゆうゆう」会員や、2016~20年に本紙夕刊「おばんでした」のページで随時掲載した「心に残る旅」寄稿者の計4人の事例を紹介する。
 旅友の代表で札幌市西区の釣本益好さん(70)は「コロナ拡大後、パークゴルフや軽登山をする会員が増えた」という。自身は衛星放送の映画を見たり、ウオーキングや読書をしたりして過ごした。オンラインツアーは「旅行番組を見ているような気分になる」と思い、参加していない。
 ピースボートに4回乗船し3回半の世界一周を経験。海外は約50カ国を訪問した。「コロナがなければ一昨年も世界一周するつもりでした」と残念がる。
 感染が落ち着いた時期は観光支援事業「Go Toトラベル」や「どうみん割」も使い、仲間と道内や国内をドライブ旅行するように。道内は釧路や網走、稚内などを1週間ほど訪問した。「外国人客がおらず、温泉もゆったりと入れた。ただ、本当は海外に行きたい」。5月にアジアを巡るクルーズを予約した。
 コロナ収束後について「また別の感染症が大流行するかも。私はまだオーロラを見てないし、パリのルーブル美術館にも行けていない。海外に出られるようになったら、『いつか行こう』と思っていた所に出かけたい」と望んでいる。
 「旅行にも『旅友』の集まりにも出られず時間を持て余し、韓国ドラマを楽しむようになりました。100話以上の連続ドラマを見たり、1日に3話連続で見たり」。旅友の副代表で札幌市西区の加茂谷(かもや)和代さん(68)は、そう明かす。
 コロナ前は会員らと道内外に出かけ、時々は海外へ。直近はイタリアを訪れた。誕生会やマージャン教室の集まりも定期的に参加。それらがなくなり、ほぼ自宅にこもる日が続いた。
 そんな折、たまたまテレビで韓国ドラマを見て、レンタルビデオ店で続きを借りた。「花や山のきれいな映像が多く、心が癒やされた」。好きな俳優もでき、いまもインターネットの動画配信サービスで韓国ドラマを楽しむ。
 ワクチン2回接種後、会員らと大雪山系やニセコの温泉を訪れたが「海外の知らない土地に行くと、いろいろと感激する。元気に歩けるうちに遠くの国に行きたい」との思いが募る。
 次の海外旅行先は、韓国の済州島が第1候補だ。「韓国ドラマに出てくる済州島は美しく、印象的な風景が多かった」と行ける日を待ちわびる。
 「心に残る旅」にドイツや北欧の旅行記が掲載された石狩市の田畑博さん(71)はコロナ拡大後、車で道内各地を巡っている。九州方面の旅行を計画したが感染拡大で予約をキャンセルし、道内を出ていない。
 感染に注意しつつ函館市で世界遺産の大船遺跡を見たり、胆振管内白老町のアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」を訪れたり。いずれも数日間の泊まりがけだ。「道内も、まだ行ってない所はある。いろいろと再発見があって面白い」と楽しむ。
 趣味のガーデニングにも時間を費やすようになった。育てる植物の種類を増やし、時間をかけて落ち葉で腐葉土を作っている。
 1~2年に1度は出かけていた海外は17年のタイを最後に行けていない。「元気なうちにまた海外に行きたいし、国内も巡りたい。それには健康でいないと」。再び旅ができる日に備え、ウオーキングやジム通いもして体力づくりに励む。
 コロナで旅行を控え続けている人も。滝川市の西谷勲さん(80)は「私は用心深いので、どうみん割の第2弾が昨年12月に始まったときも『まだ我慢しよう』と思っていた。オミクロン株の流行で、さらに静観が必要になった」と語る。
 かつては年2回ほど、1週間前後をかけて夫婦で国内外を観光し、「心に残る旅」にはスイスや南アフリカの思い出を寄稿した。インドやタイ、ベトナムも行く予定だったが、コロナ禍で今後の海外は諦めた。
 いまは複数の新聞に投稿したり、雑誌のパズルを解いたりして過ごす。以前参加したバスツアー業者から「感染対策を徹底し、乗車人数を半分以下にしています」とツアーの案内が届くが「感染予防のため、まだ行ってはならない。2年後くらいには国内観光を再開したい」と考えている。
■旅行するなら少人数、近場
 新型コロナウイルスの感染拡大で大きく影響を受けたことの一つは観光旅行だ。緊急事態宣言などによる外出の制限や抑制が解かれた後も、市民の間では他人との接触が避けられない観光名所の訪問や公共交通機関の利用を控えたり、減らしたりする動きが出ている。各国の感染対策で海外旅行のハードルは著しく上がった。「コロナが変えたくらしの姿」第4部は道民の新たな旅のスタイルを探り、今後を展望する。
■官民で各種調査 「混む場所避ける」7割
 旅をするなら夫婦や恋人と少人数で近場を訪れ、混雑を避ける―。新型コロナ拡大後の日本人の旅行意識に関する複数の調査で、そんな「コロナ下の旅のスタイル」が浮かんできた。
 観光庁の旅行・観光消費動向調査をみると、2021年1~9月の日本人の国内旅行者数(速報値含む)は延べ約1億7800万人。前年同期比で約3700万人減(17%減)、19年の同期比で約2億8千万人減(61%減)と落ち込んだ。
 公益財団法人日本交通公社(JTBF)の21年の旅行意識調査によると、コロナ下での国内旅行は「行きたい」が31%、「行きたくない」は63%で、海外旅行は「行きたい」6%、「行きたくない」56%だった。コロナ収束後は国内旅行に「行きたい」が72%、海外旅行に「行きたい」が34%に上昇。コロナの影響で旅行を我慢している様子がうかがえる=グラフ=。
 コロナ下の旅行で意識すること(複数回答)は「混雑する場所を避ける」(74%)、「混雑する時間帯を避ける」(64%)が多く、「温泉旅館では露天などの専用風呂が備わった客室を選ぶ」(58%)、「1人または身近な人と少人数で旅行する」(52%)、「バスツアーへの参加を控える」(44%)も目立った。
 じゃらんリサーチセンターの21年度の宿泊旅行調査では、20年度に国内で宿泊旅行した人のうち、居住地と同じ都道府県を訪れた人の割合は北海道が77%(前年度比20ポイント増)で全国で最も高く、2位の秋田県を16ポイント近く上回った。
 宿泊旅行の人数形態は「夫婦2人」が30%で最も多く、前年度比4・5ポイント増。「一人旅」は18%で2番目に多かったものの、前年度から1ポイント減った。「友人と」は同3ポイント減少した一方、「恋人と」は1ポイント増え、親密な人との少人数での旅行に移る傾向だった。
■入国制限 各国さまざま
 新型コロナの感染拡大後、多くの国・地域が外国からの観光客の受け入れを厳しく制限している。一方、ワクチン接種証明書やウイルス検査の陰性証明書を条件に、入国後は比較的自由に観光できる国もある。日本人の渡航者が多い10カ国・地域での、日本人観光客への主な入国制限について、各国大使館のホームページ(HP)や外務省の海外安全HPなどを基に18日時点の情報をまとめた。
 ハワイやグアムを含む米国への入国には、ワクチン接種証明書と、飛行機の出発1日以内に受けたウイルス検査の陰性証明書が必要になる。
 タイは出発前72時間以内に発行されたPCR検査の陰性証明書や5万ドル(約575万円)以上の医療保険への加入、入国申請システムへの登録などが渡航の条件。ワクチン接種証明書があれば隔離措置の免除も選べ、到着日と5日目にPCR検査を受ける。接種証明書がない場合は到着後10日間隔離される。
 フィリピンはワクチン接種証明書と渡航前48時間以内に行ったPCR検査の陰性証明書、3万5千ドル(約403万円)以上の医療保険への加入などが必要。スペインはワクチン接種証明書(接種から270日以内のもの)とスペイン保健省の専用アプリの登録・提示が求められる。
 韓国、中国、台湾、ベトナム、シンガポールへは18日現在、日本人観光客は入国できない。このうちベトナムは3月15日から、日本人を含む外国人観光客の受け入れを再開する方針だ。
 渡航できる国でも航空会社や乗り継ぎする国によっては条件や制限がある。いずれも最新情報や詳細は大使館のHPなどで確認を。
 日本人の海外からの帰国には、滞在国・地域の出発72時間以内に検体を取ったウイルス検査の陰性証明書が必要。到着後は滞在国・地域に応じた宿泊施設や自宅での待機が求められる。(編集委員 町田誠が担当し、5回連載します)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/647925

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アイヌ文化を発掘調査から理解 苫小牧市美術博物館で来月6日

2022-02-21 | アイヌ民族関連

苫小牧民報2022/2/19配信
 苫小牧市美術博物館は、3月6日午後2時から館内で開く講演会「発掘調査からわかるアイヌ文化」の受講者を募集している。  講師は伊達市教育委員会生涯学習課文化財係の主任、永谷幸人さん。遺跡の発掘調査で明らかになるアイヌ文化期の暮らしにつ…
この続き:161文字
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https://www.tomamin.co.jp/article/news/main/70263/

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