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先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

まりも湯跡地に足湯新設 阿寒湖温泉、4月末に利用開始予定

2022-02-22 | アイヌ民族関連
北海道新聞02/22 05:00

【阿寒湖温泉】2019年12月から休業していた人気の公衆浴場「まりも湯」(釧路市阿寒町阿寒湖温泉1)の跡地に、鶴雅リゾートが出資する会社「阿寒温泉土地」が建物の柱などにアイヌ文様を施した新たな足湯施設をつくる。4月末から利用を始める予定で、今月末まで足湯の名称を公募している。
 まりも湯は地元のホテル経営者らが出資する阿寒温泉土地が1957年に営業を開始。地元の常連から観光客まで幅広く愛されていたが、管理人の不在や建物の老朽化で休業が続き、昨年10月に廃業した。
 同社は昨年12月から建て替え工事を開始。建物は2月中に完成予定で、雪解け後に緑地化など外構工事を行う。事業費は約7千万円で、環境省や観光庁の補助金を一部利用した。
 足湯は敷地面積460平方メートル、建物面積189平方メートル。木造屋根付きで、掘りごたつ風のテーブルを設け、入り口の階段や足湯の周囲に小型のあんどんを置く。入り口と広場に大小アイヌ文様を彫刻した柱「カムイニ」を計5本配置するほか、木造屋根の柱やあんどんにもアイヌ文様を施し、阿寒湖地域ならではのデザインにする。
 足湯利用は無料で、一般客への温泉販売を検討する。飲食やテレワークができるよう広場内に公衆無線LAN「Wi―Fi(ワイファイ)」環境を整備する。鶴雅リゾートの金子力社長は「温泉街の景観を良くし、インバウンド(訪日外国人客)を含む観光客にくつろいでもらえる空間を提供したい」と話す。
 足湯の名称は10字以内。住所・氏名・電話番号と名称案を記し、メール(koubo@tsuruga.com)か、鶴雅グループ営業戦略部に郵送で応募する。採用された人にはあかん遊久の里鶴雅のペア宿泊券をプレゼントする。(伊藤美穂)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/648444

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アイヌ文様と有田焼コラボ、多彩な12皿 ネット限定販売

2022-02-22 | アイヌ民族関連
北海道新聞02/21 22:27 更新
 【阿寒湖温泉】釧路市阿寒町阿寒湖温泉の工芸作家と佐賀県の伝統工芸品である有田焼の二つの窯元がコラボした皿がクラウドファンディング(CF)サイトで販売されている。アイヌ文化の知的財産保護などに取り組む一般社団法人「阿寒アイヌコンサルン」(釧路市阿寒町)の監修でアイヌ文様のデザインを施した12種類が完成し、アイヌ文化の魅力を発信している。
 国のアイヌ政策推進交付金を活用する「阿寒湖アイヌアーティストのブランド化」事業の一環。阿寒湖アイヌコタンの工芸作家5人が協力し、有田焼の二つの窯元が製作した。
 窯元「久右エ門窯」は女性工芸家2人によるアイヌ文様の絵柄を藍の染め付けで表現し、青と白のコントラストが美しい6種類を製作。それぞれ直径12センチで、6枚セット1万1600円(送料込み)など。
 窯元「やま平窯」は男性木彫作家3人による文様の木彫りから型を写し取り、凹凸を釉薬(ゆうやく)の濃淡で表現した。
 3人それぞれのデザインで透明感のある青色とあめ色があり、各色3枚セット(直径21センチ1枚、同15センチ2枚)で8940円(同)。
 同法人によると、阿寒湖畔一帯の森林を保有、管理する前田一歩園財団初代園主の前田正名氏が阿寒湖畔に居を構える以前、1878年の第3回パリ万博で有田焼の紹介に尽力したことが史実として残る。担当者は「阿寒湖温泉と有田焼というそれぞれの発展を前田正名という人物が支えたという不思議な縁も感じている」と指摘する。
 プロジェクトリーダーの木彫作家斉藤政輝さん(64)は「彫った文様のデザインがきれいにお皿に出ていてよかった。歴史ある有田焼とのコラボでアイヌ文化に興味を持ってもらうきっかけになれば」と期待する。3月13日までCFサイト「エンニチFUNDING」(https://www.ennichi-funding.com/)で販売。問い合わせは同法人(電)0154・65・8973へ。(伊藤美穂)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/648396

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<今日の話題>唯一無二の芸術

2022-02-22 | アイヌ民族関連
北海道新聞 02/21 16:00
 美術史に明るくなくとも最近、渡辺省亭(せいてい)の名前を耳にする機会が増えた。明治から大正にかけて活躍した花鳥画の名手だ。知名度がこの20年で飛躍的に高まった江戸中期の画家伊藤若冲(じゃくちゅう)に続く、日本美術の新スターと目される。
 繊細かつ巧みな画技は当時の画界で群を抜き、20代後半でパリ万博出品作に選ばれて渡仏し、印象派の画家とも交流。欧米の有名美術館が作品を数多く所蔵する。
 ただ若冲と同様、その名は長く忘れられ、知る人ぞ知る存在だった。注目されるようになったのは2017年に開かれた没後100年記念の展覧会が契機とされる。
 省亭は晩年、画壇に背を向け展覧会に出品せず、美術全集に載ることもほぼなくなった。一方、小説の挿絵や雑誌の口絵も手がけた。
 美術史家の山下裕二明治学院大教授は、美術史の主流から外れたのは画壇との距離だけでなく、商業美術的な領域に身を置いたことも一因とみる(「商業美術家の逆襲」NHK出版)。そんな独自の世界で生きた芸術家に光を当てる機運は日本画にとどまらない。
 同著は再評価が待たれる作家として、釧路市阿寒湖畔に民芸店「熊の家」を構えたアイヌ民族彫刻家、藤戸竹喜(ふじとたけき)さん(1934~2018年)を挙げ、「北海道土産の定番である木彫りの熊を唯一無二の芸術にした人」とたたえる。
 東京で昨年開かれた回顧展を機に熱い視線が注がれ、道外から熊の家を訪れるファンもいる。時に権威的でとっつきにくいとも見られがちな美術の世界がぐっと身近に思えてくる。(西山由佳子)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/648257

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<カムイの大地 風景編>21 冬の知床チャシコツ崎 氷の世界 春はまだ遠く

2022-02-22 | アイヌ民族関連
北海道新聞02/21 16:00
 オホーツク管内斜里町ウトロのチャシコツ崎。オホーツク海を覆う流氷と岬のつららが氷の世界をつくる。
 太陽光の力が増し、一日中氷点下の真冬日から解放される日が増えてきた。しかし、知床半島は大地も海も氷と雪で白一色。低気圧は雲を、雲は雪を誘う。春の訪れはもう少し先だ。
 チャシコツ崎の先端は波に岩盤が削られオーバーハングしている。波しぶきがつららとなり、吹き付ける雪が付着。氷瀑(ひょうばく)のようだ。むき出しの岩場はただでさえ歩きにくいが、氷のよろいをまとい、人間の接近を容易に許さない。
 厳しい季節がシリ(アイヌ語で陸地)エトク(突端)に手つかずの自然を残したと実感した。(茂忠信、写真も)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/648178

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北大 「ダイバーシティ&インクルージョン推進宣言」制定記念講演 多様性推進へ提言

2022-02-22 | アイヌ民族関連
北海道新聞02/21 10:37
 北大は、人種や言語、性別、障害などあらゆる差別をなくし、多様な人々との共生を進めることを目的に、「ダイバーシティ(多様性)&インクルージョン(包摂)推進宣言」を昨年12月に制定した。オンラインで同月に4回行われた記念講演では大学との関わりをテーマに、京都精華大のウスビ・サコ学長が「民族」、東京電機大の山田あすか教授(建築計画)が「ユニバーサルキャンパスデザイン」、奈良女子大の三成美保教授(ジェンダー法学)が「セクシュアリティ」、東大の大沢真理名誉教授(社会政策)が「ジェンダー」の視点で語った。4人の講演要旨のほか、共生社会について意見を交わしたサコ学長とアイヌ民族の芸術家集団「アイヌ・アート・プロジェクト」の結城幸司代表の対談を紹介する。
■民族 違い認め合う社会に 京都精華大 ウスビ・サコ学長
 私は2018年4月から京都精華大の学長を務めています。最近は留学生が増え、学長になった時は10%近くだったのが、27%に伸びています。大学の教員、職員、学生が同等に人間であるということを実現するため、(学長に就任した年に新たな)「ダイバーシティ推進宣言」を制定しました。
 宣言を掲げるだけの単なる言葉ではなく、さまざまな取り組みも行っています。一例として、学生名簿は「男」「女」の区分けをせず、学生の呼び名は「さん」に統一。誰もが使えるトイレを設置しました。LGBTQをはじめマイノリティー(性的少数者)を尊重する制度もつくりました。
 まだまだ十分ではないと思いますが、同様に推進宣言をした北大とも連携していきたい。多様な社会の実現に向けては、個々の大学だけで対応するのではなく、日本社会が変わることが大切です。
 私は23の民族で構成されるマリ共和国に生まれました。民族が異なれば文化や言語も異なります。一人の人間がさまざまな背景を持ち、多様化しているのは日本でも同じでしょう。ただ、日本では異なる文化圏に属する他者を一定の枠にはめようとする。互いに認め合わなければ、共生社会は実現できないと思います。
 ダイバーシティーとは、さまざまな背景や属性を持ち、それぞれ違うということを認識することです。日本社会では空気を読むことを求められますが、多様化する社会の中で、それぞれが思っていることを言わないかぎり、社会は協調されないのではないでしょうか。
 人権問題に関して、日本はグローバル化(地球規模化)の基準にあるのか非常に疑問です。「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命も大事だ)」問題(米国で20年、白人警官が黒人男性を押さえつけ、死亡させたことから起きた抗議デモのスローガンにちなんだ)で私が日本のテレビでコメントした際、「黒人大学長」と紹介されました。「(アフリカ生まれを意味する)アフリカンボーン」とは言われても、黒人大学長はありません。放送用語として普遍化されているのは、日本で構造的な差別が残っているからだと思います。
 グローバル化が進み、暮らしや学び、仕事の中に、あらゆる国の人や物、仕組みがあふれ、自国の常識だけで生活していくことは困難になっています。真のグローバル人材というのは、自分の足元をしっかりと見つめ、出身地域の文化、さらには他地域の文化を持つ人を大切にすることではないかと思っています。
 不確かな社会の状況下で大事なのが、論理的な「答え」だけではなく、そもそもの「問い」を立てることです。何でも答えや結論を出そうとしがちですが、問いにたどり着き、「再設定」する勇気が必要です。社会の中にはさまざまな課題がありますが、共生社会の実現にたどり着くことができると私は信じています。
■対話からの学び重要 次の時代へ変化の時 サコ学長、アイヌ・アート・プロジェクト結城幸司代表対談
 結城 先住民がいる土地の大学という意味では、北大の今回の宣言は遅すぎました。サコ学長が違いを認め合う社会を目指して日本を見ている姿は感動的で、僕たちアイヌもこれまでのことを受け止めながら、次の時代に向かう変化の時を迎えていると感じました。
 サコ さまざまな背景を持つ人が一緒に住めば互いの文化から学習し、新しい社会が生まれます。北海道の文化はアイヌ文化であり、開拓者の文化でもある。(アイヌ民族の存在を認めてこなかった)歴史的事実を反省しながら、インクルーシブ(包括的)に学び合うことが重要です。
 結城 北海道はアイヌ語に由来する地名がありますが、多くの子どもは自分が住む土地の本当の意味を知らずに生きている。サコ学長がマリの文化を正々堂々と語る姿はうらやましい。宣言が遅すぎたと言いましたが落胆はしていません。そこから何を行っていくかを考えていきたいです。
 サコ 私は日本に来たことによって、より「マリ人」になったと感じています。自分が当たり前と思っていたものが当たり前じゃないことに指摘されて初めて気がつきました。こうした機会が非常に重要で、大学がその場をつくればいい。それぞれの違いもぶつけ合うべきだと思います。
 結城 僕らがやらなければいけないのは、(アイヌ民族と他の人たちが)もう一回出会い直し、(互いを)捉え直すことを堂々とやること。宣言を「偽物」にしないためには、(文化や歴史を)つくり上げていく覚悟が必要です。
 サコ 宣言は「始まり」であって「完成形」ではない。「知っているつもり」はいけません。対話の中でいろいろなことを学び、真摯(しんし)に受け止めていくことが重要です。
<略歴>ウスビ・サコ 西アフリカに位置するマリ共和国生まれ。同国の派遣で中国の北京語言大学と南京東南大学で学ぶ。1991年に来日し、99年に京大大学院工学研究科建築学専攻博士課程を修了。専門は空間人類学。京都精華大学(京都市左京区)人文学部教員、学部長を経て現職。55歳。
■ユニバーサルキャンパスデザイン 学生以外の姿当たり前に 東京電機大 山田あすか教授
 あらゆるデザインはアンコンシャスバイアス(無意識の偏見)を含む「思想の塊」と言えます。ユニバーサル(普遍的な)デザインも、誰かにとってのバリアフリーが、他の人のバリアーになる可能性もある。状況に応じて調整や選択ができることが必要です。ユニバーサルデザインのキャンパスをつくるには、常にそれらが実現できているか問い続ける姿勢が大切です。
 北大のような国立大は「公的な社会資本」と位置づけられています。「大学はこういう所」「こんなことはできない」といった限定的な見方もされますが、社会のための実験場として、新たな技術や価値が生まれる場とも解釈できます。開かれた場であると同時に、部分的に閉じられている。そのバランスが大切です。
 共生社会を考える時に、大学キャンパスができることは「ただいることができる」という新しい当たり前をつくることだと思います。キャンパスに学生だけではなく、さまざまな人がいるという姿が、ダイバーシティーや共生につながっていくと思います。
■セクシュアリティ 「無意識の偏見」気付きを 奈良女子大 三成美保教授
 北海道は(LGBTQなど)性的少数者への関心が高い地域です。北大には全国でも珍しい大学公認の性的少数者らによる学生サークル「虹の集い」があります。札幌市は(2017年、同性カップルを公的に認める)パートナーシップ宣誓制度を政令都市で初めて導入しました。
 そもそも性の多様性は特定の人の特別な問題ではなく、全ての人に共通する尊厳、人権の問題。海外でLGBTQなどへの法的権利が保障されている国は社会としての受容度も高い。
 日本には性的少数者の割合に関する統計がなく、国の政策として進みにくい。自治体や大学が個別に理解促進に取り組んでいるのが実情です。世代によって理解に格差もあります。無意識の偏見に基づく(肉体的、精神的)暴力は日常的で、全ての人が気付くための研修を受ける必要があります。大学での事例をみると、心と体の性が一致しないトランスジェンダーは使うトイレに困るなど生活上の支障が多い。(性的少数者の)権利保障だけではなく、大学全体でジェンダーの視点を踏まえた施策が必要です。優れた人材の確保につながり、経済的、社会的な効果が高まるでしょう。
■ジェンダー 女性の貧困 コロナで露呈 東大 大沢真理名誉教授
 政府は「人への投資」と言ってますが、本気度については疑問です。世界を見渡すと、社会的な投資戦略は貧困と社会的排除を防ぐために行われています。欧州連合(EU)が20年以上進み、アジアでは韓国が先行しています。
 日本は社会保障機能の強化が急務です。政府の社会保障制度改革国民会議が2013年に提出した報告書では、社会保障制度を(終身雇用の夫と専業主婦による家庭を前提とした)「1970年代モデル」から、(超高齢社会に対応できる)「21世紀日本モデル」に転換する必要を説きましたが実態は変わっていません。
 日本は人への投資が弱い中、教育機関への支出が低い。政府支出に占める教育の割合は、経済協力開発機構(OECD)諸国で最低の部類で、女性研究者の比率も低いまま。社会人の学び直しも同様に最低レベルとなっています。
 社会保障の機能強化が進まない中、貧困問題は深刻です。特に就業するひとり親の貧困率はOECDにインド、中国を加えた中で日本が最低です。女性が働くことや子育てをすることに罰を科されているような状況です。以前からあった問題ですが、コロナ禍で露呈し、政府がもたらした「コロナ対策禍」とも言えます。(光嶋るい、田口博久)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/648147

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ケイト・ブランシェットが修道女 豪映画「The New Boy」に主演

2022-02-22 | 先住民族関連
映画.COM2022年2月21日 15:00

ケイト・ブランシェット
Photo by Carlos Alvarez/Getty Images
「スウィート・カントリー」の豪監督ワーウィック・ソーントンの新作「The New Boy(原題)」に、ケイト・ブランシェットが修道女役で主演することがわかった。
米Deadlineによれば、ソーントン監督・脚本の新作は1940年代のオーストラリアが舞台。真夜中に、先住民族の孤児である9歳の少年が、背教者の修道女(ブランシェット)が運営する修道院にやってきたことで、周囲の秩序に揺らぎが生じていくというストーリーのようだ。ブランシェットと夫アンドリュー・アプトンの製作会社ダーティ・フィルムズと、スカーレット・ピクチャーズがプロデュースし、10月に南オーストラリア州でクランクインする。
ブランシェットは、「シェイプ・オブ・ウォーター」のギレルモ・デル・トロ監督が名作ノワール小説を映画化した「ナイトメア・アリー」でブラッドリー・クーパーと共演。第94回アカデミー賞で作品賞を含む4部門にノミネートされている同作は、3月25日から日本公開される。
https://eiga.com/news/20220221/10/

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世界の先住民と琉球連帯 国連活動25年 シンポに寄せて 松島泰勝 犠牲構造崩し権利回復へ

2022-02-22 | ウチナー・沖縄
沖縄タイムス2022年2月22日 05:00
 国連を舞台に沖縄の人々の権利回復を求める活動が始まって25年になるが、一方で米軍基地による人権侵害や沖縄に対するヘイトは絶えない。国連に出向いた団体・個人らでつくる琉球先住民族ネットワーク会議が、これまでの歩みを報告し、現状を打開するためのシンポを23日に開く。
この記事は有料会員限定です。
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https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/914226

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台湾の超人気ドラマ『斯卡羅(スカロ)』とは?撮影場所にも行ってみた!

2022-02-22 | 先住民族関連
note2022年2月22日 00:04

みなさんこんにちは、台南大好きライターのKayです。突然ですが台湾好きの皆さん、最近台湾で大ヒットした『斯卡羅(スカロ)』というドラマをご存知ですか?
『斯卡羅(スカロ)』は19世紀に台湾で本当に起きた事件をテレビドラマ化したものです。台湾人も知らない台湾の歴史をダイナミックな歴史ドラマに仕立てあげ、Netflixでは一ヶ月以上も上位3位にランクインした超話題作です。
そんな『斯卡羅(スカロ)』の撮影現場が実は台南にあります。ここは期間限定公開なので、いつ行っても必ず見られるとは限りません。旅行で来るとなるとなかなか行くのが難しいでしょう。
そこで今回は、絶対見てほしい『斯卡羅(スカロ)』の3つの魅力紹介と、台湾に住んでるからこそできる『岸内糖廠(岸内砂糖工場)』の現地レポートをお届けしたいと思います!
台湾や台湾の歴史に興味がある人は必見ですよ〜!
台湾の大人気ドラマ『斯卡羅(スカロ)』とは?
『斯卡羅(スカロ)』が扱うテーマ「ローバー号事件」
『斯卡羅(スカロ)』は1867年に台湾の墾丁地域で起きた「ローバー号事件」をきっかけに発生したアメリカ人と台湾の先住民と清の人々による戦争を扱ったドラマです。
ローバー号事件とは簡単にいうと、アメリカ船籍のローバー号が台湾南部に座礁し、結果乗組員が台湾の先住民に殺害されてしまった事件です。
ただ原因は乗組員たちが誤って先住民のエリアに足を踏み入れたためで、先住民の人は悪意があって殺したわけではないのがなかなか悲しいところです。
ですがこの事件を知ったアメリカが激怒し、アモイのアメリカ領事を台湾に派遣して調査を始めます。この事件は台湾近代史の150年の起点とされるほど重要な歴史的事件にもかかわらず、教科書にも載っていませんでした。
『斯卡羅(スカロ)』は監督の曹瑞原が細部まで時代背景やキャストにこだわり、制作・撮影に3年の歳月と8億円の製作費をかけてこの時代を再現しました。放送したテレビ局では歴代で最高視聴率を獲得したそうです。
『斯卡羅(スカロ)』の見どころ3つ
時代背景がわかったところで、『斯卡羅(スカロ)』の見どころ3つ紹介しましょう。
主なキャストは3ヶ国語を操る客家人の蝶妹、台湾にやってきた米国領事のチャールズ・ルジャンドル、先住民族集落の長のTou-ke-tok(卓杞篤)です。曹瑞原監督が自ら出演を頼み込んだと言われる実力者です。
どのシーンも魅力的すぎて3つに絞るのが大変ですが、特におすすめしたいポイントを3つ紹介します!
イケメンアメリカ領事と台湾原住民美少女との危うい関係
調査のため台湾にやってきたアメリカ領事のルジャンドル(トムクルーズ似)は、先住民族の娘である「蝶妹」に通訳を頼んだことから、ちょっと気になる関係に発展しそうになったりします。(結果は…見てのお楽しみにw)
ルジャンドルの先進的なスマートさと「蝶妹」の素朴で聡明な美しさの危ういバランスが魅力的なカップルで、毎回どうなるのかドキドキしながら見ていました🥰
3ヶ国語で繰り広げられる危険な駆け引き
『斯卡羅(スカロ)』には台湾の先住民と、清朝からきた移民・官軍、そしてアメリカ領事の三者が登場します。そのためお互いの言語が全く通じません。
この三者を取り持つのが主人公の「蝶妹」なのですが、一歩間違えば戦争勃発!みたいな状況が毎回繰り広げられます。
なので毎回『「蝶妹」ガンバレ〜君の通訳に台湾の未来がかかってるぞ!』と祈らずにはいられません。きっと皆さんも続きが気になって眠れないこと間違いなしです🥺
先住民のリーダー『チャマケ・ヴァラウレ(查馬克·法拉屋樂)』の演技
『斯卡羅(スカロ)』で超・重要な役を担うパイワン族のリーダーTou-ke-tokは、本物のパイワン族であるチャマケ・ヴァラウレ(查馬克·法拉屋樂)という人が演じています。彼は本当に鬼気迫る演技で、この『斯卡羅(スカロ)』の世界にリアリティを与えています。
チャマケ・ヴァラウレは学校の教頭で、パイワン族の合唱団を率いて世界各地を回っていました。チャマケ自身は役者ではなかったですが、監督がどうしても彼にお願いしたかったそうです。
ただ残念なことにドラマが公開された直後、なんとチャマケ・ヴァラウレはガンで42歳という若さで急逝しました。『斯卡羅(スカロ)』が大ヒットしただけに、台湾人にとっても衝撃のニュースでした。
『斯卡羅(スカロ)』を日本で見るには?
『斯卡羅(スカロ)』はまだ日本語訳はないのですが、英語版はあります。台湾文化部(文化省)の国際英語映像配信サイト「Taiwan+」でも配信しており、こちらは日本からも視聴可です。英語の字幕しかないのですが、英語がわかる方はぜひ一度見てほしいです!しかも無料です!
『斯卡羅』の撮影場所『岸内糖廠(製糖工場)』を訪問!
『岸内糖廠』とは?場所やチケット入手方法も紹介
『斯卡羅』の撮影場所である台南の『岸内糖廠』は日本統治時代に建てられた製糖工場で、約120年の歴史があります。
台南駅からは車で約50分とやや辺鄙な場所にあるため、近くの新營駅まで電車で行き、そこからタクシーでいくのがおすすめです。
もし駅前にタクシーがいなければ、駅員さんに頼んで呼んでもらいましょう。
入場チケットはKlook (クルック)というサイトで購入可能です。ただし個人開放は期間限定なので、どうしても行きたい場合はこまめに台南市のサイトを見る必要があります。(団体20名以上は申請すれば見学可能です)
『岸内糖廠』の見どころ
『岸内糖廠』には、中国から台湾の来た人々(漢人)が住んでいた城下町が再現されています。
一つ一つの建物の中には、コマやけん玉など懐かしのおもちゃで遊べるコーナーや、お土産やさん、昔のグッズのDIY体験教室などがありました。
また『斯卡羅(スカロ)』の世界に出てくる衣装が400円で借りられる場所もあります。敷地内にはこの「兵」と書かれた衣装を着た人がたくさん歩いていてちょっと面白かったですw
『岸内糖廠』がある鹽水という場所は、鹽水意麵などローカルフードも有名です。観光のついでに一緒に味わってみてはどうでしょうか?
いかがでしたか?今回は台湾の大人気ドラマ斯卡羅(スカロ)と、その撮影現場について紹介しました!
斯卡羅(スカロ)は本当に素晴らしいドラマなので、日本語字幕付きでリリースされる日が待ち遠しいです!
https://note.com/kaorichang/n/ncacd364f6af4

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