Zakzak2023.1/7 15:00

北海道開拓の村にある「ゴールデンカムイ」の紹介ブース=札幌市厚別区
明治時代末期の北海道などを舞台に、埋蔵金伝説を追う元陸軍兵とアイヌ民族の少女の冒険を描いた人気漫画「ゴールデンカムイ」のモデルとなった施設をファンが続々と「聖地巡礼」に訪れている。作品は北海道の歴史や時代背景、アイヌ文化に関する詳しい描写が特徴。関係者は漫画を契機に「地域を訪れ、北海道を知ってもらう入り口になれば」と期待する。
石造りの「旧小樽新聞社」や薄ピンク色の外壁が特徴的な「旧浦河支庁庁舎」など、明治から昭和初期に建築された道内各地の建造物を移築復元、再現した野外博物館「北海道開拓の村」(札幌市厚別区)。管理する北海道歴史文化財団によると、52ある建造物のうち、33棟が何らかの形で作品中に登場する。
営業本部長の松井則彰さん(46)は作者の野田サトルさんが取材に訪れたと説明。野田さんらのサインの前で「今まで来なかったような若い客層が最近は目立つ」と笑顔で話した。例年なら冬季は閑散期だが、昨年11月は過去最高益だったという。
山梨県から家族で訪れた高岸音葉さん(15)は「笑えるギャグが多いのに、戦うシーンは本当にかっこいい」と目を輝かせ、北海道の歴史やアイヌ文化を「もっと深く知りたくなった」と語る。
人気の高まりを受け、道のアイヌ政策推進局は、拡張現実(AR)を使ったスタンプラリーを開始。道内の「ゆかりの地」47カ所を訪れると、スマートフォンのアプリで作品のキャラクターのARを入手できる仕組み。キャラクターとツーショットの画像を作ることができる機能もあり、昨年11月末までに約1万9000人が利用したという。
47カ所の1つ「博物館網走監獄」(網走市)の担当者は漫画を読み、「ここまで当時の北海道を詳しく描いた作品は記憶にない」と驚いた。館内にある作品パネルの前でスマホを楽しそうに操作するファンが多く、「こういう状況が長く続けばうれしい」と目を細めた。
https://www.zakzak.co.jp/article/20230107-KXJ363AKBRLBZIPYK4ABDALQCU/


北海道開拓の村にある「ゴールデンカムイ」の紹介ブース=札幌市厚別区
明治時代末期の北海道などを舞台に、埋蔵金伝説を追う元陸軍兵とアイヌ民族の少女の冒険を描いた人気漫画「ゴールデンカムイ」のモデルとなった施設をファンが続々と「聖地巡礼」に訪れている。作品は北海道の歴史や時代背景、アイヌ文化に関する詳しい描写が特徴。関係者は漫画を契機に「地域を訪れ、北海道を知ってもらう入り口になれば」と期待する。
石造りの「旧小樽新聞社」や薄ピンク色の外壁が特徴的な「旧浦河支庁庁舎」など、明治から昭和初期に建築された道内各地の建造物を移築復元、再現した野外博物館「北海道開拓の村」(札幌市厚別区)。管理する北海道歴史文化財団によると、52ある建造物のうち、33棟が何らかの形で作品中に登場する。
営業本部長の松井則彰さん(46)は作者の野田サトルさんが取材に訪れたと説明。野田さんらのサインの前で「今まで来なかったような若い客層が最近は目立つ」と笑顔で話した。例年なら冬季は閑散期だが、昨年11月は過去最高益だったという。
山梨県から家族で訪れた高岸音葉さん(15)は「笑えるギャグが多いのに、戦うシーンは本当にかっこいい」と目を輝かせ、北海道の歴史やアイヌ文化を「もっと深く知りたくなった」と語る。
人気の高まりを受け、道のアイヌ政策推進局は、拡張現実(AR)を使ったスタンプラリーを開始。道内の「ゆかりの地」47カ所を訪れると、スマートフォンのアプリで作品のキャラクターのARを入手できる仕組み。キャラクターとツーショットの画像を作ることができる機能もあり、昨年11月末までに約1万9000人が利用したという。
47カ所の1つ「博物館網走監獄」(網走市)の担当者は漫画を読み、「ここまで当時の北海道を詳しく描いた作品は記憶にない」と驚いた。館内にある作品パネルの前でスマホを楽しそうに操作するファンが多く、「こういう状況が長く続けばうれしい」と目を細めた。
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