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先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

ウポポイで光のドローンショー始まる

2023-01-29 | アイヌ民族関連
NHK01月28日 08時20分
白老町にあるアイヌ文化の発信拠点「ウポポイ」で、アイヌの人たちと関わりが深い動物などを300機のドローンで夜空に表現する光のショーが初めて行われました。
このドローンショーは、アイヌ文化を発信するプログラムの一環として白老町にあるウポポイが27日夜、初めて行いました。
LEDライトを搭載した300機ものドローンが音楽にあわせて飛びまわり、「イランカラプテUPOPOY」というアイヌ語の歓迎のあいさつや、アイヌの人たちの集落「コタン」の守り神とされるシマフクロウが羽ばたく様子などを夜空に浮かび上がらせました。
会場では、およそ80人が7分間にわたる鮮やかな光のショーを楽しみ、町内から訪れた60代の女性は「イメージしていたよりもよかったです。ちょっと寒いですが、すごく感動するのでほかの人にも見てほしいです」と話していました。
ショーを企画したウポポイの赤堀祐斗さんは「動画や写真では伝えきれないような大迫力がありますので、ショーをきっかけにウポポイのことも知っていただきたいです」と話していました。
このショーは、2月12日まで、毎週金曜日から日曜日に午後5時半から開催されます。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20230128/7000054676.html

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方言衰退、問題意識深める 沖永良部でサミット 研究者ら交流

2023-01-29 | アイヌ民族関連
読売新聞2023/01/29 05:00

あいさつなどを地元の言葉で話す参加者(知名町のおきえらぶ文化ホールで)
 消滅の危機にある方言の状況を伝え、次世代への継承を目指す「危機的な状況にある言語・方言サミット」(文化庁など主催)が28日、沖永良部島の知名町で開幕した。奄美群島、沖縄県、北海道の人たちや研究者らが集い、方言の聞き比べや、島唄、寸劇を披露。地域の生活・文化を支える方言の魅力を紹介した。
 国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)は2009年、奄美語(奄美大島、喜界島、徳之島の方言)を国頭語(沖永良部島、与論島、沖縄島北部の方言)、沖縄語、アイヌ語などとともに消滅の危機にある言語に認定した。
 国は〈1〉法律などによる公的な位置付け〈2〉言語資源としての記録や調査・研究〈3〉方言の価値認識と啓発――による保存や継承を目指している。サミットはその取り組みの一環で、方言が衰退することへの問題意識を共有し、状況の改善を図ることを目的としている。
 会場の「おきえらぶ文化ホール あしびの郷・ちな」では、沖永良部高の生徒たちが伝統芸能「エイサー」を披露し、「はじみゅんどー(始めるよー)」と開会を宣言した。
 沖永良部の島ムニ(島言葉)を研究している琉球大非常勤講師のハイス・ファン=デル=ルベさんはオンラインで参加。オランダ出身で、留学中に方言と巡り合ったというハイスさんは、「危機言語を継承するには、その言語を使う人を増やすこと」「今まで以上に使ってみることで方言の寿命が変わる」と、島ムニで強調した。
 方言の聞き比べでは各地の話者が登壇し、地元の言葉を紹介した。「ありがとうございます」を、「うぶくりだりょをん」(奄美大島)、「みへでぃろ」(沖永良部島西部)、「とーとぅがなし」(与論島)、「いやいらいけれ」(アイヌ・ 沙流さる)など、場面に応じた言い回しを披露した。
 フロアには、日常会話を紹介する方言パンフレットや、児童が作った方言カルタなどが並べられ、会場は方言一色に包まれた。29日まで。
◇言語の体力測定 奄美語は「危険」
 危機的な言語・方言は、「次世代に伝承されているか」「コミュニティーにおける話者の割合」など、9項目を5~0点の6段階で評価する「言語の体力測定」に基づいて判定される。
 危険度は「絶滅」「極めて深刻」「重大な危機」「危険」「 脆弱ぜいじゃく」「安全」の6分類。国内ではアイヌ語が「極めて深刻」、八重山語、与那国語が「重大な危機」、奄美語と国頭語、沖縄語、宮古語、八丈語が「危険」とされている。
https://www.yomiuri.co.jp/local/kagoshima/news/20230128-OYTNT50121/

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ウポポイの夜 ドローン300機 冬空彩る光  白老

2023-01-29 | アイヌ民族関連
苫小牧民報2023/1/28配信
 白老町のアイヌ文化発信拠点・民族共生象徴空間(ウポポイ)に隣接するポロト湖の上空を、発光ダイオード(LED)を搭載したドローン300機が彩るショーが27日夕、開催された。79人の来場者は冬空に広がる美しい光の世界を楽しんだ。  …
この続き:416文字
https://www.tomamin.co.jp/article/news/upopoi/98563/

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【VOICE】アドベンチャートラベル 釧路市地域おこし協力隊アドベンチャートラベル推進員 大野金幸氏

2023-01-29 | アイヌ民族関連
VOICE2023年1月28日
道東の魅力、AT通し発信
 「釧路」と聞くと、皆さんはどんなイメージをお持ちですか? 東京生まれ東京育ちの私には、恥ずかしながら「湿原」「日本一の漁港」といった漠としたイメージしかなく、友人も「魚介がおいしいよね」といったコメントばかりでした。正直、ニューヨークやパリの方がイメージ湧く、釧路はある意味、私にとっては外国のような存在でした。
 昨年3月より釧路市地域おこし協力隊アドベンチャートラベル推進員として、釧路市を中心とした道東のインバウンド誘致を、アドベンチャートラベル(以下「AT」)を基軸とした地域プロモーションに携わっています。ご存じの通り、ATとは「アクティビティ、自然、異文化の3要素のうち二つ以上で構成される旅行」とATTAが定義していますが、名称からどうしても冒険的な旅行スタイルイメージが先行しているようです。釧路エリアにはハイキングやカヌー、トレッキング等々、ATプログラムが豊富です。今まではプログラムおのおのがメインで、それを単に組み合わせたツアー商品がほとんどでしたが、これらのプログラムを時代背景や人々の生活など一つのテーマで結び付けて旅行することで、それぞれのプログラムの位置付けがハッキリし、ツアー全体テーマが明らかになることを知りました。サロルンカムイ(=湿原の神)とアイヌ語で呼ばれたタンチョウに象徴される湿原とアイヌの人々の関わり、また、明治期における硫黄山(=アトサヌプリ)の日本の産業発展への役割などなど…釧路を含む道東の日本史での位置付け、世界史での役割など、多分、多くの人が今まで気付きもしなかった事実を知ることができ、釧路が私にとって一気に身近な存在になりました。
 このようなツアーのコンダクターが「スルーガイド」。彼らの存在なしではせっかくのツアーも消化不良となる、ATで最も重要な役割といえます。現在、私もそれに向けて大学受験以来ほぼ半世紀ぶりに日本史の勉強をしていますが、ボケ防止にも大いに役立っています(笑)。
 最近の旅行動向でも「モノ消費」から「コト消費」への転換が急速に進んでいますが、ATこそコト消費の代表ではないでしょうか。
 コロナによるインバウンド制限も解けて、多くの外国人旅行者が再び北海道を訪れることができるようになりましたが、外国人のみならずより多くの日本人旅行者の方に、まだ知られていない道東の魅力を、ATを通して積極的に発信してまいります。釧路でお会いしましょう!
https://www.kankokeizai.com/【voice】アドベンチャートラベル%E3%80%80釧路市地域おこ/

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俳優アラン・カミングさん、英勲章返上 大英帝国の「有害性」に抗議

2023-01-29 | 先住民族関連
AFPBBNews1/28(土) 12:25配信

英スコットランド出身の俳優アラン・カミングさん(2019年6月16日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】英スコットランド出身の俳優アラン・カミング(Alan Cumming)さんは58歳を迎えた27日、「大英帝国」の「有害性」に抗議し、14年前に授与された大英帝国勲章を返上したと明らかにした。
 主に米国を拠点とするカミングさんは、演技と米国での性的少数者(LGBTQ+)の権利を向上させる活動を評価され、2009年に大英帝国勲章のオフィサー章(OBE)を授与された。
 カミングさんはインスタグラム(Instagram)で、昨年エリザベス女王(Queen Elizabeth II)が死去した後、君主制の役割について改めて考えてみるようになり、「特に、大英帝国が世界中の先住民の犠牲(と死)の上に利益を得てきたやり方に目が覚めた」と吐露した。
 米国では同性愛者の権利が向上しており、勲章を授与されたメリットは「帝国の有害性と結び付けられる懸念を考えると、今はそれほどない」「だから、この勲章を返上して理由を説明し、授与された時はとてもうれしかったと改めて感謝を伝えた。私は今、ただのアラン・カミングに戻った。ハッピー・バースデー・トゥー・ミー!」とつづっている。【翻訳編集】 AFPBB News
https://news.yahoo.co.jp/articles/7e9497111ae981786b91848d458c91d6a2a82a97

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「能力で選んだら男ばかりになりました」と言っているうちに誰もいなくなる日本【小島慶子】

2023-01-29 | 先住民族関連
ミモレ1/28(土) 8:16配信
時代の潮目を迎えた今、自分ごととして考えたい社会問題について小島慶子さんが取り上げます。
「こんなやばい写真が」と、知人があるツイートの画像を見せてくれました。国会の議院運営委員会の写真です。テーブルをぐるりと囲むのは、全員男性。一瞬CGかと目を疑いましたがそうではないようです。大本営か! と突っ込みながら当時の写真を検索してみたら、本当にそっくりでした。東條内閣の写真も、もちろんおじさんオンリー。80年経った現在の第二次岸田内閣には、女性閣僚が2人。たった2人かーい。
 ちなみに、先日「政治家も人間です」と語って辞任したニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相が2020年の再選後に組んだ内閣は、40パーセントが女性、25パーセントが先住民につながりのある人々、15パーセントが性的マイノリティの人々という、同国史上最も多様性に富んだ顔ぶれでした。首相在任中に産休を取得し、ムスリムを狙ったテロへの対応や新型コロナ感染症対策の手腕などが国際的に評価されたアーダーン首相ですが、政権終盤には国内のミソジニストや反ワクチンを訴える人々からの攻撃に晒されたと報じられています。
性別関係なく選ぶ=男性だらけ、になってしまう理由
最近は日本でも、男性だらけの会議や委員会は「異様な光景」「なぜ女性がいないのか」と批判されるようになりました。10年前と比べると、顕著な変化ですね。私も自分が呼ばれた場ではジェンダーバランスについて尋ね、女性が少なすぎませんか? と指摘するようにしています。
先日もある会合が男性ばかりだったので指摘したところ、定番の答えが返ってきました。「はい、これからは性別関係なく選ぶようにします!」。男だらけを指摘されると、人選担当者は大抵そう答えます。「性別関係なく!」に力を入れるのです。決して「男女半々にします」とは言いません。
 どうでしょうか。あなたは、男が選んだ男だらけの顔ぶれは、「性別関係なく」選ぶようになれば変わると思いますか?
きっと、変わらないでしょう。なぜなら、男性だらけの顔ぶれでも問題ないと思っている人たちにとって、性別は最初から関係ないからです。彼らは、候補として男性しか想定していません。女性はいわば透明な存在。「人=男」という100年前と同じ世界観です。
そんな人たちが「性別関係なく」選んだ結果は、結局また男性だらけになります。そして言うのです。「性別ではなく能力で選んだら、男ばかりになりました。女性はもっと頑張ってください」と。いや、君こそ頑張って100年分追いつきたまえ。
数合わせで女性を登用するのではなく実力で選ぶ、という発言の意味するところは……
彼らは、自分に女性が見えていないこと、見ようとしていないことを問題だと思っていません。女は仲間に入れたくないという本音を変えようとはしないのです。女性に目を向けよと指摘されると、こう言います。「だったら俺たちの視界に入るところまで、女が頑張って辿り着きなよ」。数合わせで女性を登用したって、どうせ実力不足だろうという物言いも定番です。2020年には、経団連の副会長がクオータ制の導入にあっさり後ろむきな発言をしています。これが、男性だらけの世界の住人が口にする「性別関係なく選ぶ」という言葉の実態です。
目に映ったヒトのうち男性しか認識できないという極めて深刻な認知の歪みを根本から変えない限り、日本の男村状態は変わりません。「性別関係なく」決めるのではなく、「性別はうんと関係ある」と肝に銘じるのです。必要なのは、今まで透明な存在だった女性たちに注目するという、劇的な行動変容なのですから。
 明確な意志を持って「女性を増やす」こと。最低でも、意思決定に影響を与える3割を女性に。クオータ制を導入するなどして、早期の5割実現を。今ほぼゼロなのに無理~~とか言わないで、やるったらやるんです。戦後の奇跡の復興と同じ覚悟と気合いでやるんです。
「さあさあどなたもいらっしゃい、今後は僕が性別関係なく選んであげます!」と両手を広げる男性に、丸め込まれてはいけません。そんなアピールには「ほほう、現状を変える気はないんだな」と座礁資産のマークをつけておく。そしてもし発言するチャンスがあるなら、光の速さで「いや、性別関係あります、ありまくりです!」と返しましょう。女性を可視化するのだと。
男だらけの会議や委員会はいくらでもあります。何度でも、どこに行っても隙あらば言い続ける。女性は透明な存在じゃない。単なる男性のお世話係でも、愛玩物や鑑賞物でもない。子を産む機械でもない。この社会を作っている一人の人間、働き手、意思決定者として、等しく扱われるべき存在なのだと。そうじゃないと、おじいさんが抜けた後にまたおじいさんが出てくる、イケイケ勝ち組男性の次にまたイケイケ勝ち組男性が出てくる……というサメの歯みたいな男村人事は、永遠に変わりません。
あ! これやるの、女性だけじゃないですよ。うんそうそうとか言いながら読んでいるあなた、そう男性のあなた! あなたも一緒に、男村ニッポンを開国するんです。職場の定例会議で女性たちがいつも端っこに座っているのをおかしいと思ったことがないなら、まずはそこからです。
優秀な女性がいないどころか、どんどんいなくなりつつある現状
男村の長たちはきっとこうも言うでしょう。「だって優秀な女性がいないじゃないか」。いますよ。見えてないんです、あなたには。かけてるメガネがピンボケなんです。男村の働き方に適応した人しか“優秀”と見做さない視野の狭さと認知の歪みが大問題です。しかし実際、女性がいなくなりつつあるのかもしれません。外務省の調査によると、昨年10月時点での日本人の海外永住者は過去最高のおよそ55万7千人で、前年よりおよそ2万人増。10年前と比べると14万人以上の増加。男女比を見ると、62%を女性が占めるそうです。
子供を持つ知人が「うちは女の子だから、国外に出られるようインターに入れないと」と切実な顔で語るのを何度も聞きました。私も若い女性には、性差別で貴重な時間を無駄にしないよう、もしチャンスがあるなら是非日本よりもジェンダー格差の少ない国で学んだり働いたりすることを勧めています。こうして女性は100年先も変わらないであろうメンズジャパンから静かに逃げて、もう戻ってこないのです。
 同じことは地方自治体ですでに起きています。兵庫県豊岡市では、進学などで地元を出て行った若い人のうち、男性のおよそ半数は戻ってくるのに、女性は四人に一人ほどしか戻っていないことに気づきました。将来の人口減少に危機感を覚えてヒアリング調査を行ったところ、性別役割の押し付けや雇用や賃金のジェンダーギャップが、女性たちの足を故郷から遠ざけていることが判明。市は対策室を設置し、2025年までに地域連合会の役員の女性比率を3割にすると目標を設定しました。しかしコロナ禍に襲われ、市長選ではジェンダーギャップ解消ではなく、コロナ禍で痛んだ生活の支援を訴えた候補が当選しました。
賃金が上がらず、長引くコロナ禍と急激な物価高で生活不安の増す日本では、国政でも同じことが起きかねません。ジェンダーなんて理屈を言っている場合ではない、今は暮らし優先だ。あるいは安全保障上の不安を煽り、ジェンダーなんて呑気なことをと、問題を矮小化することもあり得るでしょう。ジェンダーギャップや性差別という日本の存続に関わる人権問題を「さほど深刻ではない課題」とする歪んだ現状認識こそが、社会を閉塞させ成長を阻んでいる元凶です。20年も前にジェンダーギャップの問題に気づいていたのに、数値目標の達成も果たせぬまま先送りして今に至る日本。その責任を“透明な存在”である女性の意識や努力のせいにして逃げ切ろうとする限り、いかに異次元の少子化対策を講じようとも、再び人々が活気を取り戻すことも、国が豊かになることもないでしょう。男だらけの集合写真はすでに当たり前ではなく、批判の対象となりました。これを“まだ野蛮だった頃の日本”の遺物として驚きをもって眺める日が、遠からず訪れますように。今が正念場です。
小島 慶子
https://news.yahoo.co.jp/articles/317cd761f51b30111ccba8678c645c8db919d57a

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鬼棲む「地獄谷」温泉・グルメ堪能 雪景色に立ち上る湯気 北海道・登別

2023-01-29 | アイヌ民族関連
産経新聞1/28(土) 17:00配信

登別温泉の観光名所「地獄谷」。雪景色の中でも水蒸気が立ち上っている=北海道登別市(坂本隆浩撮影)
【味・旅・遊】
冬、真っただ中の北海道。短時間の外出でも厳しい冷え込みに耳がツンと痛くなる。そんな寒さが続く日々だからこそ、たまには温泉でゆっくりと体をほぐしたい。北海道屈指の登別温泉に足を向けた。
■巨大な赤鬼がお出迎え
登別温泉は札幌市内から道央自動車道で約1時間半。それほど遠くは感じない距離だ。
鬼が棲むと銘打った「地獄谷」が温泉地の奥にあることから、温泉街全体に鬼にまつわるオブジェを配置している。高速道路の道央自動車道・登別東インターチェンジ前で、高さ約18メートルというド迫力の巨大な赤鬼が出迎えてくれるのもそうした演出の一つだ。
地元の登別国際観光コンベンション協会によると、登別温泉は「温泉のデパート」といわれ、14の宿が集まる温泉街エリアだけで9つの泉質があるという。車で約30分離れた同市内のカルルス温泉を加えると10泉質。一カ所の温泉地でこれだけの種類を楽しめるのは世界的にも珍しいらしい。
今回立ち寄った宿では硫黄泉、食塩泉、鉄泉の3種類を堪能。露天風呂ではぬれた髪が凍るほどの寒さだったが、湯船につかった体はじんわりと温まった。湯上り後は上気した体を冷ましながら温泉街をゆっくりと散策。観光名所の地獄谷では「鬼火の路(みち)」と呼ばれるライトアップされた散策路が観光客から人気。辺りに漂う硫黄の匂いと地熱で温泉が煮えたぎっている光景はまさに「地獄」のようだ。
■アイヌ文化も体験
登別温泉の周辺エリアには、のぼりべつクマ牧場や登別伊達時代村、登別マリンパーク・ニクスなどのテーマパークも多い。
隣接する白老(しらおい)町では令和2年に「民族共生象徴空間」(ウポポイ)が開設。民族衣装などを展示する博物館をはじめ、踊りや民工芸品の製作体験ができる交流ホールなど多彩なメニューがそろう。
そんな文化に触れる一方、伝統家屋「チセ」で踊りや歌などを披露しているウポポイの人気者である高橋志保子さん(68)との交流も楽しい。19歳からアイヌ文化の伝承活動を続けてきた大ベテランで、歌や民族楽器の演奏を終えると「楽しかったかい?」と人懐こい笑顔で話しかけてくれたり、一緒に写真を撮ったりと大歓迎で迎えてくれる。
ちょっとした会話の中に昔のアイヌ民族の暮らしや自分自身のことなどを織り交ぜながらコミュニケーション。「とにかく踊りと歌が大好き。ダメといわれるまでこの仕事を続けたいね」。明るい人柄が魅力を集め、全国にファンがいるのもうなずけるほどだ。
太平洋に面した白老町は虎杖浜(こじょうはま)産たらこなどの水産加工品で知られるが、黒毛和牛の白老牛も人気だ。数あるファームレストランの中から石山地区の牧場に隣接するウエムラ・ベースでポテトとドリンク付きの「A級グルメバーガーセット」(税込み1500円)を注文する。ジューシーでボリュームもたっぷり。ブランド牛肉を手軽に楽しめるのがいい。
冬の温泉とグルメを堪能した今回の癒し旅。再訪を誓いながら、リフレッシュした気分で帰路についた。(坂本隆浩)
■登別温泉 道央自動車道「登別東インターチェンジ(IC)」から約6分。バスは新千歳空港から直行便「高速登別温泉エアポート号」(片道1540円)、札幌駅前から直行便「高速おんせん号」(片道2200円)がそれぞれ完全予約制で1日1便運行。JRは「登別駅」で下車し、路線バスで「登別温泉行き」と「足湯入口行き」(350円)、またはタクシー(3000円前後)。JR札幌駅前発着で無料送迎バスを運行している宿泊施設もあるが、運休しているケースがあるため事前確認が必要。
https://news.yahoo.co.jp/articles/72a1ce784679ca93ff50e9318685715b5ec5f88c

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