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東京・白金台で釧路市の魅力PR 特産品90種販売、清酒試飲も

2023-06-03 | アイヌ民族関連
会員限定記事
北海道新聞2023年6月2日 21:12

釧路の木工品やアイヌ民族の伝統工芸品などを手に取る来場者
 釧路市の自然や食、アイヌ民族の伝統工芸品などをPRするイベントが、東京都港区白金台のショールーム「MuSuBu(むすぶ)」で開かれている。90種類以上の特産品を販売するほか、釧路産の食材を使った限定メニューを提供している。
・・・・・・・
(大沢祥子)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/855852/

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<ウポポイ オルシペ>66 ウポポチーム 歌唱法習得へ新たな実践

2023-06-03 | アイヌ民族関連
会員限定記事
北海道新聞2023年6月2日 12:52

ウポポチームの個別練習の様子
 ウエカリ チセ(体験交流ホール)ではアイヌの伝統芸能を披露しています。ここでは各地の伝承者の方々に教えてもらった演目を大切にするため、そして舞台のクオリティーを保つため、歌の音程やテンポなどを定めて実演しています。
 ウエカリ チセでは、このような基準を検討し、指導する「ウポポチーム」があります。
 ウポポチームが練習を行う際には基本的に指導する人と教わる人の1対1で、公演や自主練習の中で出てきた問題を解決していくように練習しています。
 ユカラまたはサコロペ(英雄叙事詩)を例に検討・指導の仕方をご紹介します。
 ユカラまたはサコロペの多くは超人的な力を持つ英雄の体験を語る物語で、私たちが公演で扱うものは5音節1句を基本とし2~4句の塊を1フレーズとしてメロディーに乗せて語ります。
・・・・・・・ 
<文・早坂駿(ペンレク)=民族共生象徴空間文化振興部伝統芸能課ウポポチーム>
◆「ユカラ」の「ラ」と、「サコロペ」の「ロ」、「ペンレク」の「ク」は小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/855510/

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アイヌから贈られた逸品、生活道具や絵、ずらり 武四郎記念館きょうから企画展 三重・松阪

2023-06-03 | アイヌ民族関連
夕刊三重新聞6/2(金) 16:15配信
国重文など53点 「たけちゃん」4こま漫画も一緒に

独特の文様が施された生活道具や、武四郎が描いた掛け軸などが並ぶ会場と山本館長=小野江町の松浦武四郎記念館で
 三重県松阪市小野江町の松浦武四郎記念館(山本命館長)はきょう2日から、企画展「武四郎とアイヌの人々」を開いている。北海道の名付け親・松浦武四郎(1818~88年)が6度にわたる蝦夷(えぞ)地調査でアイヌの人々から贈られた生活道具をはじめ、絵や絵日記などを展示し、アイヌ文化を紹介している。7月23日まで。
 同展ではイラクサで織られた布に、独特の文様が施された樺太(からふと)アイヌの衣装や、「タマサイ」と呼ばれる女性が正装するときに付ける首飾り、木彫りの「イタ」と呼ばれる盆やたばこ入れ、木に模様を施すときなどに使った「マキリ」(小刀)などの生活道具が並ぶ。
 アイヌの人が熊を狩る場面を武四郎が描いた掛け軸「蝦夷人熊狩図」や、知床のウナベツの浜で、不当に扱われている人々の訴えを聞く自分の姿を記した絵日記などが展示されている。今回は、国指定重要文化財が45点、県指定有形文化財1点を含む計53点を、武四郎のキャラクター「たけちゃん」の4こま漫画と一緒に紹介している。
 山本館長(47)は「この夏、北海道に旅行される予定の方など、ぜひ、この展示をご覧いただいて、北海道にはアイヌの歴史と文化があると知っていただけたら」と話している。
 開館は午前9時~午後4時半。月曜休館。入館料は一般360円、6歳以上18歳以下は230円。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b460abf369897146ee0cd1577ee6c0105db5b8df

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STV地域ドラマからK-DRAMAまでプロモーション合戦も復活~「香港フィルマート2023」レポート後編~

2023-06-03 | アイヌ民族関連
スクリーンズ2023/6/2 08:02テレビ業界ジャーナリスト 長谷川朋子
アジアのエンターテインメントコンテンツの勢いを味方に、4年ぶりにリアル開催された「香港フィルマート2023」が活況を呈した。3月13日から16日までの期間中、地元香港の映画スター80人が集結したプレス発表をはじめ、韓国俳優を登用したプロモーションも目立った。日本においては札幌テレビ放送がアイヌのショートドラマの上映会を実施するなど、地域発コンテンツを促進する場が復活した。前編、中編に続き、現地取材レポートをお届けする。
■脱キョンシー目指す、香港ホラー新人監督
今年の「香港フィルマート2023」は開催地である香港の映画産業がここにきて上昇基調にあることも話題の中心にあった。最大手のエンペラー・モーション・ピクチャーズは創業者の楊受成会長も出席するなか、ジャッキー・チェンやニコラス・ツェーやトニー・レオン、アンディ・ラウなど香港を代表する俳優を一挙に集め、総勢80人が登壇するプレス記者会見を開き、会場を沸かせた。「香港フィルマート」の復活を印象づけるものになっていた。
また会場内で同時開催される恒例イベントの1つで、アジアの映画製作者が世界各地の投資家や配給会社などに対して企画プレゼンする「香港アジア映画投資フォーラム(HAF)」では、大御所プロデューサーと新人監督が組むケースが香港発プロジェクトの特徴にあった。
現地で話が聞けたファン・カーチュン監督とフランキー・リー監督は共にテレビの現場で10年以上経験を積んだ後、映画業界に転身したというキャリアを持ち、それぞれ自身初となる長編映画の実現に向けて製作資金の調達を図っていた。
香港の街を舞台にしたホラー作品『Stair‐away』を手掛けるカーチュン監督は「かつて香港で『キョンシー』のようなコメディ要素を交えたホラー映画が人気でしたが、近ごろはホラー映画の数そのものが少なくなっています。だからこそ映画の原点でもあるホラー映画に挑戦したい。映像技術にこだわり、ミステリー要素のある新たな香港ホラーで勝負する」と、力強く語る。プロデューサーのテディ・ロビン氏からサポートを受けることができた体制も心強いという。
またリー監督は、フルーツ・チャンプロデューサーのもと、作品『Kapok』において人生の価値観をテーマにする。「HAFの商談ではアート系に強いフランスのプロデューサーから感触を得ました。今後も各映画祭で商談を進めていきたい」と話す。この2人の新人監督からも香港映画業界の熱気を垣間見ることができたように思う。
■イ・ジェフンら韓国俳優によるプロモーション
リアル開催が復活した「香港フィルマート」をフル活用していたのは、地元香港だけではなかった。注目度を最大限に集めるプロモーション手法を得意とする韓国が出演俳優、女優を来場させて、華やかに「K-DRAMAショーケース」を企画していた。
「K-DRAMAショーケース」はKOCCA(韓国コンテンツ振興院)が主催し、韓国VFXスタジオのWESTWORLDパートでドラマ『LOOK AT ME』主演俳優のイ・ミンギ(JTBC『私の解放日誌』)と女優のハン・ジヒョン(SBS『チアアップ』)が来場した。
アン・サンフン監督によるビデオメッセージでは制作の裏側について触れ、「この作品は韓国の美容整形の表と裏を丁寧に扱います。多様な美意識をテーマにしたストーリーとVFX技術が見どころにあります」と説明があった。Netflix で全世界配信されたスクールゾンビドラマ『今、私たちの学校は…』やホラーサスペンス『Sweet Home -俺と世界の絶望』などヒット作を手掛けるWESTWORLDのVFX技術にも関心を集める場となった。
また香港最大手の通信系PCWWグループ傘下のストリーミングプラットフォームで、市場シェアトップに位置づける「Viu」オリジナルコンテンツの発表においても韓国俳優の来場があった。
『シグナル』などを代表作に持つイ・ジェフンを起用したドラマ『タクシー・ドライバー』のシーズン2の発表が行われ、イ・ジェフン本人を交えてトークセッションをはじめ、同作がいかにViuが展開する地域で新規加入をけん引する強力コンテンツであることを説明していた。韓国コンテンツが国際マーケットにおいて引き続き話題の中心にあることを象徴するものでもあった。
■STVドラマ「Tumsi」上映会に100人来場
日本発コンテンツもフォーカスされる場面はあった。札幌テレビ放送が制作したショートドラマ『Tumsi(ツムシ)』のプレミア上映会が行われ、香港フィルマートに参加するプロデューサーやディストリビューターなど約100人の来場者を集めた。
この作品は札幌市アイヌ施策課令和4年度予算事業のプロポーザル方式で選定されたもので、「アイヌの今を知ってもらい、文化を伝えるもの」が作品テーマにある。
担当する札幌テレビ放送コンテンツビジネス部担当部次長の菅村峰洋氏は「役者は全て札幌在住者。地元の劇団と組んで脚本を仕上げ、35分×2本のショートドラマを完成させました。世界に向けて売り出していくためには幅広くアピールすることが大事ですから、今回この香港フィルマートで上映する機会を作りました」と説明する。

STVドラマ上映会
英語のほか、中国、韓国、タイ、フランス語に対応した字幕を付け、YouTube配信では既に中華圏から200万回のインプレッションを記録し、反応を得ている。上映会での反響も上々だった。先住民族としてのアイヌにフォーカスした内容に興味を持たれたという。
「これまで札幌テレビ放送が扱う海外セールス用のコンテンツは旅ものが多く、ニーズのあるドラマを自社制作する良い機会にもなりました。これまでの海外展開のノウハウを活かしたかたちとも言えます。今後、東京のTIFFCOM、シンガポールATFにも出展し、セールス活動を進めていきます」と、地域コンテンツの海外展開をリードしてきた菅村氏から具体性のある言葉が続いた。
香港や韓国が打ち出したプロモーションと比較すると、決して派手なものではなかったが、「香港フィルマート」を活用する日本の地域コンテンツの継続性こそ価値があるように思う。各地域のフィルムコミッションが集結したブースでは、札幌フィルムコミッションが支援したNetflix 日本発ヒット作品『First Love 初恋』にも反響があったことを確かめた。
全体の取材を通じて、多様性のあるアジアマーケットに合わせた多様な活用が「香港フィルマート」にはあることも改めて実感した。4年ぶりの復活のタイミングに相応しいほどの活気が戻り、アジアコンテンツ市場に追い風を吹かせることができたのではないか。
https://www.screens-lab.jp/article/28947

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豊かな自然に囲まれた様似町、町全域が「アポイ岳ジオパーク」・・・あの街行く北海道

2023-06-03 | アイヌ民族関連
スポーツ報知 2023年6月2日 11時20分
 前面に太平洋、背後に日高山脈。豊かな自然に囲まれた様似町には、世界的にも貴重な大地の遺産と歴史、文化がある。町全域が「アポイ岳ジオパーク」で、そのテーマは「地球深部からの贈りものがつなぐ大地と自然と人々の物語」。地球を学びながら楽しめる町だ。
 ジオパークとは、特殊な地形、地質、自然や、そこに暮らす人々の歴史や文化とのつながりを学び、楽しめる場所。アポイ岳ジオパークは2008年に日本ジオパークに認定され、15年にはユネスコ世界ジオパークにも加盟を果たした。大きく分けてエリアは5つ。
 【幌満峡】地球深部にあるかんらん岩が地表に出てつくられた峡谷。地球の動きを知ることができる。
 【アポイ岳】固有の高山植物が見られ、天気が良ければ太平洋のパノラマも楽しめる。
 【様似海岸】海岸線に並ぶ数々の岩山。何百年も自然と共生してきたアイヌの伝説が多く残されている。
 【日高耶馬渓】約7キロの断崖絶壁。地球の表面を覆う2つのプレートがぶつかった場所と言われている。
 【新富】はるか南の海からやって来た岩石が混じり合って変形し「メランジュ」と呼ばれる集合体に。
 マスコットキャラクターがオススメするポイントは―。「アポイ岳だけに生育するヒダカソウやエゾコウゾリナなど多彩な高山植物が見られるよ」(カンランくん)。「太平洋に浮かぶ親子岩。夏は海水浴でにぎわい、冬は夕日の絶景ポイントよ」(アポイちゃん)。行くしかない!
 ◆様似町 日高山脈の南部に位置し、面積は364.30平方キロメートル、人口は3934人(4月30日現在)。1802年に蝦夷奉行の管下となり開基。1906年に8つの村が合併して様似村に、52年の町制施行で様似町に改称した。古くから水産業で栄え、サケ、マス、タラ、タコ、ウニ、ツブ貝、昆布などの海産物が取れる。
https://hochi.news/articles/20230602-OHT1T51061.html?page=1

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釧路湿原周辺「塩漬け」土地が争奪戦に 発電用地増、パネル一色に

2023-06-03 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2023/6/2 15:00(最終更新 6/2 15:00) 有料記事 1465文字

釧路湿原の国立公園指定エリア外の湿原を埋め尽くす太陽光発電。後方は雌阿寒岳=釧路町別保原野の高台で2023年1月27日午後0時56分、本間浩昭撮影
 北海道・釧路湿原国立公園の東南端に近い釧路町別保原野の高台から北方を見下ろすと、一帯が深緑色のパネルで埋まり、これぞ「メガソーラーの海」と言うべき景観に遭遇する。(第2回/全6回)
 210ヘクタールを超える広大な原野に、国内最大クラスの蓄電池併設型のメガソーラーができたのは2020年。発電量約92・2メガワットの大規模太陽光発電施設だ。年間発電量は、一般家庭2万1300世帯分に相当する約1・05億キロワットとされる。
 釧路湿原道路をまたいだ北側でも17年、17・9メガワットのメガソーラーが稼働を開始した。こちらは、自然公園法による届け出だけで開発可能な国立公園の「普通地域」。当時は東日本大震災による東京電力福島第1原発事故後で、再生可能エネルギーが注目され、太陽光発電は好意的に受け止められていた。
 だが、釧路湿原の東側の入り口に二つのメガソーラーが並ぶ光景が、悠久の大自然を体感しに湿原を訪れた観光客の不評を買っていることは間違いない。
 釧路湿原国立公園とその周辺は1960~80年代、資産価値の乏しい原野や山林を不当に高い値段で売りつける「原野商法」の舞台だった。「もうすぐ値上がりする」「釧路はこれから40万都市に発展する」などの巧みな言葉で1坪50円もしない原野が60~300坪単位で切り売りされた。中には「土地の権利証はあるけれど、見に行ったこともない」という人さえいる。
 活用の見込みのないそうした「塩漬け」の土地がいま、太陽光発電を進める業者がのどから手が出るほど欲しい土地として「草刈り場」になっている。
・・・・・・
【本間浩昭】
https://mainichi.jp/articles/20230531/k00/00m/040/249000c

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三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)。「東アフリカ原油パイプライン(EACOP)」事業から撤退を環境NGOに表明。同計画からの日本勢の離脱のSMBCに続く(RIEF)

2023-06-03 | 先住民族関連
環境金融研究機構2023-06-03 00:22:56
 三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は2日、仏エネルギー大手のトタルエナジーズ社が主導して、アフリカで計画している大規模な原油パイプライン事業「東アフリカ原油パイプライン(EACOP)」について、「同事業のファイナンスに関与していない」とのスタンスを環境NGOに表明した。EACOPには、すでに三井住友フィナンシャルグループ(SMBC)が撤退を表明しており、これで同事業に関与してきた日本の大手銀行はいずれも手を引くことになった。
  MUFGは、環境NGOの350.orgの問い合わせに対して、回答した。それによると、「MUFGの基本的なポジションとして、案件に関与していない、もしくは案件への融資検討を取りやめた場合であっても、個別案件へのコメントは差し控えている。しかしながら、EACOP案件に対する関心が異例の高さとなっていることに鑑み、例外的な対応として、本件へのファイナンスに関与していないことをお知らせする」としている。
  EACOP計画は、フランスのエネルギー大手のTotal Energyが主導し、ウガンダのティレンガ油田等から採掘する原油を、タンザニアのタ ンガ港から輸出するために、総延長1443kmのパイプラインを建設する計画。総事業費は50億㌦(約6700億円)。パイプラインはビクトリア湖沿いを通り、数百万人の生活を支える水資源汚染が懸念されるほか、自然保護区への影響も指摘されている。https://rief-jp.org/ct7/132888
 同計画には、SMBCがTotalの財務アドバ イザーと、投融資の大半を占めるプロジェクト・ファイナンスの共同幹事行を務め、MUFGも協調融資に加わる見通しだった。しかし、現地住民や内外の環境NGO等の反対を受け、5月半ばに、SMBCはグループのCSuO(チーフ・サステナビリティ・オフィサー)が「EACOPについて(SMBCは)現在は関与していない」と発言し、撤退方針を明らかにした。それを受け、MUFGの対応に注目が集まっていた。https://rief-jp.org/ct1/135563?ctid=67
  MUFGは環境・社会ポリシーフレームワークにおいて、環境・社会に対するリスクまたは影響の性質や重大性を踏まえた「ファイナンスに際して特に留意する事業」として、パイプライン事業をあげている。その中で、「新規のパイプライン敷設に対するファイナンスの実行を検討する際には、開発地域における生態系や先住民族の地域社会への影響等、顧客の環境・社会配慮の実施状況を確認する」としている。今回の対応は、この規定に基づいた判断とみられる。
  3メガバンクのもう一つの、みずほフィナンシャルグループは、SMBC、MUFGの判断に先駆けて、「現在進行中の環境・社会的課題が解決されない限り、EACOPに融資する可能性はない」とのスタンスを打ち出している。https://www.banktrack.org/download/eacop/oci_ciel_eacop_2022_jpn_vf.pdf
  350.orgのチームリーダー代行の伊与田昌慶氏は「MUFGによる今回の表明は、アフリカと日本、世界中の市民にとって良いニュース。アフリカの人々と自然を脅かし、年間最大で約3400万㌧ものCO2排出をもたらしうるEACOPについて、日本の3メガバンクのすべてが距離を置いていることが明らかになった」と評価している。
  ただ、アフリカで日本の官民が関与する化石燃料事業計画はEACOPだけではない。同氏によると、「今年5月のG7サミットに先立ち、岸田文雄首相が支援すると表明したモザンビークの化石ガス事業もある。アフリカの市民は、化石燃料ではなく再エネを支援してほしいと訴えている。日本の官民は、化石燃料という過去のエネルギーではなく、再エネという未来のエネルギーをこそ支援すべきだ」と指摘している。
【プレスリリース】三菱UFJフィナンシャル・グループ、「東アフリカ原油パイプライン(EACOP)への支援なし」と初めて表明: 市民の気候ムーブメントの成果 | 国際環境NGO 350 Japan
方針/ガイドライン|三菱UFJフィナンシャル・グループ (mufg.jp)
https://rief-jp.org/ct7/136070

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2023年6月4日は満月!ストロベリームーンの魅力と楽しみ方

2023-06-03 | 先住民族関連
カラパイア2023年6月2日(金)8時0分 

 毎月おなじみカラパイア、満月速報のお時間です。約1か月の間、どんな日々を過ごしていたかな?万人に平等に時の流れを知らせてくれて、心機一転させてくれるのが満月だ。
 6月4日に満月がやってくる。6月は1年のうちで最も昼の時間が長い夏至の月だ。満月は地平線に近い軌道を通るためほんのり赤く見える。
 そのためか、6月の満月を見ると恋愛運がアップするとも言われている。また、月のエネルギーが最高潮に達する時期なので、願い事や目標を実現するチャンスともいわれている。
 この日だけは、ちょっとだけでもお空を見つめてみよう。 
・6月の満月はストロベリームーン、月がほんのり赤く見える
 アメリカの先住民族は、古くから自然や季節の移り変わりを観察し、暮らしに役立てるために満月に名前を付けてきた。
 6月の満月はイチゴの収穫時期にあたることから「ストロベリームーン」と呼ばれている。ちなみにヨーロッパでは「ローズムーン」と呼ばれることもある。
 北半球では夏至となる6月、月が空の低い位置にあるため、大気の影響で地平線近くの満月がほんのり赤く見えることがある。そういやストロベリーもローズも赤っぽいよね。
・6月の満月の見方、楽しみ方
 満月の中でも特に美しいと言われる6月の満月は、お天気に恵まれるのなら、是非見ておきたい満月だ。
 満月の最大は6月4日(日)日本標準時で12時24分頃となる。昼間なので満月を見るには、月の出を待とう。
 月が赤く見えやすいのは月の出てすぐか、月が沈みかける明け方だ。満月の最大:6月4日(日)12時24分頃
満月を見るのに適した時間:19時19分の月の出から6月5日(月)午前4時49分まで(東京の場合) 月の出入り時刻は、日本全国で若干の異なりがあるので、以下のサイトで地名と日時を選択して「計算」を押して確認してみよう。
https://news.biglobe.ne.jp/trend/0602/kpa_230602_7407502310.html

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綺麗な海はないけれど… ハワイの先住民がこぞって「砂漠の地ラスベガス」に移住している理由

2023-06-03 | 先住民族関連
クーリエ6/2(金) 19:00配信

ラスベガスはいまや「ハワイ9番目の島」といわれている Photo: Hana Asano / The New York Times
ハワイ出身のポーリーン・カウイナニ・ソウザは子供の頃、ビーチの近くに住み、夜は穏やかに打ち寄せる波の音を聞きながら眠った。
【画像】南の島ハワイの先住民たちがこぞって「砂漠の地ラスベガス」に移住している理由
だが、80歳の彼女はいま、海から遠く離れた、ネオンきらめくラスベガスに住んでいる。そこは楽園とはいえないが、近年、彼女のようなハワイの先住民が、こぞってこの地に移住してきているのだ。
彼らが求めるのは、終わらないエンターテイメント、手頃な生活費、そしてハワイではほとんどの人が手に入れられないもの──つまり、自分たちが買える価格帯の住宅だ。
「私には持ち家があります」。ラスベガスに所有する2ベッドルームの自宅について、ソウザは誇らしげに話す。「ハワイでそんなことを言える人はあまりいません」
ラスベガスのあるネバダ州クラーク郡では、2011年から2021年にかけて、ハワイをはじめとする太平洋諸島の先住民の人口が約40%増加し、2万2000人近くになった。
多くの人にとって、その魅力は不動産だ。連邦準備制度理事会のデータによると、ラスベガスでは住宅の希望小売価格の中央値が約46万ドル(約6400万円)であるのに対し、ホノルルでは約80万ドル(約1億1200万円)にのぼる。
でも、なんでラスベガス?
米国人がより安価な住宅を求めて移住するのは珍しいことではない。しかし、自然豊かな太平洋の島々から、荒涼とした砂漠のラスベガスへの移住は、住宅探しが時に驚くべき形でこの国を作り変えるということを明確に示している。
ハワイとラスベガスのつながりは、ラスベガスのダウンタウンにある「カリフォルニア ホテル&カジノ」によるところが大きく、その歴史は数十年前にまで遡る。
1975年にオープンしたこのホテルは、特別割引やマーケティングを通じて、長年にわたりハワイアンの要望に応えてきた。カジノではディーラーがアロハシャツを着ており、宿泊客はハワイの名物料理を食べることができる。ホテルの正面には、「ここではアロハが話されています」という看板が掲げられている。
ラスベガスのハワイアンコミュニティは大きくなり、いまや「ハワイ9番目の島」といわれるこの地に点在している。
ハワイの伝統のもと子供を育てたいと考える親たちは、子供にハワイ語のクラスを受講させたり、フラダンスのレッスンに通わせたりすることができる。卒業式シーズンになると、首などにかけるハワイの装飾品「レイ」のメーカーに注文が殺到するという。
ハワイの定番料理を味わえるレストランも選び放題だ。5月には、ハワイの人気レストランチェーン「ジッピーズ」もラスベガスに店舗をオープンした。
「私たちがやっているのは、自分たちのハワイを作ることなんです」と話すのは、ハワイの先住民セセ・カレン(38)だ。
カレンは2000年代にネバダ大学ラスベガス校を卒業後、故郷のオアフ島に戻った。しかし、家族が増えていくなかで、生活は困難になっていった。彼女と夫は複数の仕事を掛け持ちし、質素な家を借りていたものの、給料はあっという間になくなったという。
コミュニティ経済調査評議会のデータによると、2022年時点で、ハワイ州は全米で最も生活費が高かった。同州は食料の大部分を輸入しているため、日用品が特に高価になっている。また、建築物への厳しい規制が、住宅不足と住宅価格の高騰の一因となっている。
Eliza Fawcett
https://news.yahoo.co.jp/articles/e539d26c58d9064ddc376210c4c9386865fe3cc3

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《ブラジル》省庁再編暫定令=環境省や先住民省に痛手=議会修正案で両院通過=ルーラ自ら票集め調整

2023-06-03 | 先住民族関連
ブラジル日報6/2(金) 7:07配信
 5月31日、ルーラ大統領が年頭に出した省庁再編の暫定令(MP)に対する下院の全体投票が行われ、苦戦が予想されていたにもかかわらず、337票対125票で承認された。同MPは1日に上院に回され、51票対19票で承認され、ルーラ大統領の裁可待ちとなっている。5月31日付フォーリャ紙などが報じている。
 下院での投票は、アルトゥール・リラ下院議長(PP)が連邦政府の政局調整(アルチクラソン)の脆弱さに強い不満を示す中で行われた。この投票の前に、連邦政府は四つの法案で敗れていた。
 今回の投票も、5月30日に行う可能性があったのに、先住民保護区の制定に関する法案(PL490/07)審議を優先させ、31日に審議した。
 省庁再編のMPは1日までに両院で承認されないと、ボルソナロ政権当時の省庁編成に戻さなければならないため、懸念された。現政権では大幅に省庁を増やしていた。
 だが、5月30~31日はルーラ大統領自らが政局調整に乗り出して多額の議員割当金の支出を認めたことなどもあり、予想以上の票数差での承認となった。内訳を見ると、与党勢力の労働者党(PT)、民主労働党(PDT)、ブラジル社会党(PSB)、ブラジル共産党(PCdoB)、緑の党(PV)、レデは全員が賛成票を投じており、財政均衡法案(アルカボウソ)やPL490の際よりも与党の連帯を示す結果となった。
 そこに加え、閣僚を出している民主運動(MDB)は賛成35人に反対3人、社会民主党(PSD)は賛成36人に反対2人、票は割れたが、ウニオンでも35人中20人が賛成票を投じた。
 さらにリラ議長のPPも34人、共和者(RP)も30人が賛成票を投じた。野党最大勢力のボルソナロ前大統領の自由党(PL)でも8人が賛成票を投じていた。
 この背景には、この数日間に連邦政府が議員割当金の解放と、連邦政府内の役職への登用を約束したことがある。これが議会最大勢力の中道勢力(セントロン)に受け入れられたと言えそうだ。
 ただ、今回の再編はマリーナ・シウヴァ環境相率いる環境省や先住民省には苦いものになっている。下院が承認したのは、報告官のイズナルド・ブリョンエス下議(MDB)が提唱、両院合同特別委員会が承認した案で、環境省傘下の国家水資源庁(ANA)を地域開発統括省に、農村環境登録局(CAR)が公共サービス管理革新省に、基礎衛生全国情報システム(Sinisa)を都市省に移管することになった。
 また、先住民省も先住民保護区の認証と制定の権限を法務省に戻すことになる。
 さらに、農業開発省傘下だった国家配給公社(Conab)が農務省に移される。
 上院での審議は1日に行われ、51票対19票で承認された。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c6a8012c0997f7d23c61d9a96e27f054b7141d1d

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台湾情勢理解に見るべき台北の日本家屋が刻んだ歴史

2023-06-03 | 先住民族関連
ウェッジ6/2(金) 10:01配信
 台北市街地東部の、東門や大安森林公園の近くに青田街という一角がある。台北市観光局のホームページでは、緑豊かなおしゃれスポットとして紹介されている。ガイドブックでも、日本家屋をリニューアルしたカフェやレストラン等があると書かれている。
 そこは、日本が台湾を統治していた時代に昭和町と呼ばれ、当時の台湾帝国大学(現在の国立台湾大学)の教授などとして日本から渡ってきた人たちが日本風の家屋を建てたまちだ。実はこれら日本家屋の保存運動を台湾人が展開している。日本統治時代の名残とも言える街並みをなぜ、台湾人自らが残そうとしているのか。活動を行う社団法人台湾故郷文史協会理事長の黄智慧さんにこのまちを案内してもらうとともに、意義を聞いた。
日本家屋に詰められた台湾の歴史
 再生されたカフェレストランの一つ「青田七六」(青田街の7巷6号が地番から名付けられた)は、当時建てられた典型的な日本家屋である。日本と違うのは亜熱帯の気候に耐えるため床が高い位置にあることくらいだ。
 玄関を入るとすぐ応接間があり、そこだけは洋間となっている。広縁に沿って食堂、書斎、子供部屋、そして寝室となる座敷などがある。建築主はサトウキビの微生物研究者の足立仁氏で、北海道帝国大学から台湾帝国大学教授として赴任してきた。
 日清戦争の後、日本が台湾を植民地にしたのは1895(明治28)年だが、亜熱帯で先住民によるゲリラが多い台湾統治は当初、うまくいかなかった。切り札として投入されたのが児玉源太郎総督と後藤新平民政長官だった。
 民政を任された後藤は、台湾の風土に合った砂糖生産を企て、米国に滞在中の新渡戸稲造を台湾に呼び寄せて台湾に最適のサトウキビ品種を選定させた。同時に関連の農学、生物学などの若手学者を日本から集めた。サトウキビを精製するための工場を建設し、運搬のための道路を建設し、輸出のため基隆港をつくった。
 そのため土木、港湾、工業など多くの若手学者や技術者も集めた。これらのうち多くが旧昭和町、すなわち現在の青田街周辺に住んだ。青田七六の建て主である足立仁もその一人である。青田街は日本による台湾統治と都市開発の歴史が詰め込まれた場所であると言える。
 第2次大戦後、日本人が引き揚げた後は中国大陸から移ってきた地質古生物学の馬廷英氏がここに住んだ。「日本の大学で学んだ経験を有する馬氏がこの家を大切に扱ったおかげでこの家が残った」と黄さんは説明する。
 馬氏の死後、だいぶ時が経ってから、台北市がこの家を国立台湾大学日本様式職員住宅として文化財指定し、カフェレストランとして2011年にリニューアルオープンした。
「ものを残して歴史を伝える」
 黄さんに「台湾の人たちは日本統治時代の建物を残すことに抵抗はないのですか」と率直に聞くと「ものを残せば歴史が残ります。ものを壊してしまうと歴史が残りません」と強く語った。「この家は日本から台湾に知識を伝えた人が建て、戦後、大陸から渡ってきた人が住みました。これが台湾の歴史です」と話す。
 黄さんは淡々と話すが、台湾の人たちは支配者が変わることによる悲惨な歴史をもっている。台湾総督府の近くに二二八和平公園という大きな公園がある。これは、二・二八事件という1947年2月28日に台湾の台北市で発生し、その後台湾全土に広がった、当時の中華民国政権と台湾の人々との対立抗争事件を記念する公園である。
 45年に第2次大戦が終わり、日本軍の武装解除は蔣介石国民政府主席が率いる中華民国政権が行った。台湾にも多くの軍人や官僚が中国本土から進駐し台湾の軍事・行政を引き継いだ。そういうなかで闇タバコを販売していた台湾人女性に対し取締の役人が暴行を加える事件が発生し、それに対する抗議デモと憲兵隊の発砲等による対立が激化し中華民国政権は中国から援軍を派遣し、武力でこれを鎮圧し多くの台湾市民が殺された。
 49年に中国本土に共産党政権が樹立され蒋介軍と関係者が台湾に逃れてきたこともあり、このときの戒厳令はその後38年間継続した。事件の再調査が行われたのは李登輝体制になってからである。「二二八和平公園」という名が付き、事件資料を展示する二二八国家記念館ができたのは1996年である。
 黄さんは、「日本家屋の保存運動は時間との戦いです」と現状を話す。「私は若い時、このまちのマンションから日本家屋の屋根を見下ろしていました。その頃は日本家屋の意味がよくわかっていなかった。今は歴史を勉強して、これが台湾の歴史のひとこまだと知っています。100年経った木造の日本家屋が朽ち果てて、次々と壊されていきます。歴史を伝えなければいけないと思い立って保存運動を始めました」と語る。
 2023年現在、台北市が旧昭和町に登録した日本家屋の文化資産は23軒ある。黄さんたちがつくった地図では約100軒くらいあったという。黄さんは「朽ちかけた家を再建し、カフェやギャラリーにするためには日本円にして1億円から2億円かかります。お金が必要です」という。
 保存された日本家屋の中には、ドイツのカメラメーカーであるライカのマークがついているものがあり、ライカ社が資金を提供したらしい。ライカ社のエルンスト二世がナチス政権下において多くのユダヤ人の命を救った歴史があるが、そういう志が台湾でも表れているというべきなのだろうか。
日本人が知るべき複雑な台湾の〝起源〟
 私たちは有志で後藤新平の会をつくっていて、毎年、後藤新平の思想や実績に共通する業績を挙げた方に後藤新平賞を与えている。第1回の2007年は台湾の李登輝元総統に賞を授与した。
 いくつもの政治的な困難をクリアして李登輝氏の来日が実現し、受賞に伴うスピーチも頂いた。そのとき李登輝氏は後藤新平に関して「台湾は日本の植民地だった時代があるが、それが台湾近代化の契機となったことも事実である」と話した。
 筆者は『小説後藤新平』(学陽書房)を書いた1997年以来、毎年のように台湾を踏査している。植民地の象徴であった総督府は総統府として残し、その隣には当時の台湾銀行の建物が残されている。
 総統府の1階にある歴史展示は数年ごとの内容が変わるが、後藤新平の紹介がされていたこともある。高雄の博物館でも後藤新平の業績が紹介されている。
 台湾の一般書店で売られている書籍で「日本統治時代の台北の上下水道は当時の日本のそれより立派に整備されていた」などという記述を見ることもある。植民地の宗主国であった日本に対する台湾の人々の感情は複雑だとは思うが、少なくとも台湾近代化の歴史を記憶に留めようとする姿勢を感じることは多い。
 現在の台湾では漢民族が9割以上を占めているが、もともと台湾には先住民(16民族、台湾政府認定)がいて台湾の言葉はオーストロネシア語族が元であるといわれ、考古学的にも新石器文化は台湾からフィリピン、インドネシア方面へ拡大していったとする説が有力である。ポルトガルやオランダの植民地だったこともある。
 日清戦争後に日本の植民地となったが、黄さんは「第2次大戦が終わり30万人の日本人が引き揚げ、そのあとに100万人が大陸から台湾に渡ってきたのです」という。私たち日本人は台湾がそういう歴史を経験していることを念頭におかなければ台湾の問題を理解することはできない。
青山 佾
https://news.yahoo.co.jp/articles/3c47fbb9fbe2c6c740c72fe28e5c9830ba046926

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心地の良いサウンドに身をゆだね、プライド月間をともに祝おう! 2023年版必聴アンセム15選

2023-06-03 | 先住民族関連
VOGUE2023年6月2日
毎年6月はLGBTQコミュニティをセレブレートし、ジェンダーやセクシュアリティにもとづく偏見や差別を根絶しようと呼びかけるプライド月間。リアルな体験談や心境を歌い共感を呼ぶ、15曲の必聴アンセムをチェック!
BY HATTIE COLLINS、MINA OBA
1.「Unholy」サム・スミス feat. キム・ペトラス

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全米シングルチャート1位を獲得し、第65回グラミー賞で、最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞を受賞したサム・スミスとキム・ペトラスの大ヒット曲「Unholy」なしには、2023年のプライド月間は語れないだろう。若者の間でカルト的人気を誇るキム・ペトラスは、この賞を受賞する初のトランスジェンダー女性となり、レッドカーペットにはドラァグクイーンのヴァイオレット・チャチキやゴットミックなども登場した。そしてプレゼンターを務めたマドンナは、「私は新しい道を切り開く、反逆者たちに感謝するためにここにいます。あなたたちの大胆不敵な姿を、私たちは知っています。そして感謝しています。多くの困難を乗り越え、闘い、『Unholy』という美しい楽曲を誕生させた、信じられないほど才能豊かな2人、サム・スミスとキム・ペトラスです」と紹介した。歴史に名を残す2人の快挙は、ガラスの天井を打ち破ることができるということを証明したに違いない。
2.「STAR WALKIN’(League of Legends Worlds Anthem)」リル・ナズ・X
メットガラ2023で大胆な生ヒップを惜しみなく披露したバースデースーツを着用し、話題をさらったリル・ナズ・X。2022年9月に公開した「STAR WALKIN’(League of Legends Worlds Anthem)」は、どんなに否定的な意見を受けたとしても、音楽界のトップアーティストまで成功するまで自分を信じ続けた思いが表現されている。まさに、リル・ナズ・Xの“プライド”を象徴するアンセムだ。
3.「Sun Goes Down」リル・ナズ・X
また、2021年の「Sun Goes Down」も併せてチェックしたい。今まで見せたことのないようなシリアスで大人な一面が垣間見え、自身が感じる孤独や不安、ホモフォビア(同性愛嫌悪)に対する苦悩から始まるが、最終的には自己肯定とセルフラブというポジティブな世界観へと導かれる。内に秘めた二面性を映し出すミュージックビデオの巧みな演出も必見だ。他にも「THATS WHAT I WANT」や「Montero(Call Me By Your Name)」など、数多くの楽曲の中に、LGBTQ+差別と闘うリル・ナズ・Xの思いが込めらている。
4.「This Hell」リナ・サワヤマ
過去最多の24万人を動員した「東京レインボープライド2023」のテーマソングにも選ばれた、リナ・サワヤマの「This Hell」。ヘイトが存在する地獄のような場所だったとしても、自分をサポートしてくれる友人や家族との愛を見つけ、ダンスができるような曲を作りたいという思いから、サワヤマはこの曲を書き上げたという。東京レインボプライドが行なわれた4月には、日本のオーディエンスに向けてこんな動画メッセージを送っている。「LGBTの人は同じ人間です。愛は愛。家族は家族です。いつの日か平等な社会になることを信じて一緒に戦ってください」。
5.「BREAK MY SOUL」ビヨンセ
約5年ぶりとなるワールドツアー「ルネッサンス」をキックオフしたばかりのビヨンセ。最新アルバム『ルネサンス』に収録されている楽曲「BREAK MY SOUL」のリリックは、自分の心を解放することを歌い、誰にも私の魂を壊せさせないというエンパワリングなメッセージが繰り返される。昨年の6月にMVが初公開されたこともあり、プライドアンセムとして愛される一曲だ。
6.「Can't Tame Her」ザラ・ラーソン
2023年1月にシングル「Can’t Tame Her」をリリースした、ザラ・ラーソン。「誰も彼女を手懐けることはできない」と歌うこの楽曲は、ジェンダーステレオタイプを壊し、社会や権力者の都合の良い方向へと飼い慣らされることへ強く抵抗する思いが込められている。これまでラーソンは各国のプライドイベントでパフォーマンスをするなど、アライのアーティストのひとりとして知られている。今年の6月も、シカゴで開催されるイベントに参加予定だという。
7.「no tears left to cry」アリアナ・グランデ
アリアナ・グランデの兄であるフランキーは昨年、俳優のヘイル・レオンと結婚。深い兄妹愛が溢れるアリアナは、LGBTQ+コミュニティへ寄り添うことをいつだって忘れなかった。そんなアリアナは、もともとはカトリック教徒だったが、兄の存在が受け入れられないことから改宗を決意したことを過去に明かしている。「兄が私に、神様は自分を愛してくれないって告げたとき、私は『それってクールじゃない』と感じた。だからフロリダのカバラセンターにふたりで行ってみた。そうしたらとってもしっくりきた」。そんなアリアナは、「no tears left to cry」の2番の歌詞はLGBTQのファンに向けて書いたと、アメリカの音楽メディア「THE FADER」に明かしている。
8.「It's A Sin」エルトン・ジョン&オリー・アレクサンダー
2021年5月に開催されたブリットアワードでコラボパフォーマンスを披露したエルトン・ジョンと「Years & Years」のオリー・アレクサンダー。二人は、デュオグループ「Pet Shop Boys」が1987にリリースしたシンセポップチューンの「It's A Sin」をアップビートにアレンジし、世代を超えた美しいステージを披露した。このコラボは、HIV/エイズの感染拡大に揺れる80年代のイギリスを描いた同題のドラマ「It's A Sin」(2021)へのオマージュでもある。社会現象となったドラマで主役を演じたアレクサンダーは、一躍、期待の若手俳優のひとりに躍り出た。
9.「Hush」ジェイリー・ウルフ
歌手、俳優、アクティビスト、映像作家など、マルチに活躍するジェイリー・ウルフはバイセクシュアルを公表しており、カナダの先住民の子孫としてエホバの証人の教えのもとで育った。6月18日にリリース予定の新作EP『Wild Whisper』では、こうした自らの生い立ちから、カナダ政府の同化政策によってアイデンティーを奪われた先住民たちの心の傷まで、さまざまなテーマを掘り下げている。中でも注目したいのが、このEPから先行リリースされたシングル曲「Hush」。恥や自己嫌悪といった感情を、プライド、セルフラブ、解放といった前向きな言葉に置き換えるよう力強く呼びかける、クィアコミュニティの応援歌だ。
10.「If I Were You」(リミックス版) k.d.ラング
61歳を迎えたカナダ人カントリー歌手のk.d.ラングは、LGBTQコミュニティの元祖アイコンとしても知られる。1990年代初頭にゲイであることをカミングアウトし、LGBTQの権利やエイズ問題などに積極的に関わってきた彼女は昨年のプライド月間に合わせる形で自身の大ヒット曲のベスト盤をリリースした。このアルバムには「If I were you」(1995)、「Sexuality」(1996)、「Summer Fling」(2000)などの名曲のリミックス版が収録されており、夏のハッピームードを盛り上げてくれる一枚に仕上がっている。
11.「Tavern Kween」デザイア・マレア
南アフリカ東南部のクワズール・ナタール州で生まれ、ヨハネスブルクを拠点とするアートデュオ「FAKA」のメンバーとして活躍するデザイア・マレア。南アフリカのアートシーンを塗り替え、同国のクィア・コミュニティの声を広める存在が、初の自主制作アルバム『Desire』(2021)で音楽業界にも進出した。
中でも注目は、国内外のユース世代から凄まじい反響を得たシングルカット曲「Tavern Kween」。喪失感、精神性、行き場を失くした想いを挑戦的な歌詞に乗せてパワフルに歌い上げる、記憶に残る1曲だ。2020年にはイギリスのロックレーベル、ワープ・レコーズから『Desire』の再リリースが決定し、本格的にヨーロッパデビューを果たした。マレアはファッション業界とのつながりも深く、これまでにテルファー(TELFAR)やヴェルサーチェ(VERSACE)ともコラボしている。
12. 「Horsewh!p」アジャ ft. タイ・バーガー
ダイナミックなサウンドが好みなら、二人のクィアアイコンによるコラボ曲「Horsewh!p」がおすすめ。人気番組「ル・ポールのドラァグレース」(2009〜)で一躍有名になったドラァグクイーンでシンガーのアジャが、ラッパーのタイ・バーガーを迎えて制作したエキセントリックな楽曲だ。
本作の歌詞の中で、二人はアイデンティティを中傷するものに対して痛烈に批判すると同時に、現在のミュージックシーンを席巻するK-POPブームやBTS、さらには着想源になったというキング牧師の妻にも言及している。自らの素晴らしさを堂々とセレブレートしようと呼びかける、パワフルな1曲だ。
13. 「Got No Choice」ブルック・エデン
アメリカ最大級のオーデション番組「American Idol」(2002〜)出身のシンガーソングライター、ブルック・エデンは今年、3枚のシングルを立て続きに発表し、4年間のブランクから見事カムバックを果たした。これらシングルはクィアの恋愛を賛美する3部作であり、最後にリリースされた「Got No Choice」は、ガールフレンドへの熱い愛を歌った純粋なラブソングだ。彼女のみならず、オーヴィル・ペックやブリタニー・ハワードなど、カントリー界は今、クィアなアーティストの活躍が目覚ましい。
14.「Serotonin」マリー・ウルヴェン
豊かな才能を持つノルウェー出身のアーティストで、Z世代のクィアアイコンとの呼び声も高いマリー・ウルヴェン。「Girl in the Red」名義でリリースしたデビューアルバム『If I Could Make It All Go Quiet』(2021)でウルヴェンは、自身の不安やうつ症状、報われない愛など、ディープな心境を赤裸々に告白している。扱うテーマはシリアスだが、とくに収録曲「セロトニン」には希望や喜びが込められている。共同プロデューサーにビリー・アイリッシュの兄フィニアスを迎え、リアルな感情を複雑なメロディとリリックで表現した本作は、多くの人々の共感を呼んだ。
15. 「Back Together」アモルファス ft. ケラーニ
サウンドクラウドで人気に火がついたDJのアモルファスことジミル・リース・デイヴィスは、ジャンルを超えたマッシュアップソングで知られるアーティスト。オプラ・ウィンフリーもファンを公言している彼のデビューシングルは、シンガーソングライターのケラーニをフィーチャリング。ジェンダーに左右されず愛に一喜一憂する心情を歌った「Back Together」は、人々の感情を揺さぶる傑作だ。
Text: Hattie Collins, Mina Oba
https://www.vogue.co.jp/lifestyle/article/pride-month-anthems

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