先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

アイヌ文化に関わる植物は? 平取・標本園で散策会

2023-06-06 | アイヌ民族関連
会員限定記事
北海道新聞2023年6月5日 18:49(6月5日 19:15更新)

アイヌ文化と関わりのある植物について町職員が案内した散策会
 【平取】沙流川流域に生息し、アイヌ文化との関わりが深い植物を育てる国の施設「ノカピライウォロ標本園」(町芽生)で3日、散策体験会が行われた。参加者はアイヌの民具に加工される植物に触れ、活用方法も学んで楽しんだ。
 約3ヘクタールの標本園は自生する植物のほか、平取ダムの水没地から移植したり、新たに種から育てたりした草木が計50種類ほどある。
 体験会には道内外から10人が参加し、町アイヌ文化保全対策室の山崎寛晃さん(25)と平村彰隆さん(23)が案内役となって標本園の一部を歩いた。
 ・・・・・
(杉崎萌)
☆「ノカピライウォロ」標本園のロ、「カスプ」のプ、「アットゥシ」のシは小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/856861/

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白老東高生が修学旅行生ガイド 元陣屋資料館「友の会」の4人 同世代に緊張…説明に手応え

2023-06-06 | アイヌ民族関連
会員限定記事
北海道新聞2023年6月5日 18:42

愛知県の高校生に資料館の展示について解説する白老東高の船越さん(中央奥)
 【白老】仙台藩白老元陣屋資料館(陣屋町)友の会に所属する白老東高生の4人が2日、愛知県から修学旅行で訪れた高校生に資料館のガイドを行った。4人にとって同世代が対象のガイドは初めて。一般の来館者と異なり仙台藩や白老の歴史について興味や知識が乏しい相手もいる中、緊張しながらもガイドをやり遂げ、今後への自信をつけた。
 4人は3年の加藤雫(しずく)さん、千葉瑞椛(みずか)さん、2年の船越菜々子(ななこ)さん、堀部京華(きょうか)さん。いずれも友の会の研修を受け3年生は昨年8月から、2年生は今年5月から、資料館を案内してきた。
 友の会は同校の4人を含む10~80代の10人が、土日祝日や団体からの希望に応じガイドをしている。今回は他の6人が不在で4人が担当した。友の会の川西政幸会長は「白老について何も知らない修学旅行生もいるので、(4人には)基本的な知識を大きな声で伝えるよう助言した」という。
・・・・・ 
(斎藤雅史)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/856843/

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【アイヌ文化に触れる宿】北海道の静かな湖畔でモール温泉に癒やされる「界 ポロト」|星野リゾート宿泊記

2023-06-06 | アイヌ民族関連
TABIZINEJun 5th, 2023.Posted by: 渡邊玲子
星野リゾートが全国に展開する温泉旅館ブランド「界」。今回は、「ウポポイ(民族共生象徴空間)」でも注目を集める北海道・白老町のポロト湖畔に佇む「界 ポロト」を現地ルポ。2022年1月に開業したこちらのお宿は、ポロト湖畔の美しい光景と、世界的にも珍しい「モール温泉」が楽しめるのが最大の特徴。アイヌ民族の生活に着想を得た建築やインテリア、食事、アメニティまで詳しく紹介します。
2022年1月に開業したばかり!静かな湖畔に佇む「界 ポロト」
界 ポロトが位置するのは、新千歳空港から車で40分ほどの距離にある北海道白老町。アイヌ語で「大きい湖」という意味を持つポロト湖や樽前山(たるまえさん)を目の前に望め、約80種の野鳥をはじめエゾ鹿やキタキツネなど、数多くの野生動物たちも暮らす自然豊かな場所であり、「ウポポイ」に隣接したアイヌ文化伝承の地。
アイヌ民族の暮らしに着想を得た建築やインテリアに囲まれながら、旬の食材をふんだんに使用した料理や体験プログラムなどを通じて、雄大な自然と共に生きるアイヌ民族の文化が自然と学べる温泉宿でもあるんです。
NAP建築設計事務所の中村拓志さんが手がける自然と調和した建築空間に身を置いていると、好奇心が刺激されてワクワクするのと同時に、スーッと肩の力が抜けていくのがわかります。
火のカムイ(神様)を敬う「コタン(アイヌ語で集落の意味)の広場」と呼ばれる暖炉の前のソファや、白樺の丸太が設えられたトラベルライブラリーのソファに座わって外を眺めると、ポロト湖の懐にやさしく包まれているかのよう。
宿のスタッフたちはコタンの案内人として、宿を訪れた人々にアイヌ文化伝承の地である白老の自然や文化を紹介してくれます。
アイヌ民族の文化や暮らしから着想を得た建築様式やアートが随所に館内のいたるところやエレベーター前にはアイヌ伝統のゴザをモチーフにしたアート作品が飾られていて、曲線を取り入れた客室フロアの廊下からも独特の雰囲気が漂います。

今回、宿泊するのは414号の特別室。ルームナンバーのデザイン一つ取っても、「光と陰」で表現されていて目を引きます。
ポロト湖の眺望が独り占めできる露天風呂付き特別室「□の間」
全客室がポロト湖に面しているとは聞いていたものの、全42室ある客室のうち、3室のみの特別室に足を踏み入れた途端に目に飛び込んできた露天風呂と広々としたテラス、そして素晴らしい眺望に、思わず感嘆の声が漏れました。
全ての客室にアイヌ民族が暮らす家(チセ)にある四角い「炉」をイメージしたテーブルが備えられていることから、「□の間(しかくのま)」と名付けられたそう。テーブル下のダイヤルで明るさが調節できるようになっているので、夕暮れ時や夜明けに間接照明として使用すると、より一層「炉」の雰囲気が感じられます。
窓の外にはポロト湖と白樺やカエデが繁る天然林が広がり、晴れていれば四季折々の樽前山の姿も目にすることができます。
幾何学的なアイヌ文様の刺繍が施されたクッションや壁紙などからも、天然素材を生かした温かみのある、かつデザイン性の高い生活雑貨が、アイヌの人たちの暮らしを彩っていたことが伝わってきます。アイヌの民族衣装に使われる、樹皮の繊維のアートは特別室専用です。
壁紙のデザインやクッションの刺繍を手掛けているのは、アイヌ服飾文様研究家の第一者であり刺繍家の津田命子(のぶこ)さん。
別のタイプの部屋にあつらえらえた、木彫り作家の岡田実さんの彫刻作品「木彫りのオール」の美しさにも目を奪われました。
「美肌の湯」! 北海道遺産の「モール温泉」と充実のアメニティ
「界」オリジナルの風呂敷に、作務衣と足袋ソックスも。滞在中はずっと作務衣姿で温泉三昧できて快適です。客室のアメニティについての詳細は公式サイトで確認できます。
界」の風呂敷で作ったバッグに湯道具を包んで、いざ大浴場へ。まずは中庭を抜けて「とんがり屋根」が目印の「△湯(さんかくのゆ)」に向かいます。
とんがり屋根が目印 ポロト湖にせりだした開放感溢れる「△湯」
まずは「界」お馴染みの「温泉いろは」で、宿の“湯守り”であるスタッフから白老温泉の歴史や泉質について学びます。その名の通り、あらゆるところに三角形が組み込まれた「△湯」は、「ケトゥンニ」と呼ばれる三本の丸太を組み合わせたアイヌの建築様式から着想を得て建てられた、界 ポロトを象徴するとんがり屋根の湯小屋。
続きあり
https://tabizine.jp/article/531300/

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「ゴールデンカムイ」谷垣&インカ(ラ)マッから愛を込めて…コラボパッケージ「ニ(シ)パの恋人」プレゼント企画

2023-06-06 | アイヌ民族関連
アニメ!アニメ!6/5(月) 23:30配信
『ゴールデンカムイ』オリジナルコラボパッケージ「ニ(シ)パの恋人」プレゼントキャンペーン(C)野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会
TVアニメ『ゴールデンカムイ』の第四期が、毎週月曜日に放送中だ。このたびその第四十六話「完璧な母」の放送を記念して、オリジナルコラボパッケージのトマトジュース「ニ(シ)パの恋人」のプレゼントキャンペーンが開催されることがわかった。
【フォト】「ニ(シ)パの恋人」コラボパッケージを見る
『ゴールデンカムイ』は、野田サトルが「週刊ヤングジャンプ」で連載したマンガを原作とする、アイヌから奪われた金塊を巡る生存競争サバイバル。原作マンガはコミックス全31巻のシリーズ累計が2,400万部を突破しており、足かけ8年にわたる連載が終了した今もなお多くのファンの心をつかみ続ける。
2023年4月よりスタートしたTVアニメ第4期では、極寒の地・樺太で「不死身の杉元」こと杉元佐一とアイヌの少女・アシ(リ)パが再会を果たした後からの物語が描かれている。北の大地を舞台に再び加熱していく一攫千金サバイバルが目が離せない展開を見せる。
そんな本作が、谷垣源次郎とインカ(ラ)マッが再会するエピソードである第四十六話「完璧な母」の放送を記念して、北海道・平取町特産のトマトジュース「ニ(シ)パの恋人」とコラボレーションを果たすことが決定した。TVアニメ『ゴールデンカムイ』の公式Twitter上にて、谷垣源次郎とインカ(ラ)マッがあしらわれたオリジナルコラボパッケージの「ニ(シ)パの恋人 1L 瓶」が抽選で30名に当たる、プレゼントキャンペーンが開催される。
応募は、公式 Twitter アカウントをフォローのうえで、6月5日23時30分頃に投稿の対象ツイートをリツイートすることで完了する。期間は6月18日23時59分までで、当選者への賞品の発送は7月中旬以降が予定されている。谷垣源次郎とインカ(ラ)マッからの愛を込めた贈り物をぜひ受け取りたい。
TVアニメ『ゴールデンカムイ』の第4期は、毎週月曜日に放送中だ。
第四十六話「完璧な母」放送記念!
オリジナルコラボパッケージ「ニ(シ)パの恋人」プレゼントキャンペーン
・応募方法
1.TVアニメ『ゴールデンカムイ』公式 Twitter アカウント(@kamuy_anime)をフォローしてください。
2.TVアニメ『ゴールデンカムイ』公式 Twitter(@kamuy_anime)上にて、6 月 5 日(月)23:30 頃に投稿される応募対象のツイートをリツイートで応募完了です。
応募期間:2023 年 6 月 5 日(月)23:30~2023 年 6 月 18 日(日)23:59 まで
【プレゼント応募の諸注意】
※本プレゼントの応募には Twitter アカウントが必要です。抽選時にアカウントが凍結・削除されている場合、または当アカウントのフォローを解除されている場合、アカウントを非公開設定にしている場合は対象外となります。
※応募はお一人様おひとつのアカウントからに限らせていただきます。お一人の方による複数のアカウントからご応募があった際には無効にさせていただきますので、ご了承ください。
※当選者の方へは Twitter のダイレクトメッセージで連絡いたします。当選者以外への連絡はございませんのでご了承ください。
※応募・発送は日本国内に限ります。
※賞品の発送は 2023 年 7 月中旬以降を予定しています。
※梱包には細心の注意を払いますが、万が一郵送中の事故により破損した場合でも返品・交換等は受け付けられませんのでご了承ください。
※ご提供いただいた個人情報は賞品の発送以外の目的では利用いたしません。
(C)野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会
アニメ!アニメ! 仲瀬 コウタロウ
https://news.yahoo.co.jp/articles/87febffab3202c3de3dc27a4eddde76c92bca4cb

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浦幌に世界の先住民集まる 権利回復への戦い・自然との生き方共有

2023-06-06 | アイヌ民族関連
十勝毎日新聞2023/06/05 12:10
高田 英俊
十勝毎日新聞社 編集局メディアコンテンツ部
 浦幌町に初めて世界の先住民のリーダーらが集まった。古来の漁をする権利を含む先住権獲得への道のりや自然の資源を収奪しない生き方を国際シンポジウムで語り合い、共有した。主催したアイヌ民族団体「ラポロアイヌネイション」(旧浦幌アイヌ協会)はサケを取る権利を巡る初の先住権訴訟を争う渦中にあり、「世界の人たちがいまだに戦っている姿に感動した」(差間正樹会長)と勇気を分かち合えた。
 フィンランドやカナダ、米国、台湾、豪州の5カ国・地域から先住民や権利擁護を支える法律家ら8人が国際シンポジウム「先住権としての川でサケを獲る権利」(5月26~28日)に出席、国内外からの聴衆延べ約400人以上が会場(浦幌町コスミックホール)を埋めた。
 日本は2008年、国会でアイヌを先住民族と認める決議を採択、19年施行のアイヌ施策推進法でアイヌが「先住民族」と法に初めて明記したが、狩猟採集や漁労ができる権利を含めた先住権は認めていない。ラポロアイヌネイションは20年夏、アイヌの先住権としてサケの捕獲権の回復を認めるよう国と北海道を提訴した。

ラポロアイヌネイションの差間正樹会長(右)
 差間会長によると、裁判ではアイヌが明治時代以前から森、海、川でシカやサケを自由に取っていた事実を被告が認知せず、論争の節目で判事が交代した。「水掛け論を繰り返している。海外の先住民の状況はどうなのか」と1年ほど前にイベントを構想、準備を進めていた。
 シンポジウムは北海道大学先住民・文化的多様性研究グローバルステーションと北大開示文書研究会が共催、海外の先住民を招待する役割を担った。開催費用は、クラウドファンディングで目標額の350万円を上回る寄付金を集めた。自然と共に暮らす先住民によるイベントに、環境保護意識の高い米アウトドア用品大手パタゴニアも支援した。
 ラポロアイヌネイションは17年、北大開示文書研究会に支えられ、アイヌの先祖の遺骨が研究目的で持ち去られたことに対し、訴訟を通じて北大や東京大などから遺骨の返還を実現させている。さらに「先祖の暮らし方をこれからも守りたい」(差間会長)と先住権の回復に踏み込んでいる。

■先住民の権利 豪州除き憲法に明記
 世界の先住民の権利が各国・地域の憲法に明記されているかはさまざまだが、シンポ出席者らの国・地域では、豪州を除いていずれも憲法で権利が保障されている。
 カナダ西部の太平洋岸にあるハイダ島のハイダ・ネーションの世襲チーフ、ラス・ジョーンズさんは1982年の憲法改正や多くの判決によって先住民の権利が大きく前進してきたと説明。同島は09年、植民地時代に名付けられたクイーンシャーロット島から「ハイダ・グワイ」(グワイは島の意)に変更された。
米国オクラホマ州に住むチョクトー族で、元米国考古学会長のジョー・ワトキンスさんは、国内の先住民(574族、うち4割はアラスカ州)はそれぞれが国との間に条約を締結して自治権を持つとし、チョクトー族は立法・行政・司法の機能を持つ国内の国家であることを紹介した。
台湾は蒋介石、蒋経国と続いた国民党政権下で38年続いた戒厳令が1987年に解除され、その後の社会民主運動を契機に原住民族(現地では「先住民」はすでに滅んだ民族の意になるため、昔から住んでいた意となる原住民と呼ぶ)の権利回復の動きも台頭した。
 台湾本島の東、太平洋に浮かぶ蘭嶼島から来たタオ族のマラオスさんによると、多くの原住民族が村落を越えて会議を重ねて権利を主張、2000年の憲法改正で原住民族の地位などが保障された。05年に原住民族基本法が成立し、16年には蔡英文総統が原住民族に公式に謝罪した。現在、公式認定されているのは16民族。
フィンランドやスウェーデン、ノルウェー、ロシアにまたがって住み、主にサケ漁を生業としてきた先住民のサーミは、フィンランドが憲法で先住民と認定している。ただサーミ評議会議長のアスラック・ホルンバルグさんは「言語や文化に特化して書かれている」とまだ権利回復は道半ばと言う。米国のような国との条約や自治権はないが、議会が設置可能で、4年に1度、選挙を実施している。
 新たなサケ漁規制が課された際には、サーミの5人があえてサーミの文化遺産とも言える漁法でサケを取り、自ら動画や写真を撮影して警察に自首、憲法上で文化が保護されることを盾に、最高裁判所で規制の方がサーミの伝統的漁業の追求に有害との判断を勝ち取ったという。
豪州は1960年代、国民投票を通じてアボリジナルの人々(先住民)の市民権や公民権を認めたが、先住民の現実の暮らしでは権利を巡って浮上する問題が長く絶えない。1992年の判決で土地権は認められたが、憲法は先住民の権利にいまだ触れていない。
 東南部、ニューサウスウェールズ州の南海岸沿いに暮らす先住民ワルブンジャのダニー・チャップマンさんと弁護士キャサリン・リッジさんによると、先住民の漁労権の原則や管理法は90年代から2000年代に制定され、先住民からの反発を受けながら法改正されてきた経緯がある。22年後半にも漁業管理法を巡って同州議会と協力して法改正を実現、文化目的や先住権のための漁であれば、法令には触れないことを認めさせた。
■暮らしから分かる地球の悲鳴
 シンポジウムで世界の先住民たちの暮らし方が紹介されると、いかに自然と共に生きているかが浮き彫りになった。漁を営む先住民はいずれも、取る魚介類は必要に応じた量に限り、それらの種類も回遊魚の捕獲や潜水による漁、浜辺での貝類の収集など季節に応じて変わる。
 豪州のチャップマンさんは数十万年前の貝塚など考古学的証拠から、カトゥンガルがずっと漁労で生きてきたとし、「月の満ち欠けや星の位置、流れで魚がどこにいるかが分かる」と先祖からの伝承を受け継いで持続可能な暮らしを続けている。
 カナダのハイダは「海から来た民」との口承が伝わっており、現在、自らが収集したデータに基づいて政府と協力して漁業の管理計画を作る。子持ち昆布の激減に直面して、この20年ほどは取るのをやめているという。マテ貝もハイダの調べで資源枯渇に直面していると分かり、20年から商業的には禁漁となった。ハイダの自給と儀式のための漁だけは続けられている。
 台湾のアミ族のアモス・リンさんは、川でアユの一種を取るが、河川に外来種が入り、このアユの一種を守る政府の動きに協力しているという。
自然と共生しているからこそ、地球環境の変化にも気付く。
 サケ漁師でもあるホルンバルグさんたちサーミは、フィンランドとノルウェーの国境を流れるデットヌ川流域に住む。30種以上のアトランティックサーモンが生息する豊かな地であり、「サケがいるからここに住み、サケがいつも生活の中心にあった」。北方の土地や気候は穀物生産に不向きだった。
 だが、同川に変化は見られないにも関わらず、近年は遡上(そじょう)してくるサケが減っており、海洋に変化が起きているのだろうと推察する。サケの激減でフィンランドは21年から歴史的な禁漁を実施しており、「この数年間の変化は未知の世界。食べ物とどう関わり、つながれるのか、これから知っていくだろう」と危機感をあらわにした。
■「法はアイヌの漁業権無視」 ラポロ悩み
 北大アイヌ・先住民研究センター長の加藤博文教授は「先住民が対話する際は、車座になって対等な関係を前提に話すのが特徴」といい、出席者らはホールの舞台上で半円状に着席。ラポロアイヌネイションのメンバーの一人は「法がアイヌの漁業権を無視していることをどう考えるか」と海外からの先住民たちに問いかけた。
台湾の中央山間部で暮らしてきたセデック族で、法学者・活動家のアウェイ・モナさん(東華大学法学部准教授)は、「ここに来た世界の先住民の共通認識は、『我々の権利は元々存在したもの。国家ができる前からやっていたこと。後から来た人たちはそれらを守るべき』だと再認識できた」とし、先住民の漁をする権利は一般の漁業権とは別に考えるべきと応じた
 権利回復の一つの手段として、「目指す所が一致する人権団体のほか、自然資源や環境保護なら環境保護団体と組んで、問題意識の輪を広げ、連帯すること」と助言した。
 米国のチョクトー族のアトキンスさんは、研究に励む力の源が「世界中にある先住民の権利回復の好例やロールモデルを示すこと、さらに先住民の苦難の歴史といった背景を非先住民に知ってもらうこと」と語った。
日本でアイヌの個々人の権利が守られても、「集団的権利を要求するべき」と述べ、明治時代以来、アイヌの諸団体と交わされたさまざまな信書など関係をあらためて検討することを提言した。日本は各地の裁判所の法解釈や判決が異なることもあるため、「さまざまな判決が道内の各地で適用されるのが望ましい」と指摘した。
サーミのホルンバルグさんが初めて海外での先住民フォーラムに参加したのは17年前、台湾の東部、花蓮県だったと言う。来日は3回目だった。「ネットワークができ、次の参加ではさらに大きくなる。知識が増え、意見表明が強くなる。故郷のため、国のために国際舞台に出ていけば、サポートできる人たちはたくさんいる」とラポロアイヌネイションのメンバーらを励ました。 
 シンポジウムの締めくくりでは、世界の先住民が草の根で連帯する一歩が今回だけの単発で終わらないように、共同声明の策定や参加した先住民同士の今後の連帯、連携した活動を目指す協議会の設立を目指すことが確認された。
【談話】
■ラポロアイヌネイション 差間正樹会長
 浦幌のアイヌにとって十勝川河口域でサケを取ることは先祖からの文化を守ること。それが我々の先住権までに及ぶ権利回復につながる。日本は明治政府以来、一切の条約も何もないまま、北海道を誰も主のいない土地として国の土地にしていった。明治政府の政策に誤りがあったことを今後もっと発信していきたく、第一歩としてサケを取る権利を裁判で訴えていく。
 世界の先住民がすでに先住権を得ている例があり、自然保護をリードしている。だが権利があってもいまだに戦っている姿に感動した。憲法に権利が明記されていても、現実に障害があれば、あえて密漁をして権利の主張につなげる点などには、活動の再考を促された。もし漁業権を得られたら、次は管理が問題になる。その体制も作らねばならないと再認識できた。
■北大アイヌ・先住民研究センター長 加藤博文教授
 北大は遺骨返還訴訟などアイヌ民族との過去の不幸な関係を省みて、07年、当時の学長がアイヌとの関係再構築を目指して当センターを設置した。今回の国際シンポ共催はその意志に加えて、大学が地域社会と連携し、社会課題を解決する役割も担っていることを示すものだ。
 ラポロアイヌネイションから、世界の先住民の動向をつかみ、海外とつながりたいとの要望を受け、できる範囲で協力した。今後もこうした活動を積極的に支援したい。サケを取る権利での裁判も、国がどう対応するのか注意深く見守りたい。
■北大開示文書研究会 殿平善彦共同代表
 (国際シンポ実現に)今まで想像できなかった新しい出来事が生まれていると感じている。当会は浦河町のアイヌ、小川隆吉さん(故人)の「先祖の遺骨を取り戻したい」との意志から08年に生まれた。差間会長らの「先住権であるサケを取る権利で裁判を起こしたい」との意志も、可能な限り応援したい。
 アイヌは苦難の歴史の中で戦ってきた。苦難を乗り越えようとする戦いから、和人である我々は自分たちとは、北海道とはと自問し、何をなすべきかを考え、学ばせてもらってきた。先住民と非先住民が協調して活動することの意味をあらためて大切だと感じた。

<ラポロアイヌネイション>
 浦幌町に住み、働くアイヌで構成する団体。現在の構成員のほとんどは、町内を流れる浦幌十勝川の左岸沿いやその周辺にあった複数のコタン(アイヌ集団)の構成員の子孫
https://kachimai.jp/article/index.php?no=202362174651

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絶滅寸前のトライバルタトゥーを蘇らせた106歳女性彫り師の物語。直撃した大島托にケロッピー前田が訊く

2023-06-06 | 先住民族関連
CINRA2023.06.05 Mon

『ヴォーグ・フィリピン』4月号
『ヴォーグ・フィリピン』の表紙を飾る、106歳を迎えた女性彫り師
世界的に最も知られたファッション誌がいま、大きな話題となっている。106歳を迎えたフィリピンの女性彫り師アポ・ワン・オドが『ヴォーグ・フィリピン』4月号の表紙を飾ったのだ。彼女の起用は、2020年にイギリスの女優ジュディ・デンチが打ち立てた「85歳」というカバーモデルの最高齢の記録を塗り替えたばかりか、服飾によるファッションでなく、ワン・オドの全身に刻まれた伝統のトライバルタトゥーを美しいファッションとしてアピールした点でも斬新だった(※1)。
『ヴォーグ・フィリピン』編集長のビー・バルデスはオドを表紙に起用することは同誌スタッフ満場一致の決定だったと語り、「彼女はフィリピン文化の美しさをすべて体現している。私たちが伝えたいのは人間性の美しさだ」とコメントした(※2)。
ワン・オドはフィリピン北部カリンガ州の山村バスカランに住み、16歳から父親にタトゥーの技術を学んだ。タトゥーを彫る際は、竹の棒にレモンのトゲをつけた道具を使い、煤を水で溶いて、「ハンドタップ」と呼ばれるトゲのついた棒をもう一方の棒で叩く技法で行なう。
https://www.youtube.com/watch?v=HPJjQJ1UWn4
ワン・オドは伝統的なトライバルタトゥーをマスターしているマンババトク(彫り師)としては最高齢で、2016年にフィリピン政府から人間国宝の称号を受け、2018年頃から国内外からタトゥー希望者の訪問が増加。コロナ禍以前は1日400人以上を受け入れた時期もあったという。伝統的なトライバルタトゥーの技術を受け継ぐことができるのは血縁者のみ。オドは数年前から、姪孫にあたるグレース・パリカスとエルヤン・ウィガンを指導してきた。
そんな ワン・オドの106歳の誕生日である2月17日にわざわざ彼女に会いにいった日本人がいた。タトゥーアーティストの大島托である。その模様はTBS系『クレイジージャーニー』(5月29日放送)で紹介された。
https://www.youtube.com/watch?v=-ar_gGC6G_k
彼によれば、「一番弟子グレースさんのサポートでバスカランを訪ねましたが、ワンさんの誕生日を知ったのは現地に行ってから。フィリピン中から大勢の観光客がタトゥーを彫りに集まってくる現場を目の当たりにして圧倒されました。60歳年上の大先輩ですから、彫ってもらうときは流石に緊張しました」と語った。彼もワン・オドからカリンガのシンボルである「スリードット」を授けられた一人となった(※3)。
カリンガのタトゥーリバイバルの第一人者はロスに現れた
カリンガ州の山村ブスカランに住むワン・オドが世界的に注目されるようになったのは、タトゥー人類学者ラース・クルタクがきっかけだった。彼はディスカバリー・チャンネルの大人気シリーズ『タトゥー・ハンター』フィリピン編の撮影のため、バスカランで2週間を過ごし、当時90歳近くで水田作業をしていたワン・オドに出会った。そのときはカリンガのトライバルタトゥーは絶滅寸前でワン・オドは「私が死んだらカリンガのタトゥー文化はなくなる」と言っていた(※4)。
その貴重なレポートは、のちに『Kalinga Tattoo』(2010年)にまとめられるが、一方でラースはロサンゼルスに住むフィリピン系アメリカ人のあいだでカリンガのタトゥーリバイバルが進んでいたことも見逃さなかった。その中心的な存在であったのが、エル・マナ・フェスティンだ。
1977年、フィリピン生まれのエルは、11歳のときに家族とともにロスに渡り、アメリカの経済的に恵まれた環境で成長した。だが、16歳のとき、彼はハワイを旅し、ポリネシア文化復興運動に出会って衝撃を受ける。
ここでいうポリネシア文化とは、ハワイ、サモア、タヒチ、ニュージーランドといった太平洋諸島に広がるもので、それぞれの島々が特徴的な文様を持つタトゥー文化を育んできた。フィリピンもまた、およそ700もの小さな島からなり、ポリネシア文化圏に属し、もともと独自の文様のタトゥー文化を持っていた(※5)。
エルは、ハワイの彫り師のアイゼア(Aisea Toetu'u)やポイノ・ユロンディ(Po'oino Yrondi)と親しくなり、フィリピンのタトゥー文化を復興するために彫り師となることを決心し、リバイバル運動のコミュニティーとして「マーク・オブ・ザ・フォー・ウェーブズ」を立ち上げた。それが1997年だった。
そのような失われたタトゥー文化を現代に蘇らせる運動は、近年の先住民文化の保護などとリンクして、世界的に広く支持されている。タトゥー文化復興の推進者として、エルが優れているのは、ほとんど資料のなかったフィリピンのタトゥー文化を丹念な調査研究によって蘇らせ、そればかりか、原始的な手彫りの技法を探求しながらも、タトゥーデザインは現代的で洗練されていることである。
さらにいえば、全身を覆い尽くすような総身タトゥーの希望者を多く集め、集団としてみても統一感のあるタトゥー作品群を生み出すことで、タトゥーを通じての文化復興という大きな目標に強い説得力を持たせている。
実際、このエル・マナ・フェスティンと親交が深いのが大島托だ。ここで筆者がタトゥーアーティストの大島托と推する『縄文族 JOMON TRIBE』もまた、エルの活動に触発されてきたことを書き添えておきたい。大島自身の顔面タトゥーも縄文土偶の顔に施されている文様をタトゥーであると解釈し、そのリバイバルとして自らに施したものである。
※参照:『縄文族 JOMON TRIBE』展、謎多き原始日本のタトゥーを「復興」(記事を開く)
また、大島は世界各地の民族タトゥーのリバイバルにも積極的に関わっている。『クレイジージャーニー』でも放送されたが、インド・ムンバイで開催された国際規模のタトゥー・コンベンション『クラ・ワールドワイド』には、未知のタトゥー文化を残すバイガ族が参加するというので、そのリサーチのために赴いた。「バイガ族のタトゥーはいまも続いており、それをそのまま引き継ぎながら、一方でヨーロッパからの熱心なタトゥー愛好者たちを受け入れようとしていました」と解説してくれた。
さらに大島は具対的にタトゥー文化の復興をサポートしており、2022年8月、大島はブラジル、アマゾンの奥地シングーという先住民保護地域内に暮らすカヤビ族を訪ねていた。ワニやジャガーの口を模しているというカヤビ族の男性の顔面タトゥーは失われていたものであったが、彼の来訪をきっかけに蘇っている(※6)。
民族文化から古代へ、時を超えるタトゥーの旅
先に挙げたラース・クルタクは、民族タトゥーの研究や復興に尽力するのみならず、ミイラのタトゥーを通じて古代におけるタトゥーの技術やデザイン、世界的な規模での伝搬の経路などを追っている。その成果のひとつがアーロン・ディターウォルフとの共著『Ancient Ink(エンシェント・インク)』(2017年)である。
ラースにとって、彼が人類学者として最初に本格的な調査を行なったのが、アラスカにあるセントローレンス諸島にわずかに残っていた女性たちの顔面タトゥーの風習であった。「スキンステッチ」と呼ばれ、顔料を染み込ませた糸を裁縫の要領で針に通して皮膚を縫うようにくぐらせるというもので、痛みも大きく、技法的にも最も原始的なものと考えられている(※7)。
ラースは単に珍しいタトゥー技法が残されているだけでなく、その地域は人類の最も古い文化のかたちをいまも残しているのではないかと考えたのだ。ラースがタトゥーの考古学へと関心を拡大したのは、彼が追ってきたトライバルタトゥーの文化のなかに、人類最古の文化の痕跡を感じ取っていたからだと思うのだ。
『Ancient Ink』全体を俯瞰すると、シベリアの古代のタトゥー文化が、ベーリング海峡を挟んで、北米アラスカに残された民族的なタトゥー文化と比較されているところが特徴的である。この本で語られるタトゥー考古学は、ミイラ研究をベースとしながら、北方エリアにおける研究が資料的にも充実していることがわかる(※8)。
拙著『縄文時代にタトゥーはあったのか』でのラースのインタビューで、彼はアイヌのタトゥーに人類の最も古いタトゥー文化の痕跡が残されているのではないかと語っている。そのことは、『Ancient Ink』で見てきた北方エリアのリサーチともつながるものだろう。世界的にトライバルタトゥーのリバイバルに関心が集まっている理由は、タトゥーというものが非常に古い時代から存在し、現代にまで伝えられたものであることに多くの人たちが気づき始めているからである(※9)。
大島托は「日本では一般の方々にとってのタトゥーのイメージは物凄く狭い。タトゥーとは、人類が約1万年以上の長い歴史のなかでずっと親しんできた文化です。そんなスケール感のあるタトゥーのイメージをお伝えしていければ嬉しい」と語ってくれた。
最も古くから現在にまで残ってきたものこそが美しいとするなら、絶滅寸前にありながらも世界的な注目を浴びることで復活を遂げたカリンガのタトゥーのように、まだ知られていない文化がタトゥーを通じて蘇るチャンスはこれからもあるだろう。世界的なタトゥー文化の隆盛が新しい時代の息吹となっていることを感じて欲しい。
※1:Vogue「Meet the 106-Year-Old Woman Keeping an Ancient Filipino Tattooing Tradition Alive」(外部サイトを開く)
※2:CNN「A 106-year-old from the Philippines is Vogue’s oldest ever cover model」(外部サイトを開く)
※3:大島托『一滴の黒 Traveling Tribal Tattoo』(ケンエレブックス)(外部サイトを開く)
※4:LARS KRUTAK「THE LAST KALINGA TATTOO ARTIST OF THE PHILIPPINES」(外部サイトを開く)
※5:ケロッピー前田『縄文時代にタトゥーはあったのか』(国書刊行会)(外部サイトを開く)
※6:DOZiNE『失われた"紋"を求めて──1ミリ向こうの古代』(外部サイトを開く)
※7:LARS KRUTAK「THE LAST TATTOOS OF ST. LAWRENCE, ALASKA」(外部サイトを開く)
※8:LARS KRUTAK「TATTOOS OF THE HUNTER-GATHERERS OF THE ARCTIC」(外部サイトを開く)
※9:Tattoo Life「Lars Krutak: Unveiling the roots of tattooing」(外部サイトを開く)
https://www.cinra.net/article/202306-tribaltattoo_iwmkrcl

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日本の感謝の究極の教訓

2023-06-06 | アイヌ民族関連
KENMIN SOUKO 6月 5, 2023 Yamanaka Kou

アイヌは何世紀にもわたって、最初は狩猟採集民として、次には貿易商として北海道各地で季節の厳しい自然と調和しながら暮らしてきました。 千島列島。 サハリン島(現ロシア – そこに住んでいた最後のアイヌは1951年に強制退去させられた)。 そして日本最大の島である本州の北部の一部。 1800年代後半に本格的に始まった日本人による植民地化まで、彼らはカムイに敬意を払い、自然と平和に調和して暮らしていた。
アイヌ民族は単一の文化ではありません。 現在、北海道全域に住むコミュニティには違いがあります。 しかし、彼らの強制同化の間に共通したこともいくつかある。彼らの言語は禁止され、伝統的な入れ墨は非合法化され、漁業は禁止され、彼らの生き方は終わりを告げ、収入を得て自給自足する能力を奪われた。 多くは最終的に日本中で契約労働者として働くことになった。 驚くべき回復力を持って、現在約 24,000 人のアイヌが北海道に住んでいます (その数はさらに多いと思われ、行方不明の人々もまだ安全だと感じています)。そして興味深いことに、迫害にもかかわらず、彼らの言語と伝統が復活しています。
彼らが耐えてきた組織的な侵襲的治療は、アイヌの永続的な積極性、感謝、豊かさの感覚をさらに信じられないものにしています。 「インタビュー対象者に、アイヌであることに満足しているかどうかを尋ねました。そして、彼らは皆、自分たちがいる場所に満足しており、感謝していると言いました」と伊藤氏は私に語った。 「彼らは非常に決意が強かった。アイヌと日本人の間で戦争があったが、アイヌは消極的ではなかった。彼らは平和を愛する民族であったが、できる限り自分たちを守った。」
森の中を歩きながら、滝口さんはアイヌの自然界への感謝の気持ちを、ただ話すだけではなく、さりげなく行動することで表現しました。 彼はすべての木、植物、動物の名前を3か国語(日本語、アイヌ語、英語)で知っており、興味深い美学に注目し、アイヌがそれらをどのように使用したかを概説しました。 ツアーの終わりまでに、私は竹で作られた口ビーナであるムクリの演奏のレッスンを受けました。 「静かな森の中でムクリの音を聞くと、人間も自然の一部であると感じられます」と滝口さんは言う。 彼が演奏したとき、それは確かにそうでした。すべての音符が私の胸に振動を送り、私と森の中のすべてのものとのつながりを織り交ぜました。 雪の上にきらめく太陽の光が反射する静けさの中で、私はこの一体性をはっきりと感じました。
https://kenmin-souko.jp/日本の感謝の究極の教訓/

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GOLDEN GOOSE ヴェネツィアにて「HAUS of Dreamers」を開催

2023-06-06 | 先住民族関連
Golden Goose Japan 株式会社2023年6月5日 12時51分
グローバルな文化プラットフォーム「HAUS」 の創設に続き、HAUS の世界をフィジカルに体験できるイベント「HAUS of Dreamers」をヴェネツィアにて開催。
イタリアのラグジュアリーブランド Golden Goose(ゴールデングース)は、イタリア・ヴェネツィアの中心で独創的なイベント HAUS of Dreamers を開催しました。
ゴールデングースは先日、ブランド発祥の地であるヴェネツィアの工業港マルゲーラにグローバルな文化プラットフォーム HAUS を創設しました。HAUS は、アカデミー、研究開発スタジオ Manovia、アーカイブ、ライブラリー、オーディトリウム、ワールドクラスの展示エリアを備え、ブランドのコミュニティであるドリーマーたちの新たな拠点として、また人々の創造性を解き放つ場として、多様な分野、アイデンティティ、バックグラウンドを持つクリエイティブな人々を結びつけることを目指しています。そして、リアルな体験とデジタルを融合した没入型のフィジタル空間を通じてブランドのDNA を具現化し、クラフツマンシップ、文化、アートに根ざしたコアバリューを強く打ち出していきます。
さらにゴールデングースは、第18回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展の開催に合わせて、2023年5月22日の夜、ヴェネツィアにて HAUS の世界をフィジカルに体験することができるプロジェクト HAUS of Dreamers をスタートしました。これは、選りすぐりのドリーマーたちを世界の主要な目的地に集結して展開するグローバルなイベント シリーズで、開催地のコミュニティとともにアーティストたちのクリエイティビティを解き放つことを目的としています。
この度の HAUS of Dreamers ヴェネツィア編では、ファビオ・ノヴェンブレ、クアンナ・チェイシングホース、ドクター・ウー、スキ・ウォーターハウス、そしてソンミといった、多様な分野から世界を舞台に活動しているアーティストたちを起用。彼らに古典的なヴェネツィアのアイコンを現代的な視点で再解釈し、ヴェネツィアの人々が参加できるユニークな体験を創り出すように依頼しました。
その夜のパフォーマンスは、イタリアの建築家兼デザイナーであるファビオ・ノヴェンブレによるインスタレーションから始まりました。ヴェネツィアを象徴するフィッシュ・マーケットに、青い光に照らし出されたゲートが次第に小さくなりながら連なる没入型のトンネルが設置され、トンネルの中からは心臓の鼓動の音が聴こえてきます。ゲストたちがそのトンネルを通り抜けると、目の前にはカナル・グランデ(大運河)が広がっていました。
続いて、アメリカ先住民族の土地保護活動家でありモデルでもあるクアンナ・チェイシングホースがリアルト橋の上のステージに登場し、詩を朗読しました。その姿は金箔で彩られたヴェネツィアの伝統的はウッドフレームによって絵画のように縁取られていました。そしてクアンナが自身の夢を綴った美しい詩は、アメリカ先住民族である彼女の物語やルーツを思い起こさせ、異なる文化が交錯する地としてのヴェネツィアの一面を見事に表現しました。

クアンナ・チェイシングホース
クアンナのパフォーマンスを楽しみながら、ゲストたちはクラシックなヴェネツィアのボートに乗ってカナル・グランデを巡り、The Venice Venice Hotel に向かいました。そこでゲストを迎えたのは、タトゥーアーティストのドクター・ウーによるインスタレーションです。ドクター・ウーはヴェネツィアのダマスク柄にインスピレーションを得てデザインした繊細なタトゥーのモチーフを地元の白いテキスタイルとアンティークの陶磁器にあしらい、それらでホテルの室内を埋め尽くしました。まるで倉庫のように積み上げられた陶磁器とそれらを取り囲むテキスタイルは、ヴェネツィアという街の肌と骨を連想させました。
女優であり歌手としても活躍しているスキ・ウォーターハウスの夢は、写真というメディアを用いたパフォーマンスで体現されました。ヴェネツィアの街を自身の視点で捉えたユニークな写真の数々をホテルのエントランスに並べた彼女は、訪れたゲストたちを次々と撮影。その写真をインスタレーションに加えていくことで、忘れられない一夜の思い出をアーティスティックに演出しました。
The Venice Venice Hotel でのバラの花に囲まれたエクスクルーシブなディナーの後には、K-pop アーティストのソンミが夢見たライブパフォーマンスが披露されました。キャンドルライトに照らされた幻想的な雰囲気の中、スンミはヴェネツィアの伝統的な楽団とともにふたつの文化が織りなす美しい音楽を奏で、オーディエンスを魅了しました。
5人のアーティストに加えて、モデルのシャニーナ・シャイク、エジプトの女優サルマ・アブ・デイフ、持続可能な社会のための活動家マリーナ・テスティーノ、モデルのキアラ・シェルシ、女優のジュリア・バレット、俳優のレイモンド・グティエレス、ティックトッカーのライアン・プレヴェデル、インフルエンサーの Gogoboi と Fil Xiaobai、フォトグラファーのフランシス・デラクロワ、ダンサーのジュゼッペ・ジョフレ、インフルエンサーの Fer Medina など、著名なゲストたちがライブパフォーマンス、アットホームなディナー、そしてイタリアの人気DJスピラーがプレイしたアフターパーティを楽しみました。
HAUS of Dreamersは、アート、建築、音楽、クラフツマンシップについての継続的な対話を通じて、ゴールデングースとともに夢を追うアーティストやクリエイター、職人たちのコミュニティをたたえるプロジェクトです。この第2弾は、2023年10月のパリのファッションウィークでの開催を予定しています。
以下のリンクからすべての画像をダウンロードいただけます。
https://we.tl/t-d9xIhBiTcg
Tags: @goldengoose @venicevenicehotel #HAUSofDreamers #GoldenGoose
Golden Goose 公式ウェブサイト
www.goldengoose.com
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000122351.html

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環境:全世界の女性の環境保護者に対する暴力の分析

2023-06-06 | 先住民族関連
Nature Asia 2023年6月6日
Environment: Global analysis of violence against women environmental defenders
環境紛争に関する世界的データベースから得られた523事例の分析に基づいて、女性の環境保護者は、殺人、強制退去、抑圧、刑事訴追、肉体的ハラスメントの犠牲者であったことを明らかにした論文が、Nature Sustainabilityに掲載される。この問題は、主に中南米、アジア、アフリカに集中しているが、北アメリカやヨーロッパでも起こっている。
一般的に環境紛争は、輸出のために天然資源を採取する事業によって、地域社会の文化的存在や物理的存在を脅かす土地の収奪や環境破壊が生じる際に起こる。暴力的な報復に直面している環境保護者が女性の場合、検閲や資料不足が原因で事件が記録されないことが多い。その結果、女性の環境保護者に対する暴力は、大きく過小評価されている。
今回Dalena TranとKsenija Hanačekらは、水、化石燃料、農業、森林破壊を巡る紛争を含む全世界の環境紛争の最大規模のオンラインデータベースである環境正義アトラス(Environmental Justice Atlas)において、2022年1月現在で入手できる全ての事例を調べた。著者らは、女性の環境保護者が関わる523事例を特定し、グローバルサウスの鉱業、アグリビジネス、労使紛争に集中していたことを示している。さらに、81事例では環境擁護を理由に女性が暗殺されたと指摘し、これは紛争の暴力が悪化した際の極端だがよくある結果であると示唆している。殺人が報告されている81事例の内、19事例がフィリピンで起こっており、ブラジル、コロンビア、メキシコでも多く起こっていた。殺人は、グローバルサウスにとどまらず、米国とヨーロッパでも暗殺が6件起こっていた。著者らは、各国の統治の説明責任やジェンダーの平等に関係なく、女性の環境保護者は高い割合で暴力の対象となっていたと示唆している。
著者らは、環境保護者に対する暴力を追跡したデータがジェンダーで分けられることはまれであるため、男性の環境保護者と同じくらい多くの女性の環境保護者が殺害されている可能性があると指摘している。そして、女性に対する暴力がどのようにして起こるか調べ、先住民の女性の環境保護者などのさまざまな女性の集団に対する暴力のパターンを特定するには、より優れた情報管理とさらなる分析が必要であると結論付けている。
doi:10.1038/s41893-023-01126-4
http://www.natureasia.com/ja-jp/research/highlight/14516

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アニミズムとは・意味

2023-06-06 | アイヌ民族関連
IDEAS FOR GOOD 2023年6月6日
アニミズムとは?
「アニミズム」とは、動物、植物、樹木、滝、岩、月など、すべての自然物に霊魂的存在を認める思想・信仰である。 19世紀に人類学者のエドワード・タイラーが、著書「原始文化 (Primitive Culture)」の中で、「原始宗教」の特徴を表すために定義した言葉である。
語源はラテン語の「anima」で、生命、気息、魂を意味する。 「anima」を語源とする語に、「Animal」(息をするもの)や、「Animate」(生命を吹き込む・動かす)などがある。
霊魂的存在とは、死霊、霊鬼、精霊、神(多神・一神)などからなる包括的な概念である。 人間の霊魂がその原イメージであり、それが自然物にも宿っていると考える。 つまり、世の中の様々な物体は、その霊魂的存在によって生かされているのである。簡単にいうと、自然すべてに魂が宿っているというのだ。
例えば、日本の神道は、八百万の神々を信仰対象とし、動植物や天然現象に精神的な性質を認める点において、アニミズムの特徴を保持していると言える。
タイラーのアニミズム
アニミズムは、アニミズムを信仰する人々(アニミスト)によって用いられる単語ではなく、人類学研究において構築された概念である。
タイラーのアニミズムの定義は、当時の西洋知識人による「原始社会」の性質に関する言説の中から生まれたものである。 大航海時代以降、アメリカ大陸、アフリカ、アジア、オセアニアで新たに「発見」された人々や彼らの生活について関心が高まる中、異国の文化や宗教的行動についての議論が活発に行われた。当時、彼らが入手できた情報は限られており、主にキリスト教の宣教師から提供されたものであったため、「異国」に関する彼らの言説は、キリスト教以外の宗教や信仰を原始的で劣等なものだという前提に基づく傾向があった。
タイラーは、宗教がすべての文化に存在するかどうかを検討し、霊的存在への信仰、すなわちアニミズムが宗教の最小定義として機能することを提案した。そして、アニミズムを宗教の起源、あるいは最も初期の形態として、原始宗教から多神教、一神教へと進化するという宗教の枠組みの中に位置付けたのである。ダーウィンの生物学に影響を受けた当時の知識人にとって、「原始的」な心や、進化の初期段階を理解する鍵はアニミズムにあると考えたのだ。
アニミズムは「素朴」で「原始的」なのか?
アニミズムは、キリスト教などの「高等宗教」に劣り、「原始宗教」の段階にとどまっているという認識は、いまだにアカデミアや世俗に浸透しているようだ。この認識が今日まで続いているのは、アニミズムから多神教、一神教へと、一種の進化主義的モデルとして提唱されてきたためであると考えられる。
またこの認識は、アニミズムには変革的・超越的な側面がないという考え方に起因しているという見解もある。
アニミズムは、救済や解放を宗教的な究極目標とするのではなく、身近なコミュニティのニーズや環境との調和を優先する信仰・宗教と見なされることが多い。超越主義的な宗教が、その要素を持たない他の宗教よりも優れているという認識は、宗教の究極の目標は救済であるという前提に基づく恣意的な判断であろう。
「新しいアニミズム」
アニミズムは、単一の画一的な宗教体系ではなく、世界各地の文化、特に先住民文化に見られる多様な信仰と実践の集合体である。 そのため、アニミズムという概念は、特定の宗教的特性を捉えるにはあまりにも包括的で曖昧であると考えられることも多く、この用語の使用には明確な定義の共有が必要である。 人類学者の間では、一般に「アニミズム」と考えられている多種多様な伝統を一括りにする単一の定義付けが適切かどうかという議論がある。
アニミズムに関する現代社会科学の議論は、20世紀後半から活発に行われ、アニミズム思想の特徴的な性質を考察するための様々な代替方法が検討されるようになった。 近年では、「アニミズム」の再考と再定義が進んでおり、先住民のコミュニティが人間と人間以外の他者との社会的関係をどのように実現しているかに焦点を当てている研究者も多い。
宗教学者グラハム・ハーヴェイによると、「アニミストは、世界は多くの人々で構成されており、そのうちの何人かは人間であり、人生は常に他者との関係の中で生きていることを認識している人々である。アニミズムは、他の人たちに対して、また他の人たちの間で、敬意を持って(注意深く、建設的に)行動することを学ぶための様々な方法で実践される」という。 この「新しいアニミズム」にとって重要な問いは、人がどのように扱われ、行動すべきかということである。 また、1990年代頃からは、自然環境認識との関係においてアニミズム論が再検討されるようになり、環境保護の分脈でアニミズム的思考への注目が高まっている。
まとめ
アニミズムとは、あらゆる自然物に霊的な存在があると認識する世界観で、世界中の多様な文化や宗教にアニミズム的要素を見出すことができる。19世紀に植民地主義の文脈で生まれた「アニミズム」は再検討され、近年では、人間以外の他者との関係における人間の本質を問い直すための重要なテーマとなっている。
【参照サイト】 Bird‐David, Nurit. ‘“Animism” Revisited: Personhood, Environment, and Relational Epistemology’. Current Anthropology 40, no. S1 (1999): S67–91.
【参照サイト】長谷千代子. 2009.「『アニミズム』の語り方 : 受動的視点からの考察」 日本宗教学会『宗教研究』 83 巻 3 号: 741-763.
【参照サイト】 Harvey, Graham. Animism: Respecting the Living World. London: Hurst, 2005.
【参照サイト】久保田力. 2008. 「アニミズム発生論理再考: 「霊魂」の人類学的思想史(1)タイラー」 東北芸術工科大学『東北芸術工科大学紀要』 15巻: 80-99.
【参照サイト】 Park, G. Kerlin. ‘animism’. In Encyclopedia Britannica, 2020.
【参照サイト】 Smith, Tiddy. ‘Animism’. In Internet Encyclopedia of Philosophy.
【参照サイト】 Swancutt, Katherine. (2019) 2023. ‘Animism’. In The Open Encyclopedia of Anthropology, edited by Felix Stein. Facsimile of the first edition in The Cambridge Encyclopedia of Anthropology.
【参照サイト】徳安祐子、長谷千代子、王貞月、津村文彦、溝口大助. 2012. 「フィールドから考える自然と宗教 : アニミズム・シャーマニズム・夢」 九州人類学研究会 『九州人類学会報』 39巻: 76-81.
【参照サイト】梅原猛. 1989. 「アニミズム再考」 国際日本文化研究センター 『日本研究 : 国際日本文化研究センター紀要』 1巻: 13-23.ss
https://ideasforgood.jp/glossary/animism/

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自然豊かな南半球の多民族国家「新西蘭」ってどこの国?

2023-06-06 | 先住民族関連
@DIME2023.06.05
『新西蘭』は、ある島国の名前です。難しい漢字は使われていませんが、なかなか読めない人もいるでしょう。新西蘭の正しい読み方・由来を紹介しつつ、新西蘭がどのような国か、人口や面積などの基本情報や、日本との意外な共通点について見ていきます。
新西蘭の読み方って?
『新西蘭』は、何と読むのが正しいのでしょうか?普段見かけない漢字表記ですが、南半球に位置する島国というと、何となく想像できるかもしれません。新西蘭の正しい読み方を、国名の由来とともに紹介します。
読み方は「ニュージーランド」
『しんせいらん』と読みがちですが、新西蘭の正しい読み方は『ニュージーランド』です。ほかの国でも『ランド』が付く国名には『蘭』という漢字表記が使われています。例えば、『氷蘭(アイスランド)』や『愛蘭(アイルランド)』です。
ニュージーランドには、『アオテアロア』という別名もあります。もともとニュージーランドには、8~9世紀頃に中央ポリネシアから移住してきた、マオリの人々が住んでいました。『アオテアロア』は、マオリの言語で『白く長い雲がたなびく地』という意味の、ニュージーランドの呼び名です。
新西蘭の国名の由来も紹介
ニュージーランドの由来は、『海の地』という意味を持つオランダの『Zeeland(ゼーラント)』です。ニュージーランドを発見したオランダ人がゼーラントにちなんで、『新しい海の土地』という意味のラテン語で、『Nova Zeelandia(ノバ・ゼーランディア)』と名付けたといわれています。
後に、オランダ語の『Nieuw Zeeland(新しいゼーラント)』と呼ばれるようになり、それが『New Zealand(ニュージーランド)』と、現在の英語表記に変わったのです。
オランダのゼーラントは海に囲まれた地域で、ニュージーランドの島々を目にしたオランダ人は、ゼーランドを思い浮かべて名付けたのかもしれません。
新西蘭とはどんな国?
ニュージーランドの基本情報や特徴、人気の観光スポットを紹介します。さまざまな角度から見ることでことで、ニュージーランドがどのような国か分かるでしょう。
新西蘭の基本情報
南北に細長いニュージーランドは、北島と南島、複数の属島に分かれています。日本の約3/4の面積を有し、人口は約504万人で、その約3/4が北島で暮らしています。首都であるウェリントンの人口は、約21万6,000人です。
人口は欧州系が約70.2%を占めます。公用語には英語とマオリ語が使われています。2006年以降は、手話も公用語として採用されました。約48.2%が無宗教の人で、キリスト教徒が約36.5%です。
参考:ニュージーランド基礎データ|外務省
自然豊かな多民族国家
ニュージーランドは、自然豊かな国として知られています。人よりも羊の数が多いといわれ、広大な牧草地で暮らす羊の群れが見られます。
また、上述のように多民族国家としても知られており、約70.2%の欧州系の他、約16.5%がマオリ系、約8.1%ポリネシアなどの太平洋島嶼国系、約15.1%がアジア系です。ただし、混血などの理由で複数回答者がいるため、各民族の合計は100%以上になります。
多民族国家なのは、ニュージーランドの歴史と関係があります。ニュージーランドには、先住民であるマオリの人々が暮らしていましたが、1840年に正式にイギリスの植民地になりました。それをきっかけに、イギリス人をはじめヨーロッパ各地からの移民が増えたことが、多民族国家になった理由の一つです。
新西蘭の人気のスポット
世界遺産『テ・ワヒポウナム』は、独自性のある豊かな自然を楽しめる人気のスポットで、氷河で削られた迫力ある地形が見られる『フィヨルドランド国立公園』を始めとする四つの国立公園があります。
『テカポ湖』は、星空保護区に指定されており、美しい星空が見られるスポットとして有名です。その壮大な美しさは、世界遺産への登録が検討されているほどです。
国内で最も多くの人が住む中心都市『オークランド』も多くの人が訪れています。都会でありながら、ビーチやヨットセーリングなどを楽しめるのが魅力です。フェリーで30分程度の場所には、『ワイヘキ島』と呼ばれるリゾート地もあります。
新西蘭と日本の共通点
ニュージーランドと日本は異なる点もありますが、意外な共通点もいくつかあります。地理的な条件や、温泉の習慣といった共通点を見ていきましょう。
日本のような細長い島国
ニュージーランドは、日本と同じように細長い島国という共通点があります。南北に細長い地形なので、北部は亜熱帯、南部は温帯に属し、地域によって気候が異なるという点も同じです。
南半球に位置しているため、日本とは季節が逆ですが、四季もあります。ニュージーランドでは、夏にクリスマスがやってくるのは有名です。
12月~2月が夏、6~8月が冬に当たり、日本ほど季節による気温差は激しくありません。旅行の際に北島と南島を移動するなら、北は温暖で南に行くほど寒くなることに注意しましょう。
新西蘭にはたくさんの温泉も
温泉は日本独自の文化だと思っている人もいるかもしれませんが、ニュージーランドにも多くの温泉があります。日本と同じく環太平洋火山帯に位置しており、確認されているだけでも150以上の温泉があるのです。
ニュージーランドの数ある温泉の中でも有名なのが『ロトルア』です。マオリの文化の中心地にあり、古くから使われてきた温泉の一つで、現在は緑に囲まれた温泉街になっています。
マオリの人々は、古くから治療や静養に温泉を利用してきたといわれており、ニュージーランドには温泉を楽しむ文化が根付いています。
構成/編集部
https://dime.jp/genre/1589939/

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環境NGOのBankTrack。国際的金融機関によるプロジェクトファイナンスの環境・社会的取り組み「赤道原則(エクエーター原則)」の設立20周年で、「苦情受付サイト」開設(RIEF)

2023-06-06 | 先住民族関連
一般社団法人環境金融研究機構2023-06-05 12:18:19
 国際環境NGOのBankTrack(オランダ)は4日、主要銀行が公表する「赤道原則(Equater Principles)」に関連するコミュニティや人々の苦情を受け付けるオンラインサイトを立ち上げた。同原則は、国際的な大手銀行が自主的に大規模なプロジェクトファイナンス事業の環境・社会影響に配慮する取り組みで、発足以来、20周年を迎えた。同NGOでは、最近は取り組みの成果が十分にみられないとして、参加金融機関が原則の原点に立ち返ることを求めるため、異例の「バースディープレゼント」としてサイトを設定したとしている。https://www.equator-complaints.org/
 同原則は、2003年の6月4日に、米シティや英バークレイズ等が発足させた。背景には国際的なインフラ事業等に伴う環境負荷に対するNGOが事業にプロジェクトファイナンスを提供する金融機関に対してリスク対応を求めたことがきっかけ。現在は日本の金融機関を含め、世界38カ国138の金融機関がメンバーとなっている。
 BankTrackが立ち上げた苦情受付のオンラインプラットフォームは、大規模インフラ事業で影響を受けるすべてのコミュニティが、エクエーター原則に合致しないと思えるような、同事業からの負の環境影響や人権侵害等を受けた場合に、声をあげることができる。対象はグローバルで、苦情を受け付けると、BankTrackがそれを評価し、金融機関で組織する「Equator Principles Association(EPA)」と、当該事業に関連するすべての原則署名金融機関とに情報を送付する。https://www.equator-complaints.org/
 同時にBankTrackは、声をあげた人々が、金融機関によってどのような解決を求めることが可能かを精査し、苦情を公表するなどして人々を支援する。EPAは原則に賛同する金融機関で構成するが、正式な苦情処理システムを設けていないことから、NGOが代わりに同窓口を設定した形だ。
 プロジェクトファイナンスを手がける主要な銀行等の同原則への参加は行き渡っているが、大規模プロジェクトをめぐる紛糾は絶えない。米国での先住民居留地を縦断する石油パイプライン「Dakota Access Pipeline(DAPL)」問題や、中米ホンデュラスでのAgua Zarca大規模ダム建設、仏エネルギー大手otal Energyによる東アフリカ石油パイプライン(EACOP)等では負の環境影響、人権侵害等が指摘されているのに、エクエーター原則適格事業として推進されてきている。https://rief-jp.org/ct1/135563?ctid=67
 BankTrack代表のJohan Frijns氏は「今回の苦情受付サイトは、EPAに対して最適なバースデープレゼントであると同時に、EPAと原則加盟金融機関が関わる銀行ファイナンスのプロジェクトの結果として、影響を被るコミュニティにとって声を上げる場を提供するものだ。ただ、同サイトだけでは人々の苦情を解決することを保証はできない。本来は、EPAと加盟金融機関が20年前に自らで原則を作ったように、自らの説明責任のプロセスを構築すべきだ」と指摘している。
 国連のビジネスのための人権原則は、エクエーター原則のような産業主導の自主的イニシアティブに対しても、苦情受付のメカニズムを設けるよう求めている。EPA内でもそうした議論が続いているが、加盟金融機関が消極的だとしている。日本勢はEPAに現在、全体の1割弱の10機関が参加している。日本の金融界のリーダーシップを発揮して、日本勢主導で同メカニズムを展開し、EPA全体を引っ張って行ってはどうか。
https://www.banktrack.org/article/as_20th_anniversary_gift_weve_made_the_equator_principles_association_a_complaints_channel
https://equator-principles.com/#
https://rief-jp.org/ct7/136134

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谷垣vs月島!? ──TVアニメ「ゴールデンカムイ」4期、第10話あらすじ&場面カット公開ッ!

2023-06-06 | アイヌ民族関連
アキバ総研2023年06月05日 18:01
TVアニメ「ゴールデンカムイ」第4期より最新話のあらすじと先行場面カットが公開された。
原作は第22回手塚治虫文化賞「マンガ大賞」にも輝き、「週刊ヤングジャンプ」にて2022年4月に完結した、野田サトルさんの大ヒット漫画。埋蔵金を巡る戦いと、狩猟やグルメなどのアイヌ文化を描く。4度にわたるTVアニメ化のほか、実写映画化も発表された。
⇒TVアニメ「ゴールデンカムイ」第4期、4月3日より放送決定ッ! ヴァシリら注目キャラのイラストを公開ッ!
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TVアニメ「ゴールデンカムイ」は、TOKYO MX・読売テレビほかにて毎週月曜放送中。この度、第46話(第4期 第10話)のあらすじと先行場面カットが公開された。
あらすじ・場面カット
■第四十六話「完璧な母」
大泊で杉元たちと行動を共することができなかった谷垣。彼は鶴見中尉からインカㇻマッが自分の子を宿していると知らされ、解放する代わりにアシㇼパを連れ戻すよう命じられていた。だが北海道に戻った谷垣は、インカㇻマッとこれから生まれてくる子の傍にいる道を選択。彼女が入院している病院を突き止め、ついに二人は再会を果たす。しかしそこに見張り役の月島が現れ、鶴見中尉の命令を反故にした谷垣に銃口を突きつけるッ!
脚本:谷村大四郎 絵コンテ:石踊宏 演出:すがはらしずたか 総作画監督:山川拓己
作画監督:しんぼたくろう、相坂ナオキ、牛若忠
作品情報
■TVアニメ「ゴールデンカムイ」第4期
<放送情報>
▼2023年4月3日より放送
TOKYO MX:毎週月曜23:00~
読売テレビ:毎週月曜26:29~
北海道放送:毎週月曜25:26~
BS11:毎週月曜23:00~
チャンネルNECO:4月7日より毎週金曜23:30~
とちぎテレビ:4月11日より毎週火曜23:00~
<配信情報>
●月額見放題サービス
Prime Video 
●個別課金サービス
Prime Video、バンダイチャンネル、dアニメストア、DMM動画、FOD、GYAO!ストア、HAPPY!動画、ひかりTV、J:COMオンデマンド、milplus、music.jp、ニコニコチャンネル、Rakuten TV、TELASA、U-NEXT、ビデオマーケット
続きあり
https://akiba-souken.com/article/62197/

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放置された原野を保全 共生へ動き始めた保護団体や不動産店

2023-06-06 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2023/6/5 15:00(最終更新 6/5 15:00) 有料記事 1438文字
 「道路に面した広大な土地です。ソーラー事業にぜひ!」(6000万円)▽「事業用の売り土地。太陽光パネルの設置などにおすすめです」(4500万円)▽「調整区域となっております。ソーラーパネルの設置などにいかがでしょうか」(30万円)(第5回/全6回)
 インターネットサイト「釧路不動産連合隊」に掲載された北海道釧路市の売買不動産物件の数々。太陽光発電事業の候補地も、いまやインターネットで探せる時代になった。ページの欄外に「注目!」マークが現れ、「現在2人がこの物件を検討中です」などと競争相手の存在もにおわせる。
 「ハウスドゥ!釧路中央店」は、原野の取引も手がける珍しい不動産業者だ。物件の調査結果をまとめた「重要事項説明書」の作成にかかる手間や経費を考えると、原野のような「とても利益にならない物件」にはなかなか手を出せないのが本音だが、佐伯友哉店長(31)は昨年秋から取引を始めた。
 「伯父の父親が半世紀ほど前、原野商法で100坪200万~300万円で買った物件が市内の市街化調整区域に3カ所あり、処分に困っていました」ときっかけを語る。「目先の利益にはならないけれど、困っている人を救えるかも」。所有者不明の土地問題を解消するため、来年4月から土地の相続登記が義務化される。土地の売却を希望する相続人が増える可能性があり、「商機を見い出したい」とも考えた。
・・・・・
【本間浩昭】
https://mainichi.jp/articles/20230531/k00/00m/040/289000c

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