先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

アイヌ文化楽しく学ぶ 富良野・麓郷小

2024-12-20 | アイヌ民族関連

川上舞 有料記事

2024年12月19日 18:30

アイヌ民族の装飾品や道具を実際に触りながら学ぶ小学生たち

 【富良野】麓郷小(島村圭吾校長)で、アイヌ民族の文化や歴史を学ぶ授業が行われた。小学1~6年の14人が、アイヌ文様の切り絵に挑戦したり、アイヌ語を練習したりと、楽しみながらアイヌ文化に親しんだ。

 アイヌ文化アドバイザーの門別こずえさんとアイヌ文化伝承ガイドの吉村圭一郎さんを講師に招き、13日に初めて行われた。児童は1~4年生と5、6年生に分かれ、門別さんからアイヌ民族の衣装や文様について、吉村さんから歴史や言葉を学んだ。

 ・・・・・・

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1102913/


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「ウポポイ」 冬のイルミネーション 白老町

2024-12-20 | アイヌ民族関連

NHK 12月19日 18時33分

胆振の白老町のアイヌ文化の発信拠点「ウポポイ」では、アイヌの人たちと関わりが深い動物の姿が幻想的に浮かび上がるイルミネーションが行われています。
このイベントは冬のウポポイを楽しみながら、アイヌ文化を知ってもらおうと開かれていて、開館時間の午後3時半から5時まで点灯されています。
広場に設置された1辺が3.6メートルの正方形のオブジェにはヒグマやタンチョウなどアイヌの人たちと関わりが深い動物の姿がかたどられ、金色に輝く明かりのなかで浮かび上がります。
会場には、あわせて10のオブジェが置かれ、動物たちのアイヌ語の名称も表記されています。
訪れた人たちはこの幻想的な風景を写真におさめたり、ゆっくり歩きながら眺めるなどして楽しんでいました。
白老町の50代の女性は「きれいですよね。動物にアイヌ語の名前がついていて、それがいいなと思って見ていました」と話していました。
ウポポイのイルミネーションは、来年1月13日まで行われます。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/sapporo/20241219/7000072158.html


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「ゴールデンカムイと北海道を楽しもう!supported by ウポポイ」キャンペーン実施中

2024-12-20 | アイヌ民族関連

ウポポイをもっと楽しむ園内プログラムが順次開始!北海道各地のおすすめグルメ情報も紹介!

公益財団法人アイヌ民族文化財団2024年12月19日 13時00分

公益財団法人アイヌ民族文化財団(札幌市中央区:常本照樹理事長)が運営するウポポイ(民族共生象徴空間)は、TVアニメ『ゴールデンカムイ』(以下、『ゴールデンカムイ』)とコラボした「ゴールデンカムイと北海道を楽しもう!supported by ウポポイ」キャンペーンを 2024年10月8日(火)より開始しています。

今回は、体験するとノベルティがもらえるウポポイ園内プログラムおよび、ウポポイ(民族共生象徴空間)で実施されている4種類の園内プログラムおよび、本キャンペーンおすすめの北海道内9エリアのグルメ情報をご紹介いたします。

▼ウポポイ(民族共生象徴空間)の園内プログラム

キャンペーン期間中は、対象の4種類のアイヌ文化体験プログラムにご参加いただいた方に、限定の『ゴールデンカムイ』オリジナルステッカーを進呈します。

伝統芸能上演

儀礼や日常の中で演じられる伝統芸能を鑑賞できるステージ。各地で受け継がれてきた歌や踊り、楽器演奏を通して伝承のかたちを表現する「シノッ」と、歴史に埋もれた歌や踊りを復元し、再生のかたちを表現する「イメル」の2種類を上演しています。

場所:体験交流ホール

所要時間:20分

料金:無料

弓矢体験「アㇰシノッ」

アイヌ民族に伝わる子ども用の弓矢を使った遊び。狩猟の作法や技術を体験できます。先が尖っていない矢を使用するので、どなたでも参加OK。獲物に見立てた貝殻を狙って矢を当てていただきます。意外と難しく、当たった時の喜びはひとしおです。

 ※「アㇰシノッ」のㇰとッは下付き小文字

場所:体験学習館別館

所要時間:5分程度

料金:無料

オハウ試食体験

アイヌ民族の伝統料理であるオハウを試食できます。オハウはその地域でとれる食材を煮込んだ汁物で、食生活の中心を成す料理と言われてきました。アイヌ民族の食文化に触れ、皆でヒンナ(アイヌ語で「食べ物に感謝する」の意味)しましょう。

場所:体験学習館 

所要時間:40分

料金:1000円

※事前予約制

ムックリ体験

小さな弁の音を口の中で響かせて鳴らすアイヌ民族の伝統的な楽器ムックリ(口琴)の演奏方法を学べます。雨風の音、動物の声、自分の感情などを自由に表現。音色は口内の空間の大きさや息を吸う、吹くことなどで変化。自由度が高くクセになります。

 場所:工房  

 所要時間:10分程度

 料金:1000円
(ムックリ持参の場合は無料)

▼「ゴールデンカムイと北海道を楽しもう!supported by ウポポイ」キャンペーンに参加してオリジナルグッズをゲット!

対象のアイヌ文化体験プログラムにご参加いただいた方に、限定の『ゴールデンカムイ』オリジナルステッカーを進呈します。

<対象プログラム>

・伝統芸能上演

・弓矢体験「アㇰシノッ」

・オハウ試食体験

・ムックリ体験

<オリジナルステッカーデザイン>

①第1弾:2024年10月8日(火)~12月28日(土)

②第2弾:2025年1月4日(土)~3月30日(日)

※ステッカー進呈期間は、ウポポイの開館スケジュールに準じて変更となる可能性がございます。

※ステッカーは、1プログラム参加につき1人1枚のお渡しとなります。

①第1弾ステッカー

②第2弾ステッカー

▼『ゴールデンカムイ』コラボデザインの観光MAP

「ゴールデンカムイと北海道を楽しもう!supported by ウポポイ」キャンペーンでは、『ゴールデンカムイ』とコラボした、各エリアの魅力を紹介する観光 MAP を北海道9エリア+ウポポイの全10種類ご用意しています。

<配布場所>

各エリア内観光案内所など

 ※予定数がなくなり次第、配布終了となります。

 ※特設サイトでも、デジタルパンフレットとして公開しております。特設サイト: https://goldenkamuy-hokkaido.jp/

▼「ゴールデンカムイと北海道を楽しもう!supported by ウポポイ」キャンペーン概要

名称: ゴールデンカムイと北海道を楽しもう!supported by ウポポイ

期間: 2024年10月8日(火)~2025年3月30日(日)

場所:北海道各地

詳細は下記特設サイトをご確認ください。

特設サイト:https://goldenkamuy-hokkaido.jp/

キャンペーン公式 X アカウント:https://x.com/kamuyhokkaidocp

コピーライト:©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

▼本キャンペーンで連携中の北海道各地域の観光協会がおすすめする、全9エリアのグルメ紹介

本キャンペーンでは、『ゴールデンカムイ』とコラボした、各エリアの魅力を紹介する観光 MAP をご用意するなど、北海道全体を楽しめる情報発信を行っています。

今回は、『ゴールデンカムイ』コラボデザイン観光MAPにも一部掲載の北海道各地域の観光協会がおすすめするグルメを9エリアごとに紹介いたします。

ウポポイの園内プログラムを体験した後は、ぜひ道内のグルメを堪能してみてはいかがでしょうか。

札幌

シメパフェ
札幌の新定番!シメパフェ文化

全国的にも有名になったシメパフェ。搾りたての牛乳からできたソフトクリームや旬のフルーツを贅沢に使用したパフェは、SNS映えし、地元客だけでなく観光客にも人気です。店舗は夜遅くまで営業しており、飲んだ後や食事した後におすすめ。

小樽

かまぼこ

地域の豊かな食文化を象徴する1品

魚のすり身を使用したかまぼこは、外はカリッと、中はふんわりとした食感が特徴。伝統的なかまぼこから現代的なアレンジを加えたものまで、多様な製品が揃っている。

函館

真イカ

新鮮なイカの食感がやみつきに

函館名物の代表といえば「いか」。函館でのおすすめの食べ方は、なんといっても新鮮な「いか刺し」です。獲れたてのいかをさばいて細めに切ってたっぷりと盛り、醤油にしょうがか大根おろしを添えて豪快に食べ、コリコリとした食感を楽しむのがご当地流です。

登別

地ビール

温泉郷で最高の1杯を

9種類もの源泉が流れる、北海道屈指の温泉街の登別。そんな登別の温泉街で人気なのが「地ビール」。全国酒類コンクールでも受賞歴がある「鬼伝説」をはじめ、湯上がりに飲みたい一杯が揃っています。現地では製造現場の見学や試飲もできるので、お気に入りの1杯を見つけることができます。

白老

虎杖浜たらこ

旨味がやみつきになる伝統の味

1年を通じ、様々な魚介類が水揚げされる白老、虎杖浜。中でも有名なのが「たらこ」です。虎杖浜のスケトウダラは質が良く、新鮮な原卵で製造されるたらこは築地市場で高く評価され、全国に知られるようになりました。

平取

びらとり和牛

柔らかな肉質が絶品

平取町の厳しい冬の寒さを乗り越えることにより旨味が凝縮され、濃厚な肉の味わいを楽しめるブランド牛。和牛の飼育には多くの時間と手間がかかるため大量生産が難しい中、情熱と愛情を注ぎ、丹精を込めて育てられた極上の霜降り肉です。

旭川

新子焼き

旭川の庶民のごちそう

手羽も含む若鳥の半身を、シンプルに素焼きにした豪快な焼き鳥。戦後に誕生した、長年旭川で愛されるソウルフードです。旭川には醬油工場があるため、少し甘めのタレで食べるのが旭川流。ボリューム満点でビールにもぴったりです。

網走

流氷明けの毛ガニ

カニが空を飛ぶ「春カニ合戦in網走」

春にオホーツク海の流氷が沖に流れることにより、船舶の航行が可能になると、漁師たちが待ちにまった「毛ガニ漁」が始まります。流氷に覆われていたオホーツク海の下は、プランクトンなどの栄養分が豊富で、最も身が詰まった美味しいカニが楽しめます。毎年5月ごろには、空高く投げられたカニを我こそはとキャッチする「カニまき」も行われます。

阿寒

ワカサギ

雄大な景色と共に楽しむワカサギ釣り

阿寒湖では1月~3月にかけて、ワカサギ釣りが楽しめます。釣りたての新鮮なワカサギの天ぷらは絶品です。阿寒漁業協同組合では4月に人工ふ化を行いながら漁を行っており、毎年ワカサギを佃煮にした加工品も販売され、お土産としても人気です。雄大な雄阿寒岳をバックに、天然記念物まりもの眠る阿寒湖の上で楽しむワカサギ釣りは格別です。

※本キャンペーン情報をご紹介いただく際、オフィシャル素材をご使用いただく場合は下記コピーライトの記載をお願いいたします。

  ©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

※オフィシャル素材以外の素材を、同一記事内にご掲載いただくのはお控えください。

※アイヌ語を日本語で表記する際、小文字を使用することがございます。ご記載いただく際は、小文字の箇所は必ず小文字表記としていただき、難しい場合は()をご使用くださいますようお願いいたします。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000027.000122187.html


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天からの役割とは<コラム・社会福祉士 × 新聞記者>

2024-12-20 | アイヌ民族関連

東京新聞 2024年12月19日 11時00分

有料会員限定記事

<コラム・社会福祉士 × 新聞記者>

 12月12日、独協大(埼玉)で、北海道からアイヌ民族を招いた授業があると聞き、出向いた。社会福祉士など世界のソーシャルワーカーが心得るべき倫理綱領は、西欧の植民地主義への反省から、先住民族の生活課題に取り組むことを約束しており、社会福祉士としては率先して学びたいところ。学生たちはどう受け止めただろうか。

◆木村さんは教科書では習わない歴史を語った

残り 899/1091 文字

https://www.tokyo-np.co.jp/article/374479


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大澤夏美|ミュージアムグッズ遊歩03──多面体の私たち

2024-12-20 | アイヌ民族関連

Artscape 2024年12月19日大澤夏美

全国各地の美術館・博物館を渡り歩き、そこで出会うミュージアムグッズたちへの感動を広く伝えるミュージアムグッズ愛好家・大澤夏美さん。博物館経営論の視点からもミュージアムグッズを捉え直す彼女が、日々新たな商品や話題が生まれるミュージアムグッズの現場の周辺でどのような思考や問いを携えて活動しているのかを定期的に綴る「遊歩録」、 今回は白老の「ウポポイ」や和倉温泉への旅などを通して、異なる文化に触れること、そして触れる自分たち自身の多面性についての思索を綴っていただいています。(artscape編集部)

照らされてしまったじゃがいも

「先生、俺ね、“人間”って多面体だと思うんですよ」

筆者は平日の昼間、非常勤講師として専門学校の「先生」と呼ばれる仕事をしている。イラストレーター、e-sportsのプロプレイヤー、ゲームのデザイナーやプランナーを目指す学生たちが切磋琢磨しているなか、時折、こんな考えたこともないような剛速球の質問や言葉が学生から私に投げかけられることがある。この日はゲームのプランナー職を目指す学生からの球だった。

彼によると、人間の「人格」は剥いたゆで卵のようなつるりとした連続性をもつようなものではない、とのことだ。むしろ、面取りをしたじゃがいものように複数の面をもつ多面体をしており、それぞれの面にその人の性格や価値観、行動が反映されているという。他者が注目する面や光を当てる点はその人の「強み」ともいえるのだろう。もちろん一方では陰になる面もあり、「短所」「弱み」と呼ばれる部分になる。

面白いことに、自分が多面体としていくつの面をもつのかは、自身では把握できないのだという。自分に見えていない面はいくつもあり、他人からの光を集めることによって自覚できることもあれば、自分も他人も認識できない面もある。心理学で「ジョハリの窓」と呼ばれる概念と似ているのかもしれない。そして他者との関係性のなかで輝く面や陰になる面は変化し、自分も誰かの人格の一側面を照らしている。互いを照らし合うことで、人間はじゃがいもからプリズムになるのだ。
「マンガ活用まちづくり研究事業2024 SAPPORO 

ちょうどその話が出たタイミングで私が学生たちに勧めていた展覧会が、白い恋人パーク 別館コレクションハウスで開催されていた「マンガ活用まちづくり研究事業2024 SAPPORO MANGA PARK」(会期:2024年10月12日〜12月8日)である。マンガ『ブルーピリオド』を通じて美術鑑賞のヒントの紹介やデッサン体験を楽しめる「ブルーピリオド展in札幌」、北海道や札幌にゆかりのあるマンガ家の作品を紹介する展示やライブラリー、北海道のクリエイターによるワークショップが実施された。

特に『ブルーピリオド』は学生たちに人気である。美術の道を志す若者たちの群像劇であるため、登場人物同士のコミュニケーションはまさにプリズム。葛藤も輝きであり、作品全体を照らす青春の光の波がつねにさざめいている。私が接する学生たちと専攻は異なれど、モノづくりに魅了された若者たちの行く道を照らす作品であることに間違いない。

かくなる私も、学生たちのプリズムの光に照らされてしまったうちのひとり。本稿はこの数カ月、日本各地を訪ね歩くなかで、ミュージアムグッズと多面体について考えさせられた日々の記録である。

「驚異」「怪異」とみなすこと

2024年11月16日、筆者は北海道白老町のウポポイ(民族共生象徴空間)へ向かった。国立アイヌ民族博物館において、「ミュージアムグッズから博物館の魅力発信を考える」をテーマとした講演を行なったのである。ミュージアムにおけるミュージアムグッズやショップの役割についてレクチャーしたところ、参加した約40名の関係者が熱心に耳を傾けてくれた。

翌日は、同館で開催されていた第9回特別展「驚異と怪異─想像界の生きものたち」(会期:2024年9月14日〜11月17日)を鑑賞した。人魚、天狗、河童など、人間が想像した世界各地の生き物たちを通じて、人間の想像力とその背景にある環境との関係性が探求されている。これは、2019年秋に国立民族学博物館で開催された特別展の巡回展であるが、北海道ならではの資料や取り組みが紹介されていた。例えば、国の重要文化財である縄文時代晩期の動物形土製品(愛称:「ビビちゃん」)は、北海道美々貝塚から出土したものであり、その形からどの向きで展示するのが正しいのか一見わからない。オットセイやアザラシなどの海獣類が泳いでいる姿を表わしていると考えられており、まさに北海道の会場で展示するのにふさわしい資料と言えるだろう。ほかにも、子どもを驚かせるために用いられる道具であり、アイヌ文化の資料である「耳長お化け《キサㇻリ》」は、マンガ『ゴールデンカムイ』でも登場する。人の声や音も使って怖がらせるのだが、会場で流れていたその初収録の音声の恐ろしさが印象的であった。

「第II部 想像界の変相」の「驚異の部屋の奥へ」では、大航海時代以降の驚異の部屋の成立が紹介されている。さらに、1720年に新井白石によって作成された『蝦夷志』をはじめとした、調査対象としての蝦夷地にまつわる資料も展示されていた。これらの資料は、北海道が会場であることの意義を明確に示している。同時に、ほかの文化や環境を一方的に「驚異」「怪異」とみなすことの危険性を読み取ることができるのだ。

印象に残ったのは、「創る(現代のクリエイターたちが創る、いるかもしれないクリーチャー)」の「アイヌの想像界」の章である。山丸ケニ氏が描いたイラスト「ウエクㇽ」「キムンアイヌと『白老』」は、アイヌの伝統的な考え方と現代の創作活動が融合したものであり、多くの問いを投げかけてくる。アイヌの文化に絵を描くという行為はもともと存在せず、写実的に描かれたものは魂をもつと信じられてきた。展示では、山丸氏のスケッチも紹介されており、「絵で残されていない対象をどこまで描くか/描かないか」という問題に対して真摯に向き合っている姿勢が見て取れる。

私が日々接するミュージアムグッズも、文化の表象の一部である。グッズの開発者は、資料の描き方について細部にまで注意を払う必要がある。以前の記事では、動物園や水族館のミュージアムグッズにおいて、生き物の学術的な正確性と親しみやすさのバランスについて考察した。今回は、イメージの固定化と親しみやすさの兼ね合いを考慮する必要があると再認識させられた。

山丸ケニ氏のイラスト「ウエクㇽ」「キムンアイヌと『白老』」[筆者撮影]

プリズムを見逃さないために

2024年11月21日は石川県七尾市にある和倉温泉へ足を運んだ。和倉温泉は塩分を含む泉質であることから「海の温泉」とも呼ばれる。開湯1200年が経つとされ、北陸を代表する温泉地として全国にその名を馳せている。2024年1月1日に発生した能登半島地震は和倉温泉にも大きな被害をもたらし、一部の旅館では営業を再開しているが、現在もこの地域では復旧作業が続いている。

今回の訪問の目的は、七尾市和倉温泉お祭り会館でのグッズにまつわるレクチャーであった。七尾市和倉温泉お祭り会館とは、七尾市を代表する4つの祭りの山車などを展示し紹介する施設。「青柏祭」「能登島向田の火祭」「石崎奉燈祭」「お熊甲祭」の山車や道具などを実際に間近で見て、それぞれの祭りの歴史や文化、背景などを学ぶことができる。能登半島地震の影響により現在も休館中である。今回は再来年度以降の営業再開に向けた、グッズの検討会議の場でのレクチャーであった。

筆者がミュージアムグッズに関連するレクチャーを実施する際は、なるべくそのミュージアムや施設と異なるジャンルの事例を持参するようにしている。ひと口にミュージアムといっても、「美術館同士はよく関係者間の交流があるけど、動物園の事情はわからない」「自然科学系のミュージアムは好きだけど、歴史系はあんまり行かない」など、スタッフも来館者もなかなか横のつながりがない、他ジャンルにあまり足を運ばないという傾向を感じている。ミュージアムであればどのジャンルにも足を運ぶ筆者はその強みを生かし、ミュージアムグッズも「ほかとの違い」から学ぶことがあるのだと伝え続けてきた。

その一方で筆者は、七尾市和倉温泉お祭り会館の展示を見て、「私たちはこうも違う環境で育ってきたのか」と「ほかとの違い」に圧倒されてしまった。幼い頃から身に染み付いた祭りへの愛、花形の役職への憧れ。祭りが終われば次の年の祭りに向けて生きており、人生のサイクルが祭り中心。そんな地域の皆さんがコロナ禍や震災で直面した「祭りができない」苦しみ。筆者にはあまりにも馴染みがなく、わからないことだらけだ。

筆者が暮らす札幌中心部の主要なお祭りは、さっぽろ雪まつりやYOSAKOIソーラン祭りなど観光客向けのものが多いと感じている。そんな筆者が普段使う「祭り」「伝統」「誇り」という言葉は、同じだけの熱量や意味合いをもってこの地域の皆さんの胸に響くだろうか。皆さんにとっての「ほんまもん」として受け止めてもらうことはできるのだろうか。先述の国立アイヌ民族博物館での「驚異と怪異」展を見た際は、ほかの文化を安易に「驚異」「怪異」と捉えることへの疑問を覚えたのに。この旅で、自分の育った環境とあまりにも違う環境や文化などへ、恐れにも近い気持ちを抱いてしまったことも事実なのだ。

旅を終えてからも、この気持ちをどんなふうに整理しようかと考えていた。結局のところ、たとえ私たちに一人ひとりに育った環境の違いがあったにせよ、その違いを受け止めるだけの度量のあるコンテンツをつくることが重要なのだろう。それぞれの受け止め方で構わない。違いすらも内包してしまうような。いわゆる「普遍性」とは誰にでも通ずる共通認識というより、それぞれの心の中で形を変えて居場所をつくることができる性質のことを指すのかもしれない。

そして自分と異なる考え方や文化を「怪異」にせず、そのままの「違い」として受け止めることが大事なのだろう。冒頭の学生の「多面体」の考え方を借りれば、異なる文化を背景にもつ人間であっても、それぞれに複数の違う面をもっているのだ。そんな私たちが互いに照らし合えば、共鳴しプリズムのように輝くこともきっとできる。

地域が異なれば、適するミュージアムの運営方法も違う。ジャンルによっても違う。そうなれば、そのミュージアムにフィットするグッズもきっと違う。どんなミュージアムショップでも成功するようなメソッドなんてないのだ。この先もそれぞれの文化に圧倒されながら、地道に事例を積み上げることを継続していくしかない。その過程で輝く一瞬のプリズムを見逃さないように。

第9回特別展示「驚異と怪異―想像界の生きものたち」
会期:2024年9月14日(土)〜11月17日(日)
会場:国立アイヌ民族博物館
公式サイト:https://nam.go.jp/exhibition/floor2/special/kyoui2024/

マンガ活用まちづくり研究事業2024 SAPPORO MANGA PARK
会期:会期:2024年10月12日(木)〜12月8日(日)
会場:白い恋人パーク 別館コレクションハウス
公式サイト:https://hom.co.jp/sapporo-manga-park/

https://artscape.jp/article/28461/


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国立アイヌ民族博物館第7回テーマ展示 収蔵資料展

2024-12-20 | アイヌ民族関連

EventBank プレス12/19(木)10:00

(公財)アイヌ民族文化財団

覗いてみる博物館の舞台裏

同館が収蔵する資料は、「アイヌ民族文化財団収蔵資料」、「寄託を受けた資料」、「文化庁が購入した資料」。 今回のテーマ展示「収蔵資料展」では、当館の収蔵資料に焦点をあて、博物館で実施する収集、保管、活用の裏側を含めて皆に知ってもらうための企画。関連イベントと合わせて、同館のしごとを覗いてみよう。

開催日時

2024年12月14日(土)〜2025年2月16日(日)

9:00〜17:00

備考

休館日:月曜(祝日または休日の場合は翌日以降の平日)、 12月29日(日)〜1月3日(金)、1月14日(火)。 ※1月13日(月)、2月10日(月)、2月11日(火)は開館。

会場

国立アイヌ民族博物館(ウポポイ(民族共生象徴空間)内)

北海道白老郡白老町若草町2-3

料金

有料

ウポポイ入場料が必要

アクセス

公共交通:JR白老駅より徒歩約10分

車:白老インターから約10分

駐車場

あり 246台

1回500円

お問い合わせ

0144-82-3914(公益財団法人アイヌ民族文化財団)

ホームページ

https://nam.go.jp/exhibition/floor2/special/shuzoshiryo2024/

https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/eventbank/region/eventbank-10550943


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「あるべきだけど作られていない映画を作る」…ドキュメンタリー「アイヌプリ」の福永壮志監督

2024-12-20 | アイヌ民族関連

 

読売新聞12/19(木) 14:00配信

福永壮志監督(恩田泰子撮影)

 公開中の映画「アイヌプリ」は、引き込まれずにはいられないドキュメンタリーだ。撮影地は、北海道白糠町。日常の中でアイヌプリ(アイヌ式)を実践する人々を追った作品。冒頭、アイヌ民族伝統のサケ漁に臨む男性が映し出された瞬間から、目を奪われる。単に捕るだけではなく自然への恵みに感謝しながら捕る、その姿に。アイヌ文化を継承する人々の「今」をありありと体感させる作品を撮った、福永壮志(たけし)監督にインタビューした。(編集委員 恩田泰子)

「アイヌ式」を日常の中で実践し、伝える姿追う

 冒頭に登場する男性、1985年生まれの天内重樹さんが、本作の主人公。「シゲさん」と呼ばれる彼は、アイヌの伝統的サケ漁、マレプ(プは小文字)漁を行い、子どもたちに、「命をいただく」ことへの感謝や食べ物の大切さなどについて実践的な食育を行っているという。

 福永監督は、北海道出身。ニューヨークで映画を学び、初長編「リベリアの白い血」(2015年)でベルリン国際映画祭パノラマ部門正式出品を果たした。2020年の第2作「アイヌモシリ」(リは小文字)では現代のアイヌ民族の姿をフィクションの形で描き、トライベッカ映画祭などで賞に輝いている。「SHOGUN 将軍」第7話など、アメリカのドラマシリーズの監督も手がけてきた。

 天内さんとは、「アイヌモシリ」の撮影中に知り合い、同作の撮影を終えたその足で、彼と友人たちによるマレプ漁を見学に行ったという。

 「シゲさんのマレプ漁の活動は有名で、一度見てみたかった」と福永監督は話す。「誰もいない暗闇の川の中で、夢中で漁をする姿がとても印象的で、いつか映像に収めたいと思ったのが、この映画の始まりです」

言葉・動作・仕草…そのまま見て体感してほしい

 映画そのものもマレプ漁から始まり、天内さんと家族、友人に焦点を当てながら、今を生きるアイヌの人々が、日常の中で、祖先から続くサケ漁の技法や文化、信仰を次世代に伝えていく姿を追っていく。

 「アイヌの伝統文化として伝わっているものの中には、現代社会の中で忘れられがちなものがこめられている。自然の中のいろいろなものへの感謝の気持ち、神様を見いだす信仰の精神性には、個人的にすごく共感を覚えるところもあります。美しいとも思いますし、そういう考え方から自分も学びたい」

 撮影は2019年から。ドキュメンタリーとして撮った理由の一つとして、「シゲさんが行っていることや姿、人となりがとても魅力的だったので、(フィクションに)作り変えるよりも、そのままのほうがいいのではないかという直感があった」という。

 説明的なボイスオーバー(ナレーション)などは入れていない。当初の編集には入っていたが、「方向を変えた」という。文字の情報も最小限にとどめている。その分、観客は、耳を澄ませ、目を凝らすことになる。情報量が少ないからこそ「集中力」を喚起するつくりだ。

 「シゲさんとその家族の人となりをできるだけそのまま出して、話す言葉、動作、仕草をそのまま見て体感してほしかった」と言う。

 「何を大事にするかという時に、別に教材を作っているわけじゃないし、シゲさんという人の魅力がちゃんと伝わるよう、画面の中で起きていることをそのまま体感してもらうのが一番だと思って、テキスト的な情報を最小限にしました」

 人を凝視し、その日常を凝視していると、思いがけないものが見えてくることがある。映画の終幕は、シゲさん一家が毎夏出かける道東沿岸部、北方領土の国後島が見えるキャンプ場。そこで祈りをささげる主人公たちの姿は、この映画の世界をさらに広げる。

「和人の監督」がアイヌの映画を撮るということ

 「アイヌプリ」を見た人の多くは、天内さんをはじめとする登場人物を「かっこいい」と思うだろう。福永監督自身も「すごくかっこいいと思っている」。ただ、過剰な美化をしてしまわないよう、注意を払ったという。

 福永監督は、非アイヌの「和人の監督」である自分がアイヌの映画を撮るということの「繊細さというか、危うさ」に自覚的だ。

 「『かっこいい』と思って描いていても、それが過剰な美化になってしまえば、それを見たアイヌの人たちが違和感を持つ作品になってしまう。『アイヌモシリ』の時にも意識していたことですが、そういうことには気をつけながら撮影していましたし、編集でも時間をかけて見返しました」

 見せるべきか否か、編集段階で逡巡(しゅんじゅん)し、いったんカットしたものの、シゲさんたちとの対話を経て戻したシーンもある。「本人との対話を通してでしか、線引きはできないと、改めて思いました」

 本作に限らず、「映像で何かを撮って、不特定多数の人に広く見てもらうというのは、すごく暴力性というか、大きなリスクも含んでいる。知った気になったり、思い込みでやってしまうと、どこかで誰かがすごく傷つくということが起きてしまうのではないかと思う」と話す。

 その一方で、「『傷つくかもしれないから、やらないほうがいい』ということになると、芸術の存在意義自体をそいでしまうことになる」とも。

 「たとえば、『当事者しか当事者の映画は作れない』ということをやってしまうと、窮屈な世の中になる。外からの視点だからこそ描けるものは、やはりあって、試行錯誤しながら、歩み寄って描くことで、何かいろいろなものが広がっていく、いろいろな声の多様性が担保されると思うんです」

 ただ、アイヌをめぐる映画に関して言えば、アイヌの声をストレートに当事者側から代弁した作品が絶対的に足りていない。声の多様性のバランスがまだ取れていない。だから、「まだまだ当事者の声を、繊細に、大事にしなくてはいけない状況」だと考えているという。

自分の色は自然ににじみ出ればいい

 「全体を見て、まだ足りてないもの、あるべきだけれど作られていないもの、自分から見て『こういう映画があるということが必要なんじゃないか、意味があるんじゃないか』と思えることに取り組むことにやりがいを感じる。がんばれる」と言う。現代のアイヌをアイヌの人々が自ら演じる『アイヌモシリ』もそれまでなかったかたちの劇映画だった。

 「そうしたことを何か形にする上で、自分のやり方、自分の色が自然ににじみ出ればいいくらいに思っています。自分の場合は、自己表現をするというこ

 今の日本社会や世界情勢を見渡しても、課題が多いと感じるという。日々のニュースに触れて憤りを感じることも多いと明かす。「それに対してのレスポンスが自分の中では映画を作ること。そういう発信は、これからも何かしらの形で続けていきたい」

信じているから続けられる

 今年2月、ハンガリーの巨匠タル・ベーラが福島県浜通りでの映画制作ワークショップの指揮を執った。そこでタル・ベーラの指導を受けながら短編映画を撮った7人の若手映画作家の中に、福永監督もいた。現地では「(タル・ベーラ監督から)日本で学べる機会が来て抑えきれずに申請した。初心に戻って、映画を通して自分に何ができるか見つめ直したい」と語っていた。

 今秋開催された東京国際映画祭では、「アイヌプリ」のジャパンプレミア、そして、福島でのワークショップで7人が撮った短編の上映があった。

 福永監督が福島でつくった短編「Tales of Cows」は、ある紙芝居を上演する女性2人をとらえた作品。その紙芝居は、原発事故後、福島県浪江町に取り残された牛たちに起きたことを牛の視点から伝えるもの。牛の言葉、それを伝える声……。見れば、ぎゅっと心をつかまれる。

「題材を選んだのは自分ですが、セッティングとか、どう撮るかということは、かなりベーラのアドバイスもあった上で。本当に、先生の指導のもと、宿題頑張りましたという感じです」と振り返る。命の手ざわりが鮮烈に心に残る福永作品の特質が、ぎゅっと濃縮された映画のようにも思える。

 今回の取材で福永監督は、「一本一本、その時できる最善の形で作って、それが興行や批評に結びつかなかったとしても、誰かの心のどこかに残る、きっと何かになると信じているから続けられる」とも話していた。そういう思いで、この人は映画を作っている。

 ◇「アイヌプリ」=2024年/上映時間:86分/配給:NAKACHIKA PICTURES=公開中(東京・渋谷ユーロスペースほか全国順次公開)

https://news.yahoo.co.jp/articles/d878cad5d297188e68bfd5a224acb3ce98467410


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白糠舞台の映画「アイヌプリ」作品に込めた思いとは

2024-12-20 | アイヌ民族関連

 

NHK 12月19日 20時08分

白糠町のアイヌの一家を撮影したドキュメンタリー映画の上映が始まりました。アイヌの一家の日常の暮らしのなかにサケ漁などアイヌ伝統の文化が息づいている様子を描いています。映画に込めた思いを取材しました。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/sapporo/20241219/7000072183.html


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北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)指定管理者に「北海道赤れんが未来機構」が選定されました。

2024-12-20 | アイヌ民族関連

 

2024年12月19日 14:00 @Press

国の重要文化財「北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)」の指定管理者に、道内4法人でつくるコンソーシアム「北海道赤れんが未来機構(代表団体・北海道新聞社)」が選定されました。運営期間は2025年度からの5年間です。

道内4法人でつくるコンソーシアム

赤れんが庁舎は、2019年12月から5年余りにおよぶ大規模改修が来年終了し、25年7月25日にリニューアルオープン致します。当機構一同、北海道民の皆さまや道内外の旅行者に愛される施設運営に努めて参ります。

事業名 :北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)指定管理者

期間 :令和7年(2025年)4月1日~令和12年(2030年)3月31日

事業者 :北海道赤れんが未来機構

代表団体:株式会社北海道新聞社

構成員 :株式会社ニトリパブリック

一般社団法人 さっぽろ北海道MICE振興協会

公益社団法人 北海道観光機構

管理区域:本庁舎(煉瓦造り地上2階地下1階、八角塔屋付)※1888年(明治21年)完成

・展示室(庁舎の歴史、アイヌ文化・北海道通史、

北海道遺産、樺太、北方領土など)

・観光情報コーナー(道内179市町村の魅力を紹介)・貸室

・中央八角塔・カフェ・レストラン・物販・前庭・大型バス駐車場

館内イメージ(北海道資料より引用)

詳細はこちら

https://woman.excite.co.jp/article/lifestyle/rid_atpress_421019/


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【難読駅名クイズ】「雄信内」(北海道)はなんて読む? 木造駅舎が特徴的な秘境駅!

2024-12-20 | アイヌ民族関連

 

All About ニュース編集部 2024.12.19

日本に9000以上存在する駅。「東京」や「大阪」など、名前がよく知られた駅名はたくさんありますが、中には読み方が難しい駅名も。今回は、そんな「難読駅名」を使ったクイズを作成しました。この駅名、あなたは読めますか?

答え:おのっぷない

正解は「おのっぷない」でした。

雄信内(おのっぷない)駅は、北海道幌延町に位置するJR北海道宗谷本線の駅です。日本最北端の駅である「稚内駅」には約1時間30分/9駅で、同じく難読駅名の「音威子府駅」には約1時間/6駅でアクセスできます。

駅名は、雄信内川を指すアイヌ語の「オヌプウンナイ」(川尻に原野のある川)に由来するとされています。レトロな木造駅舎が特徴的な無人駅です。

なお、北海道幌延町はJR北海道に対して雄信内駅の廃止を受け入れる旨を報告しており、2025年春のダイヤ改正で廃止される見通しです。

https://news.allabout.co.jp/articles/o/87931/?page=2


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米最古とみられる銃器見つかる、スペイン遠征隊が先住民の攻撃受け放棄

2024-12-20 | 先住民族関連

 

CNN 2024.12.19 Thu posted at 15:07 JST

アリゾナ州で見つかった銃2丁のうちの一つ/Deni Seymour

(CNN) 米アリゾナ州で活動する考古学者らが、米国本土で見つかった中で最も古いとみられる銃器を発見した。先住民の攻撃を受けたスペイン遠征隊が放棄した銃2丁だ。

ウォールガンとしても知られる長さ107センチの青銅製の銃は研究者のデニ・シーモア氏によって発見された。これらはフランシスコ・バスケス・デ・コロナドが率いる遠征隊から回収された最初の銃器だ。遠征隊は1539年から42年の間に現在のメキシコから米南西部まで北上した。

シーモア氏はインターナショナルジャーナル・オブ・ヒストリカルアーキオロジー誌に先月に掲載された論文で、一つ目の銃が2020年に発見された経緯を詳述した。この銃はスペイン人が建設した小さな町にあった石と日干しれんが造りの建物の床で発見されたという。この町は1541年の戦いの後に放棄された。

以前に発見された関連する遺物のほか、この建物の床で発見された木炭と陶器の破片の分析により、この遺跡とコロナド遠征隊とのつながりは立証されていた。

シーモア氏は17日、CNNに「この銃と、その周りで起こった戦闘は、米国本土で最初に成功した先住民の反乱を象徴するものとして重要だ。スペイン人は150年も戻ってこなかった」と語った。

これらの銃は破壊力のあるものだったが、装填(そうてん)と再装填に時間を要したという。

調査の結果、最初に発見された銃は発砲していなかったことが分かった。シーモア氏によれば、これは、建物の占有者が攻撃者に驚いて装填する時間がなかったことを示唆している。

二つ目の銃は戦場で発見され、スペイン側によって発砲されていた。

シーモア氏は「この銃が保管されていた場所周辺は、攻撃側に完全には制圧されなかったのではないかと思う」と話す。

銃を装填し、発砲するまでの準備をするなど、防御側には守りを固める時間があったとみられるからだ。

シーモア氏はこの発見について、現在のアリゾナ州とメキシコ北部ソノラ州に住んでいた先住民オオダム族に新たな光を当てるものだと指摘する。

「これは、後の植民地時代の評判が示すように彼らが従順で平和的だったのではなく、並外れた戦士であり、この地域の他の先住民族よりはるかに早く、重要な時期に自分たちと土地のために立ち上がったことを意味している」(シーモア氏)

https://www.cnn.co.jp/fringe/35227490.html


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イーロン・マスク氏、利益相反問題を指摘した議員を人種差別的な投稿で攻撃

2024-12-20 | 先住民族関連

 

HUFFPOS2024年12月19日 16時45分 JSTRyan Grenoble

マスク氏が、トランプ氏との利益相反を問題視した民主党の議員を差別的なAI画像で表現した

イーロン・マスク氏が、自身とドナルド・トランプ次期米大統領の利益相反の恐れを指摘したエリザベス・ウォーレン連邦上院議員を、人種差別的な投稿で揶揄した。

マスク氏は11月の大統領選挙で勝利したトランプ氏のインナーサークルで強い存在感を見せている。

トランプ氏から「政府効率化省」のトップに任命されたほか、トランプ氏とウクライナのゼレンスキー大統領との電話会談に同席したと報じられている。また大統領選挙の後、マスク氏の資産は急増している

ウォーレン氏は12月16日、「マスク氏は単なる一般市民ではなく、テスラなど政府と大規模事業契約を結んでいる企業のCEOである」とトランプ氏宛ての書簡で指摘

マスク氏を最高顧問として起用し続けるのであれば、他のメンバーと同じ倫理規定を課して利益相反を解消するよう求めた。  

この書簡提出後の17日にマスク氏がXに投稿したのが、AIで描いたと見られるウォーレン氏の画像だ。

画像のウォーレン氏は、鳥の羽で装飾されたビーズの頭飾りやシカ革の服を身につけるなど、ネイティブアメリカンのステレオタイプを強調した形で描かれている。

画像の1つでは、ネイティブアメリカンの衣装を着たウォーレン氏が、笑いながらケーキを食べる様子も描かれている。

【画像】マスク氏が投稿した、ネイティブアメリカンのステレオタイプを強調したウォーレン氏の画像

泣き笑いの絵文字と「これ誰だと思う?」というコメント以外に、画像の説明はない。

ウォーレン氏は2018年、先祖の大部分はヨーロッパ系であるものの、わずかながらネイティブアメリカンの祖先がいる可能性があるというDNA検査を公表した。

https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_6763a746e4b02d22ce09bdec


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奈良美智さんの巡回展、20日から南部・屏東で 「台湾を思い描いた」 1万人超予約

2024-12-20 | 先住民族関連

 

中央社フォーカス台湾2024年12月19日(木)18:03

自身の巡回展の開幕イベントに出席する奈良美智さん(中央)。左は周春米屏東県長、右は中華文化総会の李厚慶秘書長=2024年12月19日、屏東県 画像(1枚)

(屏東中央社)南部・屏東県の屏東美術館で20日、美術家・奈良美智さんの特別展が始まる。2023年に始まった台湾巡回展の一環で、屏東は3カ所目。

台湾のことを思って描いたという絵画「Hazy Humid Day」や陶芸作品、デッサン、写真などが展示される。周春米(しゅうしゅんまい)屏東県長によれば、すでに1万人を超える参観予約が入っている。

奈良さんは19日に同館で行われた開幕イベントに出席。巡回展が10年計画であることに触れ、毎回の展示で異なる見せ方をして、見る人にさまざまな感想を抱いてもらえればと言及。何度も絵を見に来てほしいと期待を寄せた。

主催団体の一つ、非政府組織(NGO)中華文化総会の李厚慶秘書長は、過去2回の展示も含めて奈良さんは毎回、展示作業に自ら立ち会っていると明かした。また奈良さんが謙虚で、芸術を学ぶ学生と交流したり、現地の人々の暮らしを体験したりするなどそれぞれの土地を心から愛しているとし、台湾への愛に感謝を示した。屏東では台湾原住民(先住民)族の集落で行われた結婚式に参加したという。

展示は来年5月25日までで、参観にはインターネットから予約が必要。

(黄郁菁/編集:田中宏樹)

https://www.excite.co.jp/news/article/Jpcna_CNA_20241219_202412190008/


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『フォレスト・ガンプ』のスタッフ&キャストが再集結 ロバート・ゼメキス監督最新作『HERE 時を越えて』公開決定

2024-12-20 | 先住民族関連

 

クランクイン 2024/12/19 08:00

映画『HERE 時を越えて』ポスタービジュアル (C)2024 Miramax Distribution Services, LLC. All Rights Reserved.

 トム・ハンクスとロビン・ライトが出演し、監督をロバート・ゼメキスが務める、『フォレスト・ガンプ/一期一会』のスタッフ&キャストが再集結した映画『Here(原題)』が、邦題を『HERE 時を越えて』として2025年4月4日より公開されることが決定。予告映像、ポスタービジュアルが解禁された。

【動画】トム・ハンクス×ロビン・ライト、10代に若返った姿も登場 『HERE 時を越えて』予告編

 原作は、20ヵ国以上で翻訳されたリチャード・マグワイアのグラフィック・ノベル『HERE』。「ここ数十年で最も賞賛されたコミックブックの一つ」と称され、2016年アングレーム国際漫画フェスティバル最優秀作品賞を受賞するなど、高い評価を受けた。
 本作は、ある地点にカメラを固定し、その場所に暮らす幾世代もの家族が交差して描かれる、愛と喪失、記憶と希望の物語。恐竜が駆け抜け、氷河期を迎え、オークの木が育ち、先住民族の男女が出会い、悠久の時を越えてその場所に家が建ち、いくつもの家族が入居しては出てゆく姿を心揺さぶるドラマと共に描く。
 いくつか描かれる家族の物語のうち、中心となるのはリチャード(トム・ハンクス)とマーガレット(ロビン・ライト)の夫婦。1945年、戦地から帰還したアルと妻のローズがその家を購入し、やがてリチャードが生まれる。世界が急速に変化していく中、絵の得意なリチャードはアーティストになることを夢見ていたが、マーガレットと恋におちて、思いがけない人生が始まる。
 本作のために、アカデミー賞で作品賞を含む6部門を受賞した映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』のチームが再集結。メガホンをとったのは『フォレスト・ガンプ』をはじめ、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』など名作を手掛けてきたロバート・ゼメキス監督。リチャードには名優トム・ハンクス、妻・マーガレットには『フォレスト・ガンプ』でゴールデン・グローブ賞にノミネートされたロビン・ライト。この3人がそろうのは、実に30年ぶりとなる。
 ゼメキス監督は「一緒にやっていて楽しいと思える才能ある人たちと仕事をしようと常に心掛けている。いつも一緒に仕事をすると楽しめるトムやロビン、(脚本家の)エリックともまた何かできるチャンスを伺っていた。今回、そういうチャンスが巡ってきて興奮したよ。トライするのは当然だと思ったよ」とコメント。
 トムは「ロバートは間違いなく信頼ができる。ロビンはこれまで多忙で、スケジュールがうまくはまらなかったりしましたが、いつも私は一緒にやりたいと思い浮かべていた。(念願が叶い)一緒に作品を作ることができてうれしかった」と喜びを語る。
 ロビンは「キャリアの中でも最高の体験だった。フォレスト・ガンプでもそう思ったけれど、今回ロバートとは4度目で一緒にやって、トムとロバートは6か7度目だと思うが、旧知の仲の人と仕事をするのは、自分の今の年齢やキャリアを考えると貴重。必然とも言えるし、もはや家族。それがあるから、お互いの考えていること、やり方もよくわかっている」と、2人へ絶大な信頼を寄せた。
 本作にはさらに、撮影のドン・バージェス、音楽のアラン・シルヴェストリ、衣装のジョアンナ・ジョンストンらスタッフにも、『フォレスト・ガンプ/一期一会』チームが集結した。
 予告は、リチャード(トム)が後に妻となるマーガレット(ロビン)を家で父親に紹介するシーンから幕を開ける。10代で運命的な出会いを果たした2人だったが、やがてその結婚生活にはすれ違いが生じて…。しかし、この物語の真髄は、彼らが暮らす家そのものに隠されている。映像では太古の時代から氷河期の厳しい寒さ、オークの木々が息づく豊かな大地、そして先住民族の男女が出会い、やがて家が建ち、そこで過ごす人々の様々なドラマが時代を超えて次々とスクリーンに映し出されていく。
 その家が記憶するのは、喜び、希望、喪失、そして愛という普遍的な感情。クライマックスは70代となったリチャードがマーガレットの手を引きながら、「ここが僕らの家だった」と語りかけるシーン。2人が歩んできた人生にも数え切れない喜びや涙が刻まれているのだと感じさせる、エモーショナルな予告となっている。
 本作でトムとロビンは、10代から70代までをひとりで演じきるという挑戦に臨んだ。そのためゼメキス監督は、演技をしているその場で、モニター上で様々な年代の顔に入れ替わる最新VFXの技術を採用。2人は現場で、10~70代の自分の顔が映された映像を見ながらシーンごとの年齢に合うように瞬時に動きを調整するという、キャリア初となる演技を成功させている。なお本予告では、10代に若返った2人が、これからの人生を共に歩もうとする初々しい恋人を演じる貴重なシーンも観ることができる。
 ポスタービジュアルは、グラフィックデザイナーの大島依提亜がデザインを手がけた日本オリジナル。本作の主役でもある家の窓をモチーフにしたデザインが特徴で、家族の幸せな瞬間を切り取った、温かなぬくもりを感じさせるポスタービジュアルとなっている。
 映画『HERE 時を越えて』は、2025年4月4日より全国公開。

https://www.crank-in.net/news/158435/1


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UHB北海道文化放送では、新事業「Actually」を開始いたします。

2024-12-20 | アイヌ民族関連

 

北海道文化放送株式会社 2024年12月19日 10時00分

狩猟業界の課題を紐解き知ってもらうことを目的とするプロジェクト「Actually」のYouTubeチャンネルを開設いたしました。

フジテレビ系列の北海道文化放送株式会社(本社:北海道札幌市中央区、代表取締役社⾧ 鶴井亨)は狩猟業界の課題解決を紐解き、知ってもらうことを目的とする新プロジェクト「Actually」を立ち上げ、同YouTubeチャンネルを本日開設しました。同チャンネルでは、大みそかに地上波放送をするドキュメンタリー番組「Wonder Culture Trip―FACT-」第一回のほか、狩猟の現状を伝える動画を今後公開していきます。

「知らないで生きていくより、知っていきたい」

広い視野、マクロの視点、俯瞰。人は、さまざまな観点から物事を見ます。

そして、それぞれの感性を通して、事実を見つけ、区別します。

「Actually」は、そのすべての視線から、目を逸らしません。

狩猟映像は、ある視点からテレビで公開することを自粛しています。

自分で探しにいかなくては、そこに辿り着くことはありません。

まずは、この「Actually」という場所を、狩猟の今を知ることができる目的地にします。

狩猟の背景で、いま何が課題で、何が問題で、何が起こっているのか。

どんな行動をして、どんな結果になって、どうスタックしているのか。

あなたが食べた昨日の肉は、どこで獲られ、どこで捌かれ、どこの森から来たのか。

私たち「Actually」は、ここが日本のあらゆる課題の縮図だと感じています。

言葉や文字といった当たり前のコミュニケーションツールのように、

「いただく」ことの事実を、多くの人が当たり前に認識できる日々に向かって。

知ることから目を背けない日々が訪れることを祈って。

きっと、視点を変えれば、新しい答えは見えてくるはず。

新事業「Actually」について

北海道文化放送 東京支社営業部 兼 IPビジネスセンター・上村俊

―事業コンセプトと全体像

狩猟業界の課題解決を目指すUHBの新事業「Actually」は、地上波テレビやYouTubeなどのデジタルコンテンツを活用し、世の中に広く狩猟業界の現状を伝えていきます。今後、狩猟業界を担う自治体・企業・団体・個人とも協業、ビジネスとしても継続性のある枠組みを構築し、北海道のローカルテレビ局として地域の課題解決の一助を担うことを目指していきたいと考えています。

―事業立ち上げの背景

日本を取り巻く環境は「少子高齢化から始まる地方の衰退」など、様々な課題感に溢れています。狩猟業界もその縮図のような状況になっています。ハンターの高齢化、技術伝承の難航、ハンター専業として活動することの難しさ、参入障壁の高さ、農畜林業被害、人的被害、動物愛護の観点。広大な大地にエゾシカやヒグマなどが多数生息、本州とは違うダイナミックな自然環境の北海道はまさに狩猟大国でもあります。北海道のローカル局としてその課題を紐解き、さらには解決する為の突破口をつくることが大切であると考え、事業立ち上げに至りました。

「知らないで生きていくより、知っていきたい」

多くの人は都市で生まれ、都市で死んでいくかと思います。便利が故に、気が付けないこともたくさん。しょうがないですよね。人はなにかの命を奪って毎日生きています。昨日の食事もそうです。狩猟は自分の手で直接、命を奪い、それを食べることになります。それで何を感じるかは人それぞれですが、「知らないで生きていくより、知っていきたい」と私は思っています。

また現代社会につながる農耕文化(弥生文化)、これは定住し稲作をする、つまり自然をコントロールする考え方です。それとは違った視点の狩猟採集文化(縄文文化・アイヌ文化)これは自然から恵みをもらい共生するという考え方です。あくまでも自然はアンコントローラブルであるというのが根本にあるかと思っています。こういった文化の部分も伝えていきたいと思います。
―今後の予定

狩猟、音楽、食などのアイヌ文化を探り、次世代に言葉を紡ぐドキュメンタリー番組「Wonder Culture Trip ―FACT―」の第一回を、12月31日午前9時50分よりUHB(北海道地上波ローカル)で放送。同日11時からYouTubeチャンネルでも同番組を配信します。また、ハンター向けプラットフォーム「Fant」の開発・運営を手掛ける、株式会社Fant(本社:北海道河東郡上士幌町、代表取締役 高野沙月)と協業し、イベント会場に出店する飲食店へのジビエ調達を実施するなど、狩猟業界の各社との連携を予定しています。「Actually」自身が、狩猟業界の現状を知るために様々な取材活動を行い、動画配信をしていきます。

「Wonder Culture Trip ―FACT―」第一回 放送概要

放送日時:2024年12月31日(火)ごぜん9時50分~10時50分

放送:北海道地上波ローカル(UHB)

URL:https://www.uhb.jp/program/wct_fact/

YouTubeチャンネル「Actually」を開設

同プロジェクトのプラットフォームとして、YouTubeチャンネル「Actually」を開設し、ドキュメンタリー番組「Wonder Culture Trip ―FACT―」の第一弾番宣動画を公開しました。12月31日午前11時には番組本編を配信します。今後は、同番組の未公開映像や、北海道の狩猟業界の現状を伝える動画を順次公開いたします

YouTubeチャンネル「Actually」

https://www.youtube.com/@Actually.wctfact

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000048.000087878.html


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