先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

むかわ竜を北海道大の小林教授が解説 むかわ町のふるさと納税返礼品で「ツアー」

2024-12-16 | アイヌ民族関連

佐藤愛未 有料記事

北海道新聞2024年12月15日 10:42(12月15日 12:06更新)

むかわ竜の化石を前に小林教授(左端)の解説を聞くツアー参加者

 【むかわ】胆振管内むかわ町は14日、ふるさと納税(寄付額10万円)の返礼品として穂別博物館の親子ツアーを行った。道外の小中学生と保護者の6組12人が、恐竜研究の第一人者として知られる北大総合博物館副館長の小林快次教授の案内で展示室や倉庫を巡った。

 小林教授は町内で見つかった「カムイサウルス・ジャポニクス」(通称・むかわ竜)の発掘調査を指揮し、穂別博物館の特別顧問も務めている。

 ツアーで小林教授は、むかわ竜の歯の表面の傷から、どんな植物を食べていたか調べるなど、現在の研究を紹介。むかわ竜の名称について「世界に通用するようアイヌ語の神『カムイ』を取り入れた」と解説した。・・・・

 

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1100920/


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アイヌの人への差別を見聞き“ある”26.9% 道民意識調査

2024-12-16 | アイヌ民族関連

 

NHK 12月15日 12時25分

道が毎年実施している道民の意識調査で、初めてアイヌの人たちに関する質問を行ったところ、差別や偏見を見聞きしたことが「ある」と答えた人は26.9%、「ない」と答えた人は62.7%でした。
この調査は道がことし9月から10月にかけて道内の18歳以上の1500人を対象に郵送とインターネットで実施し、51%にあたる766人から回答を得ました。
この中で、今回、初めてアイヌの人たちに関する質問を行い、差別や偏見を直接、見聞きしたことがあるか尋ねたところ、▼「ある」と答えた人は26.9%、▼「ない」と答えた人は62.7%でした。
また差別の原因や背景を複数回答で尋ねたところ、▼「民族に対する偏見や先入観」が最も多く57.8%、次いで▼「民族の歴史的・社会的背景に対する無理解」が52.9%、▼「文化に対する無理解」が50.5%などとなりました。
一方、2020年に白老町にオープンしたアイヌ文化の発信拠点「ウポポイ」に「行ったことがある人」は15.3%でした。
道アイヌ政策課は「『ウポポイ』の認知度や魅力度の発信には改善の余地がある。アイヌの人たちへの差別や偏見がなくなるよう発信の強化に努めていきたい」としています。

https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20241215/7000071987.html


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話題の海外ドラマ「SHOGUN」も手掛けた日本の気鋭監督。アイヌの人々と再び向き合って

2024-12-16 | アイヌ民族関連

 

水上賢治映画ライター 12/15(日) 9:30

 題名の「アイヌプリ」とは、「アイヌ式」という意味になる。

 その言葉通りに本作は、変わりゆく時代と社会の中で、「アイヌ式」の伝統や文化を受け継ぎ、実践して生きるアイヌのある家族に焦点を当てる。

 主人公として登場するのは、シゲさんこと天内重樹さん。北海道・白糠町で暮らす彼は、現代の生活を送りながら、自分のスタンスでアイヌプリを実践して、祖先から続く伝統の鮭漁の技法や文化を息子に伝えている。

 作品は、シゲさん一家の日常生活に密着。自身のルーツを大切にしながら今の時代を生きる現代のアイヌ民族のリアルな実像が浮かびあがる。

 手掛けたのは、「リベリアの白い血」「アイヌモシリ」「山女」と過去発表した長編映画がいずれも国際映画祭で高い評価を受け、大反響を呼んだ海外ドラマ『SHOGUN』(第7話)の監督を務めるなど目覚ましい活躍を見せる福永壮志監督。

 「アイヌモシリ」に続いて再びアイヌというテーマと向き合った彼に、シゲさんにも話に加わってもらう形で、撮影の日々を振り返ってもらった。全四回/第一回

北海道で生まれ育ちながら、アイヌのことを何も知らずにきてしまった

 まず、福永監督は北海道出身。トライベッカ映画祭の国際ナラティブ・コンペティション部門で審査員特別賞などに輝いた長編第二作「アイヌモシリ」では、北海道・阿寒湖のアイヌコタンで暮らす少年の姿を描いた。

 アイヌに興味をもつことになったきっかけは何かあったのだろうか?

福永「自分は北海道に生まれ育って、高校卒業までいたんですけど……。

 アイヌについて学ぶ機会であったり、アイヌの方と交流する機会といったことはほとんどもてなかったんです。

 アイヌのことをほとんど知らないまま日本を離れて、アメリカの大学に留学することになりました。

 その留学先のアメリカでは、ネイティブ・アメリカンの土地を、白人たちが奪っていまのアメリカがあるという歴史認識が浸透しています。

 そういう状況に触れて初めて、自分が生まれ育った北海道にも同じ歴史があるではないかと意識したというか。

 先住民族のアイヌがいるのに、その土地を和人たちが奪った。

 北海道で生まれ育ちながら、アイヌのことをほとんど何も知らずにきてしまったことを恥ずかしく思いました。まず、ちゃんと知りたいと思ったんです。

 そのころには映画を志していたので、まずアイヌを題材にした映画がないか探したんです。

 ところが調べてみると、とても少ない。しかも、アイヌが登場するフィクション映画があっても、アイヌの役を和人が演じている。

 アメリカやカナダ、ヨーロッパではもうずいぶん前から先住民の役はそのルーツをもつ俳優で配役するというのが当たり前になっている。

 でも、日本では残念ながらそういうことがまだアップデートされていない。

 ならば、そのあたりをきちんとクリアにして、アイヌをことを描いた映画を作りたい。

 そう思って取り組んだのが『アイヌモシリ』で、アイヌの役はすべてアイヌの方に演じてもらうというアプローチで臨みました」

アイヌの伝統的な鮭漁のマレプ漁を復活・実践しているシゲさんとの出会い

 この「アイヌモシリ」の制作中にシゲさんと出会ったという。

福永「厳密に言うと、『アイヌモシリ』を作る前の段階で、アイヌについてリサーチを重ねて、様々なアイヌの方々にお会いして、お話をうかがいました。

 そのときすでに、アイヌ界隈でシゲさんは有名だったといいますか。

 アイヌの伝統的な鮭漁のマレプ漁を復活・実践しているということで知られた

存在でした。

 シゲさんの存在を知って、実際に会って、いつかマレプ漁を見てみたいと思っていました。

 でも、リサーチをしているときは、うまくタイミングが合わなくて会えずに終わっていました。

 そして、『アイヌモシリ』の撮影に入ったんですけど、まりも祭りのシーンの撮影をしているとき、祭りの参加者としてシゲさんも阿寒に来ていました。

 実際にシゲさんは祭りの宴会シーンでチラッと映っています。

 そこで初めてシゲさんにお会いしました。

 『アイヌモシリ』は、夏秋冬に撮影があって、それぞれの季節の間に空きの時間がありました。

 シゲさんに聞くと、ちょうどまりも祭りの撮影のときに鮭漁のシーズンが始まっていました。

 白糠に行けば見学させてもらえるということで、秋の撮影が終わった直後に実際に現地にいって、シゲさんのマレプ漁を見ることができました。

 その漁をしている姿に僕はすごく感動しました。

 その感動が、今回のドキュメンタリー作りにつながっていきました」

(※第二回に続く)

※「アイヌモシリ」の「リ」は小文字、マレプ漁の「プ」は小文字が正式な表記になります。

「アイヌプリ」

監督:福永壮志

プロデューサー:エリック・ニアリ 福永壮志

撮影:エリック・シライ

編集:出口景子 川上拓也

音楽:OKI

公式サイト:ainupuri-movie.jp

渋谷ユーロスペースほか全国順次公開中

筆者撮影以外の写真はすべて(C)2024 Takeshi Fukunaga/AINU PURI Production Committee

https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/0e20d4a60bad3603f7b4f730e409a0a9586c1a50


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「被り物」や「挨拶」のルールから物語の展開が予測できる!? 『ゴールデンカムイ』監修者が明かすアイヌ文化の基礎知識

2024-12-16 | アイヌ民族関連

 

集英社 2024.12.15

現在、実写ドラマが放送され注目を集めている『ゴールデンカムイ』。同作には多くの名場面がありますが、ちょっとしたアイヌ文化の知識があると、より深く楽しめるようになることは間違いありません。

今回はドラマ第8話で登場する「挨拶」や「作法」に注目します。アイヌの人びとにとって、家を訪問する際にはさまざまな挨拶や礼儀などの約束事がありました。そして、それらの知識が物語の展開において鍵を握ることになります。同作でアイヌ語監修を務めた中川裕氏による新書『ゴールデンカムイ 絵から学ぶアイヌ文化』より、一部を抜粋してお届けします。

絵から学ぶアイヌ文化#6

アイヌの家を訪問する時の作法

9巻87話では、樺戸(かばと)の近くまでやって来たアシㇼパ、杉元、牛山、尾形という面白い組み合わせの一行が、アイヌの村を見つけて休ませてもらうことにします。その時、杉元がアイヌの家を訪問する時の作法を牛山と尾形に説明します。杉元は尾形相手だとやけに気合が入りますね。

『ゴールデンカムイ』9巻87話より(©野田サトル/集英社)

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この時に杉元が説明している作法は、おおむね昔からそのように言われているものですので、おさらいしてみましょう。
まず、訪問先の家の前に来たら、「ンンンン……」といった感じで咳ばらいをします。女の人であれば「オホ、オホ」とか「エフ、エフ」といった声を上げます。あるいは、雪の上を歩いてきた場合などには、その場でカンジキを脱ぎ、それを打ち合わせて雪を落としたり、家の柱を叩いたりします。
この時、杉元の言うように「すみませ~ん」などといった、意味のある言葉を発してはいけません。とにかく何かの音を立てて、外に誰かが来ているということを家の中の人に気づかせます。
漫画ではここで中から若い男が出て来て、杉元たちの姿を確認すると、何も言わずにすっと引っ込んでしまいます。これも作法どおりで、ここで「どなたですか?」とか「どこから来たんですか?」などということを尋ねてはいけません。それは家の主人の役割なので、ここではどんな様子の人間が訪ねてきたかを、主人に報告するのが若者の役目です。

本来ここで出て来るのは奥さんや娘であることが多いのですが、この場面で家の中に女性陣がいるにもかかわらず男が出て来たのは、女たちに外に出られてはまずい事情があったからです。
その後しばらく待たされて、杉元たちは暇を持て余していますが、その間家の中では何をしているのかというと、掃除をし、客用の茣蓙(ござ)を敷いたりして、客を迎える準備を整えているのです。
やがて中から再び若者が顔を出して杉元の手を取り、杉元は牛山の手を取って、数珠(じゅず)つなぎのようになって家の中に入ります。
この時、杉元が「背筋を伸ばすなッ。手を引かれて招き入れられるときは、腰をかがめるのが作法だぞ」と言っていますが、これもまたそのとおりなので、杉元はずいぶんよく学習したようですね。

この場面で戸口には何も下がっていませんでしたが、普通戸口にはドア代わりに蓆(むしろ)が下がっており、その蓆の一番下には戸口の幅より少し長い丸太が結びつけてあります。これは蓆が風にあおられて家の中に風が入って来るのを防ぐためです。
そして、この蓆が下がっている時には、蓆の下の方を開けて、身をかがめて隙間から入るものでした。直立したまま頭で蓆をはねのけて入ったりするのは、敵意を持ってやって来た時のふるまい方で、物語の中では刀で蓆を切り落として入って来るなどという物騒な話もあります。

アシㇼパがあえて「被り物を取らなかった」理由

この時、尾形に手を引かれて一番後ろから入ってきたアシㇼパは、絵のようにちょっと頭のマタンプㇱ(被り物)を外しかけて、そのまま元に戻してしまいます。

後でアシㇼパがトイレに行くと言って席を立った時に、杉元が「すみませんね。普段は礼儀正しいんだけど……」「他の家では(中略)頭の鉢巻(はちまき)とかも取ってちゃんとしてたのに…」と言い訳をして不審がっていましたが、杉元の言うように、女性はこういう場では被り物を取るのが礼儀でした。

アシㇼパもこのような慣習は身につけていたはずですが、大の大人で元兵士である杉元の前で、マタンプㇱを外したことはついぞありませんでしたね(というか、誰の前でもあまり取ったのを見たことがありません)。
この9巻87話の場面では、村の男たちのふるまいや、何より外にあった熊檻の熊の扱いのひどさに、アシㇼパが男たちの正体を疑っていたことが表されています。

そういえば、家の中ではモノアという女性は被り物をしていませんが、9巻88話で、窓の外からウンカ オピウキ ヤン!「私たちを助けて!」と叫び声を上げた女性は、チエパヌㇷ゚(被り物)をつけていましたね。このようにアイヌの女性は成人男性の前では、被り物をとるのが慣習でした。

実はこの男たちは樺戸監獄から脱走した囚人で、この村の男たちを殺してアイヌに成りすましていたことが後で明らかになりますが、それにしても客を迎えるここまでの作法はほぼ完璧なもので、囚人たちもアイヌに成りすますために、いろいろ学んでいたことがわかります。
ただ、やっぱりアシㇼパのような本物のアイヌの眼をごまかすのは無理でしたし、尾形も彼らが怪しいことを早々と見抜いていたようでした。
それにひき比べて、杉元は尾形の疑いを晴らすために、たまたま見つけたキサラリ「耳長お化け」の使い方をレタンノエカシという長老に問うというアイディアまでは素晴らしかったのですが、尾形がキサラリでレタンノエカシの足を叩いて、日本語で叫び声を上げさせるというアシストまでしているのに、一向に偽者だと気がつきませんでした。

この、戦闘では超人的な勘のよさを見せるのに、それ以外のことになるとえらく鈍いという点も、杉元の魅力のひとつでしょう。

久しぶりに会った時の挨拶

7巻63話で、アシㇼパはフチのお姉さんの家を訪ねて行きます。久しぶりに会ったふたりは、正面を向き合いながら、お互いの髪をなでおろし、背中をさすったり手をさすり合ったりして、再会を喜び合います。これをウルイルイェと呼びます。

女性がやるものと決まっているわけではなくて、男性同士でも行います。私は千歳(ちとせ)の中本ムツ子さんから、両手を交差させて、右手で右手を、左手で左手を握り合って、上下させるというやり方を教わったこともあります。
また、向かい合って、まずお互いの左膝をさすり合い、次にお互いの右膝をさすり合うという作法もあります。女性の場合には、ウルイルイェの際に声を上げて泣くということもしました。
大変大げさなように見えますが、昔、交通手段としては徒歩か丸木舟しかなく、手紙も電話もない世界で、しかも広い北海道に2万数千人しかいないという状況で、離れて暮らしている親戚や知り合いと邂逅するというのは、現代の私たちが考えるよりはるかに稀な出来事でした。
だからお互いに生きて再び巡り合えたことを、体をさすり合って確かめ、喜びに涙を流し合ったのです。
ちなみに、5巻44話で、尾形に銃撃された谷垣がアシㇼパの家を脱出する際に、フチが谷垣のほっぺたをぺたぺたと叩いて、無事を祈る場面があります。これも本当は、谷垣の髪を両手でなでおろすところなのですが、フチと谷垣の間にちょっと身長差がありすぎて、届かなかったのでしょう。

なお、久しぶりに会った時に相手にかける言葉は地方によってさまざまで、沙流(さる)地方や千歳地方では、フチ へー「おばあちゃんかい?」、クマタキヒ ヘー「私の妹かい?」のように、親族名称にヘー「〜かい?」という言葉をつけて言います。別に親戚でなくてもこう言うので、私もおばあちゃんたちにクミッポホ ヘー「私の孫かい?」と声をかけられたものです。
日高(ひだか)の東から十勝(とかち)にかけては、イカターイという言葉がよく使われます。現代の若い人でも、これで挨拶する人がいます。また十勝から東の地域では、イッショロレーとかイシオロレーという言い方が使われます。
最近は、イランカラㇷ゚テーという挨拶が「こんにちは」の意味でよく使われます。これはもともとは儀礼の席で発する形式ばった言葉だったようですが、このように地方によって言葉が違うので、共通の挨拶言葉としてピックアップされ、「イランカラㇷ゚テ・キャンペーン」という活動で近年になって広まったものです。

https://shueisha.online/articles/-/252317


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漂流日本人殺害が発端の「牡丹社事件」 展示施設が開館/台湾・屏東

2024-12-16 | 先住民族関連

 

中央社フォーカス台湾2024/12/15 16:02

漂流日本人殺害が発端の「牡丹社事件」。14日に展示施設の牡丹社事件館が開館した=屏東県政府文化処提供

(屏東中央社)日本からの漂着民殺害を発端とする牡丹社事件(台湾出兵)を紹介する「牡丹社事件館」が14日、南部・屏東県牡丹郷に開館した。現地の台湾原住民(先住民)族の視点から事件の歴史を伝える。

牡丹社事件は、1871年に台湾南東部に漂着した宮古島島民54人が原住民族パイワン族に殺害されたのを受け、74年に日本軍がパイワン族集落の牡丹社(現在の牡丹郷)などへの侵攻を図り、台湾南端の恒春半島一帯で約半年間にわたり占領体制を敷いた一連の出来事。

この日行われた記念式典には、周春米(しゅうしゅんまい)屏東県長や潘壮志牡丹郷長、原住民族委員会のツァリバト・ガドゥ副主任委員(副大臣)、日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会高雄事務所の奥正史所長らが出席した。

牡丹郷公所(役場)によれば、同館は予約制。入館予約は郷公所農業観光課が受け付ける。

(黄郁菁/編集:田中宏樹)

https://japan.focustaiwan.tw/culture/202412150002


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古代米国人の主食はマンモス肉、大型動物食裏付ける「直接証拠」判明

2024-12-16 | 先住民族関連

 

CNN 2024.12.15 Sun posted at 12:57 JST

米自然史博物館に展示されているケナガマンモスの模型/Bebeto Matthews/AP

(CNN) 米先住民の祖先にあたるクロービス人は、1万年以上前の氷河期時代、マンモスなどの大型動物を主食にしていたという研究結果が発表された。

米国とカナダの大学の研究チームは、約1万3000年前に埋葬された1歳半の男児の遺骸を調べ、食べた物の化学的特徴を調査した。乳児の遺骸は1968年、モンタナ州南西部のウィルソール近郊で見つかっていた。

男児はまだ授乳中だったことから、研究チームは母親の食事内容を推測することができた。

調べた結果、母親の食事はマンモス肉が約35%を占め、ほかにもヘラジカ、バイソン、ラクダなどを食べていたことが判明。一方で、小型哺乳類や植物はほとんど摂取していなかった。

クロービス人はマンモスの移動ルートを追って長距離を移動していたと思われる。わずか数百年で北米全土に広がり、南米にも到達していた理由はそれで説明がつくと、論文を発表したカナダ・マクマスター大学のジェームズ・チャターズ氏は話す。

クロービス人が「クロービス・ポイント」と呼ばれる先がとがったやりのような形状の武器を使ってマンモスのような大型の獲物を殺していたことは、以前から分かっていた。しかしその食生活については今に至るまで、遺跡で見つかった動物の死骸や武器といった二次的な証拠しか見つかっていなかったという。

このためクロービス人の食事については専門家の間でも意見が分かれ、大型動物の狩猟を行っていたという説と、そうした動物の狩猟が難しいことから小動物や植物、魚を含むバラエティーに富んだ食事だったという説が存在していた。

今回の論文について、氷河期時代の動物とクロービス人について長年研究しているネバダ大学のギャリー・ヘインズ名誉教授(今回の論文にはかかわっていない)は、2番目の雑食説に対する反論と位置付け、「この論文の重要性は、状況証拠ではなく、マンモスが更新世の食料だったことを裏付ける直接的な証拠を提示したことにある」と解説する。

論文では直接的な証拠として、安定同位体分析という手法を使って乳児の母親が食べた物を具体的に突き止めた。さらに、他の雑食動物や肉食動物とも比較した結果、食事の内容は主にマンモスを餌としていたネコ科動物「ホモテリウム」に最も近いことが分かった。

今回の研究を通じて先住民族とのつながりを取り持ったシェーン・ドイル氏は、「(クローブ人が)どれほど素晴らしかったか」を物語る研究と評価。「彼らはスキルが豊富なだけでなく、決然として、地球上で最強級の強靭(きょうじん)な人々だった」と話している。

ただしマンモスの狩猟によって、人類がマンモスの絶滅を早めた可能性もある。

「米国と中欧にある最大のマンモス遺跡からは、主に若いマンモスが見つかっている。多分、殺すのが最も簡単だった」とヘインズ氏は言い、「大きな気候変動の時期に北米からこの世代がいなくなったことが、マンモスを絶滅に追いやった主な要因だったのかもしれない」と推測している。

この研究は4日の科学誌に発表された。

https://www.cnn.co.jp/fringe/35227256-2.html


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鳥居龍蔵の共同調査、台湾の研究者が来県

2024-12-16 | 先住民族関連

 

徳島新聞 2024/12/15 19:00

徳島市出身の人類学者・鳥居龍蔵(1870~1953年)の研…

この記事コンテンツは有料会員限定です。

(残り407文字)

https://www.topics.or.jp/articles/-/1169723


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財務省は、2024年の西パプア特別自治基金が100%分配されたと述べた

2024-12-16 | 先住民族関連

 

VOI 14 Desember 2024, 13:23

ジャカルタ - 西パプア財務省財務総局(DJPb)は、2024年に西パプア州の特別自治基金(Otsus)が8つの地方自治体に100%分配されたと述べた。

西パプア財務省の予算実施開発課長、IIA Kanwil DJPbの責任者であるルディ・ノビアント氏は、資金は各地域の一般現金口座に振り込まれたと述べた。

「タイムラインでは、12月は条件付きまたは無条件にすべて配布されなければなりません」と、12月14日土曜日にANTARAが報告したように、ルディは言いました。

彼は、西パプア州政府(Pemprov)に分配された特別自治基金の合計は8,438億9,000万ルピア、マノクワリ摂政政府(Pemkab)は1,682億3,000万ルピア、ファクファク摂政政府は1,093億6,000万ルピアに達したと説明した。

その後、ビントゥニベイリージェンシー政府は1,691億7,000万ルピア、ウォンダマベイリージェンシー政府は1,433億5,000万ルピア、カイマナリージェンシー政府は959億8,000万ルピア、アルファク山脈摂政政府は1,356億6,000万ルピア、南マノクワリ摂政政府は864億8,000万ルピアです。

「確かに、特別自治基金はすべてを各地方自治体に分配しなければならない」と彼は言った。

ルディは、特別自治基金は3つの要素、すなわち一般的な特別自治基金(ブロックグリーティング)、その使用が決定された特別自治基金(特定のログリーティング)、および追加のインフラストラクチャ基金(DTI)に分かれていると説明しました。

DJPbは、先住民族のパプア人の福祉の発展のための利用が最大化されるように、指定された時間に従って特別な自治基金の管理と分配のパフォーマンスを向上させようとしています。

「地方自治体が確立された活動プログラムの使用を最適化することを願っています」とRudy氏は説明しました。

彼によると、特別自治基金の最大化の欠如は、先住民族のパプア人のための福祉開発プログラムの実施の遅れ、および残りのより多くの予算資金調達(SiLPA)の増加に影響を与えました。

地方自治体は、特別自治基金のガバナンスを、プログラム計画、実施、利用システムから、残りの用途まで透明に改善し、国民に知ってもらうべきです。

「なぜSiLPAには多くの可能性があるのですか?なぜなら、予算計画やプログラムの議論はしばしば不機嫌だからです。必然的に、私たちはすべてを配布しなければなりません」とルディは言いました。

以前、財務省の財務収支総局(DJPK)は、西パプア州のすべての地方自治体の2023年特別自治基金の合計SiLPAを約2,086億ルピアと記録しました。

州政府が管理する一般的な特別自治基金のSiLPA(ブロックグラント)は、288億ルピアとアルファク山脈摂政政府が管理する最低水準で5億700万ルピアです。

その後、マノクワリ摂政政府によって管理されている最も高い用途(特定の用途)が決定された特別自治基金のSiLPAは、294億ルピア、アルファク山脈摂政政府によって管理されている最低の特別自治基金は5億700万ルピアです。

「西パプア州政府の最高の特別自治の文脈でSiLPA DTIが393億ルピアの価値がある場合」と、スタルト財務省DJPKの中央および地域政府の財務分析は述べています。

彼は、西パプアの州政府と7つの地区による2023年特別自治基金の予算の平均吸収率は89.9%であり、SiLPAを抑制しながらコミュニティの福祉を実現するためには、この実現を改善する必要があると述べた。

なすべき努力は、特別自治基金の分配のタイミング、すなわち第1段階の30%(4月下旬)、第2段階の45%(6月下旬)、第3段階の35%(11月下旬)を改善することです。

https://voi.id/ja/keizai/442890


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マダラは「斑ら」か「真鱈」か? ユニークな「タラ科」の命名理由

2024-12-16 | アイヌ民族関連

 

TSURINEWS編集部2024年12月15日

日本近海で漁獲されるタラ科の魚は3種類いますが、そのいずれも命名方法にちょっとクセがあります。

(アイキャッチ画像提供:PhotoAC)

マダラは「真鱈」?「斑ら」?

世界的に重要な漁業種であるタラの仲間。日本近海にはマダラ、スケトウダラ、コマイの3種がいることが知られており、いずれも盛んに漁獲されています。

その中でも最も有名なものがマダラ。サイズは1mを超え、加工品を含めるとスーパーで見かけない日はないほどありふれた魚です。漢字で書くと「真鱈」であり、まさにタラ科の代表といった名前ですが、実はここにはちょっとエピソードがあります。

マダラは腹部に茶色いまだら模様があるのですが、もともとはこれが由来となって「斑(まだら)」という名前がついたという説があります。それがやがて「真+タラ」と誤解され、「真鱈」となったのだそうです。もしそれが本当ならば、タラという魚名そのものが勘違いによって生まれたということになるのかもしれません。

スケトウダラは「助っ人鱈」?

マダラよりは小さいものの、我が国で最大の漁獲量を誇るタラがスケトウダラ。その身はすり身原料として極めて重要であるほか、卵はタラコ、明太子に加工されます。

そんなスケトウダラ、面白い名前ですがその由来は様々な説があります。もっともらしいものとして「佐渡でよく獲れたため、佐渡と書いてスケトと読めることからスケトダラと呼ばれた」「鮭と同じ時期に取れるタラなのでサケタラと呼ばれ、それがなまってスケトとなった」といったものがあります。

個人的に面白いなと思ったのが「助っ人鱈がなまった」という説。スケトウダラは大群をなすため、獲れるときは山のように漁獲されます。それを処理するために大量の人手が必要となるため、助っ人を呼ぶタラということでスケトウダラとなったのだそうです。

コマイが大きいと「オオマイ」?

マダラやスケトウダラと比べると少しマイナーなのがコマイ。主に北海道で漁獲され、大きくても50cm程度の小型のタラです。

タラの仲間なのに名前にタラがつかない種ですが、その名前の由来はアイヌ語。現地の人々がコマイと呼んでいたために和名もコマイになったのだそうです。

しかし面白いのはこのコマイ、大きい個体(といっても40cm程度ですが)はオオマイと呼ばれることがあるのです。これはいわばダジャレの一種であり、小さいものがコマイ(細(こま)い)、中くらいのものをチュウマイ、大きなものをオオマイと呼びます。ふざけた名前に見えますが、鮮魚店でもその名で売られるくらい馴染んだ呼ばれ方でもあります。

<脇本 哲朗/サカナ研究所>

https://tsurinews.jp/328307/


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米国は露の延命に手を貸すな 日曜に書く 論説委員・斎藤勉

2024-12-16 | 先住民族関連

 

産経新聞2024/12/15 15:00

「チキン・キーウ演説」

冷戦末期の1991年8月1日、ブッシュ米大統領(父)が演説でとんだ妄言を吐いた。ソ連からの独立機運が高揚していたウクライナの首都キーウ(キエフ)を訪れ、最高会議の演壇からこう訴えかけたのだ。

「米国は遠く(モスクワ)から押し付けられた専制政治を地方の専制政治に置き換えるために独立を求める人々を助けることはない。独立と自由は同じではない。ロシアへの民族的憎悪から生まれた自殺的な民族主義の推進者は支援しない」

要するに、「ウクライナは独立するな」とクギを刺したのだ。この演説は猛烈な批判を呼び起こした。米国の名コラムニスト、サファイア氏はブッシュ演説をウクライナ伝統の鶏肉料理の名前を取って「チキン・キーウ(キエフ風カツレツ)演説」と呼び、「ウクライナの独立を認めることの恐怖心が現れた」と指弾した。チキンには「臆病者」の意味もある。

ブッシュ氏はキーウ訪問の前日、モスクワで会談したゴルバチョフ・ソ連大統領から「ウクライナの独立要求は自殺に等しい民族主義だ」と警告され、演説でそのまま引用したのだ。

ウクライナ出身の歴史学者、ホダルコフスキー氏はその著書『ロシアの二〇世紀』で「核武装国家であるソ連が暴力的に分裂する可能性を憂慮した米国と英国がゴルバチョフを支援して連邦維持に手を貸すことにした。(ブッシュ)演説は米政府が(ウクライナ)現地の実情を全くわかっていないことを示していた」とあきれている。

「テロ」指定の脱露運動

果たして、歴史はブッシュ演説直後から「連邦維持」とは真逆の道へ急ピッチで動いた。8月24日、ウクライナは独立を宣言、12月1日の独立の賛否を問う国民投票では90%超が賛成した。そして12月25日、ソ連自体があっけなく消滅した。

ところが、ソ連崩壊から31年後の2022年2月、「ロシアとウクライナは一体」との歴史的妄執に憑(つ)かれたプーチン露大統領がウクライナに侵攻した。

ブッシュ政権の最大の失敗は「核大国分裂の恐怖心」に目が曇り、ソ連共産党統治下で独裁者スターリンによる大粛清やハンガリー動乱、「プラハの春」弾圧…と数知れぬ「国家・国際犯罪」に手を染め続けてきた「巨悪・ソ連」を救う方向へかじを切っていたことだ。

ソ連からの独立へ次々と立ち上がったバルト三国やウクライナなどの国民の民主化要求の実態を真剣に知ろうとも支えようともしていなかったのだ。その政治的、道徳的怠慢が21世紀初め、「スターリンの再来」ともいうべきプーチン氏の独裁・恐怖体制を生んだといえる。

しかし、ロシア内部で虐げられ続けた少数民族や先住民族の民主的な独立国家を希求する声は息絶えてはいなかった。

ウクライナ侵攻から3カ月後の22年5月、国外に亡命中の反露政権活動家らが「脱露・独立」を唱える露史上初の運動体『ロシア後の自由な民族フォーラム』を立ち上げた。「侵略戦争でロシアが敗北、崩壊することを前提に、露連邦内で新たに41の諸民族の自由で民主的な独立国を誕生させる」と訴え、各国の協力を求めて世界を巡っている。プーチン政権は今年11月、このフォーラムを「テロ組織」に指定した。いかに神経を尖(とが)らせているかの証左だ。

「諸民族民主化を支えよ」

来年1月20日、ウクライナ戦争停戦仲介に意欲的なトランプ氏が米大統領に再登板する。ロシアは交渉を睨(にら)み、有利な戦況を作り出そうと北朝鮮の援軍まで得て攻勢に拍車をかける。国内の労働力不足やインフレ、優秀な若者の国外流出も深刻だ。

問題は、軍事・経済的苦境からプーチン政権が戦争でいよいよ追い詰められ「ロシア崩壊」に傾き始めた時、トランプ氏が「チキン・キーウ演説」の二の舞いを演じ、「露連邦維持」に手を貸してしまう危険性だ。

在日ウクライナ人国際政治学者、グレンコ・アンドリー氏はその懸念は口にしながらも、米・西側にこう提言する。

「米国にはプーチン氏打倒に賛成でも露連邦分裂はノーという人は多い。やはり世界一の核大国内部の暴発、新興独立国の独裁化や中国への隷属化の恐怖が主な理由だが、私の考えでは何の根拠もない。米・西側は露国内の諸民族民主化を全力で支援すべきだ。そうすることで分裂後の独立諸国は進んで核を差し出すと思う。世界にとって最も危険なのはロシアの存続だ」(さいとう つとむ)

https://www.sankei.com/article/20241215-HKL3N6Y4V5KKVCJJWTNQGW5DRM/


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