先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

<りびんぐルーム>今回のテーマは 贈り物の思い出 諸国迷走の末、到着した手紙/教え子の木彫り人形に愛着

2024-12-14 | アイヌ民族関連

会員限定記事

北海道新聞2024年12月14日 4:00

 12月のテーマは「贈り物の思い出」です。海外から贈った時のエピソード、辛かったときにもらった物など、贈った時、贈られた時の思いを表した投稿が多数寄せられました。

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 ■教師として3校目に着任した中学校は3年生の担任からスタートしました。

 ある日のこと。私のクラスの生徒の身元引受人になってくれと警察から連絡が入りました。

 かくして、パトカーに乗って彼を家まで送っていきました。後にも先にもパトカーに乗車したのは、初めてのことです。

 何年か過ぎ、彼から元気で頑張っているとアイヌ民族の夫婦の木彫り人形が届きました。彼が作ったもので、若々しく立派な作品でした。

 月日がたつと木につやが出てくるのか、今では表情も明るく、落ち着きが見られます。「先生、長生きしてくださいよ。好きな酒もほどほどにね」と言われているような気がします。立場が入れ替わって、こちらが生徒になったように思えてきたりするものです。

 来年は私も米寿。となれば、彼は古希になるか。月日のたつのは早いものと、木彫り人形を見ながらしみじみ思うきょうこのごろです。(岩見沢市、藤森外史・87歳)

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1099899/


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「今を生きる姿見て」 白糠で撮影の映画「アイヌプリ」 14日公開

2024-12-14 | アイヌ民族関連

佐竹直子 有料記事

北海道新聞2024年12月13日 22:04(12月13日 22:18更新)

完成報告会で5年にわたる制作を振り返る天内重樹さん(右)と福永壮志監督(小川正成撮影)

 【白糠】白糠アイヌ協会会長の天内重樹さん(39)と家族らが日常の中でアイヌ文化を継承する姿を追ったドキュメンタリー映画「アイヌプリ」の公開に向けた会見が13日、町役場で行われた。今年の米エミー賞のドラマ制作にも携わった福永壮志監督(42)=伊達市出身=が来町し、「ルーツを大切にし、今を生きる天内さんらの姿を見てほしい」と語った。

 映画は、天内さんが、先端にかぎ針がついたマレク(もり)でサケを捕らえる伝統漁法を長男に教える姿や、仕事の傍ら家族や友人らと古式舞踊などの伝統文化を継承している日常を描く。

 2019年~22年に町内で撮影し、今年完成した。14日からイオンシネマ釧路など道内5カ所と東京1カ所で公開し、全国で順次上映する。

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※「マレク」のク、「シサム」のムは、それぞれ小さい字

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1100621/


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アイヌ民族初の国会議員・故萱野茂氏作品も ウポポイで「収蔵資料展」始まる

2024-12-14 | アイヌ民族関連

武内敦貴 会員限定記事

北海道新聞2024年12月13日 21:122024年12月13日 21:44

国立アイヌ民族博物館で14日に始まる「収蔵資料展」。故萱野茂氏が作ったイタ(右端)などが並ぶ=13日、白老町

 【白老】胆振管内白老町のアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」にある国立アイヌ民族博物館で14日、テーマ展示「収蔵資料展」が始まる。収蔵する約1万点のうち、100点を展示。アイヌ民族初の国会議員、故萱野茂氏が作ったイタ(盆)なども鑑賞できる。

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 来年2月16日まで。月曜休館(祝日の場合は翌日休館)。29日~1月3日は休館し、2月10日は開館する。ウポポイの入場料(中学生以下無料)が必要。問い合わせはウポポイ、電話0144・82・3914へ。

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1100595/


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新冠町長選 鳴海氏が不出馬表明「持病で公務に支障」

2024-12-14 | アイヌ民族関連

福島なな 有料記事

北海道新聞2024年12月13日 21:12

 【新冠】鳴海修司町長(74)は13日の定例町議会で、任期満了に伴う来年4月の町長選(15日告示、20日投開票)に立候補しない意向を表明した。鳴海町長は「持病による体調不良から、公務に支障を来すことがしばしば生じる」と述べ、2期限りで引退する考えを示した。

 一般質問への答弁で、鳴海氏はこれまでの任期を振り返り、アイヌ文化伝承の拠点整備などの成果に触れ「全公約を具現化することはできなかったが、未来に向け、最善の方法を取ってきた」と語った。次の町政トップに関し「町の発展のために力を発揮できる人材は、育成してきた。ぜひ引き継いでほしい」と述べるにとどめた。

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https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1100552/


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現代人に必要な気づきがある『アイヌプリ』

2024-12-14 | アイヌ民族関連

CULTURE 2024.12.13

『アイヌプリ』

アイヌの文化をどのくらい知っているでしょうか。『ゴールデンカムイ』などの漫画や映画を通してアイヌについて知ったという人も多いと思います。
今回ピックアップした映画『アイヌプリ』は、北海道・白糠町で生きるアイヌの家族に密着したドキュメンタリー。
伝統的なマレプ漁(鮭漁)をはじめとしたアイヌ文化を継承し、日常の中で“アイヌプリ”(アイヌ式)を実践して生活している天内重樹(シゲ)さんの家族や町の人々を追いかけていきます。
その土地に根付いた習慣や文化は日本各地にありますが、アイヌの生活形態や伝統文化は、政府の政策下のもと破壊された過去がある。
このドキュメンタリーは、今を生きるシゲさんたちの物語であって、歴史をなぞる作品ではないですが、何があったのか、文化とは何か、自分たちにできることは何か、興味を持たせてくれます。

日用品も食品もスーパーやコンビニで揃う便利な時代である一方で、過剰な生産による廃棄という問題も抱えている。
シゲさんたちの生活──たとえば、漁や猟を通して見えてくるのは、必要な分だけ自然の命をいただくこと、常に感謝の気持ちを持つということ。とても大切なことに気づかせてくれます
伝統、文化、継承、歴史という言葉が並ぶと、何だか難しそうなテーマに捉えられがちですが、『アイヌプリ』はシゲさんが息子に教える色々なことを観客も一緒に学ばせてもらう、そんな感覚。柔軟なものの見方、自然との向き合い方、楽しむこと、感謝すること、その姿勢がとても素敵なのです。

『アイヌプリ』本予告

https://www.youtube.com/watch?v=D6X_VE4-fVA


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阿寒湖周辺の間伐材で作ったアート展

2024-12-14 | アイヌ民族関連

NHK 12月13日 13時22分

釧路市の阿寒湖周辺の森から出た間伐材で作った木彫りなどの作品展が釧路市で開かれています。
この作品展は、阿寒湖周辺で森林保全のための伐採で出た間伐材から作品を作り、豊かな自然や文化に親しみを感じてもらおうと、地元のアーティストたちが開いていて、ことしで6回目です。
会場の釧路市生涯学習センターには、阿寒湖周辺で活動する木彫作家など10人の作品あわせて25点が展示されています。
このうち木彫作家の岡田実さんの作品は、板状に加工したクルミの間伐材の表面にシマフクロウが魚を狩る瞬間を彫刻で表現していて、アイヌをはじめとした先住民の伝統的なアートをイメージした細かな柄がシマフクロウの羽や魚の体に彫り込まれています。
また、彫金作家の下倉洋之さんが制作した、かんざしや「シトキ」と呼ばれるアイヌの人たちが身につける首飾りは、間伐材の土台の上に銀でアイヌ文様をあしらい、木のぬくもりの中に美しさを表現しています。
木彫作家の岡田実さんは「阿寒の自然や木と、阿寒で育まれてきた文化とのつながりを、展示の中で見ていただきたい」と話していました。
作品展は14日まで開かれています。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/sapporo/20241213/7000072007.html


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フィンランド語の山川亜古先生がYle(フィンランド公共放送)で紹介されました

2024-12-14 | 先住民族関連

東海大学 2024.12.13

北欧学科でフィンランド語科目をご担当いただいている山川亜古先生は、北欧の先住民族サーミの文化もご専門とされており、フィンランドおよびノルウェーの大学でもサーミ語およびサーミ文化について学ばれたご経験をお持ちです。山川先生がサーミ語を習得された経緯や東京でサーミ語を教えていらっしゃることなどが、この秋、フィンランドの公共放送にて紹介されました。

フィンランド語記事へのリンク:https://yle.fi/a/74-20115603
北サーミ語記事へのリンク  :https://yle.fi/a/74-20110900

記事では、山川先生が東京外国語大学TUFSオープンアカデミーで2021年秋よりサーミ語を教えていること、サーミ語講座は開講するとすぐに希望者で定員が埋まったことを紹介し、山川先生とサーミ語との関わり、言語習得までの道のりなどを詳しく伝えています。
山川先生は日本(北欧学科の前身である東海大学北欧文学科)でフィンランド語など北欧の言語文化を学んだ後、フィンランドのヘルシンキ大学およびオウル大学に留学しました。しかし、サーミ語の力がまだ不十分であると感じ、ノルウェーのカウトケイノにあるサーミ大学でも学び続けます。カウトケイノではしばしば、「ノルウェー語はできないがサーミ語はできる」ということが現地のサーミ人に驚かれたということです。トナカイの仕分け作業なども含め、現地の文化や自然と共にあるサーミの人々の暮らしに実際に触れ、山川先生は彼らのそういった暮らしに敬意を抱いています。
記事では、日本でも北欧の先住民サーミの生活や文化に興味を持ち、サーミ語を学習したいと思っている人が相当数いることに触れ、最後に山川先生の講座でサーミ語を学ぶ生徒お二人についても紹介されています。

山川先生には、北欧学科の科目「北欧文化概論」においても、サーミ文化を取り上げる回をご担当いただいています。

サーミ文化センターSAJOS(フィンランド・イナリ市)
サーミの文化自治の中心であり、彼らの社会生活や伝統文化を持続発展させるべく、様々な活動を支援する施設。政治機関「サーミ議会」議事堂やサーミ図書館、アーカイブなど重要
な行政施設が入っている。

上段左:スウェーデンのサーミの民族衣装紹介本            右  :錫を使った伝統工芸の本
下段左:北サーミ語によるサーミの民話絵本               中央 :イナリ・サーミ語のムーミン翻訳本「ムーミン谷の冬」     右  :北サーミ語の翻訳本

 山川先生がノルウェー・カウトケイノにある「サーミ大学」留学中に参加した春のトナカイ仕分け作業。トナカイを柵の中へ集める。

https://www.u-tokai.ac.jp/ud-cultural-and-social-studies/news/23569/


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植民地主義の巻き返しのなかで続く略奪文化財の返還

2024-12-14 | 先住民族関連

レイバーネット 第97回 2024年12月10日(毎月10日)

 「中国文化財返還運動を進める会」(以下、「進める会」と略)からの依頼で、先日「脱植民地主義と文化財返還の意味」という講演を行なった。https://cbunkazaihenkan.com/2024/11/14/

 「進める会」は、「戦前に日本が中国大陸において収奪した文化財の返還運動を進めるため協議し、資料と研究成果を広く社会に公開普及し、平和と日中友好の推進に寄与することを目的」(要約)として、2021年末に発足した。翌年の日中国交正常化50周年(1972年→2022年)を意識しての出発だったようだ。同時に、すでに2010年から活動を始めている「韓国・朝鮮文化財返還問題連絡会議」に示唆を受けていたという。2010年といえば、こちらも「韓国併合100年」(1910年→2010年)を期しての発足だったのだろう。

 「進める会」の存在を知って、私はすぐ賛助会員になったが、数ヶ月に一度の頻度でニュースレターが送られてくる。すでに『中国文化財の返還―私たちの責務』『世界史のなかの文化財返還―未決の植民地主義を超えるために』『〈帝国大学〉の学知を問う』と題する3冊のブックレットも刊行されている。それを読むと、まず返還運動の対象とする目標を、靖国神社大鳥居の手前にある一対の獅子像(写真)、栃木県矢板市の山縣有朋記念館に置かれた一体の獅子像、皇居内で非公開のまま保管されている巨大な石碑「鴻臚井の碑」の3点に定めたことがわかる。前者2件の獅子像は、日本軍が日清戦争の際に遼寧省海城市の三学寺から奪い、後者は日露戦争の際に遼寧省旅順市の黄金山麓から奪ったもので、日本軍の記録では「戦利品」と記載されているという(一瀬敬一郎「中国文化財返還運動から日中友好を実現しよう」。上記『中国文化財の返還―私たちの責務』所収)。

 日本の戦争史をふりかえる時、従来は「15年戦争」【1931年の、関東軍による柳条湖の満鉄線路爆破(いわゆる満洲事変)から、敗戦の1945年までを指す】という呼称がよく使われてきた。あえて元号を使えば、それは日本が関わった戦争の発端と終末を、「昭和」前期に限定して据える歴史観だ。私は、戦争国家としての近代日本の成り立ちを思えば、「明治」維新以降に次第に確立されて、「大正」および「昭和前期」を貫いた長い射程を捉えて、「50年戦争」と呼ぶのがよいとこの間考えてきた(同じ考えのひとは、他にもおられる)。発端は1894年の日清戦争で、終末は敗戦の1945年である。だから、「進める会」が、日清戦争時の「戦利品」の返還を優先的に取り上げていることに、私は共感を覚える。また、「進める会」は、靖国神社、山縣有朋記念館、宮内庁など、他国の文化財を占有している施設の責任者と面談したり、質問状を送ったりもしている。今年に入って、対象はさらに、東大総合博物館や東大東洋文研究所が所蔵している収奪文化財にも及んでいる。中国側で文化財の回収に当たっている当事者・機関との連携もできており、これらの努力が今後どのようにして具体的な成果を挙げるかに注目し、連帯したいものだと思う。

 今回の講演を準備しながら考えたことを、簡潔に要約しておきたい。

 脱植民地主義の文脈で、過ぎ去りつつある21世紀初頭の4半世紀を顧みるなら、植民地主義を継続させようとする側の巻き返しが目立つ。2001年から2021年まで米国を主軸に展開された20年間の「対テロ戦争」の犠牲者数が、戦闘による直接的な犠牲者=92万9000人、戦争による経済の破綻、医療インフラの崩壊、環境汚染、住民のトラウマや暴力など間接的な死者=360万~370万人で、合計450万~460万人と推定されているにも拘らず、その重大性が世界から無視されていること。死者はイラク、アフガニスタン、パキスタン、シリア、イエメンなどの人びとであり欧米人ではないから、固有の名を持つ人間としては認識されず、黙殺されるのである。これこそ、継続する植民地主義の具体例に他ならない。この「対テロ戦争」が終わりを告げてまもない2022年、ロシア軍のウクライナ侵攻が開始された。前年のプーチン論文「ロシア人とウクライナ人の歴史的一体性について」を読めば、プーチンは大ロシア主義の立場から、ウクライナに対している事実が浮かび上がる。さらに2023年10月から今日まで続く、イスラエルがパレスチナ人を「人間の顔をした獣」と呼んで展開しているジェノサイド攻撃を見れば、それは紛れもなく、相手を対等の人間として見做さない植民地主義者特有の価値観に根ざした一方的な虐殺攻撃であることがわかる。21世紀初頭の4半世紀は、こうして、世界の2つの超大国と、中東における1つの地域大国が、植民地主義が歴史上初めて登場した15世紀末から16世紀初頭、スペイン人が現在のアメリカ大陸で繰り広げた「征服」の所業さながらに、あらゆる形態の暴力を駆使して無辜の民を殺している図がはっきりと見えてくるのである。

 だが、同時に見ておかなければならない。前世紀の20世紀末をふり返るなら、以下の史実に気づく。

 1990年 南アフリカ共和国で、アパルトヘイト(人種隔離)体制廃絶運動の指導者で、長期にわたって投獄されていたネルソン・マンデラが釈放される。

 1991年 南アフリカ共和国で、アパルトヘイト体制廃絶。

 1992年 コロンブスの大航海と「地理上の発見」から500周年(1492→1992)。ヨーロッパによる異世界植民地化の決定的な契機となったこの事態を、いかに捉えるか、という共通の問題意識に支えられた集会・デモ・シンポジウムが、世界各地で同時多発的に、実施される。当該の地・ラテンアメリカでは、「先住民族・黒人・民衆の抵抗の500年キャンペーン大陸会議」をニカラグアで開催。東京でも「500年後のコロンブス裁判」が2日間にわたって開催。

 1993年 「補償に関するパン・アフリカ会議」、ナイジェリアのアブジャで開催――

 「奴隷化、植民地化、新植民地化によってもたらされた損害は過去のものではなく現在のものであり、その損害はハーレムからハラレまで、ギニアからガイアナまで、ソマリアからスリナムまで及ぶ」。「重要なのは、経済的発展を奴隷労働や植民地主義に負い、父祖がアフリカ人の売買や所有、植民地化に参画していた国々の責任であり、その罪ではない」。

 1993年~2003年 国連、「先住民族の10年」を設定。

 1994年 メキシコ南東部の先住民族組織・サパティスタ民族解放軍(EZLN)が、500年間に及ぶ植民地支配とその現代的形態たる新自由主義(ネオリベラリズム)の世界支配に抗議して武装蜂起。30年後の今も、自主管轄区域を堅持。

 南アフリカ共和国で、4年前まで、反体制武装組織の指導者だったが故に獄中にあったネルソン・マンデラが大統領に選出。

 2001年8月31日~9月8日 国連主催「人種主義、人種差別、排外主義、および関連する不寛容に反対する世界会議」が、アパルトヘイトが廃絶された南アフリカのダーバンで開催。加害国と被害国の双方が初めて一堂に会して、討議。イスラエルによるパレスチナに対する侵略と差別をめぐる激しい討論を経て、米国とイスラエルが会議をボイコット。

 2007年 国連総会で「先住民族権利宣言」採択。「第11条2,国家は、(先住民族の)彼/女らの自由で事前の情報に基づく合意なしに、また彼/女らの法律、伝統および慣習に違反して奪取された彼/女らの文化的、知的、宗教的および霊的(スピリチュアル)な財産に関して、先住民族と連携して策定された効果的な仕組みを通じた、原状回復を含む救済を与える」。「第12条1 先住民族は、彼/女らの精神的および宗教的伝統、慣習、そして儀式を表現し、実践し、発展させ、教育する権利を有し、彼/女らの宗教的及び文化的な遺跡を維持し、保護し、そして私的にそこに立ち入る権利を有し、儀式用具を使用し管理する権利を有し、遺骸/遺骨の返還に対する権利を有する。同2 国家は、関係する先住民族と連携して公平で透明性のある効果的措置を通じて、儀式用具と遺骸/遺骨のアクセスおよび/または返還を可能にするよう努める」。

  *     *     *     *

 脱植民地主義に向けての、このような営々たる努力の積み重ねを、主として政府レベルにおいてではなく、非政府組織、民間団体と個人が繰り広げてきた。その蓄積された力を背景にして、文化財の返還が21世紀に入ってから徐々に実現されてきていることも知ることができる。それは、本稿冒頭で見た植民地主義の巻き返しが目立つ21世紀初頭という同時代に進行している、この世紀の別な貌なのだ。

 第二次世界大戦で勝利した「連合国」側が、その名称のままに創設した「連合国」(いわゆる「国連」)の、創設時の加盟国は51カ国だった。現在では193カ国になっている。歴史上、欧米日の列強に植民地支配を受けていた第3世界(今に言う「グローバル・サウス」)の国々が増えた結果なのだが、国連総会における一国一票の原則からすれば、それらの諸国が発揮しうる力は大きい。脱植民地主義の動きも、それを背景に持つ略奪文化財返還の動き(欧米日からグローバル・サウスの国々へ)も、国際政治の在り方の大きな変化に支えられている部分がある。

 植民地主義を継続させようとする勢力との攻防はなお続くだろうが、深く進行中のこの変化を見失うことがないようにしたい。

追記:中国文化財返還運動を進める会の連絡先は以下の通りである。
http://cbunkazaihenkan.com/
〒105―0003東京都港区西新橋1-21-5 一瀬法律事務所
Tel.03-3501- 5558 Mail : info@ichinoselaw.com

http://www.labornetjp.org/news/2024/1210ota


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ガソリンスタンドでも油断は禁物! オーストラリアの先住民問題は治安に深刻な影響が出ています【豪州釣りキャンの旅_13】

2024-12-14 | 先住民族関連

AMW12/13(金) 20:10

妻を迎えにアリススプリングス空港を目指す

トヨタ ハイラックスをベースにしたアポロ キャンパーバンをレンタルしての旅

オーストラリア・ノーザンテリトリー州でトヨタ「ハイラックス」ベースのキャンピングカー、アポロ「キャンパーバン」をレンタルして、釣り人としてバラマンディの大物を狙う23日間の旅をレポート。仲間とフィッシングを満喫するという旅の前半は終了し、次の1週間はノーザンテリトリーの国立公園を一人旅。ダリー・リバーで伝説的なバラマンディ釣りのガイド、ペリー氏と過ごしてから、さらに南下します。

【画像】目の前で堂々と「ガソリンの横取り」! オーストラリアの社会問題と美しいキャンプ場を見る(17枚)

オーストラリアが抱えている先住民問題

あまりに居心地がよく、ペリーズ(Perry’s)に3泊もしてしまった。2日後、妻をピックアップするアリススプリングス空港(ノーザンテリトリー州の南部、オーストラリアのほぼ中央)まで、まだ1500km以上ある。果たして、間に合うのか?

この日の宿泊地は、キャサリンという町の予定だった。ここは、当初、訪れるつもりだったニトミルク国立公園のエントランスシティだ。日程の関係でニトミルクには行けなくなったが、雰囲気だけでも味わいたい。正直なところ、そろそろレストランの食事も恋しくなっていた。

ところが、町に入った途端、嫌な空気が……。

先住民であるアボリジニーに関する社会問題は、オーストラリア人の友人から聞いていた。政府が金や家、クルマを与えるため働く気が失せ、酒やドラッグに溺れる人が多いというのだ。そうなると、当然、犯罪やトラブルも多くなる。

キャサリンの町を歩いているのは、白人とアボリジニーが半々くらいだった。アボリジニーの多くは裸足で服装も汚く、路上で煙草を吸っている。歩道に座り込んでいる人も少なくない。コンビニで買い物をすると、白人の若い女性店員がにこやかに対応してくれるが、その横に酩酊したアボリジニが煙草をくわえて何やら怒鳴っている。こういう状況を若い女性は、どう受け入れているのだろう?

ガソリンスタンドで他人の先払い分を「横取り」

こんなこともあった。ペリーズを出て、町に唯一のガソリンスタンドに寄った。ポンプ(給油機)が3台あったので、ぼくは一番奥のディーゼル用にクルマを停めた。クルマを降りると、「アポロ号」の後ろにピタリと「プラド」がついた。運転席を見ると、若いアボリジニーだった。

ぼくは窓を上げて鍵をかけ、ドアノブを引いて施錠したことをアピールした。そして、「先払い」という張り紙があったので、ショップのなかへと入った。後ろのクルマから母親らしい女性が降りて、やはり店内に入ってきた。

ぼくは、「ディーゼル20ドル」といってクレジットカードで支払いをした。そして、外で給油を始めようとしたが、燃料が出てこない。ガチャガチャやっていると、店の親父が出てきて、「1番といっただろう」と大きな声でいう。ポンプを見ると3番だった。ぼくは間違いに気づいてクルマを回し、プラドの後ろにつけた。

若い男が1番で給油を終えて出ていった。ぼくはクルマを前に出して、1番で給油しようとした。すると、店の親父がまた出てきた。

「先に払ってくれよ」という。

「さっき払ったよ」

「え!? 20ドルか?」

「20ドルだよ」

「ちきしょう、やられた!」

つまり母親は金を払わず、ぼくが払った20ドル分の軽油を入れたのだ。こんな手口に騙される店の親父も情けないが、トラブルが多いことは間違いないのだろう。とてもキャサリンに泊まる気にならず、ぼくはアポロ号を発進した。

きれいな泉の湧き出すキャンプ場でリラックス

目的地は、キャサリンから100km南のマタランカにあるビタースプリングス・キャンプ場に変更した。エルゼイ国立公園のなかにあるキャンプ場で、キャロル(ペリー氏の奥さん)のおすすめだった。到着すると、キャンプ場は家族連れでにぎわっていて、ぼくがチェックインしたときには、大きなキャンプ場なのに、残りのサイトが3つしかなかった。

ビタースプリングスとは、文字どおり自然に湧き出す泉で、行ってみるとたくさんの人が水着で水泳(水浴び?)を楽しんでいた。水は冷たく、思いのほか、深い。小さい魚が一緒に泳いでいて、みんなリラックスしていた。

もう午後4時過ぎだったので、適当に水浴びを済ませてサイトに戻った。夕食を食べていると、今度は向かいのサイトからジャスティンという長身の男性が歩いてきた。シドニーの北の町に住んでいて、趣味は釣りや素潜りだという。

「ロブスターやアワビがたくさん取れるんだ。アワビをガーリックバターで焼いて食べると最高だよ!」

「うわ、たまらない!」

と、ぼくも応じた。

アポロ号の冷蔵庫は空になり、ぼくは最後のソーセージ2本をフライパンで焼いていた。日本にも行ってみたいというので、

「日本ではロブスターやアワビを採るのは違法だからダメですよ」

と釘を刺した。

翌日は1日で1000キロ走破を予定……

同じ年齢であることも分かって話が盛り上がったが、ある瞬間にジャスティンの顔色がさっと変わった。それは、ぼくが「明日はアリススプリングスまで走る」と言ったときだった。

「1000km以上あるよ。やめたほうがいい。どこかで1泊したら?」

と、繰り返し勧められた。しかし、妻を迎えに行くためには、どうしても明日のうちにアリススプリングスに着いておきたい。すでに、Airbnbも予約していた。

「そうか、仕方ないな。くれぐれも気をつけて」

そう言ってジャスティンは自分のサイトに戻った。たしかに1000kmは遠い。明日のロングドライブに備えて、いつもより早くベッドに入った。

牧野森太郎(MAKINO Shintaro)

https://news.yahoo.co.jp/articles/49ccc545d583c67cdcb4b22d23bcf3342bc9d401


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アラスカは気候変動の被害者であり加害者でもある。トランプ2.0は事態をさらに悪化させるだろう

2024-12-14 | 先住民族関連

Njpw Fun  12月 13, 2024 から 翼大代 -

「ロシアで起きているようなメタン爆発が聞こえ始めるのを待っているところです」とアラスカ州ベテル市議会議員のマーク・スプリンガーは言う。最近まで彼と妻は、アラスカ南西部の川沿いの町郊外のツンドラ地帯を通る小道で夏のベリーを摘んでいたが、現在では、水で満たされた陥没穴が表面の揮発性メタンの膜で形成されているため、ツンドラの一部は危険すぎて横断することができない。

という複雑な仕組みがあるため、北極の増幅アラスカ州は世界全体よりも2~3倍の速さで温暖化が進んでおり、永久凍土である州の85%が劣化しており、大量の二酸化炭素とメタンが放出される恐れがある。 温室効果ガスを28回閉じ込める CO2よりも熱量が多くなります。

2023年 NASAの航空分光計による研究 山火事で焼け焦げた地域に関連することが多い約200万の「ホットスポット」を発見し、地上と航空機の間に3,000ppm以上のメタンが放出されている。 二酸化炭素420ppm 大気中に存在するものが現在地球を過熱させているのです。

それにもかかわらず、次期トランプ政権はアラスカ州に地球温暖化をさらに促進させる計画を立てており、同時にその影響を追跡することがさらに困難になる可能性がある。 NASA と米国海洋大気局は、気候の研究、監視、報告に重要な役割を果たしています。 削減の焦点となると予想され、排除される可能性もある 国家安全保障に対する気候の影響を調査する国防総省の北極安全保障研究センターと協力して、今後 4 年間にわたって研究を進めます。

選挙からわずか3日後の11月8日、ドナルド・トランプ氏は 短いソーシャルメディアビデオ その中で彼は、最初の任期中に「エネルギー開発のためにANWR(北極国立野生生物保護区)を開設し、トンガス国有林を多段階の作業林として再開することに取り組んだ」と自慢した。 …我々は、(国家主導の)ガス管プロジェクトの建設を保証します。 …私たちはアラスカの鉱山の可能性を最大限に引き出します。」

同州の共和党知事マイク・ダンリービー氏はビデオ投稿後のライブストリームで、トランプ大統領は「アラスカの石油資源、ガス資源、鉱山資源、木材資源…をアラスカだけの資産ではなく、この国の問題の解決策だと考えている」と述べた。 。 「多くの人が炭素排出が地球温暖化を引き起こしていると信じています」と彼は言う。 記者団に語った 昨年、彼はそうではないことを示しましたが、伐採されていないアラスカの森林における隔離の可能性に基づいてカーボンオフセットを販売するつもりです。

ほとんどのアメリカ人は、アメリカの「最後のフロンティア」でのさらなる資源採掘と引き換えに高レベルの荒野破壊(とメタン排出)に反対するだろうが、多くのアラスカ州民とその議会代表団は経済的必要性を主張してこれを支持するだろう。アラスカ州の65%が連邦機関によって管理される公有地であり、さらに11%が1971年のアラスカ先住民請求権和解法に基づいてアラスカ先住民によって管理されていることを考えると、議論には国家問題と先住民の主権の両方が含まれることになる。

トランプ政権が、バイデン大統領によってANWRとノーススロープの国立石油備蓄地域に導入された石油とガスのリース禁止と制限を撤回することに期待してください。昨年承認された40万エーカーの埋蔵量でのコノコフィリップスのウィロープロジェクト石油リースは80万エーカーに膨らむと予想される。タップでも、 新しい石油とガスの探査ユーコンフラッツ国立野生動物保護区近くの160万エーカーも含まれる。

トランプ大統領が公約しているパイプラインに関して言えば、プルドー湾(8月8日に気温が記録的な89度に達した)から2018年の輸出ターミナルまで、長さ800マイル、440億ドルの天然ガスリンクを建設するという数十年前の試みである。アンカレッジ南のキーナイ半島(気候関連の山火事とトウヒハムシの蔓延がすでに広がっている)。 11月30日には、 アンカレッジ・デイリー・ニュース編集委員会が解剖 パイプラインの見通しを検討し、とりわけその出資を主張する民間企業パートナーがいなかったため、この危険なプロジェクトを実行することはできないと結論付けた。この分析では、パイプラインによって州の二酸化炭素排出量が3倍になる可能性は考慮されていなかった。

トランプ氏の支持が期待できるのは、 新しくなった皆伐 1,700万エーカーのトンガス森林には、ダンリービー氏が利益を得ようとしていたのと同じ原生炭素吸収源があった。銅採掘への扉を開くために、自然のままのブルックス山脈を通る211マイルの工業専用道路を建設する。そして許可する 露天掘りの金鉱山 の源流近くにある サケが豊富なクスコクウィム川。 30を超えるアラスカ先住民の村 彼らはクスコックウィムに自給自足の生活を依存している。

トランプ氏かどうかはあまり明らかではない 新しい銅と金の採掘プロジェクトをサポートします カナダ政府によって推進されており、アラスカ南東部のサケ川に影響を及ぼす可能性がある。トランプ氏は最初の任期中に、同様のプロジェクトであるアラスカ南西部のブリストル湾上にあるペブル鉱山を阻止した。なぜなら、トランプ氏の長男と裕福な顧問が同湾のサケ漁の側に立ったからだ。n 推定年間 20 億ドル。 (Pebble Mine 開発者は、プロジェクトの存続を求めて訴訟を起こしています。)

グウィチン族とディネ族でANWRの南にあるアークティック・ビレッジに住むチェリール・ピーターさん(17歳)は、天然ガスパイプラインの完全閉鎖を求める訴訟の当事者である。州が訴訟の却下を主張した10月の公聴会で、彼女と訴訟の若い原告8人のうちの他の人々は、パイプラインが生命、健康、魚や野生動物へのアクセスに対する州の憲法上の権利を損なうことになると主張した。

「今、ここアンカレッジでは雪が降っているはずです」とピーターは裁判所の外で言った。「でも、むしろ秋のようです。 …ユーコン川(川)には何年も魚がいない。 …私たちは7月に家族全員で魚キャンプにそこに行き、キャンプをして魚を獲って(冬の間)それを加工しました。 」

アラスカ州ホーマー出身の別の原告、セシリー・シェイベルソンさん(14)は、彼女と彼女の仲間たちは「変化が起こるまで何かをし続ける」と主張した。

12歳の妹ライラさんは、「州の女性弁護士は実際に何を考えていたのだろう」と疑問に思った。私たちと私たちの将来に敵対する発言をするのは彼女の選択だったのだろうかと疑問に思いました。」

アラスカ州は全米で最も気候変動に脆弱な州であると同時に、氷に閉ざされたメタンが解凍され始めており、事実上の気候爆弾となっている。 49番目の州のエネルギーに関するバイデン政権の穏健な動きには誰も満足しなかった。トランプ次期大統領、 誰が気候危機を呼ぶのか 「史上最大の詐欺の一つ」は、「ドリル、ベイビー、ドリル」という彼のエネルギー政策によって、あの爆弾を爆発させる可能性がある。

David Helvarg 氏は、海洋政策団体である Blue Frontier のエグゼクティブ ディレクターであり、「Rising Tide: The Ocean Podcast」の著者および共同司会者でもあります。

https://www.njpwfun.com/ニュース/40341/アラスカは気候変動の被害者であり加害者でもあ/


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アイヌプリ

2024-12-14 | アイヌ民族関連

毎日新聞 2024/12/13 東京夕刊

有料記事 630文字

 アイヌの歴史や文化を背景にした映画が次々と公開されている。本作は、現在に生きる等身大のアイヌの家族に密着したドキュメンタリー。北海道白糠町で暮らす天内重樹(シゲ)は、先祖から続くサケ漁の技法など文化を実践し息子に伝えている。カメラはシゲ一家やその仲間を追いつつ、自らのルーツを大事に今を生きる、彼らの日常を荘厳な大地とともに映し出す。

 シゲの家族には、アイヌの文化を守り継承していこうという気負いがない。「好きだからやっている」という言葉のように、マレプ漁と呼ばれるサケの捕獲や踊りが、彼らの生活の一部として溶け込んでいる。息子もそうした父の姿に憧れを感じている。無理がないだけでなく人間味が感じられてほほ笑ましい。鹿を撃ち、解体するシーンでは、生き物を捕り、食べる際に感謝をささげるアイヌの文化、命の重みを強く感じる。「リベリアの白い血」などマイノリティーを描き続けてきた福永壮志監督とシゲらとの距離感が生み出した映像であることも付け加えたい。1時間22分。東京・ユーロスペースほか。大阪・第七藝術劇場(2025年1月2日から)など全国でも順次公開。(鈴)

ここに注目

(勝)

https://mainichi.jp/articles/20241213/dde/012/070/003000c


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【標高2156mの芸術祭】新穂高ロープウェイにて若手作家によるアートプロジェクト【も】ってる芸術祭 開催!

2024-12-14 | アイヌ民族関連

新穂高ロープウェイにアート【も】あること「知ってる?やってる?始めてる?」

株式会社artkake2024年12月13日 16時00分

株式会社artkakeと奥飛観光開発株式会社は、2024年12月20日~29日・2025年1月11日~26日の期間で、新穂高ロープウェイとホテル穂高を舞台にしたアートプロジェクト「【も】ってる芸術祭」を開催します。この冬、特別なアート体験が、新穂高エリアを彩ります。ロープウェイだけではない、新たな魅力を発見する旅に出かけませんか?

イベント概要

  • 企画趣旨
    新穂高ロープウェイとホテル穂高を舞台に、若手作家のアート展示を通して地域活性化を目指すアートプロジェクト『も』ある新穂高を展開します。北アルプスの山岳景観や温泉以外に【も】あることを「知ってる?やってる?始めてる?」をテーマに【も】ってる芸術祭を開催します。
  • コンセプト
    新穂高ロープウェイの壮大な自然と若手作家の価値観が詰まったアートが交わる、自然、地域、作家がともに文化を創造する芸術祭。刻々と表情を変える山岳の風景と目まぐるしく変化する現代社会の時間が交差する中、その狭間で新たな価値が生まれ、人々の内面に気づきと問いかけをもたらします。アーティストが地域に一定期間滞在し、その魅力を深く体感することで、新たな作品を生み出していく、進化していく展示会です。
  • 開催期間
    初期展示:2024年12月20日(金)~12月29日(日)
    拡張展示:2025年1月11日(土)~1月26日(日)
  • 会場
    ホテル穂高1F :大地エリア
    しらかば平駅1F:大地と空の境目
    西穂高口駅2F :空エリア
  • 入場
    無料 ※新穂高ロープウェイの乗車料金は別途必要です

特設サイト
URL:https://motteru.artkake.co.jp/
※特設サイトから高速バスで行くお得なチケット「ひだふゆたび」サイトへ遷移することが可能です。

見どころ:2段階方式で楽しめる!

本プロジェクトは、2段階方式でアート展示を楽しむことができます。

  • 第一弾(初期展示)
    初期展示では、若手作家たちがこれまでに手がけた個性豊かな作品が展示されます。金属の花や電気が発生する風鈴など、それぞれの作家の幅広い表現をお楽しみいただける展示会となっております。
  • 第二弾(拡張展示)
    第二弾の展⽰では、地域の⾃然や伝統⽂化に触れる短期滞在ワークショップを実施後、そこから得られたインスピレーションを反映した新作が登場します。地場産業や伝統⼯芸とアートが交差することで⽣まれる、新穂⾼ならではの作品をお楽しみください。

特別企画!
第二弾の開催に合わせて、訪れた方がアートに触れ、より深く楽しむことができる特別企画を計画中です。詳細は後日お知らせいたしますので、続報をぜひお待ちください。この冬、新穂高でしか体験できない特別な時間をお楽しみいただけます!

参加作家

株式会社artkakeの「才能を育て、文化を創る」というビジョンのもと、若手作家を中心とした新進気鋭な作家が作品を展示します。

参加作家
山口はるか

熊本県出身

2024年愛知県立芸術大学美術学部油画専攻 卒業

2024年愛知県立芸術大学美術研究科博士前期課程 油画・版画領域 在学中

場所:ホテル穂高1F

作品:立体作品・インスタレーション

内藤光穂

愛知県出身

2022年 愛知県立芸術大学美術学部美術科彫刻専攻 卒業

2024年 愛知県立芸術大学院美術専攻彫刻領域 前期課程 修了

場所:しらかば平駅1F

作品:立体作品・インスタレーション

稲葉陸

愛知県出身

2023年 愛知県立芸術大学 美術学部 デザイン・工芸科 デザイン専攻 卒業

場所:しらかば平駅1F

作品:立体作品・インスタレーション

宮野里美

千葉県出身

2024年愛知県芸術大学美術学部油画専攻在学

場所:西穂高口駅2F

作品:平面作品を布に転写

中西さつき

三重県出身

2024年 愛知県立芸術大学 美術学部 デザイン・工芸科 デザイン専攻 在学中

場所:西穂高口駅2F

作品:平面作品を布に転写

福岡由那

愛知県出身

2023年愛知県立芸術大学美術学部油画専攻 卒業

2024年愛知県立芸術大学美術研究科博士前期課程 油画・版画領域 在学中

場所:西穂高口駅2F

作品:平面作品を布に転写

北川和輝

北海道出身、現代美術家

高校卒業まで児童養護施設で過ごし、卒業後は大学進学を諦め独学で活動を行う。祖先にアイヌと和人のルーツを持ち、自身の中に残る風習や習慣、風土をテーマに自信に関連する事柄についてリサーチを行いながら作品を制作する。

場所:西穂高口駅2F

作品:平面作品を布に転写

国民文化祭応援事業について

【も】ってる芸術祭の第一弾は、文化庁と岐阜県が開催する国民文化祭の応援事業として実施されます。岐阜県の中でも有数の観光地である新穂高ロープウェイにてアートプロジェクトに取り組むことで、岐阜県の自然や文化の発信に貢献します。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000127207.html


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東京・外苑前「GALLERY CLASKA」にて、「ゆく熊くる熊2024-2025 by 東京903会」を開催

2024-12-14 | アイヌ民族関連

株式会社クラスカ 2024-12-13 14:47

2024年は北海道の八雲で木彫り熊が発祥して100年となるアニバーサリーイヤー。今回の展示は「抽象熊」にフォーカスします。

株式会社クラスカ(本社:東京都港区南青山2-24-15 青山タワービル9F)は、自社運営のギャラリー「GALLERY CLASKA」にて、年末年始の恒例企画となった「東京903会」による企画展「ゆく熊くる熊」を2024年12月20日(金)~29日(日)/ 2025年1月8日(水)~13日(月・祝)の会期で開催いたします。

「ゆく熊くる熊」 は、「東京903会」の代表・安藤夏樹さんが発行した書籍『熊彫図鑑』(発行:プレコグ・スタヂオ)をひとつの柱として、北海道の木彫り熊の魅力を紹介する企画展。主に安藤夏樹さんのコレクション展示と現代作家の作品の展示販売から構成されています。

2024年は北海道の八雲で木彫り熊が発祥して100年となるアニバーサリーイヤー。

誕生以来、八雲では独自のスタイルの木彫り熊が彫られましたが、中でも特徴的なものが「抽象熊」です。その代表的な作家でもある柴崎重行は、今年生誕から120周年を迎えました。

そして今、新たな抽象熊の世界を構築し続けているのが北海道の鹿追で制作を行う高野夕輝さんです。高野さんは八雲の熊彫やアイヌの木彫り熊を研究しつつ、現在ではそれとはまったく違う作風へと辿り着きました。

今回の「ゆく熊くる熊」では、抽象熊にスポットを当てた展示を行います。

安藤夏樹さんが所有するコレクションの他に、これまで高野夕樹さんが彫った木彫り熊のプロトタイプを一挙紹介。中には未発表の作品も含まれます。

八雲から高野へと続く抽象熊の世界をじっくりとご堪能ください。

<開催概要>

展覧会名|ゆく熊くる熊2024-2025 by 東京903会

会期|2024年12月20日(金)~29日(日)/ 2025年1月8日(水)~13日(月・祝)

※12月20日(金)の12:00~13:00は予約制。その後はご予約なしでご入場いただけます。

※年末年始休廊期間 2024年12月30日(月)~2025年1月7日(火)

会場|GALLERY CLASKA(〒107-0062 東京都港区南青山2-24-15 青山タワービル9F)

営業時間|水曜~日曜 12:00~17:00

休廊日|月・火曜(展示最終日の1月13日は営業いたします)

〈 本展でご紹介する現代作家 〉

高野夕輝さん / 高旗将雄さん(年明け)

※高旗将雄さんの作品の展示・販売は年明けを予定しております。詳細はGALLERY CLASKAのInstagramにてお知らせいたします。

<入場予約方法及び現代作家の作品購入について>

12月20日(金)に高野夕輝さんの作品を販売いたします。混雑を避けるため、12:00~13:00までは予約制でのご入場とさせていただきます。(30分入れ替え制)

作品の購入をご希望の方は、当ギャラリーのチケット予約サイトより入場予約チケットをお求めください。チケットは12月14日 AM11:00より販売開始いたします。

なお、こちらのチケットは「入場」に限ったもので、作品の購入を確約するものではございません。詳しくはチケット予約ページをご確認ください。また、一部抽選販売の作品もございます。こちらは12月22日(日)17時まで会場にてお申し込みいただけます。

※事前予約にて作品を購入された方は抽選販売にはお申し込みいただけません。

※高旗将雄さんの作品の展示・販売は年明けを予定しております。詳細はGALLERY CLASKAのInstagramにてお知らせいたします。

https://www.oricon.co.jp/pressrelease/2144808/


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