先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

平取町、二風谷に宿泊施設建設へ アイヌ文化の研究者ら受け入れ

2024-12-19 | アイヌ民族関連

石井純太 有料記事

北海道新聞2024年12月18日 22:08(12月18日 22:52更新)

 【平取】町は二風谷地区で来年3月末までに、アイヌ民族について学びに訪れる大学生や研究者が宿泊できる施設を建設する。町内には長期滞在者を受け入れられる施設が少なく、苫小牧市や新ひだか町に宿泊して二風谷に通う人も多かったため。18日開会の定例町議会で、建設工事費2億4800万円を盛り込んだ本年度一般会計補正予算案が可決された。

 町によると、毎年2、8月に大学生らを対象に町が開催しているアイヌ文化体験のワークショップには、それぞれ16人の定員を上回る応募がある。「(宿泊の受け皿を充実させ)より多くの学生を受け入れ、アイヌ文化の活性化につなげたい」(アイヌ施策推進課)としている。

 ・・・・・・

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1102581/


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IR誘致の可能性考える 苫小牧でセミナー

2024-12-19 | アイヌ民族関連

佐藤愛未 有料記事

北海道新聞2024年12月18日 22:07(12月18日 22:50更新)

 カジノを含む統合型リゾート(IR)を学ぶセミナーが13日、市文化交流センター(アイビー・プラザ)で開かれた。参加者約100人が、北海道や苫小牧へのIR誘致の可能性を考えた。

 苫小牧観光協会主催。・・・・・

 また、北海道には食や自然、アイヌ民族をはじめとする独自の文化など、訪日客が好む体験型観光のコンテンツが各地に豊富に点在しているとし、「道内にIRができれば、リゾートを楽しんだ訪日客が各地の観光地に向かう、ハブのような場所になりうる」と話した。

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1102579/


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<年末回顧2024>幌延町の集落支援事業 「マチを守る」住民熱く

2024-12-19 | アイヌ民族関連

田中雅章 有料記事

北海道新聞2024年12月18日 18:25

 「子どもからお年寄りまでみんなが元気に明るく暮らせる地域づくりを進めたい」。4月上旬に幌延町問寒別地区で開かれた、同地区の集落機能の維持を支援するNPO法人「ミナといかん」の設立総会。代表理事で同地区の酪農業、芳野福一さん(69)は総会終了後の取材で力を込めた。

 同町の集落支援事業の取材を始めて約2年。事業実現に向けたNPO法人の設立に立ち会い、住民や町の「自分たちのマチは自分たちで守る」という熱い思いを感じた。

 集落機能の維持を支援するNPO法人は宗谷管内唯一で、道内でも珍しい。法人名の「ミナ」はアイヌ語で「笑う」を意味し、「といかん(問寒)」で「みんなが笑顔で暮らしていきたい」との思いを込めた。

■支援員3人常駐

 法人の事務所は問寒別地区中心部にあり、地域おこし協力隊員1人と集落支援員3人が常駐。高齢者の買い物の代行や草刈りなど日常生活の支援、町営住宅の管理、町内会や憩いの場づくりといった地域活動の支援などを展開していく予定だ。

 ・・・・・・

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1102397/


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<ウポポイ オルシペ>104 「収蔵資料展」1章収集 背景や情報も大切

2024-12-19 | アイヌ民族関連

有料記事

北海道新聞2024年12月18日 15:54

白老町内の個人から収集された、ふた付きの木製の漆器容器シントコ。行器(ほかい)とも呼ばれる。宝物として大切に保管されていた

 国立アイヌ民族博物館では14日より、第7回テーマ展示「収蔵資料展」を開催中です。本展は当館の収蔵資料に焦点をあて、収集、保管、活用の3章構成で博物館の裏側のしごとを紹介します。

 1章のテーマは「収集」です。当館は「先住民族であるアイヌの尊厳を尊重し、国内外のアイヌの歴史・文化に関する正しい認識と理解を促進するととともに、新たなアイヌ文化の創造及び発展に寄与する」との理念のもと、アイヌ文化の展示、調査研究、資料整備等に取り組んでいます。

 特に展示は、北海道を中心に樺太、千島、東北等の周辺地域との関わりを含めて行います。旧石器時代から現代までを対象に、周辺地域との多方面に広がる交流なども取り上げるため、アイヌ民族関連のさまざまな資料が必要となります。

 収集の際、当館では学芸員や研究員が「どのような資料か」「どこで誰がいつ作成・収集したものか」「どのように作られているか」「当館でどのように活用できるのか」という視点で資料調書を作成し、・・・・・

 本展は来年2月16日まで。研究員、学芸員がおすすめする資料のみどころ紹介コーナーもありますので、ぜひご覧ください。<八幡巴絵=国立アイヌ民族博物館学芸主査>

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1102303/


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アイヌ・琉球民族の遺骨「盗掘」 かたくなに謝罪しない学会の言い分 「先住民族」を尊重しない人類学の傲慢

2024-12-19 | アイヌ民族関連

東京新聞 2024年12月18日 06時00分

有料会員限定記事

 先住民族の研究倫理指針を巡り、日本人類学会など研究者側とアイヌ・琉球民族が一堂に会す集会が14日、札幌市内であった。ただ、遺骨を「盗掘」したことへの謝罪はおろか、琉球民族を先住民族と認めない姿勢に研究者との溝は深まるばかり。世界では先住民族の自己決定権を重視した研究はもはや常識だ。世界の潮流と真逆の方向へひた走るこの国の「学問の自由」はこれでいいのか。(木原育子)

◆アイヌ側の関係者は「誠意ある回答」を求めたが

 「難しいこと言ってるわけじゃない。遺骨をあるべき姿に戻して謝罪してくれって言っているだけだ」

14日に開かれた集会。研究者との議論は平行線だった=札幌市内で

 チャランケ(集会)を主催したアイヌ民族の木村二三夫さん(75)が切々と訴えた。集会名は「アイヌ ネノ アン アイヌ」。「人間らしい人間」との意味だ。「誠意ある回答を」との願いが込められた。

 集会は、今年4月に公表された研究倫理指針の最終案がきっかけだ。アイヌ民族の自己決定権を排除し、研究ありきの姿勢に批判が相次ぎ、木村さんらは5月末、最終案を示した日本人類学会などに、過去の謝罪と、国が示す遺骨返還ガイドラインの廃止と見直しを求めて質問状を送った。度重なる強制移住でほぼ全てのコタン(集落)が解体された中で「(返還に必要な)申請はハードルが高すぎる」とし、アイヌ民族側に「慰霊」を求めることにも「加害者も被害者も一緒に弔うことが和解の始まりではないか」と提案した。

 先住民族と遺骨問題 アイヌ民族の遺骨は1880年代から1970年代に研究者が「収集」した。北海道大など全国12大学と博物館など1800体以上。国は2014年に遺骨返還ガイドラインを示したが難易度が高く、多くは慰霊施設に「集約」されている。琉球民族も研究者によって遺骨が持ち去られている。国の要請で倫理指針策定の議論が15年から始まったが、まとまっていない。

◆返還ガイドラインの見直し、学会で分かれる

 回答はどうだったか。

 日本人類学会と日本考古学協会は「謝罪は、謝罪すべき事項や範囲、立場などさまざまな意見がある」とし、「国の返還ガイドラインは慎重な議論を経て策定された」と見直しを否定。日本人類学会で東京大の近藤修准教授は「謝罪についてはそれなりに議論はしているが、過去の個人の行いに対して学会が責任を持つのかなど意見の相違がある」と否定し、日本考古学協会で東北大総合学術博物館の藤沢敦教授は「協会は1948年に発足した。自分たちの学会がなかった時代のことも謝罪するのはちょっと違う」と続いた。

(写真)アイヌ民族の墓標「クワ」について説明する木村二三夫さん=2023年9月、北海道平取町で

 一方、4月にすでに謝罪を表明した日本文化人類学会は、国のガイドラインの「改正に向けて努力する」と回答。九州大の太田好信名誉教授は「アイヌ民族の怒りが学問への拒絶反応を生み出しており、向き合わなければならない。3学会で統一見解をと思ったが、どうしてもできなかった」と述べ、他の2学会との違いを鮮明にした。

◆研究が前提なら「協力したくない」

 2学会の姿勢に、集会で浦河町のアイヌ民族、八重樫志仁(ゆきひと)さん(61)は「アイヌ研究を続けていく前提だ。あなた方には協力したくない」と切り出し、日高町のアイヌ民族、葛野次雄さん(70)も「夜に墓を掘って頭蓋骨を持ち去り脳みその大きさを調べ、アイヌ民族の尊厳って何なのさ」と怒りをぶちまけた。樺太アイヌの田沢守さん(69)も「遺骨を慰霊施設というコンクリートの中に置かないでほしい」とにじり寄った。

 日本人類学会の近藤氏が、10月にあった学会の大会抄録集で「(同学会が)格好の攻撃対象とされている。今後、アイヌ人骨研究を続けていくにあたって心ない攻撃に遭うだろう」などと記したことにも批判が相次いだ。アイヌ・琉球民族側は2学会に対し、考えを改めない限り、今後の研究への協力を拒否する声明を取りまとめる予定だ。

◆琉球の関係者も「命尽きる前に解決を」

 集会では、琉球民族の亀谷正子さん(80)も講演した。亀谷さんは琉球王朝を創設した第一尚氏の子孫で、1929年に京都帝国大(京都...

残り 1647/3293 文字

https://www.tokyo-np.co.jp/article/374138


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【プレスリリース】【北海道 東川町】北海道文教大学にて映画『カムイのうた』上映決定!(1/30(木))

2024-12-19 | アイヌ民族関連

2024年12月18日 17時10分NEWSCAST

2023年に東川町と包括連携協定を締結した北海道文教大学にて、映画「カムイのうた」の上映会&トークセッションの開催が決定しました。

映画「カムイのうた」は、東川町が大雪山文化やアイヌ文化を広めると共に、差別の無い世界(=多文化共生社会)の実現を目指すために制作した作品です。2023年11月から北海道先行公開、20241月から全国公開を開始し、多くの皆様のご支援により70館以上で上映されました。
現在は文化振興のため「地域上映」(自主上映会)を行っていただける団体等に映像媒体(ブルーレイディスク等)の無料貸出を行っており、今回の上映会もその取り組みの一つです。
映画上映の後には、映画制作の経緯や、東川町と北海道文教大学が連携した取り組みについてお話しするトークセッションもあります。こちらもあわせてお楽しみください。
■映画「カムイのうた」上映会 &トークセッション in 北海道文教大学

【開催日時】2025年1月30日(木) 12:00-15:30
・映画上映会    12:00-14:30
・トークセッション 14:40-15:30
   登壇:東川町 副町長 佐藤文泰
      北海道文教大学 副学長 青晴海 様
【場所】北海道文教大学 鶴岡記念堂大ホール
    (北海道恵庭市黄金中央5-196-1)
【お申し込み】下記申し込みフォームより
【入場料】無料
【定員】500名
■本件に関するお問合せ
北海道文教大学 企画調整部
TEL:0123-34-0059

【北海道文教大学】映画「カムイのうた」上映会 申込フォーム(2025年1月30日 12:00-15:30)

■北海道文教大学のホームページはこちら

北海道文教大学

■東川町と北海道文教大学の包括連携協定について

【北海道 東川町】北海道文教大学との包括連携協定締結のお知らせ

■映画「カムイのうた」特設ホームページ

映画に関する最新情報を掲載していますので、ぜひご覧ください。

カムイのうた

■カムイのうたの学校

㈱北海道新聞社と連携したアイヌ共生プロジェクト「カムイのうたの学校」サイトです。
大雪山文化と大雪山のふところで生きるアイヌの文化を、若い世代をはじめより多くの方に気軽に触れていただけるようなコンテンツを展開していきます。
地域上映の申し込みもこちらから行えます。

東川町アイヌ共生プロジェクト

■映画「カムイのうた」予告編

映画「カムイのうた」の予告編として、以下の映像を公開しています。

https://www.youtube.com/watch?v=br0JPp6mqSU

https://news.nifty.com/article/economy/business/12373-3667157/


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<UNBY STORE>北欧の伝統を受け継ぐブランド「Dalum(ダーラム)」によるトナカイファーのPOP UPを12/20(金)より開催。

2024-12-19 | 先住民族関連

2024年12月18日(水)17時17分 PR TIMES

北欧、スカンジナビア半島北部に住む先住民族「サーミ族」から買い付けた貴重なトナカイファーのラグを展開。ひとつとして同じものがない、自然が作り出す美しさとの一期一会をお楽しみください。

[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/140235/36/140235-36-8556702469c9016d1c748737247f18c2-1500x1500.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]

UNBY株式会社(本社:兵庫県三田市/東京オフィス:東京都渋谷区神宮前/代表取締役社長:冨士松 大智)が運営を手がける「UNBY GENERAL GOODS STORE」にて、スカンジナビアの伝統的な文化を受け継ぐアウトドアブランド「Dalum(ダーラム)」のPOP UPを開催いたします。

[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/140235/36/140235-36-5adcc3a1a90744bbc888d24872a03148-1500x1500.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]

今回のPOP UPでは、北欧のスカンジナビア半島北部の先住民族「サーミ族」から買い付けたトナカイファー「Ward(ワード)」を展開いたします。

「Ward(ワード)」は、スウェーデンの少数の地域で話されるエルフダーレン語で「トナカイのファー」を意味しています。

[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/140235/36/140235-36-1304e20eee2efbf56bf3e5be13ea1897-1500x925.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]

トナカイファーとの出会いはスタッフとお客様との交流の場としてUNBY STORE 三田店で不定期開催されているキャンプミーティングでした。

テントサウナのブースをDalumの国内代理店を務めるUPIさんにお願いしたところ、トナカイファーを貸し出していただき、スタッフはじめお客様もトナカイファーの暖かさと肌触りの良さを体感。

さらに、古来からサーミ族の生活に根付いてきた伝統文化としての側面、それを守り広げていこうとするDalumの想いに共感する形で、今回POP UPを展開する運びとなりました。

サーミ族のトナカイファーと伝統。

[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/140235/36/140235-36-faa4db4da0aff8c8abb5b801256ed7b8-1500x1500.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ][画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/140235/36/140235-36-d9b8e68939f78ef92dbb26a55a700606-1500x1500.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ][画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/140235/36/140235-36-0c8106e9150f601e1c0ae5941324a0d1-1500x1500.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]

トナカイの毛は中に空洞があり、そこに空気を多く取り込んで暖かさを保つという特徴を持っており、極寒の北極圏で古くからトナカイの放牧を生業として生活を営んできたサーミ族の暮らしを支えてきました。

彼らが放牧するトナカイは古来から、肉は食用として、角は工芸品として、毛皮は暖をとるものとして、余すところなく活用されてきました。

北欧を取り巻く国際情勢の歴史の中で開拓や統治者の変遷などによる影響を受けながらも、その伝統は守り続けられ、現代にまで続いています。

トナカイの減少と近代化によってサーミ族の中でトナカイ放牧民としての暮らしを続けている人の数は減っているものの、貴重な伝統文化として今後も受け継がれていくことでしょう。

現代のライフスタイルに取り入れるトナカイファー。

[画像7: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/140235/36/140235-36-bdd73757ec13e53bee4ab4d92d7e96c4-1500x1500.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]REINDEER FUR WARD L ¥41,800「REINDEER FUR WARD L ¥41,800」は1頭分のトナカイから採取した毛皮を丸ごと使用。

長さ約130cmほどのファーは、アウトドアではキャンプの際に地面やコットに敷いてふわふわのスリーピングマットとして活用したり、座って使用する際も十分な大きさがあり、大人2人が余裕を持って座ることが可能。

室内で使用する際はソファに掛けたり、フロアにラグとして敷いたり、寒い季節の室内を暖かく彩ります。

「REINDEER FUR WARD M ¥16,940」は、バスマット程度のサイズに切り出した大きさのファー。

アウトドア用のチェアに敷けば、座面に加えて腰や背中も温めてくれて、直接地面に敷けば余裕をもってあぐらをかきながら焚き火を囲めます。

コンパクトなので、バックパックに取り付けても邪魔にならず持ち運べるのも魅力です。

室内で使用する際は足元に敷くラグのほか、小さめのソファやベンチなどにマッチします。

[画像8: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/140235/36/140235-36-4725c46c75aa034aa5d630d6ebea7b83-1500x1500.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]REINDEER FUR WARD M ¥16,940

愛着の湧くトナカイの「個体差」。

[画像9: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/140235/36/140235-36-1537ec1cd2f7c8e1cb67cf1c239e2372-1500x1072.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]

1頭分といっても、トナカイにはそれぞれ個体差があり、大きさや色味、毛の感触や密度など、ひとつとして同じものはありません。

ものによって尻尾があったりつむじがあったりとそれぞれに違った表情があり、その出会いは一期一会。使い込むほどに愛着も湧いていきます。

北欧の厳しい寒さを乗り切るために欠かせないトナカイのファーは、日本の寒い冬でも手放せない、あなたの相棒になるはずです。

POP UP 概要

日程

2024/12/20(fri) - 2025/1/5(sun)

開催店舗

・UNBY GENERAL GOODS STORE HARAJUKU https://www.instagram.com/unby_tokyo/

・UNBY GENERAL GOODS STORE MINOH https://www.instagram.com/unby_minoh/

・UNBY GENERAL GOODS STORE SANDA https://www.instagram.com/unby_sanda/

・UNBY GENERAL GOODS STORE 公式オンラインストア(https://www.unby.jp/p/search?keyword=DALUM)

 [画像10: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/140235/36/140235-36-7e9020caeb0a350413bf496a74e72f72-600x600.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]UNBY(アンバイ )株式会社は、2013年にmaster-pieceディレクター/デザイナーであった冨士松 大智が独立し立ち上げた。オリジナルブランド「AS2OV(アッソブ)」を展開する。裏原宿に1店舗目となる直営店「UNBY GENERAL GOODS STORE」をオープン、日本代理店である「Cote&Ciel」直営店舗オープン。韓国発アウトドアブランド「MINIMAL WORKS」、U.K発「NATIVE UNION」「CABIN ZERO」日本代理店になる。2021年、兵庫県三田市の公募により青野ダム記念館をUNBY直営店の旗艦店として運営。

https://news.biglobe.ne.jp/economy/1218/prt_241218_1377923849.html


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フォート運動は経済寡頭制の支配を破る

2024-12-19 | 先住民族関連

VOI 18 Desember 2024, 10:00

ジャカルタ - 独立の戦士指導者スカルニ・カルトディヴィルジョの「副インドネシア国民」という言葉を、宣言テキストの草案のタイピングマシンを通して書かれた「インドネシア国民の名において」に置き換えるという提案は、特に今日のインドネシア社会において、確かに深い意味を持っています。象徴的に、この言葉の変更は、インドネシアにおける封建制の扉の閉ざのしるしとなった。

インドネシア国家の歴史上、国家や国民が非常に重要な意味を持っていると言ったのはこれが初めてです。宣言のテキストを読むという出来事は、インドネシア国家の代表だけでなく、インドネシア国民の勝利のしるしです。

ミナンカバウ出身の若い作家、ヘル・ジョニ・プトラは、インドネシアの独立の79年間は、実際には「国民を代表して」と「インドネシア国民の代表者」の間の戦い、すなわち民主主義と封建主義の間の戦いであると強調した。現在、ヘルは、封建主義は、もちろん、その新しいスタイルで、今までまだ存在していると言及しました。彼は、フィオダル文化がまだ強い限り、インドネシアの人々は1945年以来独立しているにもかかわらず、完全に独立したことは一度もないと付け加えた。

「私たちは、上司や講師を批判することを恐れているのは、彼らが低いと判断されることを恐れているからか、借金があるから人々を批判する方法がないからです。それがフィオダル文化であり、民主主義にそのような考えがなくなったら、思考には共通点があります」とHeruは言いました。

26年、タン・マラカは『アクシ・マッサ』という本を書いており、「フィオダル時代には、たとえ愚か者がバッファローのようなものであっても、『牧師と貴族の助けを借りて王の血を引くことができる』、何百万人もの人々の運命をマスターしています。タン・マラカは、祖国で繁栄しているフィオダリズムの現象に反対して書いた。歴史的記録では、植民地主義の支配者が小さな人々を抑圧する仲介者として王たちを作ることによって群島に入った方法。降伏をいとわない王たちは、いじめられながら栄光に浴びせられます。植民地主義はフィオダル制度を保存し、インドネシアが独立するまで続いた。

寡頭制(ギリシャ語: グレイン語: オリガルキエオ)は、富、家族、または軍によって区別されるかどうかにかかわらず、社会の小さなエリートグループによって政治的権力が効果的に保持されている政府の一形態です。

要塞運動

サバン・メラウケ・サークル研究所のシャガンダ・ナインゴラン所長は、先住民族以外の寡頭政治の支配に反対した最初の人物はスカルノだと語った。シャガンダによれば、カルノはインドネシアの国を奴隷国家ではなく、自国の主人にしたかったのです。発行された政策と規則は常に植民地グループの寡頭政治を修正します。オランダ、ヨーロッパ、中国の植民地寡頭政治は、長い間群島の貿易を支配してきました。

「カルノの政策は、群島の貿易を何百年もの間支配してきたオランダ、ヨーロッパ、中国の支配を正すことです。さらに、もちろんカルノはインドネシアの国を奴隷の国ではなく、自分の国で主人にしたいと考えています。この秘訣は、先住民族経済を強化するために、不当な村に非先住民族がビジネスを行うことを制限することです」と、メダン出身の活動家は書面によるメッセージでVOIに説明した。

フォートプログラムの方針では、TDパルデデ、ダスアド、ハスジムニン、ムハンマドゴベル、ハジカラ、アフマドバクリー、スダルポなどの国家レベルで先住民の起業家を構築することにより、国民経済ケーキを「共有」するスカルノのステップ。

VOIの調査に基づいて、フォートプログラムまたは運動は、1965年にナツィル内閣で第7代貿易大臣のスミトロ・ジョジョハディクスモによって開始されました。スミトロは先住民族のビジネスマンに有利な経済政策を立ち上げた。このシステムは、インドネシア国民の経済史における革命的な一歩です。その理由は、このシステムは、植民地人口により多くの利益をもたらす傾向がある植民地制度の痕跡によって依然として影響を受けるインドネシア経済に対応するためです。

設立から最初の3年間、この要塞運動は、先住民族の起業家にとって保護とより公平なアクセスを収容する方法となりました。このプログラムは、地元の起業家の党派性への経済的変革を奨励し、植民地と先住民族の人口グループ間の経済的格差を縮小します。

残念ながら、このプログラムは監督が弱いために失敗したため、非先住民族の起業家は先住民族の起業家を使用して経済を支配しました。これは、輸入ライセンスがテーブルの上でのみ確立された大企業に販売される「アクテンタス」という用語を生み出しました。VOIの情報源は、弱い監督をカバーするために、諜報情報を改善し、DPRと財務省で監督チームを結成する必要があると述べた。

プラボウォは要塞プログラムに命を吹き込む

プラボウォ政権では、貧困は依然として大きな課題です。BPSのデータによると、2024年3月現在、貧困率は2023年3月の9.36%から9.03%に低下傾向にあります。2024年3月の貧困人口は2023年3月から68万人減少し、貧困 人口は2,522万人に達しました。

ハシム・ジョジョハディクスモ(写真:アンタラ)

ハシム・ジョジョハディクスモによると、この不平等と貧困は、プラボウォ大統領が父親によって作られた要塞運動のアイデアを実行することに熱心である理由と考えられています。「私は証言します、彼(プラボウォ)は繰り返し認めました、私はパピ(スミトロジョハディクスモ)からプログラムを実行することができます。私はパピの理想と夢を実行することができます。私たちは走ることができます」と、10月23日、ジャカルタのインドネシア商工会議所タワーの議長との商工会議所経済対話でハシムは言いました。

フォートプログラムを復活させるというプラボウォの政策は、さまざまな具体的なステップを通じて実施されました。その一つが、国家戦略プロジェクトにおける先住民族の起業家へのアクセスを拡大することです。これは、12月初旬に州宮殿で行われた日本のビジネスマンの代表団との会合で、プラボウォ大統領によって証明されました。プラボウォは、先住民族の起業家を代表するハジ・イサム、アニンディア・バクリー、アルシャド・ラスジドの関与を確認しました。

「カリマンタン出身の著名なビジネスマン、アンディ・シャムスディン・アルシャド氏」とプラボウォ氏は言う。

VOIの観察によると、数人の大臣も昼食会にプラボウォに同行するために出席した。一方、JAPINDA代表団、JJC、日本大使館代表も50名以上が出席しました。

アイルランガ・ハルタルト経済調整大臣は、プラボウォと日本の起業家の会談は木曜日(5/12)に開催された会議の継続であると述べた。

「昨日、日本の実業家との会談を続けなさい。はい、多分、それはあるでしょう。すべて、昨日は代表団全体ではありませんでした。現在、代表団は完全に存在しています」とアイルランガは言いました。

https://voi.id/ja/tulisan-seri/443880


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アイヌ文化の物語 中川裕(3)葬儀・儀礼に娯楽大作「英雄叙事詩」 異次元、超人の大冒険

2024-12-19 | アイヌ民族関連

日本経済新聞 2024年12月18日 14:30 [会員限定記事]

神謡、散文説話と並んで、アイヌの物語文学の中心をなすのは、英雄叙事詩である。英雄というと、力が強くて勇気ある人間というイメージがあるだろうが、英雄叙事詩の主人公は普通の人間ではない。というかおもな登場人物はみんないわば超能力者である。誰もが空を飛んで戦い、はらわたを裂かれても容易には死なない。

女たちも巫力(ふりょく)(いわば超能力)を使って遠くの出来事を見通したり、死にそうな者を回復させたりす...

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https://www.nikkei.com/article/DGKKZO85543870Y4A211C2BE0P00/


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アイヌ伝統工芸品並ぶ 白老で講座発表展示会

2024-12-19 | アイヌ民族関連

苫小牧民報 2024/12/18配信

 北海道アイヌ協会は15日、白老町高砂町の白老生活館でアイヌ民俗技術・民俗芸能伝承講座発表展示会を開いた。北海道教育委員会から事業を受託した同協会が白老町、むかわ町、札幌市、帯広市、釧路市、釧路管内鶴居村の6カ所で開講したアイヌ民俗文化財伝…

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ここから先の閲覧は有料です。

https://www.tomamin.co.jp/article/news/area2/157774/


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星野リゾート・リート投資法人、「界ポロト」30億6000万円で取得

2024-12-19 | アイヌ民族関連

REYリアルエコノミー 2024年12月18日 10:30 AM

  星野リゾート・リート投資法人(東京都中央区)は、星野リゾート・アセットマネジメント(同)を通じて、白老郡白老町にある「界ポロト」の不動産を30億6000万円で取得する。取得予定日は2025年1月8日。

「界ポロト」は、星野リゾート(本社・長野県北佐久郡軽井沢町)が展開する「界」ブランドの北海道初進出の施設で、2022年1月に開業した。白老町のポロト湖畔に建ち、全42室から湖を望める。アイヌ文化が体験できる独自のコンセプトが強みで、2024年5月~同年10月の稼働率は、インバウンドの利用もあって90%以上で推移、中長期的な安定稼働が期待できる。このため、星野リゾート・リート投資法人は、ポートフォリオの収益安定性、成長性確保の一環として、土地建物の取得を決めた。

 不動産を所有しているのは、白老ホテルマネジメント(白老町)で、星野リゾート・リート投資法人は、不動産取得後に同マネジメントと20年間の定期建物賃貸借契約を締結する。運営は、星野リゾートが継続して行う。直接還元法による運営収益は1億9300万円、運営費用は2700万円、運営純収益は1億6000万円。取得予定価格は30億6000万円、不動産鑑定評価額は32億6000万円。鑑定NOI利回り(投資額に対して得られる営業純収益の割合)は5・4%、鑑定NCF利回り(営業純収益から、改良費や耐用年数延長のための支出を差し引いて得られる利益の割合)は5・0%、償却後利回りは3・8%。

  星野リゾート・リート投資法人のポートフォリオに組み込まれている北海道の物件は、「OMO7」(旭川市、取得価格46億1900万円)、「コンフォートホテル函館」(函館市、同9億3700万円)、「コンフォートホテル苫小牧」(苫小牧市、同9億6300万円)で、今回の「 界ポロト」は、4物件目になる。

https://hre-net.com/real_estate/80096/


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なぜ人々は、ナラティブに魅了されるのか?オールドメディア批判や陰謀論の魔力

2024-12-19 | 先住民族関連

The HEADLINE 2024年12月18日 18:33, 更新日 2024年12月18日 18:33, 有料記事 

東京都知事選や兵庫県知事選などの政治的イベントをめぐって、物語(ナラティブ/ストーリー)の力に注目が集まっている。

たとえば斎藤知事について、権力にはめられたという陰謀論や理不尽と闘う被害者といった物語にもとづいて、同知事を「孤高のダークヒーロー」とみなす有権者がいたという指摘や、最近の選挙では物語を巧みに利用する候補者が SNS で支持を集めたという指摘などだ。これからの選挙では、物語性がなければ存在感を出すのは難しいという指摘もある。

物語(*1)がもつ力は、決して昨日今日に生まれたわけではない。しかし現在、動画をはじめとした SNS の拡がりによって、その力は政治や社会など多方面において最大化されつつある可能性は高い。なぜ人々は物語に魅了され、それが社会を動かしているように思えるのだろうか?

(*1)本記事では、複数研究にしたがってストーリーとナラティブを特に区別せずに用いるが、両者を区別する研究もある。ストーリーは物語の作り手による説明であり、ナラティブは受け手側の解釈によって消費される物語だという区別については、シドニー大学のトム・ヴァン・ラエルらの研究に詳しい。

富と名声を手にするセレブは語り手だらけ

そもそも社会では、病気を治療する医師、食料を作る農家、人々の生活をサポートするケアワーカーなどではなく、物語を伝える人々の方がはるかに高い地位、多くの富と名声を享受している。

Foebes が公表した2024年版の世界長者番付において、ビリオネア(保有資産10億ドル以上)としてランクインした14人のセレブリティのうち、多くを占めるのは、ジョージ・ルーカスやスティーブン・スピルバーグなどの映画監督、リアーナやテイラー・スウィフトといったミュージシャンたちだ(他にはタイガー・ウッズなどのスポーツ選手が名を連ねている)。

なぜ彼らの仕事に、それだけの価値が見出されているのだろうか。一般的には「彼らは一般人が持っていないような才能と努力によって成功し、人々の大きな需要に対して何らかのタレント性を供給できる稀有な人々だから桁外れの資産を獲得した」という説明がされるかもしれない。

ただ、これは「彼らが莫大な富を得ている理由」の説明であり、人々が「それほど彼らを欲し、価値を見出している理由(なぜ、そうした大きな需要が生まれるか)」の説明にはなっていない。

直観的には、単純に「物語は(事実よりも)面白い」ことこそが、人々が物語に魅了される理由に思えるが、あらゆる物語が流行するわけでもなければ、価値があると見出されるわけでもない。たとえば「地球温暖化は不可逆的なラインを超えているかもしれず、人類は地球環境を保護する瀬戸際に立たされている」といった類の話は、X のトレンドにめったにランクインしない。

一方、政治・社会的な文脈で流行する物語と言えば、陰謀論だろう。あるいは、陰謀論まで行かなくても、「インターネットに真実があり、オールドメディアはそれを隠している」といった類の批判も、最近流行りの物語の1つに数えることができる。

なぜ、同じ物語であるにもかかわらず、気候変動は流行らず、陰謀論やオールドメディア批判の方が流行るのだろうか。そして、物語が単なる事実よりも強力に人々を魅了する理由は何なのだろうか。

「物語を語る者が世界を支配する」

前提として重要なことは、欧米や日本とは政治・経済・文化的な条件が異なる社会でも、物語の伝え手が高い地位を占めることがあるという点だ。

たとえば、フィリピンの狩猟採集民族・アグタ族では、優れた語り手がより多くの資源を獲得し、より多くの子どもを持つ(アグタ族では、子どもの多さと社会的地位の高さが結びついている)。食料生産や医療技術よりも、物語を伝える技術の方がはるかに重視されているのだ。

アメリカの先住民族であるホピ族には、「物語を語る者が世界を支配する」(The one who tells the story rules the world)ということわざさえある。逆に言えば、事実を語るだけの者に世界を支配することはできない、とも言える。後述する通り、単なる事実は人々の考え方や行動を変容させる力をほとんど持っていない。

なぜ、それほどまでに物語に価値が見出されてきたのだろうか。

なぜ、物語に価値が見出されるのか?

物語に価値が見出される理由については、以下で見るような多くの研究が蓄積されてきた。その理由は大きく5つの視点から理解でき、具体的には(1)物語への没入(2)自分自身からの逃避(3)活性化(4)道徳主義の誘惑(5)共同体の必需品だ。

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この続き: 5,418文字 / 画像0枚

https://www.theheadline.jp/articles/1128


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ゼノフォビア(Xenophobia)とは・意味

2024-12-19 | 先住民族関連

アイディアスフォーグッド2024年12月18日

ゼノフォビア(Xenophobia)とは?

外国人や異民族など、異なる国籍や文化に対する強い不信感や恐怖からその人や集団を嫌悪、排斥すること。ギリシャ語のxeno-(外国人、見知らぬ人)とphobos(恐怖)に由来する。日本語では外国人嫌悪、外国人恐怖症などと言われることが多い。古くから世界各国でこうした気質や考え方は存在したが、2016年にイギリスがEU(欧州連合)から離脱を表明したことや、同年に当時のアメリカのオバマ大統領がドナルド・トランプ氏の発言に対しこの言葉を用いたことなどで注目度が高まった。また、オンライン英語辞書サイトのディクショナリー・ドットコムはその年を代表する言葉である「Word of the Year」として2016年はこの「ゼノフォビア」を選出している(※)。

ゼノフォビアの例

ゼノフォビアと一言で言っても、その背景や事例などはさまざまである。ここではいくつか例を紹介する。

移民に対する嫌悪や恐怖

欧米諸国や、南アフリカなど移民を多く受け入れている国では、自国民の雇用機会などが移民に奪われるといった思想が生まれ、その不満がゼノフォビアにつながることがある。また、それがエスカレートするとヘイトクライム(人種、宗教、性的指向を理由とする偏見や差別などが原因で起こる犯罪)に発展することもある。南アフリカでは2008年と2015年に、近隣諸国であるモザンビーク、ジンバブエなどからの移民を襲撃する事件が多発した。また、ドイツでは戦後の労働者不足を補うために一時的に受け入れるはずだったトルコ人の多くがそのまま定住しており、不況で失業率が高まると一部のトルコ人労働者が偏見や攻撃の的となることがある。

治安や犯罪の懸念

一部の国では、移民や難民の人々が犯罪を起こしたり、治安を悪化させたりしているという風評などからゼノフォビアが発生することがある。日本で起きているクルド人に対するヘイトや、アメリカでトランプ氏が大統領選挙の際に不法滞在者を大量強制送還するといった主張を繰り返していたことなどは、そうした考え方が背景にあると考えられる。

コロナウイルス

2019年の終わり頃から新型コロナウイルスが流行した際、このウイルスが中国から広まったことを理由に、欧米諸国を中心に政府などが「中国ウイルス」「武漢ウイルス」と言った呼び方をした。そのことから、中国やアジア人に対する嫌悪が広がり、アジア人に対する暴動や暴言などのヘイトクライムやヘイトスピーチが各地で起こった。

日本におけるゼノフォビア

クルド人やコロナウイルスの例は先に述べたが、それ以外でも日本においてゼノフォビアによる問題はさまざまな場面で起こっている。例えば海外から日本に技術を学びにくる制度を利用する技能実習生は、移住者ではない一時的な滞在者と見なされ、さまざまなことが制約されている。就労先や住居など自由な選択ができないということや、以前は妊娠・出産や労働組合への加入は禁止など(2016年に技能実習法が施行されて改善される方向にある)人権侵害に関わるようなルールも実際に存在していた。また、低賃金労働やパワハラ、セクハラなども問題になっているが、それらを訴えると実質在留資格を失って帰国せざるを得ないような状況になり、声を上げるのが難しいといった差別的な状況が恒常的に発生していた。

また、これまで挙げた例のような憎悪や差別とは少し異なる例を紹介する。新宿御苑で働いていた日本人の職員が、外国人に怒鳴られたことで外国人恐怖症となり、在職当の2014-2016年の間、述べ約16万人の外国人観光客から入園料を徴収していなかったということが発覚した。被害総額は少なくとも2500万円にも上ったという。多言語の案内文を掲示する、通訳を派遣するなどの対応も考えられたと思うが、この元職員が一方的にコミュニケーションを断絶したという点においてゼノフォビアと考えられる。

まとめ

日本でも、今後、高齢化社会に伴う人材不足で外国人労働者の受け入れや、インバウンドの拡大など身近に外国の人々が増えることが予想される。また、世界的にもSDGsの10-2に「2030年までに、年齢、性別、障がい、人種、民族、生まれ、宗教、経済状態などにかかわらず、すべての人が、能力を高め、社会的、経済的、政治的に取り残されないようにすすめる。」、という目標が掲げられている。さまざまな軋轢を生むゼノフォビアをなくすために国連や国レベルで法律や制度の改善や教育などの取り組みも行われている。

それでは私たち一人ひとりは何ができるだろうか。ゼノフォビアは相手に対する知識を持たず、またこちらのことも相手に伝えないというコミュニケーションの回避によって起こりうる。ゼノフォビアを克服するためには、他者への理解と寛容さを育み、互いの違いを尊重する姿勢を身につけることが求められる。

Dictionary.com | Xenophobia | Dictionary.com’s 2016 Word of the Year

【参照サイト】CNN.co.jp | 今年の単語は「外国人嫌悪」、世相を反映 英語辞書サイト
【参照サイト】朝日新聞GLOBE+ | 外国人労働者が不満のはけ口に 襲撃事件が相次いだ南アフリカから日本が学ぶ教訓
【参照サイト】朝日新聞GLOBE+ | 不法移民1100万人を抱えるアメリカ トランプ氏が掲げた公約「大量強制送還」の現実味
【参照サイト】朝日新聞GLOBE+ | 技能実習制度の廃止を訴える指宿昭一氏「ゼノフォビア(外国人嫌悪)の根源は政府」
【参照サイト】BBCニュース |「外国人が怖くて」入園料ただに、新宿御苑の元職員 2500万円相当
【参照サイト】日本文教出版 | 外国人の人権と教育(その3) ゼノフォビアとしての外国人差別|学び!と人権|まなびと|Webマガジン
【参照サイト】日本経済新聞 | エジル氏の悲劇なぜ? 独トルコ系、翻弄の半世紀 ベルリン支局 石川潤
【参照サイト】nippon.com | 埼玉・在日クルド人の今―暴走する「ヘイト」は止まらないのか
【参照サイト】UNHCR | UNHCR Guidance on Racism and Xenophobia

https://ideasforgood.jp/glossary/xenophobia/


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【二人の源義経】平泉から北方へ逃げ延びたのはもう一人の義経だったのか??

2024-12-19 | アイヌ民族関連

歴ブロ12/18(水) 7:00

源頼朝の平家打倒に貢献し、屋島や壇ノ浦ではみごとな戦略で敵を倒した源義経。しかし、その後は兄・頼朝と対立し奥州で自刃しました。

優れた軍略を持ちながら非業な死に終わった義経に人々は同情し「判官びいき」という言葉が生まれ、数々の義経伝説も生まれました。

※「判官びいき」:弱い立場に置かれている者に対しては、あえて冷静に理非曲直を正そうとしないで同情を寄せてしまうという心理現象。Wikipediaより

今回は義経生存伝説について紹介します。

これらは伝説やトンデモ説にすぎないので、一つのエンタメとして楽しんでいただけたらと思います。

二人の義経伝説

源義経は美男子や醜いと史料によって評価が分かれています。

『源平盛衰記』では色白で容姿端麗、動作優雅と絶賛。『義経記』でも眉目秀麗にして世に類なしと記されています。

『平家物語』では平家の公達と比べればその一番の屑より劣ると記され、チビで出っ歯と書かれています。『幸若舞曲』でもサルの眼で反っ歯に赤ひげと手厳しい評価です。

そんな両極端な評価の中で「源頼朝の弟である義経と別の義経がいるのではないか?」と考察がされるようになりました。

もう一人の義経【山本義経】

山本義経は近江長浜にある山本山城の城主。源義光の流れをくむ源氏の血筋で、本名は源義経と頼朝の弟である義経と同姓同名です。

武勇に優れた人物で平氏打倒を掲げた頼朝に同調し兵を挙げ、平氏方の藤原景家を討ち取るなどの活躍をしています。ちなみに景家は以仁王を討った人物で、結果的に彼の仇を討った事になりました。

源頼朝と義仲が対立すると義仲軍に加わり、宇治川の戦いで本家・義経と刃を交えています。しかし、源義仲が戦いに敗れると、その後の山本義経の動向を記した公式記録はなく、消息不明となっています。

一方で宇治川の戦い以降の源義経の活躍は皆さんの知るところ。しかし、戦闘経験が乏しい源義経がどうして屋島や壇ノ浦の戦い等で活躍できたのでしょうか?

消息不明となった山本と入れ替わるように平家との戦いで活躍した源義経。この活躍の裏には、山本が源義仲の元を離れて何らかの形で源義経の軍勢に加わり軍師的な役割をしていたのではないかという考察があります。

琵琶湖周辺を治め、水上戦経験を持つ山本がサポートをしていたのなら経験不足だった源義経の活躍に合点がいきます。

逃げたのは源義経ではなく山本義経ではないのか?

通説では兄・源頼朝との溝が深まり、奥州の藤原秀衡のもとに身を寄せていた源義経。ところが、秀衡の死後に子である泰衡の裏切りで源義経は平泉の衣川の館で自刃します。

この時、源義経が平泉を脱出し北へ逃れた伝説が存在します。

仮に脱出が成功しても頼朝による追討令が行き届いた後では逃げ切るのも容易ではなく、やはり奥州平泉で自刃したと考えるのが普通でしょう。

しかし、東北や北海道各地に残る多くの義経伝説も無視はできません。

そこで出てくるのが山本義経。

奥州から逃げ出したのが源義経ではなく、山本義経だとしたらどうでしょうか?

北海道でアイヌの神様となった義経

先述した義経が北へ逃れた伝説は【義経北行伝説】と呼ばれ、最終的には大陸に渡りチンギス=ハンとして生き延びていたという結末になっています。

さすがにモンゴルとは思いませんが、北海道に渡って来たという可能性はあるかもしれません。

北海道平取地域のアイヌ伝説で義経の来訪に関する伝承が残っているそうです。
蝦夷地(現在の平取地域)にたどり着いた義経は、アイヌの人たちに造船・機織・農耕・狩猟などの技術を伝えたと言われています。この功績から「ハンガンカムイ※」と呼ばれました。

※カムイとはアイヌ語で一般的に神格化した存在の事を指します。

通説では縁もゆかりもない北海道で源義経の名前が出てくるのがとても不思議です。火のないところに煙はたたないと言いますから、どちらの義経だとしても妄想が膨らみワクワクしますね。

https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/e3c6e0305b317a10f329cc1e645f28131ab1a7c5


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トランプ勝利で勢いずく保守派のリベラル攻撃、次の攻撃目標は「DEI(多様性、公平性、包括性)」政策

2024-12-19 | 先住民族関連

中岡望 ジャーナリスト 12/18(水) 9:01

■激化する保守派の“リベラルな制度”への攻撃

 アメリカ社会の分断は危機的な状況にある。まったく異なった社会観と倫理観を持った2つのグループが生存を賭けて争っている。大統領選挙でのトランプ勝利は、その分断をさらに深刻にするのは間違いない。戦後、作り上げられてきた様々なリベラルな制度が保守派の逆襲によって覆されつつある。

 様々な背景を持つ人々の「多様性(Diversity)」を受け入れ、すべての人を「公平(Equity)」に扱い、異なった背景を持つ人を「内包(Inclusiveness)」する社会を作るという試みが行われてきた。こうした目標を達成する試みは3つの単語の頭文字を取って「DEI」と呼ばれている。そうした試みを通して、黒人やマイノリティに対する所得格差や学歴格差、雇用差別の解消が図られてきた。女性差別も確実に改善し、女性の社会進出は進んできた。最高裁は女性の中絶権を認め、同性婚も合法化された。LGBTQも社会的に容認されるようになってきた。様々な意味で人間の「平等」と「自由」と「尊厳」が認められるようになってきた。

 だが、保守派の人々はまったく違った世界を見ている。伝統的な価値観とキリスト教的価値観こそがアメリカ社会の基本であると主張する。白人男性中心の社会や家父長的な家庭を理想と考えている。保守的なキリスト教徒は中絶やLGBTQの存在は神の教えに反すると本気で信じている。そして現在、彼らが攻撃の標的にしているのがDEIである。

 アメリカの人種差別を克服する運動はケネディ大統領とジョンソン大統領の「アファーマティブ・アクション」から始まった。黒人やマイノリティに対する差別解消の運動は、ジェンダー差別解消の運動とLGBTQに対する差別解消の運動へと広がっていった。そうした試みは着実に成果を上げてきた。

 2020年5月に黒人のジョージ・フロイド氏が警察官に殺害された事件を契機に始まった「Black Lives Matter」運動は「DEI運動」として発展し、多くの学校や企業は「DEIプログラム」を取り入れるようになった。

 だが、その一方で黒人差別を廃止する上で大きな成果を上げてきた「アファーマティブ・アクション」は、2023年6月に最高裁判決が大学入試に際して人種を考慮するのは違法であるとの判決を下したことで実質的に否定された。ジェンダーによる差別は現在も厳然として存在している。LGBTQに対する差別、特にトランスジェンダーに対する差別はむしろ激しくなっている。また企業の採用や昇進に関する「DEI」に対する取り組みも急速に後退している。

 女性の中絶権を認めた1973年の最高裁の「ロー対ウエイド判決」は、同じ最高裁が2022年に中絶に関する憲法上の規定はないと実質的に覆し、中絶の是非は州の判断に委ねられるようになった。その結果、保守的な南部の州では中絶は実質的に禁止されるようになった。中には中絶を犯罪として取り締まる州も出てきている。中絶薬や避妊薬の販売を禁止する州もある。そして現在、保守派の攻撃の矛先はDEIに向いている。彼らは、大学や企業に圧力を掛け、入試や採用、昇進でDEIを考慮するプログラムの撤廃を求めている。

■DEIを巡るトランプ大統領とバイデン大統領の思想の違い

 トランプ次期大統領はバイデン政権のDEI政策を全否定する方針を明らかにしている。バイデン大統領はDEIに関する2つの大統領令を出している。最初は大統領就任直後の2021年1月20日に出した「連邦政府を通して人種的な平等を促進し、十分なサービスを受けてこなかったコミュニティを支援する大統領令」である。2つ目は2023年2月16日に出された「人種的平等をさらに促進する大統領令」である。

 バイデン大統領は最初の大統領令の中で「機会の平等はアメリカの民主主義の基盤であり、多様性は我が国の最大の強みである。しかし、あまりに多くの人にとってアメリカン・ドリームは依然として手の届かないところにある。法律や公共政策、公的機関と民間機関における固定化された格差により、個人やコミュニティに対する平等な機会はしばしば否定されてきた。正義を求める歴史的な運動は、組織的な人種差別による耐えがたい人的犠牲を浮き彫りにしている。連邦政府は、有色人種や歴史的に十分なサービスを受けられず、社会から疎外され、根強い貧困と不平等による悪影響を受けてきた人々を含む全ての人々の公平性を高めるために包括的なアプローチを追求すべきである」と、DEI政策の必要性を訴えている。

 2つ目の大統領令は「私たちはトランスジェンダーの軍入隊禁止を廃止するなど、LGBTQの完全な平等を推進する歴史的な措置を講じてきた。連邦プログラム全体で性的指向、性的自認、性的特徴に基づく差別を禁止する。同性および異人種間のカップルの権利を維持するために『結婚尊重法』に署名する。私の政権は、性別に関係なく、全ての人々が自分の可能性を最大限に発揮する機会を確実に得ることができるように、ジェンダーに対する公平と平等に関するかつてない国家戦略を実施している」と、DEI政策の取り組み姿勢を強調している。

 実はトランプ大統領も2020年9月22日に、オバマ大統領の大統領令を否定する「反DEI宣言」ともいえる「人種と性的な固定観念と戦う大統領令」を出している。その中でリベラル派の主張する「アイデンティティ・ポリテックス(identity politics)」を批判し、「現在、多くの人は、アメリカは個人の平等な尊厳はなく、社会的、政治的なアイデンティティに基づく階層社会であるという異なった見方を支持している。こうしたイデオロギーは、アメリカは救いがたい人種差別と性差別の国であり、一部の人々は抑圧者であるという信念と、人種的、性的なアイデンティティが、人間としての、またアメリカ人としての共通な地位よりも重要であるという有害で誤った信念に根差している」と書いている。DEI政策はアメリカ社会が差別社会であるという誤解に基づいていると主張している。

 さらにアメリカを人種差別や性差別の国であるというイデオロギーは「アメリカを分裂させ、偉大な我が国が共通の運命を追求するために一つの国民として統合するのを妨げている」と、リベラル派のDEI政策を批判している。連邦政府の職員の待遇に関して、「連邦政府の公務員制度は実力主義に基づいている。すべての公務員は人種や性に関係なく、人事管理のすべての領域で公平かつ平等な扱いを受ける」と、人種や性を根拠にしたDEI政策を批判している。

 保守派は、DEIは「白人に対する差別」であると主張する。ただ、こうした議論には人種差別の歴史に対する理解の欠如がある。公民権法が成立した翌年の1965年にジョンソン大統領が大統領令でアファーマティブ・アクションを導入したとき、「いきなり黒人が白人と平等だと言われても、黒人は100年間にわたって教育や雇用で差別されており、最初から同じ土俵で黒人は白人と同じ条件で競争することはできない」として、大学入試や雇用で黒人に“一定の割り当て”を設定すべきだと主張した。それが民間企業でも女性やマイノリティにも適用されるようになった。さらにDEIへと引き継がれた。

 アファーマティブ・アクションが導入されてから約60年経った。保守派は「格差の問題」は「制度の問題」ではなく、「個人の努力」の問題であり、DEI政策は白人に対する逆差別であり、採用や昇進は個人の能力によって判断されるべきだと主張する。他方、リベラル派は、黒人や女性、マイノリティは依然として社会的に差別されており、制度上の保護が必要だと反論する。

■DEIプログラムを中止する大学が着実に増加

 2024年6月12日、上院議員であったバンス次期副大統領は、連邦政府の全てのDEIプログラムの廃止を求める「DEI廃棄法案(the Dismantle DEI Act)」を上院で提案している。法案は「連邦レベルで人種優先政策を実施することは平等というアメリカの前提に反することになる。人種やジェンダーといった要素に関係なく、ポストに最も相応しい人物を採用するのが合理的である」と指摘している。保守派は喝采した。保守派のクレアモント研究所アメリカン・ウエイ・オブ・ライフ・センターのアーサー・ミリク所長は「バンス議員は正しい。DEIは社会正義の皮を被った国家公認の人種差別に過ぎない。DEI解体法は、連邦機関、連邦資金を受け取っている請負企業、連邦補助金の受領者、教育認定機関に適用される」と、法律の狙いを説明している。

 こうした動きは全国に拡大している。教育現場では、教室内で人種やLGBTQに関する議論を制限する「教育緘口令(educational gag order)」が少なくとも46州で出されている。多くの大学では既にDEI部門を廃止している。フロリダ州、テキサス州、アイオワ州、ユタ州では大学内でのDEIプログラムの取り組みを禁止している。フロリダ州では大学でのDEIプログラムを禁止すると同時にDEI関連の仕事をしていた職員を100人以上解雇した。アラバマ州とユタ州では大学だけでなく、幼稚園から高等学校まで全ての学校でDEIプログラムを禁止している。カンザス州では、大学の入学、資金支援、大学での採用を行う際にDEIを考慮することを禁止している。

 企業のDEIへの取り組みを規制する動きもある。テネシー州では銀行や金融機関が顧客を対象にDEI訓練プログラムを提供することを禁止している。「DEI潰し」を画策しているマンハッタン研究所のクリストファー・フーフォ氏は「すべてのアメリカの機関でDEIを廃止することが最終目的である」と書いている。企業は保守派グループに訴訟を起こされることを怖れて、次第にDEI活動を縮小し始めている。アファーマティブ・アクションに続く、リベラル派の後退である。

■連邦控訴裁、ナスダックの「多様性規定」の導入を却下

 DEIを巡る法廷闘争でもリベラル派の後退が続いている。2020年3月に店頭市場のナスダックは、同市場に上場している企業約3000社に対して女性、マイノリティ、LGBTQを少なくとも2人取締役に登用することを義務付ける「多様性規定」を導入することを明らかにした。具体的には、最低でも女性は1人、さらにマイノリティかLGBTQから1人を取締役にすることが想定されていた。同規定を満たすことができない企業に対して、その理由を説明することも義務付けている。企業に取締役会の性別と人種別などの構成を公表することも求めた。ナスダックは同規定案を証券取引委員会(SEC)に提出し、許可を得た。

 ナスダックは同規定の導入に関して、取締役会の多様性を高めることで様々な意見や声を取り入れ、従業員や顧客に対する理解を深め、企業の財務実績、株価に良い影響を及ぼすことになると主張していた。さらに取締役会の多様性が進展しない背景に企業がデータを公表していないことがあると考えていた。

 こうした動きに対して保守派は反発した。彼らは「1964年公民権法」の「人種、肌の色、宗教、性別、国籍に基づく雇用差別を禁止」の規定を根拠に、ナスダックの「多様化規定」は、白人やアジア人などを差別し、憲法違反だと主張した。2021年12月にアイオワ州司法長官は、ナスダックの最高経営責任者に書簡を送り、「多様性規定に憲法や法律が規定する差別禁止条項は適用されないのか」とナスダックの主張の正当性に疑問を呈した。また保守派はナスダックの「多様性規定」は企業に大きな負担を課すと反発し、訴訟を起こした。さらにナスダックの申請を承認した証券取引委員会は権限を逸脱していると主張した。

 ニューオリンズの連邦控訴裁判所でナスダックの「多様性規定」の合法性に関する口頭弁論が行われた。2024年12月11日に判決が出された。トランプ勝利が決まった後であり、裁判所がどのような判決を下すか注目されていた。連邦控訴裁はナスダックの主張を棄却する判断を下した。

 判決は「企業にジェンダー、人種、性的指向の多様性を持った取締役会が存在しない理由を説明する義務を負わせるような証券取引上の確立されたルールや慣行は存在しない」、「企業が取締役会の人種、性、LGBTQの構成の公表を拒否することは非倫理的ではない」と述べ、「多様性に関する規則は1934年証券取引法に合致しない」と、保守派の主張を支持している。さらに判決は「証券取引委員会の行動は本来の業務を逸脱し、他の機関の領域に侵入するものである」と、極めて厳しい言葉で証券取引委員会を批判している。

 この判決に対してナスダックは「公開を義務付けるルールは企業と投資家の双方に恩恵をもたらすという立場に変更はない。ただ判決を尊重し、さらに裁判を続ける意図はない」という声明を出した。企業の取締役会の多様性を確立しようというナスダックの野心的な試みは頓挫した。証券取引委員会も「判決内容を精査しており、次に取るべき適切な対応を決定することになる」との声明を出した。この問題を取り扱った連邦控訴裁の判事の多くは、トランプ氏が指名した判事であった。

 第1期トランプ政権で多くの保守的な連邦判事が誕生し、最高裁の9名の判事のうち6名が保守派で、そのうちの3名はトランプ大統領が指名した判事である。トランプ大統領は最高裁だけでなく、連邦地方裁、連邦控訴裁の判事の多くを指名している。保守化する連邦裁判所を考えれば、今後、DEIを巡る訴訟でリベラル派は劣勢に立たされる可能性が強い。

■イーロン・マスク氏の判決に対する反応

 連邦控訴裁の判決を受け、トランプ政権で新たに設置される「政府効率省(Department of Government Efficiency)」の責任者に就任が決まっているイーロン・マスク氏とヴィベク・ラマスワミ氏は、証券取引委員会を批判する声明を「X」に投稿している。ちなみに新組織は「省」と称しているが、行政法上の法的な権限を持つ「省」ではなく、実質的に諮問委員会である。

 マスク氏は「証券取引委員会は政治的に汚いことをする兵器化された機関である。証券取引委員会は信用できない“独立委員会”である」と投稿し、ラマスワミ氏は「証券取引委員会のような機関が法律を無視して、繰り返し連邦裁判所で恥をかかされれば、法の執行機関として信頼を失う」と投稿し、DEIを促進する証券取引委員会への批判を展開している。

 トランプ次期大統領は11月に次期証券取引委員会の委員長を更迭し、新たに保守派の委員長を指名すると発表している。現委員長は2024年3月に「上場企業に気候変動に関する情報開示のルール」を提案し、共和党議員など保守派の批判を浴びていたリベラル派の委員長である。

 トランプ次期大統領を筆頭に保守派のDEI攻撃は強まるのは間違いない。保守派のシンクタンクが作成した政策集「Project 2025」にもDEI廃止が盛り込まれている。トランプ次期大統領は就任初日目に「多様性、公平性、包括性を促進するプログラムを廃止する」大統領令を準備しているという報道もある。それに伴い、連邦政府のDEI雇用政策を廃止し、政府との取引関係にある企業にも同様な措置を取ると予想される。

■功を奏する保守派の企業に対する「反DEI戦略」

 大統領令が適用されるのは連邦政府機関と政府と取引のある企業だけで、民間企業を対象とすることはできない。だが保守派グループは、トランプ2期政権の政策を受け、DEIプログラムを実施している企業に対して訴訟を起こし、圧力を掛ける戦略を取ってくるだろう。保守派は「株主はDEIプログラムが本当に経済的、社会的に正当化できるかどうか問う権利を持っている。なぜならDEIはひとつの形の差別を別の差別に置き換えたにすぎないからだ」と主張している。特定のグループを優遇することは、別のグループを差別することになっているという理屈である。また「多様化政策に基づく採用政策は、優秀な人材確保を阻害し、DEIプログラムは職場での規制の一貫性を乱している」と批判している。

 トランプ勝利の貢献者であるマスク氏は2024年1月4日に「X」に「人種やジェンダーなど多くの要因に基づくDEIは単に非道徳的であるだけでなく、違法である」と投稿している。ヘッジファンドのマネジャーで億万長者のビル・アックマン氏は「DEIは抑圧された人々のために活動することを目的としているが、その実施に際して本質的に人種差別かつ違法な運動である」と語っている。

 企業は訴訟を怖れ、DEIプログラムを見直す動きが出ている。コンサルティング会社パラダイム・ストラテジーのジョエル・エマーソンCEOは「保守派の戦略は功を奏しており、企業ではDEI批判が主流になっている」と語っている。こうした動きを『Daily Caller』誌は「企業は多様化政策から静かに後退している(Corporations are quietly walking back from their Diversity policies)」と表現している。

 大手企業団体のコンファレンス・ボードの幹部は「割り当てのような制度はこれ以上受け入れられない」と、DEIプログラムを批判している。大手投資会社のブラックストーンは「人種的多様性ではなく、社会経済的な多様性」に焦点を当て、社内ではDEIに代わり「福祉と内包性(Wellbeing and Inclusion)」という言葉を使っている。

■相次ぐ大手企業のDEIプログラムからの撤退

 大統領選挙でトランプ氏が勝利したことでDEIプログラムを変更する企業が急速に増えている。2100万人の従業員を雇用するスーパーマーケットの最大手ウォールマートは11月25日に従業員向けの「人種差別研修プログラム」を終了すると発表した。さらに2020年のジョージ・フロイド殺害事件を契機に始まった「Black Lives Matter」運動を受け、アフリカ系アメリカ人の差別解消の慈善活動を行う「人種平等センター」を設立したが、同センターの活動も継続しないと発表した。同社は女性やマイノリティ、LGBTQが株式の51%を所有するサプライヤーから優先的に購入する方針を取ってきたが、それも見直しの対象となっている。

 ウォールマートはDEI関連のプログラムで5年間に1億ドルの資金を使っている。DEIプログラムの見直しは、保守派の攻勢と資金的な負担も要因となっている。CNNは「ウォールマートの方針の変更は多様化プログラムを重視する企業で広範な撤退が起こっていることを示す兆候である」と指摘している(2024年11月26日「Walmart rolls back DEI programs after right-wing backlash」)。同社はDEIプログラムだけでなく、気候変動を阻止するプログラムや、LGBTQが行うプライドマーチへの支援などのからも撤収する方針を明らかにしている。

 航空機製造企業のボーイング社もDEI政策の転換を打ち出している。同社ではデイブ・カフルーン前CEOの下で黒人やマイノリティの従業員を積極的に採用してきた。新CEOは10月にDEIプログラムを促進する「グローバルな多様化、公平性、包括性部」を解体したと発表している。同社は「人種的、性的なアイデンティティではなく、真に人々を思いやり、能力に基づいて採用する」と発表している。要するに性別や人種などに基づく採用や昇進は行わないということである。

 自動車会社のフォードもフロイド事件以降、DEI活動への取り組みを積極的に行っていたが、最近になって「LGBTQ擁護団体による年次調査には今後は参加せず、マイノリティが経営する販売店やサプライヤーに対する割り当ても適用しない」と、DEI離れの方針を明かにしている。同社は「安全で包括的な職場の育成に引き続き務める」としながら、「当社の従業員と顧客は幅広い信念を持っており、政治的および社会的な問題に関する外的環境、法的環境が変化しつつあることを念頭に置いている」と、やや持って回った言い方だが、DEIに反対する組織への気配りを見せている。

 こうしたフォードの動きに対して、DEI擁護者は「フォードは圧力に屈し、包括性などの中核的な価値観がもはや職場での優先事項でなくなったことを示唆している」と批判している。

 オートバイ・メーカーのハーレーダビッドソンも8月に「当社は2024年4月以降、DEI活動を停止している」と発表している。さらにLGBTQ擁護団体との関係も解消するとしている。社内研修でも「社会的動機に基づく内容を持ち込まない」と、DEI運動から距離を置く方針を明らかにしている。

 トヨタ自動車も同様な動きを示している。10月に従業員とディーラー宛てに書簡を送り、「DEIプログラムの見直しとLGBTQイベントへのスポンサー契約を打ち切る」と書いている。ホーム・センターの大手ロウズも8月に社内メモが暴露された。メモには、DEI支援プログラムを他の社内プログラムと統合すること、LGBTQによるプライドマーチなど様々なコミュニティ活動への参加を中止することなどが書かれている。

 『Axios』は、DEIプログラムを中止した企業を対象にした上場投信が設定されていると伝えている(2024年12月11日、「Trump’s election win boosts anti-DEI investing」)。新ファンドは「Azoria Meritocracy Fund」と呼ばれ、採用や昇進でDEI割り当てを実施している30社を投資対象から除外している。除外対象の企業は、新規採用の社員の3分の1を黒人、先住民族、有色人種にする方針のBest Buy社、販売管理部門の40%をジェンダーや人種の多様性に基づいて配置する方針を表明しているthe United Rentals社、2025年までに全企業レベルでジェンダーと人種など多様なスタッフを30%にまで増やす目標を掲げているStarbucks社などである(ただStarbucks社は多様性の目標は期限切れで、延長しないとの報道もある)。

 こうしたアメリカの動きは日本にも影響を及ぼすだろう。日本は理論や理屈ではなく、雰囲気で動く社会である。今回のトランプ勝利の背景には、有権者の間に過剰に差別発言を攻撃する「ポリティカル・コレクトニス」に対する反発があったとの指摘もある。トランプ政権下でのアメリカ社会の変化が日本での議論に影響を与えるのは間違いないだろう。

https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/a7f8972af492686195b744cf77ac29a7eef19849


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