先住民族関連ニュース

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人権侵犯「不明確」 札幌法務局が決定 アイヌ民族申し立て

2024-12-17 | アイヌ民族関連

会員限定記事

北海道新聞2024年12月16日 22:00

 元総務省職員の本間奈々氏が交流サイト(SNS)に投稿した内容が差別的だとして、アイヌ民族の女性が人権侵犯の被害を申し立てたことについて、札幌法務局が「侵犯事実不明確」の決定を出したことが16日、関係者への取材で分かった。決定は2日付。

 決定の通知文書で同法務局は「調査の結果、人権侵犯の事実があったとまでは判断することができなかった」としている。

 本間氏の投稿を巡っては、アイヌ民族の伝統歌を歌うアーティストのマユンキキさんが3月に記者会見し、同法務局に人権救済を申し立てたことを公表していた。

 ・・・・・・

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1101548/


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アイヌ文化PRコーナー、札幌・大通駅に移転 工芸品の常設販売店や衣装の試着も

2024-12-17 | アイヌ民族関連

今関茉莉 有料記事

北海道新聞2024年12月16日 20:00

アイヌ文化PRコーナーのオープニングセレモニーで披露されたムックリの演奏

 多くの市民や観光客にアイヌ民族の文化を身近に感じてもらおうと、札幌市は16日、市営地下鉄大通駅コンコースに「アイヌ文化PRコーナー」を設置した。アイヌ工芸品の常設販売店や民族衣装の試着コーナーを設けて理解促進を図る。

 中央区のサッポロファクトリーに設置していたコーナーを移転し、装いを新たにした。一角に構え、工芸品を販売する「PORSE(ポロセ)」は、店名がアイヌ語で「表現する」という意味。札幌市内で活動する工芸家7人と8団体の作品が並び、アイヌ文様が入ったショルダーバッグやタペストリー、がま口などをそろえる。

 体験コーナーでは、伝統的な食事のオハウ(汁物)やルイベなど12品のレシピを配布。アイヌ民族の衣装を誰でも試着できるほか、楽器も置いている。

・・・・・・

※「ポロセ」の「ロ」は小さい字

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1101458/


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ドキュメンタリー映画出演のアイヌ人男性、前職は道路会社、今はハンターしながら、伝統的鮭漁を伝承

2024-12-17 | アイヌ民族関連

ENCOUNT 12/16(月) 16:10配信

ドキュメンタリー映画『アイヌプリ』に出演

映画『アイヌプリ』に出演した天内重樹さん【写真:ENCOUNT編集部】

 昨今、『ゴールデンカムイ』、『シサム』などアイヌを題材にした映像作品が制作されている。福永壮志監督によるドキュメンタリー映画『アイヌプリ』(12月14日公開)は、北海道・白糠町(しらぬかちょう)でアイヌプリ(アイヌ式)を実践し、祖先から続く鮭漁の技法や文化を伝えている天内(あまない)重樹さん(39)を追ったもの。天内さんが現代アイヌの生活を明かした。(取材・文=平辻哲也)

【写真】「現代に生きるアイヌの姿を知ってもらいたい」 監督を務めた福永壮志氏との2ショット

 映画では「シゲさん」と呼ばれる天内さんは北海道東部・釧路近郊の白糠町に妻、2人の息子の4人で暮らしている。もともとは道路整備会社に勤務していたが、現在は食肉関係の会社所属のハンターを正業としながら、個人的にアイヌ式の鮭漁(マレップ漁)を実践し、子どもたちにも教えている。

 白糠アイヌ協会会長として、メディアで多数登場しているが、自身はアイヌ文化を発信したい、という強い思いがあるわけではないという。

「母方の祖母がアイヌで、物心ついた時から踊りをやったり、山菜採りをしていたので、生活の中にアイヌ文化があった感じでした。成長していく上で、自分でも興味を持って、マレップ漁もやってみたい、と思ったんです。誰かに伝えたいという強い思いがあるわけではなく、自分の周りにあるものを大切にして、自然に生活していけば、自然と残っていくだろうと思っています」

 映画出演は福永監督がアイヌの血を引く14歳の少年(下倉幹人)を主人公にした劇映画『アイヌモシリ』(2020年 ※「リ」は小文字が正式表記)の撮影に協力したことがきっかけ。福永監督は、自分の楽しみのために、アイヌ文化を学んでいる天内さんの姿に強く感銘を受けた。

「最初は、家に遊びに来てくれたり、友達として始まって、その中で『映画を撮らせてほしい』という流れでした。映画は、壮志監督だけではなく、カメラマン、録音のみんなとの信頼関係の中で出来上がったものだと思います。それが本当にうれしかったですし、撮影が終わっても、その関係が続いています」と天内さん。同映画が出品された第37回東京国際映画祭に参加するため、家族で上京した。

 映画の中では、長男とともにマレップ漁を行う姿が印象的だ。マレップ漁は20センチの釣り針を2~3メートルの木につけて、泳いでいるサケを突くというもので、今年で14年目になる。

「最初は、地元の長老に昔の漁具の作り方を教えてもらったんです。作ったら、使いたくなるじゃないですか。それで許可を取って、捕り始めたんです。映画では、簡単に捕れているように見えますが、実際は簡単にはいかないんです。鮭がいっぱいいること自体、珍しく、いろんな条件が重ならないと、うまくいかない。本当に貴重な瞬間に立ち合えたんだと思います」

 マレップ漁への興味は今の職業ハンターにも繋がっている。

「前の職業は建設会社で道路の維持管理をやっていました。高速道路のパトロール、事故対応や除雪が主な仕事でした。時間が決まっている仕事ではなかったので、なかなか家族との時間が作れなかったんです。そんな中、今の会社の会長から声をかけられて、ハンターとして働くことにしました。昔から魚釣りやアウトドアが好きだったので、性に合っています」

 天内さんは、子どもたちに対して「自分で考え、行動する力」を養ってほしいと考えている。

「火の扱いなど危ないことはしっかり教えますが、必要以上に手を出さないようにしています。だんだん成長してきているので、そのうち鮭漁の技術も身につくと思っています。『自分で考えて魚に近づいてごらん』と言って、全部正解は教えないですね。失敗しないと学べないから」

 完成した映画を見た時には「自分の日常がこう映るのか」と新たな発見があったという。「アイヌに対する古いイメージを持つ人がいまだに多いと感じます。中には着物を着て過ごしていると思っている人もいるみたいで、自分がニットキャップをかぶっていると、驚かれることがあります。この映画が、現代に生きるアイヌの姿を知ってもらう、きっかけになれば」と期待を寄せている。

■天内重樹(あまない・しげき)1985年、北海道白糠町生まれ。白糠アイヌ協会会長。小学校の時に、マレップを用いたアイヌの伝統的鮭漁に出会い、成人後、長老(エカシ)に師事して漁法を正式に学ぶ。現在は毎年茶路川でマレプ漁を行い、子ども達に命をいただくことへの感謝、食べ物の大切さなどについて実践的な「食育」を行っている。

平辻哲也

https://news.yahoo.co.jp/articles/2c17a3cfd6d932cfc14041212a2bc0f58b5c6851


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スケートやアイヌ文化を紹介 帯広開西小が徳島市の児童とオンライン交流

2024-12-17 | アイヌ民族関連

十勝毎日新聞 2024/12/16 11:56

交流を終え画面に手を振り合う両校の児童たち

 帯広開西小学校(阿部昌己校長)の5年生35人が12日、帯広市の産業文化姉妹都市徳島市の応神小学校5年生とオンラインで交流した。児童たちは互いのふるさとを生き生きと紹介し合い、相互理解と親睦を深め...

●この記事は会員限定です。

https://kachimai.jp/article/index.php?no=622672


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魚の皮で作られた靴や髭をもち上げる道具 アイヌの民具から歴史や文化学んで 三重・大黒屋光太夫記念館

2024-12-17 | アイヌ民族関連

三重テレビ 12/16(月) 12:50

 18世紀から19世紀にかけて、アイヌ文化と関わりを持った三重県の偉人を紹介する県内3つの博物館では、民具や工芸などを通じてアイヌの歴史などについて知ってもらおうという企画展が行われています。

 北海道にある国立アイヌ民族博物館との協働展示として今回初めて企画されたもので、鈴鹿市の大黒屋光太夫記念館、松阪市の松浦武四郎記念館、そして、津市の石水博物館のあわせて3つの博物館で同時開催されています。

 大黒屋光太夫記念館では、江戸時代後期に船が漂流し、ロシアで10年間滞在した光太夫に関する展示が行われています。

 光太夫は念願がかない北海道の根室に帰国しましたが、氷に閉ざされた港で約半年間越冬し、その間アイヌの人々の暮らしに触れました。

 会場にはアイヌのものと思われる魚の皮で作られた靴や、髭(ひげ)をもち上げる際に使う道具など、光太夫一行が持ち帰った品や儀式用の冠など、貴重なアイヌの資料も多数展示されています。

 「三重から北海道へアイヌ文化と出会った人々」は来年1月19日まで、県内3つの博物館で開かれています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/645cb7c548ac80f9add37423f908606b7ac008f7


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ストゥ(制裁棒)には「打撃練習」があった!? 『ゴールデンカムイ』監修者が明かすアイヌ文化の豆知識

2024-12-17 | アイヌ民族関連

集英社 2024/12/16 10:00

ストゥ(制裁棒)には「打撃練習」があった!? 『ゴールデンカムイ』監修者が明かすアイヌ文化の豆知識

(集英社オンライン)

現在、実写版映画やドラマが放送され注目を集めている『ゴールデンカムイ』。同作には多くの名場面がありますが、ちょっとしたアイヌ文化の知識があると、より深く楽しめるようになることは間違いありません。

今回は映画やドラマの随所で登場するアイヌの道具、「ストゥ」(制裁棒)と「キサラリ」(耳長お化け)を扱います。実はストゥには「打撃練習」があり、その場面を描いた絵も残っているとのこと。アイヌ語監修である中川裕氏の新書『ゴールデンカムイ 絵から学ぶアイヌ文化』より、一部を抜粋してお届けします。

ストゥ(制裁棒)の「打撃練習」

アシㇼパが最初にストゥを持ち出したのは2巻13話で、そこでは「制裁棒」と訳され、悪事を犯した人間に制裁を与えるためのものだと説明されていました。これは『アイヌの民具』(萱野茂氏・著)の記述に基づいたものです。

ストゥはチャランケ「裁判」で決着がつかなかった時の次の手段として、これで相手のことを交互に打ち合うのだ、という話を前著『アイヌ文化で読み解く「ゴールデンカムイ」』にも書きました。
これはウカㇻといって相当古くからある慣習らしく、探検家の秦檍丸(檍麿/はたのあわきまろ)によって1800年に成立したとされる『蝦夷島奇観(えぞしまきかん)』には、すでにこの図が載っています。

この絵の詞書(ことばがき)には、「ウカリ〔ウカㇻのこと〕せんと云ふ時ハ、双方親族あつまり、先づ罪を犯したる者を槌(つち)にて三度打、次に相手の者も打、たかひに打れて安全なれハ、ツクノヒに及ハす」とあります。
つまり、3回ずつストゥで叩き合って、どちらも無事であったら、ツクノヒ(償い)をしなくてよい。引き分けということでおしまいだったようです。
もっとも、このストゥの実物は各地の博物館に収められていますので、ご覧になるとどういうものかよくわかるはずですが、中にはトゲトゲのついたものや、すごくゴツいものもあり、これで思いきり殴られたら私など一発でダウンすること間違いなしですし、やる前に降参してしまいそうです。
実際、『蝦夷島奇観』には、「其強弱によりて只一打にて転死する者あり。又、半死の病者となるもあり」と書いてあり、やはり命がけの勝負だったようです。
そして「此故(これゆえ)に平生稽古(けいこ)怠慢なく勤る也」とあり、表題も「ウカリ稽古図」となっています。
たしかに最初の絵では、打たれる方が衝撃をやわらげるために、背中に毛皮をまとっています。これはいつか来るかもしれない勝負の日のために、日々鍛錬をしている練習風景のようです。
そして次の絵では、もろ肌脱ぎになった男性を両側からふたりの男が支え、ストゥを持ったもうひとりの男性がこれで背中を打とうと構えています。こちらが本番のようです。

英雄たちによる「ストゥを使った恐ろしい決闘法」

つけ加えると、ストゥはユカㇻ「英雄叙事詩」の中にもよく登場します。
主人公と敵がこれで1対1の決闘をするのですが、やり方が少し違って、片方が立木に向いて立ち、背中を相手に向けます。相手が背後からストゥで打ちかかるのですが、主人公のポイヤウンペはストゥが当たる瞬間にするりとかわして、相手は立木をしたたかに打ちます。
攻守交代して今度はポイヤウンペが相手の背中を打つと、相手はもろにくらって、しおれた草のようにぐにゃりと倒れてしまうということで、一撃必殺、当たったら一巻の終わりという恐ろしい決闘法です。
「ゴールデンカムイ」で、このストゥはその後も要所要所で活躍しますが、26巻254話ではアシㇼパがこれでジャック・ザ・リッパーに一撃をくらわしています。

ということは、アシㇼパは普段からずっとこれを持ち歩いていたということになりますね? 「乱用は許されない」はずなのですが。

キサラリ「耳長お化け」の使い方

2巻14話ではキサラリ「耳長お化け」というものが登場します。萱野茂(かやのしげる)さんの『アイヌの民具』で紹介されており、漫画でもそれを元にしてはいますが、使い方はだいぶアレンジされています。
漫画にもあるとおり、これは子供をおどかして泣き止ませるための道具で、アシㇼパは「窓の外からチラチラ出しながらこの世のものとは思えない声を出して子供を驚かす」と説明しています。

そして、杉元にためしにやらせてみますが、情けない声しか出せないので、子供たちはみんなしらっとした顔で見ています。そこで、アシㇼパが手本を見せて「ゔぇろろろろごうろろろあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ッッ! !」という声を出すと、子供たちが叫び声を上げてこわがるという展開です。

しかし、この元ネタである『アイヌの民具』を見ると、「歯をかみしめ、唇を引きかげんにして強く息を出し、ぐふーう、ぐふーうと、けものか鳥かわからないような音を出す」(256頁)と書かれていて、アシㇼパの上げている声とはだいぶ違う趣きです。
私は、アニメのこの部分のアフレコに立ち会った際に、監督から「実際にはどんな声を出すのか」と訊かれたのですが、やっているところを見たことも聞いたこともないし、おそらく漫画で描いてあるような声の出し方ではないだろうなと思っていたものですから、おおいに困りました。
あのシーンはほとんどアシㇼパ役の白石晴香さんのアドリブです。

キサラリは「鳥の化け物」を模した道具

このキサラリは「鎌の刃のところへ黒い布を巻きくちばしのように見せて、二十センチくらいの長さの赤い布を巻きつけて耳を作ります」とありますので、要するに鳥に見立てているわけです。
子守唄にも、「お前が泣くと、化物鳥がやって来て、お前をつついて、おっかないよ」などとおどかして、泣き止ませるという歌詞がよくあります。
そういえば、9巻88話では、村を占領していた偽アイヌたちに本物のアイヌであることを証明させるために、杉元がこのキサラリを持ち出して、レタンノエカシにその使い方を見せろと迫る場面があります。

彼が変な使い方をしていても、本物かどうか判定できない杉元に業を煮やした尾形が、「俺が正しい使い方を当ててやる」と言って、思いきりレタンノエカシの足の指をキサラリで叩きます。

レタンノエカシが「痛たあっ」と日本語で叫んでも、まだ杉元はその正体に気がつかないのですが、それはともかく、実はこの足を叩いている部分は、鎌の刃に布を巻きつけてくちばしに見せかけたところですので、「メキッ」というより、ぐさっと刺さってしまうのではないかと思います(そんな凄惨な場面にならなくてよかったと言いたいところです)。
キサラリのようなものが沙流(さる)地方以外にもあるのかどうかは、私にはわかりませんが、千歳(ちとせ)地方では子供が泣き止まないとこっそり表に出て、窓の陰からホチコㇰ「アオバズク」という鳥の声真似をして、大きな声で「ホチコㇰ! ホチコㇰ! 誰が泣いているの? 泣いてる子は、叺(かます)に入れて、さらっていっちゃうよ」と叫びます(『カムイユカㇻを聞いてアイヌ語を学ぶ』20頁)。
たぶん、子供はその声を聞いたらびっくりするでしょう。そして、子供というのはびっくりしてそれに気をとられると、それまでなんで泣いていたのかを忘れてしまい、そのまま泣き止んでしまうのではないかと思います。
このアオバズクの声は、1回聞くと忘れられない鳴き声なので、ネットで検索して聞いてみてください。確かにホチコㇰと聞こえます。日本中どこにでもいるらしく、私は沖縄で聞いたことがあります。その時もアイヌ語でホチコㇰと鳴いていました。

『ゴールデンカムイ 絵から学ぶアイヌ文化』

中川裕

2024/2/16

1,650円(税込)

560ページ

ISBN: 978-4087213027

累計2700万部を突破し、2024年1月に実写版映画も公開された「ゴールデンカムイ」。同作でアイヌ文化に興味を抱いた方も多いはずだ。本書はそんな大人気作品のアイヌ語監修者が、物語全体を振り返りつつアイヌ文化の徹底解説を行った究極の解説書である。

https://news.goo.ne.jp/article/shueisha/trend/shueisha-252319.html


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カナダの若手リーダー5名が東京都と北海道を訪問し、日本の社会、経済、文化、歴史について学ぶとともに、人的交流を通じて日本とカナダの友好関係を深めます。

2024-12-17 | 先住民族関連

 

一般財団法人日本国際協力センター2024.12.16

 カナダの各コミュニティーで活躍する若手社会人5名が来日し、東京都と北海道を訪問します。関係各所への視察や訪問を通じて、日本の歴史や伝統文化に触れ、日本の政治や社会の仕組みを学びます。北海道ではアイヌの歴史や文化、そして現在の暮らしについても学びます。また、カナダ・ビジネス評議会や経団連との面会を通じ、日本の経済への理解を深めます。
 このプログラムは、外務省が推進する国際交流事業「対日理解促進交流プログラム」カケハシ・プロジェクトの一環として行われる招へいプログラムです。
【開催概要】
名称:対日理解促進交流プログラム カケハシ・プロジェクト(カナダ)「カナダ若手リーダー招へい」
日時:2024年12月16日(月)~ 12月22日(日)
対象:カナダの若手社会人 計5名
訪問地:東京都、北海道
日程(予定):
12月16日(月)来日【オリエンテーション】
12月17日(火)【移動】北海道へ移動【視察】ウポポイ(民族共生象徴空間)
12月18日(水)【表敬訪問】北海道庁【視察】北海道大学 アイヌ・先住民研究センター【視察】札幌市内
12月19日(木)【移動】東京都へ移動【視察】麻布台ヒルズ【意見交換】カナダ・ビジネス評議会(BCC)【表敬訪問】外務省
12月20日(金)【表敬訪問】在日カナダ大使館【視察】清澄庭園【視察】深川江戸資料館【意見交換】一般社団法人 日本経済団体連合会
12月21日(土)【視察】パナソニックセンター東京【視察】浅草【文化体験】抹茶作り
12月22日(日)【成果報告会】帰国
使用言語:英語・日本語
実施方法:対面
実施団体:一般財団法人 日本国際協力センター(JICE)
【対日理解促進交流プログラム「カケハシ・プロジェクト」事業概要】
「カケハシ・プロジェクト」は、日本政府(外務省)が推進する事業で、日本と北米地域との間で、対外発信力を有し、将来を担う人材を対象に、招へい・派遣・オンライン交流・フォローアップを行うものです。人と人との相互交流を通じ、日本の政治・経済・社会・文化・歴史・外交政策等に関する理解を促進するとともに、日本への関心・理解を拡大します。また、参加者に日本の外交姿勢や魅力等について積極的に発信してもらうことで対外発信を強化し、我が国の外交基盤を拡充することを目的としています。JICEは実施団体として本プログラムの企画・運営を行っています。
北米地域との交流 カケハシ・プロジェクト|外務省
【本件に関するお問い合わせ先】
一般財団法人日本国際協力センター(JICE) 国際交流部
お問い合わせフォーム:https://www.jice.org/contact/index.html

https://sapporo.keizai.biz/release/361138/


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カナダ:液化天然ガスパイプライン建設 先住民族らに多大な脅威

2024-12-17 | 先住民族関連

アムネスティー 2024年12月16日

国名:

カナダ

対象者:

カナダの先住民族(男女)

期限:

2024年12月31日

配信日:

2024年12月16日

UA No:

099/2024

液化天然ガスパイプライン建設プロジェクト「プリンス・ルパート・ガス輸送(PRGT)」の環境アセスメントの有効期限が、11月25日に切れた。温室効果ガスの排出増加が確認されているにもかかわらず、カナダ政府は2014年にこのアセスメントを承認した。その後、先住民族の先祖代々の土地を横切るパイプラインの経路は変更されている。有効期間が延長された場合、クリーンで持続可能な環境や先住民族の人びとの生活が脅かされるおそれがある。カナダ政府は、パイプラインの経路沿いの先住民族の人たちと十分に協議した上で、アセスメントを再度実施すべきだ。

プリンス・ルパート・ガス輸送プロジェクトは、直径48インチ(約1.2m)のパイプラインを900キロにわたり敷設し、液化天然ガス(LNG)をブリティッシュコロンビア州の北東部ハドソンズ・ホープから州北西の海岸にあるLNG輸出施設まで輸送する計画だ。しかし、州政府は未だ、この輸出施設の正確な位置を確認していない。

ブリティッシュコロンビア州環境評価局は、カリブー(北アメリカに生息するトナカイ)への深刻な影響や温室効果ガス排出を確認していながら、2014年11月、このプロジェクトの環境アセスメントを承認した。今年、PRGT社はパイプラインの終点の変更を要請し、現在、環境評価の承認を待っている。結果として、パイプラインは現在、承認された終点がない。もし新しい終点と関連ターミナルが承認されれば、パイプラインのルートも変更されるため、以前の環境アセスメントはもはや有効ではなくなる。

2019年、PRGTプロジェクトは一度限りの認証延長を受けたが、今年11月25日までに実質的な進捗がなければ認証が失効するという条件が課された。8月24日に、パイプライン用の森林伐採が一部開始された。

2014年の環境評価以来、状況は大きく変化した。ブリティッシュコロンビア州は、大気環境の基準と温室効果ガスの削減目標を一層、厳しくした。気候変動は悪化し、地元の河川は暖かくなり、野生生物への影響が深刻化し、山火事が増えている。また、パイプラインの建設は終点が承認されないまま進められている。

提案されたパイプラインの経路は、先住民族の先祖伝来の土地を通過する。先住民族は、認可された環境評価は期限切れになったとして、このプロジェクトに反対してきた。建設反対運動は激しくなり、バリケードを張り、PRGTプロジェクトとキシ・リシムスLNGターミナルに対し訴訟を起こした。

カナダ政府とブリティッシュコロンビア州政府は、新たな化石燃料プロジェクトを認めず、環境と社会的影響を厳格に評価する必要がある。また、その評価は、先住民族の人びとと共有し、自由意志に基づく同意を得なければならない。

アクションしてください。

当局に以下の要請を盛り込んだ英語の要請文を郵送でできるだけ早くお送りください。

  • PRGTプロジェクトの新たな環境影響評価を確実に実施し、パイプラインの経路沿いで影響を受ける先住民族と、国内と国際の人権法や人権基準に則した協議プロセスを緊急かつ透明性をもって行う。

要請例文

Honourable David Eby
Premier of British Columbia
PO Box 9041 Stn Prov Govt
Victoria, BC
V8W 9E1, Canada

Dear Premier Eby,

I am deeply concerned about the serious human rights and environmental risks posed by the Prince Rupert Gas Transmission (PRGT) project if it is allowed to proceed on a decade-old environmental assessment. I urge you to ensure that the province carries out a new environmental assessment of the project which reflects our changing climate and takes into account provincial obligations under the Declaration on the Rights of Indigenous Peoples Act.

PRGT’s proposed route passes through the unceded, ancestral territories of several Indigenous Nations. As a historical emitter, Canada has a heightened duty to halt the licensing of new projects extracting fossil fuels. The governments of Canada and British Columbia also have the obligation to carry out comprehensive and timely environmental and social impact assessments prior to approving projects, and to share these with Indigenous Peoples as part of the consultation process in order to obtain their free, prior and informed consent regarding activities that affect them.

Since 2021, the International Energy Agency has consistently warned that new fossil fuel projects would lock in increased greenhouse gas emissions and contradict the imperative of achieving net-zero globally by 2050. Circumstances have also changed significantly since the 2014 environmental assessment of the project. Since that time, the province of British Columbia has introduced more stringent, stronger air quality standards and superior mitigation targets. Economic and environmental conditions have changed, and climate change is escalating. Local rivers are warmer and have less water, salmon and other fish and wildlife populations are at higher risk, and more frequent wildfires are having an increasing impact on the region.

I am also concerned that the construction of the PRGT pipeline has begun even though the project does not have an approved endpoint. The current environmental assessment certificate is based on the pipeline’s route ending on Lelu Island. Since this is no longer the case and the pipeline’s route would likely change if the project goes ahead, a new environmental assessment is all the more necessary.

I urge you to ensure that there is a new environmental assessment of the PRGT project and that a consultation process consistent with domestic and international human rights laws and standards is urgently and transparently undertaken with all impacted Indigenous Peoples along the pipeline route.

Yours sincerely,

↑ここにあなたの名前とアドレスを記入

手紙のフォーマットをダウンロードする

英語でUAを読む

HALT PIPELINE PROJECT WITH OUTDATED PERMIT

https://www.amnesty.or.jp/get-involved/ua/ua/2024ua099.html


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【寄稿】大矢博子さん書評『台北裁判』(唐福睿/よしだかおり訳・早川書房)

2024-12-17 | 先住民族関連

中日新聞 2024年12月16日 17時00分 (12月16日 17時00分更新)

書影

 中国・香港・台湾の作家による、いわゆる華文ミステリーが人気だ。翻訳出版は2010年代から増え、今年は馬伯庸『両京十五日』が高い評価を得た。日本を舞台に翻案映画化された紫金陳の『悪童たち』(映画は「ゴールド・ボーイ」)や、劉慈(りゅうじ)欣(きん)のSF小説『三体』のドラマ化も記憶に新しい。

 そこにまた新たな注目作品が登場した。台湾のリーガルミステリーである。

 台湾北部、基隆市の八尺門で一家殺害事件が起きた。インドネシアからの移民労働者が、漁業船の船長とその妻子を殺したのだ。一審は死刑判決、二審で被告を弁護するのは先住民族のアミ族出身の公設弁護人(弁護費用を持たない被告人を担当する公務員の弁護...

この記事は会員限定です。

https://www.chunichi.co.jp/article/999475


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トカンティンス、全国キロンボーラサッカー大会で輝く

2024-12-17 | 先住民族関連

FOOTBOOM 17.12.2024 02:31

トカンティンスからカリオカの地に輝くためにやってきたキロンボーラサッカーチーム、ラジェアド(男子)とドナ・ジュセリーナ(女子)は、州を代表して大きな決意と技術を持って戦いました。12月12日から15日まで、全国キロンボーラサッカー大会が開催され、ブラジルにおけるキロンボーラの才能と文化の可視性と評価が高まりました。トカンティンス州政府は、先住民と伝統的民族の秘書官(セポット)を通じて大会に参加し、イベントのプロモーションと選手へのサポートを提供しました。このトーナメントには、16の州から約800人の選手が集まりました。

このスポーツイベントは、ラシア平等省(MIR)と全国キロンボーラコミュニティ協会(CONAQ)のパートナーシップによる取り組みであり、先住民族と伝統的民族の秘書官(セポット)、スポーツと若者の秘書官(SEJU)、州キロンボーラコミュニティ協会(COEQTO)によって支援されています。12月12日から14日までの2日間、リオデジャネイロのティグレストレーニングセンターでグループステージが行われ、15日には、カリオカチーム・の本拠地であるラランジェイラススタジアムで決勝が行われました。

「この全国大会で私たちのチームがフィールドで戦っているのを見るのは歴史的な瞬間でした。最終結果に関係なく、この成果がブラジル全体のキロンボーラ文化と才能の評価の道しるべになると確信しています。このプロジェクトを信じてくれたワンダレイ・バルボーザ知事に心から感謝しています。州の選手たちにこの特別な機会を提供してくれました」と、先住民と伝統的民族の秘書官パウロ・ワイカルナセ・シェレンテは述べました。

試合について

大会を通じて、チームは全国キロンボーラサッカー大会の決勝進出をかけた3試合を戦いました。トーナメント初日の12月12日木曜日、ラジェアドはセアラー州のバトクと対戦しました。激しい戦いの末、ラジェアドは2-1で敗れました。

初回のキロンボーラカップは女子チームの存在で歴史に残るものであり、スポーツと伝統的コミュニティにとってのマイルストーンとなりました。12月13日金曜日の午前中、ドナ・ジュセリーナチームは、その技術と決意を披露し観客を魅了しました。アマゾナス州のサン・ペドロに0-2で敗れたにもかかわらず、選手たちは高いレベルのサッカーを披露しました。

その後、14:30にドナ・ジュセリーナはパラ州のバカバルと対戦し、またしても接戦になり、結局3-1で敗北しました。17:30には、ラジェアド男子チームがリオグランデ・ド・ノルテ州のシティオ・グロッソと対戦しましたが、意欲を示したものの、再び2-0で敗退しました。

12月14日土曜日、ラジェアドはパラ州のボア・ヴィスタと準決勝で対戦する機会を与えられました。拮抗した試合の末、1-1の引き分けとなり、ラジェアドの大会参加は1勝1分け1敗で終了となりました。

ラジェアドの選手パウロ・エンリケ・フェレイラは経験についてコメントしました。「常に勝者がいます。今回は私たちではありませんでしたが、次の試合に向けてしっかり準備をし、強く戻ることに集中しています。感謝の気持ちと決意を感じています。競争は厳しかったですが、私たちのチームは最後まで戦いました。」

ドナ・ジュセリーナの選手たちもトロフィーを手にすることはできず、リオグランデ・ド・ノルテ州のカムシムに0-1で敗れた後、参加を終えました。それにもかかわらず、選手アナ・パウラ・ソウザは経験の重要性を強調しました。「キロンボーラカップは私たち全員にとって素晴らしいイベントでした。キロンボーラの人々の文化と起源を重視するイベントに参加できて本当に嬉しいです。ここにいることは夢が実現したことです。」

イベントに参加したロジェリオ・アルメイダも競技会のポジティブな影響を強調しました。「全国キロンボーラカップはコミュニティとその文化を促進する素晴らしい取り組みです。参加できて非常に満足しており、このプロジェクトが参加者全員に利益をもたらし続けると信じています。」と彼は締めくくりました。

https://www.footboom1.com/jp/news/football/2189133-tocantins-shines-bright-at-the-national-quilombola-football-cup


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バナ族の伝統的な斜めがけバッグ – 男性の誇り高きアクセサリー

2024-12-17 | 先住民族関連

VOVWORLD 2024年12月16日 | 15:00:00

(VOVWORLD) - ベトナム中部高原地帯テイグェン地方、特にこの地方の祭りの場では、小さくて鮮やかな伝統的な刺繍バッグを肩に掛けた男性たちに出会うでしょう。この地の先住民族バナ族の男性にとって、バナ語で「クテップ(K'thep)と呼ばれるこの斜めがけバッグは、シャツ、腰布、頭巾と並ぶ伝統衣装の重要な一部なのです。

「クテップ(K'thep)」バッグをかけているバナ族の男性

バナ族の男性の生活は常に移動を伴います。農地や畑での作業、そして伝統的な打楽器「銅鑼」の演奏と、多忙な日々を過ごします。そんな彼らにとって、この斜めがけバッグは日常生活や芸能活動に欠かせない存在となっています。

かつての伝統的な装いは、腰布に裸の上半身または半袖の上着、そして頭に頭巾を巻くというものでした。しかし、こうした装いには荷物を置く場所がほとんどなく、パイプや装飾品、指輪、ブレスレットなどを持ち歩くのは困難でした。そこで生まれたのが、斜めがけバッグ「クテップ」なのです。

(テープ)

「このバッグには、パイプ、タバコ、その他の個人的な持ち物を入れます。祭りや儀式の際には必ず身につける必要があり、女性は使用せず、男性だけが携帯します。女性は通常のスカートとシャツ、背負い籠を使うだけですが、男性はバッグ、刀、そして銅鑼を持ち歩きます。」

(テープ)

「銅鑼を演奏する際、このバッグは絶対に必要です。腰布を着ている時は荷物を置く場所がないため、すべての持ち物をこのバッグに入れて運びます」

「クテップ」バッグの製作には、驚くほど繊細な技術が必要とされます。正方形で約20センチメートルの小さなバッグには、両面に精巧な装飾が施され、完成までに約1か月もの歳月を要します。興味深いことに、この繊細な作業は女性の仕事とされています。

ザライ省クバン県トトゥン村に住む職人、ディン・プリー氏は、バッグの製作には女性の並外れた忍耐と技術が求められると述べ、次のように語りました。

(テープ)

「テイグェン地方では、バッグ作りは男性の仕事ではありません。織り、染色、糸作りはすべて女性が担当します。使用する色は黒、赤、白、黄色の4色です」

バッグの外側と肩紐には、森、山、川、集会所、墓地などバナ族の日常生活に根ざした情景が緻密に描かれています。黒を基調とした衣装に、白と赤の色彩が鮮やかなアクセントを添えるバックです。バナ族の解釈によりますと、白と赤は生命力、向上心、情熱、愛、願望を象徴し、黒は大地、生命の芽吹き、自然の包容力を表現しているのです。先ほどのディン・プリーさんはさらに次のように語りました。

(テープ)

「このバッグを完成させるには、実に1か月もの歳月を要します。織りは非常に手間のかかる作業で、一枚の伝統的な織物から5〜6個のバッグを作ることができます。その後、職人は個人の好みに応じて装飾を加えていきます」

さらに、多くの職人は労働や森での経験から得た動物の姿を織り込むことで、バッグに独自性を与えています。鳥や熊の足跡、大空を舞う鷲の姿など、自然との密接なつながりを物語るモチーフが刺繍されるのです。職人ディン・プリーさんは次のように語りました。

(テープ)

「装飾模様には、森の中の花や葉、菱形や四角形の形状、さらに動物の足跡も含まれます。彼らは犬の足跡のような模様を織り上げます。森の中に見えるものは、すべてそのまま模様にするのです」

これらの装飾は、バナ族のバッグに唯一無二の魅力を吹き込んでいます。シンプルでありながら深い意味を持つ彼らの感性は、自然を手本とし、独創的で新鮮な形を生み出し、バナ族固有の文化的アイデンティティを鮮明に表現しているのです。

https://vovworld.vn/ja-JP/ヘトナム民族/ハナ族の伝統的な斜めかけハック-男性の誇り高きアクセサリー-1348427.vov


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米津玄師、あいみょん、YOASOBI Ayase、ACIDMAN……“ファン”だからこその愛に溢れたタイアップ楽曲

2024-12-17 | アイヌ民族関連

リアルサウンド12/17(火) 5:50配信

 米津玄師が、新曲「BOW AND ARROW」を2025年1月4日より放送されるTVアニメ『メダリスト』(テレビ朝日系)のオープニング主題歌として書き下ろした。

【写真】YOASOBI、初ドーム公演をやり遂げた2人の表情

 今作について、米津はもともと原作の漫画を読んでおり、「アニメ化するという情報を見かけ、できることなら曲を作らせて頂けないだろうか、と打診したことがBOW AND ARROWを作るに至るきっかけとなりました」(※1)とコメントしている。公開されたアニメPVでは「BOW AND ARROW」の一部を聴くことができ、スケートリンクを舞台にした物語と颯爽と滑る選手の姿が思い浮かぶような、疾走感のある楽曲になっている。

 同じように、米津は以前にも『FINAL FANTASY XVI』のテーマソングとして「月を見ていた」を手掛けた。幼い頃から『FINAL FANTASY』シリーズをプレイしており、リリース時のインタビューで「これまでの楽曲とは違う作りかたをした」(※2)と語っていた米津。曲が流れるシーンまでにプレイヤーは長い時間をかけてゲームに取り組んでいるため、その没入感を損なわないよう、これまでのタイアップソング以上に物語に寄り添う比重を大きくしたのだという。こうした発想に至ったのは、自身もプレイヤーとしてゲームに親しんできたからこそだろう。実際に、楽曲はゲームの世界観を投影するようなシリアスな雰囲気で、歌詞はゲームのストーリーと紐づけて解釈が深まるような内容になっている。

 先日、2025年3月7日公開の『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』の主題歌として「スケッチ」を書き下ろしたことが発表されたあいみょんも、『ドラえもん』の大ファンだったという。発表直後には、自身のX(旧Twitter)でドラえもんとのび太との3ショットを添えて「ほんまに嬉しい。夢が叶ったよ!」と綴っていた。

 あいみょんといえば、以前『映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン ~失われたひろし~』の主題歌を担当した際にも、登場人物やエピソードを思い起こさせるような、作品への愛が詰まった楽曲「ハルノヒ」を届けてくれた。現時点では新曲「スケッチ」の全貌を知ることはできないが、おそらく今回も、物語を追いかけ続けた彼女だからこそ作れるような楽曲に仕上がっているのではないかと思う。

YOASOBI Ayase、ACIDMAN……ファン心溢れた珠玉のタイアップ楽曲

 YOASOBIのコンポーザーとしても活躍するAyaseは、モバイルアプリ『モンスターハンターNow』とのコラボとして「From Now!」を書き下ろした。『モンスターハンター』は、彼がゲームにのめり込んだ最初の作品だという(※3)。曲中には〈毎日が立ちはだかるクエスト〉〈不意に飛び出したモンスター〉など、ゲームにまつわる言葉が多数登場するのが印象的だ。聴くだけで『モンスターハンター』の楽しさが伝わってくるようで、そんな楽曲に仕上げられるのは、やはり彼が長年作品に親しんできたからこそだと思う。

 ACIDMANは、映画『ゴールデンカムイ』の主題歌として「輝けるもの」を書き下ろした。大木伸夫(Vo/Gt)が原作の大ファンであり、主題歌のオファーを受けて即答したという(※4)。歌詞はアイヌの人々の生活や自然を感じさせつつ、物語の核でもある“欲望”について描かれている。『ゴールデンカムイ』という作品に寄り添いながらも、自分たちの生活に置き換えて考えさせられるような楽曲だ。

 ファンならではの視点で制作された楽曲たちは、同じように作品のファンから大きな共感を得られるはずだ。そんな、アーティストの作品愛が詰まったタイアップソング。ぜひ作品とともに深く味わっていきたい。

※1:https://realsound.jp/2024/12/post-1864049.html

※2:https://www.famitsu.com/news/202307/22310089.html

※3:https://realsound.jp/2024/08/post-1762309.html

※4:https://realsound.jp/2024/01/post-1546709.html

かなざわまゆ

https://news.yahoo.co.jp/articles/bbb8b2c7b726d6c6a7ab1ae0c9991a6155b156d3


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