【室蘭民報 2011年4月8日(金)朝刊】
東日本大震災以後、白老・ポロト湖畔のアイヌ民族博物館の入館者が激減している。3月は3235人で前年同期比55・7%減。同月中のキャンセルは28件、4月は27件。入館者数の4割を占める外国人が「全く入っていない状況」だ。運営主体でもある同博物館は職員の自宅待機や休館を含めた緊急対応に迫られている。
大震災後の3月15日から入館者が激減。4月5日までに100人を超えたのは2日間だけ。3月24日は9人だった。海外のキャンセルは3月がシンガポール、アメリカが各1件、4月はアメリカ3件。予約なしで多く入館する韓国の来館者を含めて「外国人は全く入っていない」状況だ。
22年度中の入館者数20万2800人を踏まえ、23年度は21万人を見込み予算を組んだ。だが、大震災禍の入館者減による予算組み替えが避けられず、5月に開催の理事会・評議員会に組み替え予算を提出する予定だ。
光熱費など経費節減をすでに指示している。不要不急の修繕・改修は中止、4月の定期昇給は見合わせた。さらに「休館や職員の自宅待機を検討しなければならない状況」という。
ただ5月の大型連休以降の修学旅行は「東北回避」によって道外勢を中心に増える可能性があるといい、「希望の光」と期待している。
同博物館は「大変なピンチだ。このままでは運営が成り立たなくなる。町や道、国に対して支援を要請していかなければならないだろう」と話している。
同博物館の職員は46人。入館料収入で運営している。
(富士雄志)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2011/04/08/20110408m_08.html
東日本大震災以後、白老・ポロト湖畔のアイヌ民族博物館の入館者が激減している。3月は3235人で前年同期比55・7%減。同月中のキャンセルは28件、4月は27件。入館者数の4割を占める外国人が「全く入っていない状況」だ。運営主体でもある同博物館は職員の自宅待機や休館を含めた緊急対応に迫られている。
大震災後の3月15日から入館者が激減。4月5日までに100人を超えたのは2日間だけ。3月24日は9人だった。海外のキャンセルは3月がシンガポール、アメリカが各1件、4月はアメリカ3件。予約なしで多く入館する韓国の来館者を含めて「外国人は全く入っていない」状況だ。
22年度中の入館者数20万2800人を踏まえ、23年度は21万人を見込み予算を組んだ。だが、大震災禍の入館者減による予算組み替えが避けられず、5月に開催の理事会・評議員会に組み替え予算を提出する予定だ。
光熱費など経費節減をすでに指示している。不要不急の修繕・改修は中止、4月の定期昇給は見合わせた。さらに「休館や職員の自宅待機を検討しなければならない状況」という。
ただ5月の大型連休以降の修学旅行は「東北回避」によって道外勢を中心に増える可能性があるといい、「希望の光」と期待している。
同博物館は「大変なピンチだ。このままでは運営が成り立たなくなる。町や道、国に対して支援を要請していかなければならないだろう」と話している。
同博物館の職員は46人。入館料収入で運営している。
(富士雄志)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2011/04/08/20110408m_08.html