JA6WFM DX - CONTEST-50MHz plus 160m JCG-43012

コンテスト参加、6m/10m/15m/CW/SSB/FMオープン話題

2023のメジャーDX CONTEST 成果 ARRL DX CW/PH, WPX CW/PH, WW CW/PH

2023-12-21 18:12:22 | アマチュア無線

2023年も残り10日ほどになりました。今年の始めに10m bandのコンディション上昇を見込んで、昨年まで主に15mで使用していたナガラのT25DXからブーム長9mの10mモノバンド6エレ (CL10改 CL10DXコピー版)に変更しました。

今年の前半は運もありましたが、見事にその成果がありました。

IC-7700(100W), IC-7610, 6ele Yagi, N1MM

ARRL DX CW : Limited SO LOW 10M, 508QSO, Japan 1st, Asia 1st (Record), DX 7th.

ARRL DX PH : Limited SO LOW 10M, 443QSO, Japan 1st, Asia 1st (Record), DX 21st.

WPX PH : Assisted SO LOW 10M, 774QSO, Japan 1st, Asia 1st, World Wide 12nd.

WPX CW : Assisted SO LOW 10M, 460QSO, Japan 1st, Asia 1st, World Wide 12nd.

WW PH : Non assisted SO LOW 10M, 852QSO, Japan 1st, Asia 2nd, World Wide 11st. (Raw score)

WW CW : Non assisted SO LOW 10M, 941QSO, Japan 1st, Asia 2nd, World Wide 7th. (Raw score)

Non-assisted (CQ) = Limited (ARRL) / RBN,DX cluster等の使用はNG, 

SO Single Operator, LOW<100W,  WPXはNon-assistedがなくなってAssistedだけになりました。

昨年2022年は、15m bandの強化でクリエートの214C(4エレ動作)からナガラのT25DX(5エレ動作)に入れ替えて15mだけをやっていました。しかし、前半のARRL DX CW/PHでは JA 2位までしか達成することができませんでした。以降のWPX CW/PH, WW CW/PHではアンテナのアップグレードの効果もあったのか連続でAsia 1位になることが出来ました。

今年のシーズン前半は北米に近いエリアの強豪が10mに上がってきていない?のもあってか九州からARRL DXで勝つことが出来ました。もう2度とないかもしれません。

しかし、後半のWW PH/CWではVR2の局が参戦してきましたので、Asia topを逃しました。これは大差なのでどうしようもないように思えます。

他にAll asia, JIDX, WAE(マルチバンドしかない)や国毎のContestにも10mで参加してきました。国毎のコンテストはJAからの参加が少ない場合もあって、結構呼ばれることも多かったので楽しめました。

 

おまけ 国内コンテスト JF6YME Single OP

ALL JA : X28M, 277QSO, 全国1位、6エレ八木

6m&Down : XAM, 200QSO, 6エリア 2位、/6竹田市、7エレ八木、GP

FDC : X14, 287QSO, 全国1位、/6天草市、RDP

全市全郡 : X14M, 359QSO, 暫定全国1位 (自己申告Raw score) RDP

JARL 4大コンテストとオール九州、オール熊本は、クラブ局の生存証明代わりにJF6YME (Group TRY Ham Club)で参加しています。

印象に残ったのは6m&Downで電信電話マルチバンドに竹田市へ移動して参加したのですが1QSO差で6エリア2位でした。ちなみに1位はQRPでの移動運用のスペシャリストな方でしたので納得の成績です。このコンテストは6mがメインなので、殆どが6mでの交信ですが、Eスポ頼りなので、同じエリアの沖縄の局に勝つには、中々チャンスがないので144/430MHzも少しやってマルチバンドで参加しています。とは言え、沖縄を除く6エリアでの6mシングルバンドのスコアは、毎回意識しています。それと144MHzのCWは、GPで0エリアと出来るので感動的でした。毎回144MHzCWだけをやっている某局の楽しみが分かった様な気がします。

ALL JA, QRP CAPのレコード、こちらは、今年もコンディションが良さそうで破られるかなと思ったのですが、今年までは保持できました。

来年はどのバンドでやるか分かりませんが、相変わらずコンテストに明け暮れると思いますので、2024年も、どうぞ宜しくお願いいたします。

 

 

 

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SO2RとQRP

2023-12-20 18:56:52 | アマチュア無線

今日は恒例のコンテスト反省会でした。このところ毎週水曜日辺りにランチを兼ねて反省しまくっています。

今回はCroatia DX contestの反省から始まり、〆はSO2Rをやる場面で終わりました。

例えば、ハード的にはSO2Rの環境が整っていることを前提の話なのですが、つまり2台のリグの送受信切替等のコントロールに必要なインターフェース(SO2R boxと言って良いのかな?)とN1MM等のSO2Rに対応したロギングソフトを現在使用している。

参加メンバーの一人は、Croatia contestにQRPで参加しました。ワタシは100W Low powerでした。QRPだと何度かCQにトライしてみたが、殆ど呼ばれず、CQ(Run)は諦めて終始ダイヤルを回しながら呼び回りになったとのこと、それでもLow powerに迫るか遥かに超える位のハイスコアで満足しておられました。

今回SO2Rをあまりやらなかった理由は、加えて夜中のローバンドからスタートしたことで、40mはCQ出しても、呼びまわっても、調子よかったとのことですが、夜中ですのでハイバンドは終わっており、80mでのQRPはかなり厳しかったとのことでした。この印象が尾を引いて、今回SO2Rへの積極的なトライに至らなかったとのことです。40mしか使えない状況だったとはいえ、これだとSO2Rの環境が整っていてもSO2Rではなく、普通のシングルラジオと同じで、もったいないと思いました。

もし受信している間にもう片方でCQを出したら(CQ垂れ流しとも言う?)どうでしょうか?

「でも殆どよばれないし」とトライしないか?(今回はこちらだったそうです)

「たまに呼ばれるので少しずつではあるけど局数もマルチも積上げることが出来る」と思うのか?

せっかくSO2Rの環境が整っているのに活用しないのはもったいないと思うのです。QRPに限らず100Wでも呼ばれないからCQは殆ど出さないという方も少なくないと思います。呼び周りだけでも、効率よくやれば結構交信出来ますが、それに加えてCQ (Run)をすれば、確実に局数、マルチのアップに繋がります。

例えば1時間10局でも出来れば儲けものと思うのか?たったこれだけと思うのか?

シングルラジオでやっていれば、呼び周りながら同時にCQを出すことは不可能ですが、SO2Rの環境があれば、可能です。なのでマルチバンドで参加の場合には、トライしないともったいない思っています。

私の場合、今回も、一つのバンドで送信している時間と受信している間に、もう片方のラジオで何もやらないのは、もったいなく感じるので、終始SO2Rを活用して、呼び周りながら、もう片方でCQ、若しくは二つのバンドで交互にCQを出していました。特に15mと10mの組合せは,両バンド共同時に開いており効果的でした。

シングルラジオだとしても、もし、少しでもスコアを伸ばしたいと思ったら、QRPであってもコンテストの流れの中で呼ばれる時間帯、バンドが必ずあるので、適当なタイミングでCQを出すことに、繰り返しトライするべきと思っています。QRPで上位を走っている方は実践されていると思います。「いや、やっていないよ」と言う方がいらしたら、やられたら、さらにスコアは向上すると思います。

「お前が勧めたから、終始CQを出したらいつもよりスコアダウンだったよ」とならないように、適当に繰返すことです。

と言うようなあれこれのコンテスト、無線話題を清涼飲料水飲み放題付きで3時間も駄弁っていました。

次回からは積極的にSO2Rを活用されるような印象でしたので、さらにスコアを伸ばされるでしょう。

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2023 9A Croatia DX Contest

2023-12-18 13:06:31 | アマチュア無線

Croatia DX Contestにローパワー100W CWで参加しました。10mシングルバンドでも良かったのですがパワー制限がないのでマルチバンドにしました。7700と7610で久々のSO2Rもスタンバイ、10mは6エレ八木、40/20/15/10m用の全長10mちょっとのナガラのTA41jrです。このRDPはコンパクトな割にはSWR特性も内臓のオートチューナーでカバー出来るのと、国内コンテストは勿論DX Contestでも使い物になります。

スタートは日本時間の23時でしたので、開始したのは40mで翌日、日曜日の朝の8時前でした。アンテナは全長10mちょっとのロータリーダイポールですが、沢山ではないですが、探してみるとヨーロッパがそこそこ聞こえていました。もうちょっと早くから始めれば良かったと後悔、この後は用件があって午後3時から再開、この時は20mは殆どいなくて右側に置いてIC-7610で10mでCQ出しながら(右耳で受信)、同時に15mでは左に位置するIC-7700のダイヤルを左手で下から回しながら、10mで呼ばれないタイミングで新しい局を探して(左耳で受信)呼びまわっていました。この時のバンド毎の交信の動きは様子は下のログを参考に。

10mでパイルになることもなく、割とのんびりと出来るのでSO2Rの練習みたいなものです。

それを前後してDueling CQ (10mと15mで交互にCQを出す)も試していました。呼ばれる割合は10m3回に15m1回程度です。Dueling CQの時には、10mで送信中には15mを両耳で聞き、15m送信中には10mを両耳で聞いています。これに加えてログ入力は、2画面で、これが受信(音)に合わせて交互に入れ替わりますので、聞こえた符号をタイピングするだけで、ログの入力画面を切替える必要はありませんので、普通にシングルバンドでオペレートしている感覚です。この一連の動きはN1MMとu2Rがやってくれますので、オペは忙しく操作する必要ありません。CTESTWINは良く出来たソフトだと思いますが、残念ながら、この様なオペレートが未完成ですので、SO2Rに興味を持たれたら、N1MMを始めとするDX Contestで使用されている外国製のロギングソフトへ移行されることをお薦めします。何故ならば制限付きのSO2Rをやってしまうと、本当のSO2Rの事を知ることもなく、こんなものかと、止めていかれることもあり得ます。勿論CTESTWINの進化には期待しています。この時のバンド毎の交信の動きは下のログを参考に

10mは日没頃からヨーロッパの信号が落ち始めて、その時は15mはまだ元気でしたので、15mと20mでSO2R運用をやっていました。19時か20時を過ぎた辺りから20mの信号が多くなりましたが、終了の23時までやるつもりはなかったので、20時過ぎには運用を終えました。

交信数は下の通りですが、10mは夕方までで100QSOに手が届く所まで行って終了し、そこから15mに集中でダイポールでも同様に100QSOにもうちょっとでした。今年は10mシングルバンドだけでやっていましたが、入賞を意識しなければ、SO2Rを導入してのマルチバンドが楽しいと思っています。何故ならば、ダイポールや、バーチカル、又はモービルホイップ等のシンプルなアンテナでも、2バンド同時に運用できますので、暇を持て余すこともなく、少しの緊張感を保ってコンテストを楽しめます。入賞狙いだけでなくてもお勧めです。

ロギングソフト N1MM / SO2Rbox u2R

バンド毎の交信数、時系列UTC

バンド毎の交信エンティテイ(DXCC)数

CQ出しての交信Run(True)と呼び周りS/P(False)

IC-7610で28015でCQを出しながら、同時にIC-7700のダイヤルを回しながら新しい局を見つけたら呼ぶ(21MHzの周波数が変化しています)

左から交信できた周波数、モード、年月日、時間、現在ログ受付中ですので、交信できたコールサインは非公開です。

こちらは28018と21012で交互にCQを出して呼ばれた方で交信する、つまり、釣竿を2本仕掛けている欲張りな運用方法です。

勿論同時に2本に当たりがある場合があります、これがまた楽しいのです。

これで今年のコンテストは終了かな?多分?

以上 JA6WFM

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2023 ARRL 10m Contest

2023-12-11 15:31:20 | アマチュア無線

10mマンにとっても今年最後のイベント ARRL 10m Contestにローパワー(100W) Unlimited (Assisted, RBN,DX cluster等の利用可) SSB/CWのMixで参加しました。

このところ10m bandのコンディションもパッとせず、期待もしていませんでしたが、見事に期待も裏切られずに、ぱっとしないコンディションでした。最近はFT8のコンディションを参考されるので、今サイクルはコンディションが良い!と表現する場合もあるようですが(某専門雑誌での予報もFT8を基準にしてあるようです)、以前のサイクルと比べたら良くないですね。

またピークはいつだろうか?数値データではなく、昨年から今年に掛けて15m 10mとコンテストに参加したり、普段も朝夕はハイバンドを聞いていますが、感覚的には今年の春がピークだったようにも思えます。的外れであることを願っていますが.........

9時のコンテストスタートなので東海岸は既に終わってWの中央部から西に掛けての交信で始まり、スタートで60QSOは九州からすればそれほど悪くなかったのですが、この1時間で終了しました。ここから夕方までダラダラな時間が続き、アンテナを大洋州に向けたり東南アジアに向けたりしていましたが、さっぱりで、おまけに、ソーラーシステムのノイズで弱い信号が消されてしまいます。NBノイズブランカーをONにすると、ノイズはぴたりと止まるのですが、近接で誰か出てくるとマスクされて、かなり苦労しました。バンドの下の方を避けて上の方に移って、丁度FT8の下付近だったのですが、今度は15秒毎にマスクされる。変なノイズだなと思いながら最初FT8の存在に気付かず暫くして気付き、すぐさまそこを離れたら、だいぶ楽になりました。

こんな感じで初日の夕方は気合も入らずに、止めようかと思いながら、パッとせずに、235QSOで終了

日曜日の朝、7時頃から北米が聞こえ始めるのですが、コンディションの上昇を感じることもなく、ランニングと呼び周りの繰返しです。ランニングで3分呼ばれないと、呼び周りして、またランニングの繰返しです。タイマーは客観的に時間を管理してくれるので便利です。これをやらないと1分が長く感じる時もあれば、知らずダラダラとランニングしている時もあります。3分前後が丁度良いようで、タイマー見ながらそろそろ呼びに回ろうと構えていると、呼んで貰えることが多いです。呼ばれたら数局から呼ばれるので、この様な時間帯はランニングなのかもしれません。

呼ばれないと、呼び周りが効率が良い時がありますが、RBNやDX cluster、Skimmerなど利用しても、呼び周りだけでは勝てません

いつもはランニングの時間帯が8割程度あるのですが、今回は呼び周り4割でランニング6割程度だったと思います。これだと勝ち目ないです。

日曜日の午後は前日を挽回しようと、気を取り直して挑みました。少しはリカバリーできましたが、ヨーロッパの奥の方は開かなかったので、マルチも局数もそれほど増やすことは出来ませんでした。西日本の有利な場面はヨーロッパが終わった後のアフリカ西南部でしょうか?TO0とZSでマルチを増やせました。この時間帯は、LPで北米を狙う方も少なくないようですが、私はあまりやったことが無いです。朝からの北米で東海岸出来る場合があるのであまり意識していません。ただ朝の時間に開かなかったことを想定すれば、夜のLPの時間帯に済ませておくことは、大事かと思います。

月曜日の朝も東海岸はさっぱりでした。流石に今回のARRLは北日本と西日本の差を感じました。完敗です。

IC-7700 6ele N1MM

呼び周り(False) CQ ランニング ざっと 4 : 6で

ランニングは、いつもは8割程度で、遥かに少ないランニング出来た時間は6割程度

Zone毎の交信数、縦軸はUTC

Wのセクションごとの交信数

おなじ周波数でランニングして10QSO以上の時間帯 

おなじ周波数でも、間で呼びに回って、同じランニングの周波数に戻ってきた場合もあり

今回は10mのお祭り意識もあって、RBN,DX clusterを利用できるUnlimitedで参加しました。

ですので沢山の局やマルチがスポットされます。するとマルチを沢山やらないと勝てないという心理が働きます。

普段のLimited (Non assisted)でも、その意識は働きますが 、それほど強くなく、ダイヤルを回して探していけば良いかなと考えています。

終盤ではバンドマップはあまり見ずにダイヤルを回しているシーンが多かったです。さらに、RBN等を取込んでいますので耳でコピーする前に、その周波数に一致した局が自動的に表示されますので信号の一部が聞こえた瞬間にその局が想像できますので便利です。ただ同じ周波数に何局もいて、聞こえない局も含んで全て表示されますので、これも少し混乱します。

今回の様にコンディションが悪いと聞こえなかったり、ローパワーですので取れない時もあります。この様な状況だとLimitedが良かったかもしれないと思ったりもします。Unlimitedで自前のSkimmerでチェックしている方もいるでしょう。それだと自分の所で聞こえている局がリストアップされますので、かなり有益でしょう、とは言え、これもハイパワーだと呼び負ける確率は少ないですが、ローパワーだと呼び負けます。QRPならばなおさらでしょう。

常勝の局は、QRP LP HPでランニングのやり方は異なるでしょうし、呼び負ける場合の、呼び方も異なってきます。その様なスキルもないと、設備だけ優っていても簡単には勝たせては貰えません。

毎回のコンテストで、ランニングでのコールサイン、ナンバーの聞き返しなしの1発コピー等の目標を掲げると、勝てなくとも、コンテストを楽しむことは出来ると思います。また、普段は呼び周りが多い方でも、思い切ってCQを出してみると、必ず呼ばれる時間帯がありますので、僅かの時間でも緊張感を楽しむことが出来ると思います。アンテナもハイゲインでなく、トライバンダーやバーチカルでも同様に

それでは来年も宜しくお願いします。

JA6WFM JF6YME JG6YLY

 

 

 

 

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ICOM CW フィルターの設定のお話

2023-12-05 14:21:05 | アマチュア無線

前の投稿でCWフィルターの設定に少し触れましたが、少し補足します。但し、経験値での話ですので、回路については完全に理解していない部分もありますので、誤っている表現もあるかもしれません、もし気付かれましたらコメントお願いします。

ICOMのリグで該当するのは、IC7300 IC7600 IC-7610 IC7800 IC-7851辺りでしょうか、勿論他にもあると思います。

この話で出てくる用語は

BPF : バンドパスフィルターですが、恐らく皆さんが想像されるトランシーバー内部の受信側の入口に装備されているバンド毎に設けられたBPFは指していません。IFフィルター回路内でのBPFになります。IFフィルターを500Hz以下に設定するとリグのディスプレイ上に[BPF]の文字が点灯します。

APF : オーディオピークフィルター CW受信時にオーディオ回路内に設けてあるフィルターで、設定したCWのピッチ周波数と同じCWの信号だけを少しだけ持ち上げて浮かび上がらせる仕組みです。ザワザワしているなかなそのCW信号だけが浮び上ってきこます。

CW PITCH : CWを受信する際にどの程度のトーン CWの音の高さで聞くかを設定、歳を取るにつれて下がってくるようです?私は450Hz上下です。

TWIN-PBT : ツインパスバンドチューニング IFフィルターの上下から帯域を狭く絞り込む、又は上か下寄りに絞り込む機能です。上下の近接、又は上か下の近接信号を排除します。

それでCWをやる時には、この三つの機能を自分の好みに設定します。

例えば、IFフィルターの帯域を600Hzですと、昔聴き慣れた音(トーン)に近くて割と自然に聞こえますが、反面、7MHzでのコンテストでは広く感じる方もいるでしょう。そこで特別な設定はせずに、IFフィルターを400Hzにしますと、BPFの文字が点灯します。CWのトーンは何となく耳を突くような(昔のリグで狭い250Hzのクリスタルフィルターを挿入した時の感覚でしょうか?)反面、上下の混信が無くなりスッキリします。これを、トレードオフと言うのでしょうか?

そこでIF フィルターは600Hzのまま、TWIN-PBTで上下から絞り込んでフィルターの通過幅を400Hzにします。これですとBPFの文字は点灯しません。上下の近接はある程度排除されて静かになります。またCWの音も耳を突くような音にはなりません。普段は、この様な使い方をしています。実際には200Hzに絞っていますが、BPFがONになっていませんので、耳を突くような長時間聴いて疲れるようなCWの音もせずに、上下の近接は更に排除されます。おまけに、狭い帯域ですがフィルターが甘いので、多少ずれて呼ばれてもRITを使うことなくその信号を受信することは可能です。

これに加えて、複数の局が同時に呼んでくる場合や、ノイズがある様な環境ではAPFをONにしています。するとCW PITCHに合ったトーンの局の符号だけが浮び上って聞こえます。

これらの設定は、ICOMユーザーでCW運用者であれば、設定されていたり、経験された方も少なくないと思います。私の周りのICOMユーザーは、この様な使い方が割と多いです。

話はそれますがTS-890のユーザーで40m band CWコンテスター、270Hzのルーフィングフィルターも奮発して装着したところ、ICOMのBPF-ONの様な状態で切れは良くなるが長時間では疲れる、それで270HzのルーフィングはOFFでパスバンドチューニングで帯域を狭くして使ったところ快適になったとのことです。

以上です。

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