CWのrise time (立上り時間の設定)の長短によって近接への影響が変化することは新しい話題ではありません。
今回はその状況をIC-7700のAudio scorpで比較してみました。
私のIC-7600では最大の10msに設定しています。最小だと2msになります。
10msと2msでの変化は?
相手の周波数にゼロインでオンフレだと10msでも2msでも聞いた感じでは違いは殆ど分かりません。
ICOMでのCWの受信にはCW/CW-Rの設定があります。つまりCWをUSB側LSB側で聞くかの設定です。
私はUSB側に設定しています。(CWを受信しながら周波数を上げて行くとCWのトーンが低くなる設定でこれには好みがあります)
ここで受信を200Hz程上にずらして聞いてみます。
するとrise time 10msでは少しボコボコ感は残りますが歪んでいる感じは少ないです。
2msにすると歪んだ感じで気になります。波形で見ると上下にトゲトゲしいです
また受信のSメータの振れを見ると2msの方が10msよりも勢いよく振れます。
これは200Hz離れて運用している局に対しては耳障りになります。
こちらは狭いフィルターで聞いているので近接の被りが気にならないので
幅寄せされたり、又は空いていると思われる周波数では、ぎりぎりまで近づいてランニングすることもあります。
この時にrise timeの設定時間が短いと「幅寄せするなよって」言われることもありえます。
なのでrise timeを適切な時間に設定することで、他局への影響が軽減されて7MHzの国内コンテストなどで狭いCWバンドを有効に利用できます。
「私はアンプ使っていないしQRPだから100W Low powerだから、信号弱いので」は関係ないです。
QRPの信号でも国内コンテストでは599振らせて届いてきますのでrise timeの設定が適切でなくて近接に影響を与えることはありえます。
この記事で「そこ間違っているよ」と思われる部分があればご指摘歓迎です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます