恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

12/16(土)ザ・プレミアム文蔵@らくごカフェ

2017年12月16日 | 噺とか
以前、天どん師匠と文蔵師匠の二人会を訪れた際の折り込みチラシでこの会を知り、
久しぶりにらくごカフェに行ってまいりました。
予約ですでに満席となっており、その人気ぶりがうかがえます。
文蔵師匠の独演会に参加するのはこれが初めてですが、
やはり女性ファンが多いのが特徴でしょうかね。

なんでも、お金を貯めて買いたいものがあったという文蔵師匠、
今年は芸よりも「稼ぐこと」に力を入れていたとのこと。
おかげでお金は貯まり、年明けからは芸の道を磨くと宣言されました。
その一環で、今日の1席目もネタおろしだったようです。

かな文「片棒」
文 蔵「鼠穴」
-仲入り-
文 蔵「ちりとてちん」

・前座のかな文さん、「片棒」をたっぷり30分近く演じられました。
 前座さんでここまでやるのってたいしたもんだなぁと。
 そろそろ二つ目も近いんでしょうか。

・文蔵師匠のネタおろしは「鼠穴」でした。
 以前、一之輔師匠で聴いたことのある噺ですが、肝心の仕込みを忘れてしまう。
 まぁそれでもなんとか成立しているし、大ネタらしくしっかりと聞かせてもらいました。
 こういうことがあるのもネタおろしならでは。
 かつて先代の文蔵師匠も「牛ほめ」で仕込みを忘れてしまい、
 強引に話を成立させたとのエピソードも披露されていました。そういうこともある。

・2席目は「ちりとてちん」でした。
 聞きなじみのある噺ですが、そこは文蔵師匠。独特の可笑しさのある一席でした。
 「台湾戦隊チリトテンジャー」とか、妙に喧嘩腰のトラさんとか、
 1席目がしっとりとした話だっただけに、こちらで爆笑を誘っていました。

満席のらくごカフェの熱気を後にして、外に出ると日が暮れかけて寒風の吹く神保町。
今年もあとわずか。

恐懼謹言。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする