恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

3/6(土)連雀亭昼席

2021年03月06日 | 噺とか
午前中に仕事があり、どこかの寄席へでもと思い、
お手頃に楽しめる連雀亭のきゃたぴら昼席へ。
近頃、ぼんやりとYouTubeで視聴しているraku-bang
にも出演されている笑福亭希光さんも顔付けされており、
落語は拝見したことがないもので、そのあたりも楽しみにしつつ。
客席はなんとかつ離れしている状況で、
昼席前のワンコインのお客さんは3人だったとか。

「代脈」   あんこ
「堀の内」  萬丸
「一眼国」  花飛
「喧嘩長屋」 希光

開口一番は、あんこさん。
「代脈」という噺もあまり聞かないかなーという印象。かなり久しぶり。
それになりに笑いどころもあるんですが、どうも客席が堅いのもあって、
盛り上がりきらなかったような印象。

続く圓楽党から萬丸さん。
「堀の内」もよく聞く噺なのですが、
家を出てからお祖師様まで行く過程がかなり細かく描写されており、
家に帰ってくるところで切ってしまいます。
寄席なんかの短い出番ではこういう切り方もあるんでしょうが、
だとすれば序盤から前半の部分が冗長に感じるところもあり、
もう少し刈り込んでおけば気持ちよく最後まで行けたのかなぁ、などと。
ここでもやはり客席は堅めでありました。

続く花飛さん。この方も連雀亭でたびたびお目にかかります。
うっかりマスクをしたまま高座に上がりかけておられました。
テイストが変わって「一眼国」をかけられました。
この噺は扇辰師匠から聞くイメージが強いのですが、
たくさんの笑いを求めるというより、客席をぐっと話に引き込むイメージ。
無理に笑いを取りにいかず、自然体で語り、
かつ話にぐっと引き込まれる感じは、さすが花飛さん。

トリの希光さん。この日はやりたい噺があるものの、
10分程度なのでマクラたっぷりでご勘弁を、ということで、
約20分程度がマクラに費やされました。
コロナ禍での芸人さんのさまざまな苦労話を中心に、
YouTube動画に関するあれこれから、
芸術協会つながりの伯山先生のエピソードなどなど。
とても楽しく聞かせていただきました。
本題は「喧嘩長屋」で、これも元々上方の噺なのですかね。
あまり聞いた覚えのない話ですが、楽しい噺ですね。
ときどきではありますが、上方落語を聞くのもいいものです。

しかしまぁ仕事をしてからの落語はどうも睡魔との戦いになってしまいます。
まして昼食後のこの時間は危ない危ない。
人数の少ない連雀亭のような客席だと演者さんからも見えてしまいますからね。
落語を聞きに行く際にも体調は万全でないと。

恐懼謹言。
コメント
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