恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

3/13(土)連雀亭昼席

2021年03月13日 | 噺とか
先週に引き続き、午前中の仕事ののち連雀亭へ。
この日、東京は春の嵐ともいうべき雷と大雨に見舞われたこともあってか、
客席も極めて少人数でありました。
いろんな落語会に参加をしていますが、おそらく経験する中での最少人数。
記事を書いたら特定されてしまいそうですが。

「野ざらし」    あお馬
「アブラカタブラ」 とむ
「寿限無女子」   だん子
「小言幸兵衛」   市若

あお馬さんは落語会や寄席でたびたびお目にかかります。
この日の4席の中で最も良い落語だったなぁと思います。
マクラもなく、余計な入れ事もなく、それでいて噺に引き込まれる。
なんとも幸先の良いスタート。

続く、三遊亭とむさんは、昨日女の子が誕生したというおめでたい話題から。
過去に芸人をしていたということは知っていたのですが、
その時のエピソードをあれこれ。
詳しくはwikiなどにも記載があるのですが、
小道具を使った一発ギャグがお得意だったそうな。
今回の新作もそんな芸人時代のギャグが元になっているようです。
面白かったのは面白かったのですが、どうにも詳細が思い出せず。
んー、こういうこともあります。

女流落語家の立川だん子さんは初めてお目にかかります。
これまたwikiの情報ですが、20年以上社会人経験をされたうえで、
談四楼師匠に入門された経歴を持つ落語家さん。
「寿限無」の改作なのですが、残念ながら同様の改作と比べると・・・。
円丈師匠の「新寿限無」やふう丈さんの「ライザップ寿限無」が秀逸なだけに、
もう一捻りほしいなぁなどと思うのでした。

トリは柳亭市若さん。前座さんの頃こそよくお見掛けしましたが、
二つ目になってからは初めてかもしれません。
マクラで話されていましたが、オランダ生まれなんですねぇ。
オランダと五反田をネタにするのはホンキートンクと被りますが。
で、本編では「小言幸兵衛」をかけられました。
ところどころ滑舌が怪しくなるところが気になる以外は、
楽しく聞かせていただきました。
途中で大雨と雷の音が会場内に響き渡りましたが、高座には影響なし。
とはいえ、終演時間よりも10分弱早く終わってしまいました。
先週、希光さんが「あんまり早く終わってしまうとそれとなく注意される」といっていましたが、
その辺のところどうなんでしょうね。
大ネタをかけると時間の配分から延びることもあるのでしょうが、
逆に早く終わってしまうこともあるのかも。

これといって目当ての芸人さんがいるわけでもないながら、
ふらっと立ち寄る連雀亭ではいつもいろいろな発見があります。

恐懼謹言。
コメント
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