オシンコシンの滝で休憩の後、国道344号線を網走市方面に向かい斜里町の道の駅「しゃり」に立ち寄ると自由に使えるパソコンが数台置いて有ったので調べたい事も有り大変有難かった。斜里から清里に向かい清里の大きい駐車場で(役場の近くで非常に大きい駐車場)運用をしようと10mHの逆Vアンテナを上げて発電機を回し受信中に近くの住宅の人から「都合が悪いので他で遣って下さい。」と言われやむなく受信を中止してアンテナを撤収した。運用場所は其のお宅から60m以上離れていたがアンテナを設営中から此方の方をチラチラ見ていたので何か言われるかな?との不安はあったが見事に的中、全国移動運用中に初めて地元の人の中止命令を受ける事に成った。
其の後344号線を西に進み途中の小清水町から391号線(小清水国道)を南下して摩周湖の有る弟子屈町に向かう。途中の野上峠(327mH)の前後は人家の無い山道で有った。峠を下ると最初の写真の硫黄山の横を通過したので写真に撮り52号線に入り摩周湖に向かう。九十九坂を登り切ると2枚目の写真の摩周湖第3駐車場に着いた。
駐車場の前の遊歩道を駆け上って展望台に行けば摩周湖の湖面が見えると思ったが残念ながら天気が悪く霧が張っており湖面は見えず歌にある「霧の摩周湖」であった。
弟子屈町の運用はこの駐車場で行い(北緯43度34分57秒 東経144度30分08秒 海抜659mH)7MHzで18:49~20:53jstと翌朝05:29~06:46jstで行い交信数63局で終了した。19日の夜から雨が降り出し台風並みの風が吹き一晩中車は風に煽られて揺れていた。翌朝の交信中に7MHzのアンテナのエレメントが風のためにバランの根元で切れて駐車場の前の道路に飛んで行き慌てて拾いに出ると観光バスが止まって待っているトラブルも発生した。
この後 摩周湖の写真を撮る為に3日間、弟子屈町内に滞在し第3駐車場と裏摩周展望台を其々3回ずつ訪れたが最後まで良い条件の摩周湖を撮る事は出来無く翌年に課題を残す事と成り2010年の6月に再訪問し目的は如何にか達成したが満足は出来ていない。やはり気候の安定する秋で無いと駄目なのかも知れない。
日本全国の大きい湖は殆ど見て回ったが湖面近くに人が立入れない、建物も建てられず。湖に流れ込む川も流れ出る川も無く其処は人間が汚していない自然が残っている唯一の場所の様に思える。7回訪れ未だに摩周ブルーに輝く湖面を見る事は出来ていないが何時の日か夢を実現したいと思っている。私の中では日本の中で一番、魅力を感じる場所である。