此処暫く四国地方の天気は安定しないので4日前に「もしや?」と思いインターネットで台風情報を確認したら思った通り台風が発生していた。其の時はフィリピンの北で気圧も970hpaと大した事は無いと軽く考えていたが2日前には900hpaととんでもない数字に変わっていた。
四国、九州地方はこの時期(8月~11月初旬)毎年台風が発生すると必ず何らかの影響を受ける。特にアマチュア局でタワーを建てビームアンテナを有する局はこの時期は台風が発生すると其の進路で一喜一憂する事に成る。ここ10年間は余り大きい台風が四国地方に上陸する事が無く、近くを通っても四国沖を通るケースが多く大きい被害が無かったが、今年の台風は太平洋高気圧に元気が有るのでこの前の台風と同じコースの九州の西側の東シナ海を北上するコースを辿っている。
今のコースを曲がる事無く直進をしてくれればまだ「不幸中の幸い」なのだが 気紛れを起し東に曲がると九州は勿論、四国地方にも嫌な最悪のコースに成る。確か1991年に長崎県佐世保に上陸した台風19号が有ったが(上陸時の気圧940hpa)この時は徳島で瞬間最大風速53m/sを記録したと記憶に有るが全国の数十箇所で50m以上の瞬間最大風速を記録している。(非公式では鹿児島で88m/sを観測している)私の経験した台風では上陸時の気圧の低い順から第二室戸台風(925hpa)、伊勢湾台風(929hpa)に次ぐものである。
因みに過去最低は1934年の9月21日に上陸した室戸台風で実に911.6hpaと言われている。勿論、私は知らないが母親から娘時代に実家から1Km以上離れている海が1週間以上前から鳴っていて「如何したんだろう?」と思っていたらトンデモナイ台風が来た事を聞かされた事が有った。戦前で今の様に詳しい台風情報が無い時代で大変な事で有ったと思う。
台風19号が襲来した時は既に今の場所に家を構えタワーを2基建てて無線を遣っていたが7Mzの2エレの八木と18,24MHzのデュアル・バンダーを取り付けていた5mmの厚さのマストパイプが少し曲がり マストパイプの交換に手間取り大変な苦労をした思い出が有る。デュアル。バンダーの八木はエレメントが全て「く字」に変形し第一導波器の片方半分が姿を消していた。エレメントは長さが4m程有り、其の後1週間くらい丁寧に辺り一面を捜索したが見付からず最終的に60m先の那賀川の川底に沈んだと諦めたが今でも信じ難い出来事で有った。
現在は 第一タワーには24MHzの5エレ八木、21MHzの5エレ八木と18MHzの3エレ八木が第二タワーには7MHzの3エレ八木と50MHzの7エレ八木と430MHzの15エレスタック八木とUHF帯の3バンドG・P(4m長)が取り付けられておりトップヘビーの状態(マストは両方とも2重管に交換しているが)又 車庫の上には144MHz帯のスタック八木が取り付けられていて其々心配なので午前中に各タワーに昇り点検作業をした。午前中の早い時間は青空が広がっていたが作業終了前に雨が降り始め、後半30分は弱い雨の中の作業と成ったが途中でやめる事は出来ず高所作業は2時間以上と成った。「遣る事を遣ると運は天に任すしか無いのだが」万一アンテナが壊れるのは仕方が無いが如何か他の家にまで飛んで行って御迷惑を掛ける事の無い様に祈るばかりである。現在23時を少し廻ったが、雨は殆ど降っていないが風が少し出てきた様に思う。此れから明日の夕方までが勝負と思われるが台風のスピードが上がっている反面海上移動の為エネルギーが補給されるので勢力が落ちていない所が気に成る所で有る。