今日は朝から断続的な雨模様、那賀奥のダムの貯水率は60%程度に成った様子、強い雨では無いが終日、雨は降り続いている。今晩は国交省のお役人を招いて那賀川水系の勉強会があった。我家の前を流れて紀伊水道に流れ出る那賀川は高知県と徳島県の境界を源流とした長さ125Km位の1級河川に分類される。其の源流辺りは年間降雨量3000mmの全国の中でも屈指の多雨地帯であり其の上、川の高低差でも全国、屈指の河川であるらしい。したがって水害の危険性も超一級の河川である事を話の中で知った。私が生まれた実家は此の川の北岸から2Km近く離れた所に有った。現在の我家は反対側の南岸の堤防から30m位しか離れておらず日本の典型的な天井川の直ぐ横で水害が無ければアマチュア無線を遣るにも生活環境も良いのだが河川の近くなので堤防の決壊に寄る洪水は潜在的に在り得る事である。私が生を受けて65年間に那賀川の「堤防の決壊」に寄る洪水は経験が無かったので今まで安心しきっていたと言うか?考えた事も無かった。
しかし昨今の全国での水害によるニュースを見ていると集中豪雨や堤防の決壊による洪水の被害は全国、ありとあらゆる所で発生していて定例化して居ないだけに此の那賀川も例外では無く危険性が高い事が話を聞いて十分理解出来た。「偶々無かっただけなのだ!」と考えた方が現実的と言われたし私もその様に思った。今回の勉強会は2時間に及んだが 其の中で一番印象に残ったのは河川の洪水に備えて言われた「自助」「共助」「公助」の重要性で「自助」とは自分の命は自分で守ると言う事、其の地区の危険度の情報や其れに対する日頃の対応策や考え方の事で「共助」とは自分の安全が確保された後に周囲の方と助け合う事、「公助」とは市役所や警察、消防等による公的支援の事、そして其の比率は現状では一般的に7:2:1の比率で有るらしい。河川を管理される国の行政機関のパンフレットに書き込まれている現実、確かに其の通りと思う。此れはそれ以外の災害時に於いても当てはまる事であろう。大規模の災害に於いては其の規模も当然大きく其の全てに対応する事は「公助」側では難しい。矢張り終局は自分の命は自分で守る気構えが大事である。其の為に自分の住んでいる場所の其々の災害に対する危険性の把握と其れに対する注意点や対応策を自ら確り考えておく事の重要性を感じた。最後の締め括りに公演者が言われた「災害時には日頃、考えたり遣っている行動しか出来ない!」と言う言葉を聞き、日頃からこれ等に対応出来る様にせねばと切実に感じた。