黄昏叔父さんの独り言

 アマチュア無線と何でも有りのブログ

 酒に酔った戯言、

2013年09月15日 | その他

 
 今日は昨晩からの終日の雨、台風の影響と思われるが風の方は強くは吹いていない。しかし強い雨が休む事無く降り続く鬱陶しい天気と成っている。世間は3連休だが毎日が連休の私には何の感慨も無く今日も一日中、無線を聞いたり、テレビを見て1日が暮れ様としてる。


 日曜日は私の一番楽しみな日、何故かと言うと私が毎週何があっても必ず見る、MBSの日曜劇場「半沢 直樹」とNHKの11時から始まる「トンイ」が放送されるからだ。此れは毎回録画もするが家内と必ず一緒に見る様にしてる。時々、局側の事情で休みの週が有るのだが其の時は「ガッカリ」してしまう。家内などはブツクサ文句を言っている。最近のテレビ放送は「旅の番組」「食の番組」「バイタリティ番組」が多く、特にお笑いの仲間内が視聴者に関係なく面白可笑しく自分らがスタジオで楽しんでいる様な番組が多く、最近は殆ど次週を心待ちする様な番組が無かった。

 

  今回の半沢直樹は偶々、初回を偶然に見たのだが其の放送中、時間の経過を忘れテレビに釘付けに成った。其の視聴率は何と37%を確保した様である。最近は番組に予算を掛けないせいか?見応えのする番組は少ない。連続ドラマで視聴率15%を出すのが難しい昨今で此の視聴率は飛び抜けている。其の後も毎回見ているが共感する事も多く面白く見応えがある。




 私も若い頃、仕事上の事で取引先から泣かされる事が多かったが仕事柄、御客様を怒らす事は無かったが販売店の御主人とは良く遣りあった。終局は御店もお客様には違いないのだが、店の不注意で起こした御客様とのクレームやトラブルを丸投げされ、何日も掛かって処理が終わると一度も同行しなかったのに其の処理方法に文句を付けられたり、場合に寄っては営業部門の上司の処に持ち込まれ(その様な事が出来る人は必ずサービスの対応が悪いので取引を辞めるとか其の商品は今後、販売協力はしないとか伝家の宝刀を抜かれた。)煮え湯を飲まされた事は数え切れない程で、其の時などは私の品性の欠如と元来の根性のへそ曲がりから「此の理不尽な事には我慢が出来ない、此の仕返しは必ず何処かでしてやる。サービスを怒らせたら手に負えない修理の時に困るよ、今に見とれ必ず・・・・」と何時も思っていた。今回のテレビで言う処の「倍返しだ」の心境である。私の遣った行動などは主人公の半沢直樹に比べると子供の仕返しで可愛いものだが反面、半沢直樹との違いは其の信念のレベルの低さと結果的に26年間、営業所に「島流し」にあったし御蔭で出世も随分遅れた。テレビ的に言えば出向に出される側の人間、こうなれば怖いもの無し、仕事は頑張ったが会社にも、上司にも言いたい事を言う上司から見ると有難くない社員に成って居た様に思う。


 しかし人生、良く出来ている。営業所勤務は仕事は多忙で名目上は所長待遇では有ったが「上司無しの部下無し」の身分、慣れると実に私には快適な勤務環境、職場までは片道20分で通勤出来て御蔭で朝のDXに当てる時間は1時間以上増えた。部下は居ないので面倒を見る必要も無く自分の仕事領域だけ確りこなせて本社にクレームが入らなければ後は自分の好き勝手に出来る世界で有った。最初の内は「こんな所に島流しにして何時かは10倍返しだ!」の心境だったが後半に成って良い様に考えると「此れはひょっとして私の性分を生かせる道を上司が見定めて居たのかな?」とも思える様になった。其れから一人で全ての業務をする様に成ったので対外的な折衝と其れに伴う責任が付き纏う立場に成った事で以前と比較すると少し高所で物事を考え言動も慎む様になった。

 

 一番良かった事は家電メーカーのサービス・ステーションとして全商品の修理に携わった事、メーカー・サービスは無線関係(テレビ、ビデオ、カメラ、オーディオ関係等の無線機器)と白物商品(洗濯機、電子レンジ、冷蔵庫、炊飯器等の電化商品)設備機器(エアコン、石油機器、ガス給湯器、ガス機器、パッケージ・エアコン等)に別れ基本的には2~3部門に別れ其の中の一つの部門を専門職として担当するのが普通なのだが私の場合は其の全ての商品のサービス担当をしたので退職しても修理や設置工事で他人の力を借りる事は今まで一度も無い。商品の販売を頂く取引先に向けての技術講習会も全商品の殆どを私が講師を担当したので勉強もしたし、各業界の各種資格も20位の免許を取得し講習会で人前で喋る事はアマチュア無線の世界でも少しは役に立っている様に思う。


 其の後に晴れて島流しが解けてサービス・センターに戻ると生活環境はゴロリと変わった。通勤は徳島市内で一番の渋滞が起こる場所を抜けて行くので5時半起きで会社に着くのは遅くても7時半、会社始まりが9時なので随分早い出社と成ったが、家を出るのが10分遅れると遅刻となる様な交通事情であった。仕事内容は技術集団の長では有ったが、相手は先輩や同期と10人位の若手社員、先輩や同期はお互いの性格や人間性が解って居るので余り問題は無かったが特に若い人とは馴染みが無かった事も有り大変な思いをした。技術職の世界では役職名だけでは部下は動かない。部下を一から育てた実績か?もしくは部下から一目置かれる技術を持っていなければ下の者は「ハイ、ハイ」と口で言っても実際は中々動いてはくれない。

 

 私の場合は大した技術では無いにしても全商品の対応をして来た実績は何にも勝る此処で大きな武器と成った。当時、商品の技術レベルがマイコンの導入が殆どの商品に組み込まれた事から極端に技術レベルが上がったので以前より更に分業化が進み、若い社員で全ての部門を担当出来る者は誰も居なかったし、その様な育成もしなかったので若い社員に出来無くて私が出来る事が一つだけ有ったのだ。部下の大半は高学歴で有るし理屈は立ったが技術屋の集団では幾ら学歴や理屈を言っても始まらない。商品の故障修理が出来るか?出来ないかの一言に尽きる。




 当然、上司と部下の立場では考え方も違うので仕事上の衝突は幾多と有ったが、私が部下を持つ身分に成り得たなら自分が身を持って感じた「公平な評価と、引き際だけは綺麗にしたい。」と何時も考えていた。社内には無線関係の担当と電化関係の担当では最初から歴然とした評価の差が有ったし在職中に3回も社名やメーカーの資本率が変わったので統廃合の中で如何しても吸収される側の不利益は昇格等で潜在的に有ったので、是正出来る様に気を配った。部下との衝突の中では話し合いも随分したが最後には「考え方は色々有るが最終責任は私が取らされるのだから私の遣り方で行く、自分の遣り方で遣りたいなら私を越えたら自分の思う様に出来る訳だから其の気持ちと覚悟で遣れ、道は何時でも空ける用意はある。」と思ったしハッキリと部下にも伝えた。其れと長年の勤務の中で沢山の先輩に仕えたが60歳を越えてからの5年はノンベンダラリ人が多く其れを部下の立場から見て如何なものか?と思い自分が其の年齢に成ったら引き際は綺麗にしなければと自分に言い聞かせていた。


 ある程度、自分の思う様に技術部隊が動く様に成るのに転勤して3年を要したが其の頃には各地区のNO-1とNO-2の管理職は定年近い5~10年間は県外転勤対象で各地を盥回しされる話が持ち上がり、転勤族に成ると私が一番好きな無線が十分楽しめないのと其れ以外にも色んな条件が重なり「今が潮時かな?」と感じ後輩に道を明けたので部下からの倍返しや10倍返しを食らう事無く無事退社した。


 私は元々、仕事人間では無かったし、成りたくも無かったので先日も書いたが職業人としては何回も梯子段を踏み外した方、然し会社での地位は、あくまでも在職中の身分、確かに出世するとしないでは差は有る事は事実だが会社を退けば只の小父さんに変わりは無く此れは浮世世界の生きざまで会社の地位が全てでは無い。一度しかない人生、自分の好きな様に遣りたいと思っている。よく書く事だが、「何かを求めて其の道を進めば其の瞬間から別の選択肢の道中の何かを失う。」と思うし全てを手に入れる事は難しいので後悔しない様にする事にしている。この様な生き方が自慢には成らないが結果として『誰もが此れだけ無線に徹しきれるか?また退職後に日本の各地を回りたいなど誰しも考える事だが其れを実現できる人の数は意外と少ない。』旅や無線を遣らなかったとしても車に凝ったり、パチンコ、酒、ギャンブル はたまた女に血道をあげる者、其の他、選択肢は無数にある。何れにしても全てを手に入れる事は不可能だし、自分の好きな事で他人や家族に迷惑を掛けなければ其れで良しとせねばと思う事にしている。

 

コメント
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