昨晩は日付けの変わる前に寝たが何故か?今朝の1時30分頃に眼が覚めてしまった。暫く布団の中に居たが眠れそうになかったので起き出し無線機のスイッチを入れた。昨日の朝は寝過ごしたが各バンドの伝播状況が上がって居る様に感じたので無理とは思いつつも高い方の21MHz帯から聞き始めたが深夜の為に流石に此の周波数ではDXの信号の入感は無し、ひとつ下の18MHz帯にバンドチェンジした瞬間、「サー、サー」と軽やかなノイズの立ち方、此れは可也、コンディションが開けていると直感した。
家内が隣の部屋で休んでいるので何時も通りの電信バンドを探ったが数は少ないが確りとSメーター振らすヨーロッパの局が入感している。其の中で過去に交信履歴の無いEG7SDC(01:53jst、18MHz) ES5QD(02:13jst、18MHz)と599-599で交信した。其の後も暫く聞いたがQRVする局がおらずSSBの周波数に上がるとコンディションは可也開けている感じヨーロッパの局が沢山聞こえていた。若い頃は夜中でも家内の事等、気にせず平気で大声で叫んでいたが5年前から力関係が逆転し「喧しくて眠れない !」等と苦情が出る可能性が有る為、仕方なくSSBによる運用は諦めたが運用していれば20局程度の交信は出来たのでは?と思わせる様な伝播状況であった。
18MHz帯は起き出しの1時30分~2時40分位まで聞いたが矢張り起き出しの時間帯辺りが一番コンディションは良かった様子、多分日付が変わる辺りからオープンし始めるのだろうが平日の深夜なので日本から呼ぶ局は殆ど居ない感じEUの局もEUを対象に交信している様子だが此方から呼ぶとアンテナを回す性か?599プラスの強力な信号で入感していた。
18MHz帯を諦め02:40jstに14MHz帯に下がったが此の時間帯では未だ早すぎる感じで聞こえない。直ぐに7MHz帯に下がった。7.006MHzで「UP1 UP1」と打っている局を見付け、暫く聞くと3B9EMEとコール・サインを打っている。最近ではさして珍しい所では無いが此処数日間に交信しているUゾーンや北欧とは価値観が違う。此れは呼ばねばと思い、最初は御丁寧に指定の1UPで呼び続けて居たが一向に応答が無い。深夜にも拘らず聞き付けたJAのビッグ・ガンが呼び始めた段階で相手は可也受信周波数をシフトして聞いているのが解った。其の段階でUP-3Kh前後で呼ぶと「JH5AVM 599 BK」とコールバックがあった。間髪を居れず「UR-599 TU」と打ち返し交信終了、至って簡単だが其処には国内QSOと違って自分が発射した電波が遥か彼方に飛んだと言う実感を感じる。
アマチュア無線の楽しみ方は多岐に渡り広く、其々に面白いが私の一番興味の有るのは やはり「如何に遠い所に電波を飛ばせるか?」である。其れも電離層反射を利用した伝搬に寄る通信、此れは各種情報網や自分の経験上知り得たもので予測する事は可能であっても必ずしも思う様には成らない。其処にはコンディション、ロケーション、アンテナと無線設備、技術や技量、情報力、経済力、アクティビティー等等、色々な条件や総合力により交信出来るか如何かが決まる不確実な通信手段である。其の条件の中でコンディションだけは人間技では如何する事も出来ない所にDXとの交信の妙味が有る様に思える。何時でも簡単に交信出来れば直ぐに飽きてしまうし面白くもない。
此処10年間は国内との交信や移動運用に重点を置いて運用して来たが最近の自分の運用形態に少し物足りなさを感じる様に成った。原因はハッキリとは解らないが10年近く同じ様なパターンでの運用から来る矢張りマンネリ化が一番の原因の様に思えるので此の辺で少し目先を変えて見ようと思っている。そして其の事がアマチュア無線の長続きにつながる様に思える。