パールライスのつれづれなるままに

日常のちょっと気になった事を気ままに書くブログ
最近は、美術鑑賞・ガジェット紹介が中心です。

やっと開眼したかな?

2013年08月03日 | アート・文化

1 美術館感巡りを趣味として初めてはや5年。ついに福島まで行ってしまいました。
伊藤若冲を見たいがために。結果として大満足でした。こういう画家が江戸時代にいたと言うことに驚きを感じます。

 

この展示会はジョー・プライスという、ロサンジェルス在住の個人コレクターが収集した江戸時代の絵画を東北震災応援のため公開したものです。
展示物は若冲以外の物が多いのですが、その収集感覚が日本人のものと違うなと。見た目が派手というのかな、絵に親しみのない人でも、パッと一見で驚くような、エンターテインメント性が高い絵っていうのかな、そういうのが多かったです。
 

2 見続けて感じました。日本人なら選択しないな、と。日本人だったら、削りに削った最小表現のシンプルなものを好むのではないかな?詫び寂び、仏教の考え方が基本の日本人と、ハリウッドのお国柄のヤンキーとの違いかな?
 

で、ヤンキー好みの日本画を見続けて、ふと思い立ちました。
日本人って、余白が好きなのではないかな?掛け軸に描かれている草とか鳥を見るのではなくて、描かれていない空間、余白。その余白の取り方(レイアウト)を楽しむのではないかな?文章で言うところの行間を読むってヤツ。
頭の中でネガとポジが逆転して余白のシルエットを鑑賞しているのではないかなと。
 

3 日本大好きの建築家、フランク・ロイド・ライトが日本製の壺を庭に置いて、「壺の形が素晴らしいのではない、壺の内側の空間が素晴らしいのだ。」と客人を諭していたようですが、その仏教的な考え方っていうのかな、見えない物を見る、聞こえない物を聞く、と言う日本人の考え方が余白を見て楽しむと言うことに繋がるのかな?
 

まあ、考え方は人それぞれなので、反対意見はごもっとも。しかし、私はこう考えたと。日本画の鑑賞方法を。やっと気がついたのかなと。外人に言われて。

コメント
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