パールライスのつれづれなるままに

日常のちょっと気になった事を気ままに書くブログ
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松方コレクション展 at 国立西洋美術館

2019年06月26日 | アート・文化
国立西洋美術館が設立された理由は、「松方コレクション」がフランスから返還されたからです。

数奇な運命をたどったコレクションです。簡単に紹介。
神戸の川崎造船所(現・川崎重工業株式会社)を率いた松方幸次郎が金に物を言わせ、英仏で買いまくった美術品です。
WWⅡ終盤、敵国財産として没収されていましたが、サンフランシスコ条約以降、粘り強い交渉の上、返還されました。


世界恐慌の時、川崎造船所が危機的状況に陥り、国内にあったコレクションの一部が売り立てられます。
また、返還の際、フランスは20点余りの作品の返還を拒否します。
美味しい所を持っていかれた・・・盗人猛々しい。

今回の展示は大半が収蔵品で、西洋美術館に行けば常設展示している作品ばかりです。
それでも、その作品がどのように収集されたのか、を知ることが出来たので、いつも見る絵でありながら、より深みを以て鑑賞することが出来ました。
特に、最後の展示、モネの「睡蓮、柳の反映」4割が朽ち果ててしまっているの絵をよくぞ復旧してくれたと、感激でした。


それでもですね、珍しい絵を数点含むとは言え、常設展示されているヤツを敢えて1,600円払うのか?常設展示は500円で済むんだけどな!と、この価値を決めるのはあなた次第(笑)
コメント
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