パールライスのつれづれなるままに

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キスリング展 エコール・ド・パリの夢 at 東京都庭園美術館

2019年05月29日 | アート・文化
エコール・ド・パリを代表する画家、キスリング。
1920~30年代のパリで「モンパルナスのプリンス」と呼ばれ、多くの画家たちと親交のあった(藤田嗣治もそのひとり)彼の総括とも言うべき展示です。人気があるのに、なかなか個展が開かれなかった(12年ぶりとか)キスリング。


見た感想は「エヴァンゲリオンだなァ」です。
SFファンからすると、「エヴァンゲリオンは、SFの良いとこ取りをした寄せ集め的な作品。しかし、オリジナル作品として仕上がっている。素晴らしい構成力だ。」と言う感想です。
何処をどうパクっているのかは、割愛。
一つ言うならば、「人類補完計画」はこの小説から。


キスリングも画家達から良いとこ取りをした作品に見えるのです。しかし、キスリングのオリジナリティは感じられます。

例えば、
肖像画はマリー・ローランサン、モディリアーニ。
 
花の絵は、ルドン、ブリューゲル。
 
花の絵の絵の具の盛り上がりは、ギュスターヴ・モロー。

人物のパースは、アンリ・ルソー。

彩色は、フォービズム、ゴーギャン。
 
裸婦は、ドミニク・アングルのオダリスク。

全ての基礎はセザンヌ。

と感じます。
それでも、キスリング独特の世界観であり、人気があることに疑問はありません。

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