パールライスのつれづれなるままに

日常のちょっと気になった事を気ままに書くブログ
最近は、美術鑑賞・ガジェット紹介が中心です。

へそまがり日本美術 at 府中市美術館

2019年05月04日 | アート・文化
東京都美術館で行われた「奇想の系譜展」みたいなやつです。


昔の人はこんな絵を描いていたのか!ユーモラスと言うか、まさに奇想天外・自由闊達ともいうべき形式に問わられないおおらかな思想は、経済的・思想的に余裕が無ければ思う浮かばないはずで、当時の日本は、それなりに豊かであったし、様々な宗教的や思想が自由に行われていたんだなァ、と感じます。
三代将軍 徳川家光の絵は、最高権力者で思想・文化もハイレベルだったにも関わらずこの作画とは。アンリ・ルソーよりも早くこのヘタウマ領域に達していたと言う事は、さすが将軍様、と言うべきでょうか。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ギュスターヴ・モロー展 at パナソニック汐留美術館

2019年05月03日 | アート・文化
象徴主義とは「外界の写実的描写よりも内面世界(心の不安、生と死の問題、運命等)を神話や文学を借用して象徴的に描くこと」だそうです。
その代表者がギュスターヴ・モロー。印象派と同時期に発展しました。


ファム・ファタル(宿命の女:男を破滅させる魔性の女)とモローが実生活において愛した母や恋人(アレクサンドリーヌ・デュルー)の関係についての展示です。
モローの女性への対応は真摯的であったものの、描く作品はファム・ファタルと言う真逆の女性像です。現実とは正反対のものを制作するクリエーターはよくいます。

パリのギュスターヴ・モロー美術館が所蔵する作品を展示しています。
しかし、、大半が下絵・未完成品で、がっかりと言うのが素直な印象でした。
一方、「出現」や「一角獣」、「エウロペの誘拐」等完成品は、それはもう、素晴らしい作品です。
  

また、20世紀最大の宗教画家、ジョルジュ・ルオーとフォービズムの巨匠、アンリ・マティスの師匠でもあります。
 

二人がマチエール(美術において、作品の材質(絵の具等)がもたらす効果)にこだわっていますが、その元はギュスターヴ・モローであることが彼の作品から見て取れました。
「生徒の才能を伸ばす」がモローの教育理念だったそうですが、そのおかげで二大巨匠が生まれました。
画家としてのみならず、教育者としての才能を持ったモロー。

モローの絵は色んな美術館が少数所蔵しており、一度に大量に見ることはないので、未完成品が多いとは言え、行ってみる価値があると思います。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドービニー展 at 東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館

2019年05月01日 | アート・文化
すみません、バルビゾン派の画家は区別がつきません。森と川ばかりの絵に。
左からコロー、ルソー、デュプレ、アルビニー。
   

とはいえ、ドービニーは区別が付きそうです。何となく親しみさ感じるような気がします。当時でも人気があったのそのせいかでしょうか?

バルビゾン派とは、フランスのバルビゾン村やその周辺に滞在した画家が風景画や農民画を写実的に描いたことからそう呼ばれます。

バルビゾン派の活動時期は1830年から1870年の頃です。
その当時、産業革命によって都市が整備され、鉄道が発達すると、安近短で自然を楽しむレジャーが始まります。
その流れで自然に憧れる風潮が始まり、パリから適度に近いこの辺りに住み始めたと。

「落穂拾い」のミレーがその代表。


バルビゾン派は印象派が始まる前段階とも言えます。
屋外の写生を重視した点で。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする