パールライスのつれづれなるままに

日常のちょっと気になった事を気ままに書くブログ
最近は、美術鑑賞・ガジェット紹介が中心です。

なんでもない日ばんざい! at 上野の森美術館

2020年08月15日 | アート・文化
上野の森美術館では1983年から公募展を行なっています。
コロナ禍のおかげで「なんでもない、どこにでもある日常」が失われてしまいました。
これに焦点を合わせた展示です。過去の大賞、優秀賞、佳作の収蔵品から成り立っています。
コロナがなければ、ごく普通に鑑賞できたこれらの作品は、今となってはノスタルジーを感じざるを得ないものになってしまいました。
こうやって気分が変わってしまうのも時の流れで仕方ないのですが、まあ、嫌な変わり方です。健全ではありません。

ちなみにディズニー映画の「ふしぎの国のアリス」の挿入歌「A VERY MERRY UNBIRTHDAY TO YOU」は、「なんでもない日おめでとう!」と翻訳しています。なんでもない日とは「誕生日ではない日」らしいです。


上野の森美術館大賞展は自分的に性に合う公募展なのです。
インスタレーション等現代アートは美的鑑賞というよりは、「見て楽しければ良い」としなければ鑑賞できないような難解なものが盛んですが、この公募展はそこまで尖がっていない絵が多いので、安心して鑑賞できます。
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竹谷嘉人「創」展 at クリエイティブスペース8/ in ヒカリエ

2020年08月12日 | アート・文化
渋谷ヒカリエ8階にあるギャラリー「クリエイティブスペース8/」では、気鋭のアーティストを支援する企画を実施しています。
「交流」「偶然性」「渋谷」という3つのテーマから選択し、作品制作から展示販売までを行うと言うものです。コロナ禍で困窮する若手作家にとって、救いの手となれば良いのですが。
第1回のアーティスト竹谷嘉人。選定したテーマは「偶然性」。見た限りどこが偶然性なのか、私には分かりません(笑)
画風がアメリカの画家バーニー・フュークスに似ているなぁ?


人物画は現代の美人画に近い?青・黒・紫を多用してクールに仕上がっていると思います。


画家本人がギャラリー内で壁一面のキャンバスに作画するパフォーマンスを見せています。
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和巧絶佳展 令和時代の超工芸 at パナソニック汐留美術館

2020年08月08日 | アート・文化
「和巧絶佳(わこうぜっか)」は現在の日本における工芸的な作品の三つの傾向日本の伝統文化の価値を問い直す「和」、手わざの極致に挑む「巧」、工芸素材の美の可能性を探る「絶佳」を組み合わせた言葉だそうです。
1970年以降に生まれた作家12人のコラボ展示です。
明治の超絶技巧はダイナミックさを感じましたが、現代はスケール感は小さく、繊細になった気がします。
また、洋をベースとして和を導入した感じです。
現在のアート・工芸は、新素材、ハイテク、デジタル、サブカル、アニメを考慮しないといけませんね。
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パウル・クレー at アーティゾン美術館

2020年08月05日 | アート・文化
アーティゾン美術館(旧ブリジストン美術館)にパウル・クレーの作品( 24 点)が一挙に収蔵されました。
既収蔵のクレー作品《島》と併せ25点。日本でもクレーの作品が存分に観ることが出来るようになり、嬉しい限りです。


色彩と線の魔術師パウル・クレー。その特徴は
・音楽的な絵画(父ドイツ人音楽教師、母スイス人歌手)
・色彩と線を重視した抽象絵画
・バウハウスで教鞭をとる

抽象絵画とはよく分からないものですが、クレーの絵は、どことなくユーモラス・温かみを感じさせる絵です。
しかし、その画を描くに至るバックグランドは深遠なものがあるそうそうです。
第一次世界大戦に従軍、ナチスの迫害からスイスへ移住、晩年は皮膚硬化症と言う難病に苦しむ等。
ただ楽しい絵だけでなないところに魅かれます。
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田名網敬一 「記憶の修築」 at NANZUKA

2020年08月01日 | アート・文化
この人の展示会は、毎年見ている気がする。それも無料の会場で。
まあ、それだけ人気があるのでしょう。
これはコラージュなんですね。一枚一枚の絵は、皆同じモチーフです。それをランダムに貼り付けています。


幼少期の戦争体験、青年期に親しんだアメリカンコミック、ハリウッド女優。骸骨をベースとした奇妙な生物、そして何故かウルトラセブン。こう言うものが繰り返し描かれ、貼り付けられています。

「自身の記憶が生き物のように常に変化を遂げながら作品に影響を与えている様子を研究し続けている」そうで、それが、繰り返し出てくるモチーフを微妙に変え、そして貼り付けて作品として仕上げる、と言う事なのでしょう。

不気味でユーモラス、と言う部分で魅かれますか。
齢84歳にしてこのアヴァンギャルドですからね。水森亜土とは別の意味で生きがいがあることは年齢を感じさせない、というところですか。

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