パールライスのつれづれなるままに

日常のちょっと気になった事を気ままに書くブログ
最近は、美術鑑賞・ガジェット紹介が中心です。

シダネルとマルタン展 in SOMPO美術館

2022年05月18日 | アート・文化
19世紀後半、フランス美術界におけるサロン偏重主義に対する反抗心から、世間をアッと言わせた印象派も、年月が経てば主流派になってしまいました。
アカデミーで教えるくらい主流となってしまえば「印象派も時代遅れ」と言われて’しまうもの。それでも、最後の印象派として正々堂々と描き切ってしまう二大巨匠。

アンリ・ル・シダネル


アンリ・マルタン


シダネルはフランス北部で朦朧体のような大気の曖昧さ、シダネルは南部の明るい陽射し。
対照的ですが、それぞれの矜持を世間に納得させてしまう堂々たる威厳。フィナーレにふさわしい作品のオンパレードでした。
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魅惑のミニチュア ドールハウスの世界展 in そごう美術館(その2)

2022年05月17日 | アート・文化
Part 3
日本への普及
日本はすでに雛人形がありました。
ドールハウスが日本に紹介されたのは、1955年頃、外国人タレントのE・H・エリック、イーデス・ハンソンによるものです。
1979年に日本初ドールハウス展開催、1997年、日本ドールハウス協会設立、2016年箱根ドールハウス美術館開館と順調に背普及しています。
普及の背景には、リカちゃん、シルバニアファミリーの流行がありました。

「ままごと」の語源は「真似ごと」「飯(まま)ごと」だそうで、少女は、こうして家庭調理を学んでいくんですねぇ。


Part 4
現代のドールハウス(日本ドールハウス協会)
動画は「Part 5」となっていますが、間違いです。
今更直す気がありません。
解説文に書いてあった通り、ドールハウスとは総合芸術ですねぇ。
人形でなくても、盆栽等こういう箱庭的なものが好きですね。
そして12分の1以下、かつ精緻でリアルな(しかも何でも作ってしまう)部品は、日本人の器用さと共に自術大国ニッポンを象徴する様で、誇らしいです。
赤ちょうちんがノスタルジーでしかないです。
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魅惑のミニチュア ドールハウスの世界展 in そごう美術館(その1)

2022年05月16日 | アート・文化
Part 1
イギリス ヴィクトリア朝時代のドールハウス
16世紀ドイツにて貴族が娘に贈ったものが最古のドールハウスです。
城内の構造、各部屋の役割を知るための学習用だったそうです。
20世紀初め、イギリスのメアリー王妃のドールハウス制作の際、縮尺を「12分の1」と定義されました。
1フィートのものを1インチに制作すると、縮尺が12分の1となるからです。

ヴィクトリア朝時代のドールハウス
ドールハウスはその時代の風俗を反映します。産業革命によるライフスタイルの変化よるドールハウスの装飾の変化とその闇、過酷な労働環境に置かれた労働者の住まいが展示してあります。


Part 2
世界のドールハウス
お金持ちの特注品であったドールハウスは産業革命以降、量産され庶民に手が届くものになります。
アメリカに渡り、サイズを統一した部品が売られます。
ジャポニズムに影響された家具や調度品もあります。

12分の1ってデカいです。
3階建てのハウスは、軒高1Mになるのでは?と言うくらいです。
人形の作りも雑ですし。
やっぱ、ジンガイは細かいことが苦手なんだなァ、と感じました。
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調和に向かって :ル・コルビュジエ芸術の第二次マシン・エイジ in 国立西洋美術館

2022年05月14日 | アート・文化
祝、国立西洋美術館リニューアルオープン。
1年7か月は長かったッス。
常設展示のほか、小企画展「調和に向かって :ル・コルビュジエ芸術の第二次マシン・エイジ」が開催中です。

第一次マシン・エイジ(機械時代)とは、第二次世界大戦前の機械万能主義を謳った戦前の彼の芸術傾向。
「住宅は住むための機械」と謳った頃です。
第二次マシン・エイジは戦後、開いた手や複数の顔を持つ牡牛などのから構成される独自の象徴世界を構築し、人間と機械、感情と合理性、そして芸術と科学の調和を目指したものです。
何だか分けわかりません(笑)

コルビュジエが設計した世界中の建築物は、2016年7月、世界遺産となりました。上野の国立西洋美術館もその一つです。


建築家としては大巨匠ですが、画家としての評価はそれ程でもありません。
午前中は自宅でお絵かき、午後は設計事務所に顔出し、がルーティンワークでしたが。
油絵の割には艶がなく、無彩色っぽくてパッとないし、キュビズムに対抗してピュリスムと宣言しても、ゲルニカもどきでパッとしないし。


西洋美術館リニューアルには、相応しいでしょう、多分。


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ミロコマチコ展「うみまとう」 in クリエーションギャラリーG8

2022年05月11日 | アート・文化
ミロコマチコは、2012年に絵本作家として『オオカミがとぶひ』でデビュー。
画家としてもダイナミックな筆致で、生命力溢れる生物や植物を捉えた作品で高く評価されています。
2019年に東京から奄美大島へと拠点を移し、より自然を描いています。
子供がシャガールを模写したみたいで、かつ元気いっぱいの絵で、で楽しくなります。
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