先日、池袋の自由学園明日館でヴォーカルグループ《AURA》のコンサートに行ったことを載せました。終演後、彼女達のCDの即売会とサイン会が開催され、知り合いなのにもかかわらずミーハー心をおこしてしっかりとサインを頂いてきたのですが、これがその時購入した彼女達の6枚目のアルバム《Le Quattro Stagioni》です。
タイトルからして解るように《Le Quattro Stagioni》、日本語に訳すと《四季》…そうです!何と彼女達はバロック音楽の巨匠アントニオ・ヴィヴァルディの代表作であるヴァイオリン協奏曲集《四季》を全楽章歌ってしまったのです!!不肖ヴァイオリンに携わる身として、実にヴァイオリン的に作曲されたこの作品を歌で表現し得るのかどうか、正直不安がありました。そしてプレーヤーのスイッチを押して流れてきた《四季》は…実に微笑ましく美しいものでした。
実は彼女達の3枚目のアルバム《パストラーレ》には《春》の第1楽章のみが収録されていて、今回のアルバムの《春》の第1楽章にも転用されていますので耳馴染みがありました。しかし、第2楽章以降は当然ながら未知の領域でした。実際に通して聴いてみると、ヴィヴァルディ独特の軽やかさが女声アンサンブルの軽やかさと相俟って、実に心地よいものでした。
AURAの作品はどれもただのスキャットではなく、様々な器楽の曲に、主にイタリア語やラテン語等の様々なテキストを充てて歌われています。そのため、例えば同じような活動をしているスウィングルシンガーズのCDのような、ドゥワップアカペラにありがちな単調な聴後感はありません。今回のヴィヴァルディにも、メタスタージオやゴルドーニといった昔の詩人の詩や、オリジナルの《四季》に添えられたソネットが充てられていて、最後まで単調感を感じることなくヴィヴァルディを堪能することができます。
勿論、ヴァイオリン的に書かれている作品を『歌う』上で多少無理のかかった部分もないわけではありませんが、実に心地よい1枚です。興味を持たれた方は是非聴いてみて下さい。
タイトルからして解るように《Le Quattro Stagioni》、日本語に訳すと《四季》…そうです!何と彼女達はバロック音楽の巨匠アントニオ・ヴィヴァルディの代表作であるヴァイオリン協奏曲集《四季》を全楽章歌ってしまったのです!!不肖ヴァイオリンに携わる身として、実にヴァイオリン的に作曲されたこの作品を歌で表現し得るのかどうか、正直不安がありました。そしてプレーヤーのスイッチを押して流れてきた《四季》は…実に微笑ましく美しいものでした。
実は彼女達の3枚目のアルバム《パストラーレ》には《春》の第1楽章のみが収録されていて、今回のアルバムの《春》の第1楽章にも転用されていますので耳馴染みがありました。しかし、第2楽章以降は当然ながら未知の領域でした。実際に通して聴いてみると、ヴィヴァルディ独特の軽やかさが女声アンサンブルの軽やかさと相俟って、実に心地よいものでした。
AURAの作品はどれもただのスキャットではなく、様々な器楽の曲に、主にイタリア語やラテン語等の様々なテキストを充てて歌われています。そのため、例えば同じような活動をしているスウィングルシンガーズのCDのような、ドゥワップアカペラにありがちな単調な聴後感はありません。今回のヴィヴァルディにも、メタスタージオやゴルドーニといった昔の詩人の詩や、オリジナルの《四季》に添えられたソネットが充てられていて、最後まで単調感を感じることなくヴィヴァルディを堪能することができます。
勿論、ヴァイオリン的に書かれている作品を『歌う』上で多少無理のかかった部分もないわけではありませんが、実に心地よい1枚です。興味を持たれた方は是非聴いてみて下さい。