今日は珍しく特に用事のない日だったので、目覚めに寒かったのを言い訳に、つい床に長居してしまいました。
昼近くになってやっと重い腰を上げて、暇に飽かしてCDラックを整理していたら、随分と聴いていなかったCDがいろいろと出てきました。嘗ては通勤の行き帰りにポータブルCDプレイヤーをカバンに仕込んで聴きながら電車やバスに揺られていたのですが、数年前にポータブルプレイヤーがおシャカになってしまってからは、それも久しくしていませんでした。当初は耳寂しかった(?)ものの、慣れてしまえばそんなもの…と思えるようになってしまっていたのです。
あれこれと整理していたら、高校生当時に買ったマーラーの交響曲のCDが出てきました。ちょうど私が高校生の時にマーラーのブームのようなものがあって、連日連夜FMラジオから様々なマーラーの作品が放送されていて、個人的に特に声楽を伴う作品を入り口にしてかなりハマッて聴いていました。交響曲はバーンスタインの全集を、高校生の小遣いで買える範囲で一枚ずつ買って少しずつ揃えていました。
その中でも特に好きなのが交響曲《大地の歌》です。嘗てサントリーローヤルのCMで第3楽章『青春について』の一部が使われていたのを聴いたのがきっかけでしたが、ドイツ語訳の漢詩を元に作曲されたこの作品に漂う何とも言えないエキゾティックな響きが好きで、全曲で1時間以上かかる長大な作品にもかかわらず、高校生時分からよく聴いていました。
通常はテノールとメゾソプラノ2名の歌手と大オーケストラで演奏されるものなのですが、何年か前に19世紀末の十二音音階の巨匠アーノルド・シェーンベルクによる室内楽版なる音源が発売されて話題になりました。もっともシェーンベルク自身は完成させることが出来ず、後にリーンという作曲家の手に寄って新たに補筆されて完成に至ったものです。
歌手2名の他には弦楽五重奏と木管五重奏、ピアノ、ハルモニウムという足踏みオルガン(最終楽章でチェレスタ兼任)、打楽器奏者3名という編成です。コントラバスに至るまでの全パートがソロですし、フルート奏者はピッコロ、オーボエ奏者はイングリッシュホルン、クラリネット奏者はバスクラリネットと持ち替えが必要で一人二役だったりしますし、ホルンは高い音を一人で吹いていなければいけなかったりするので、個々の負担は半端ではないと思います。でもその苦労のおかげで、これだけの小編成ながら大オーケストラに引けをとらない演奏効果をあげています。
あちこち探してみたら、全楽章演奏している動画があったので転載しました。もし叶えばですが、いつかやってみたい曲の一つです。でも、まず日本でこういう声質のヘルデンテノールと、幅広い声のメゾを見つけるのが大変そうです…。
Das Lied Von der Erde. La Canci�・n de la Tierra. G. Mahler. Oliver D�・az. OSIGi
昼近くになってやっと重い腰を上げて、暇に飽かしてCDラックを整理していたら、随分と聴いていなかったCDがいろいろと出てきました。嘗ては通勤の行き帰りにポータブルCDプレイヤーをカバンに仕込んで聴きながら電車やバスに揺られていたのですが、数年前にポータブルプレイヤーがおシャカになってしまってからは、それも久しくしていませんでした。当初は耳寂しかった(?)ものの、慣れてしまえばそんなもの…と思えるようになってしまっていたのです。
あれこれと整理していたら、高校生当時に買ったマーラーの交響曲のCDが出てきました。ちょうど私が高校生の時にマーラーのブームのようなものがあって、連日連夜FMラジオから様々なマーラーの作品が放送されていて、個人的に特に声楽を伴う作品を入り口にしてかなりハマッて聴いていました。交響曲はバーンスタインの全集を、高校生の小遣いで買える範囲で一枚ずつ買って少しずつ揃えていました。
その中でも特に好きなのが交響曲《大地の歌》です。嘗てサントリーローヤルのCMで第3楽章『青春について』の一部が使われていたのを聴いたのがきっかけでしたが、ドイツ語訳の漢詩を元に作曲されたこの作品に漂う何とも言えないエキゾティックな響きが好きで、全曲で1時間以上かかる長大な作品にもかかわらず、高校生時分からよく聴いていました。
通常はテノールとメゾソプラノ2名の歌手と大オーケストラで演奏されるものなのですが、何年か前に19世紀末の十二音音階の巨匠アーノルド・シェーンベルクによる室内楽版なる音源が発売されて話題になりました。もっともシェーンベルク自身は完成させることが出来ず、後にリーンという作曲家の手に寄って新たに補筆されて完成に至ったものです。
歌手2名の他には弦楽五重奏と木管五重奏、ピアノ、ハルモニウムという足踏みオルガン(最終楽章でチェレスタ兼任)、打楽器奏者3名という編成です。コントラバスに至るまでの全パートがソロですし、フルート奏者はピッコロ、オーボエ奏者はイングリッシュホルン、クラリネット奏者はバスクラリネットと持ち替えが必要で一人二役だったりしますし、ホルンは高い音を一人で吹いていなければいけなかったりするので、個々の負担は半端ではないと思います。でもその苦労のおかげで、これだけの小編成ながら大オーケストラに引けをとらない演奏効果をあげています。
あちこち探してみたら、全楽章演奏している動画があったので転載しました。もし叶えばですが、いつかやってみたい曲の一つです。でも、まず日本でこういう声質のヘルデンテノールと、幅広い声のメゾを見つけるのが大変そうです…。
Das Lied Von der Erde. La Canci�・n de la Tierra. G. Mahler. Oliver D�・az. OSIGi