越後駒ケ岳からの下山途中のこと・・・・(5/9)
モノトーンの視界が ブナ の芽吹きのさわやかな色に変る頃 冷たい雨は上がってきた。
赤い新芽を吹いているのは カエデ の仲間だろうが遠すぎて良く分からない。
登山道の脇には まだ初々しい タムシバ の花に雨滴が残っている。
開いたばかりの アズマシャクナゲ の濃い花色が緑の中でひと際鮮やか。
ようやく雪の消えた登山道に咲く カタクリ に冷たい雨が降る。
開きたい花も雨の日は開けない。この日の朝 越後駒ケ岳山頂では雪が降っていた。
水の表面張力は低温程強いらしい。
丸い粒になって花茎に並んでいる。
カタクリ から一時間ほど下ると ブナ の新緑が始まる。
雨も上がってきた。新緑の色に染まりながら山麓へと下ってゆく。