6月2日 急ぎ足で下る 越後駒ケ岳の登山道だが このルートではめったに見ない モンキチョウ を
見つけてしまった。 また足を止めてカメラを取り出してしまう。
リョウブ の若葉にとまったが なんでそこにとまったのかは 分からない。このルートでは モンキチョウ の食草の マメ科 の植物は滅多に見られないような気がする。
まさか リョウブ に産卵するのではないだろう。早く下りたいから 一枚だけ撮って先を急いだ。
池のまわりが雪に埋もれる冬期間はリンゴの皮や食べ残しの菓子などをベランダに出して置く。
スズメ、ハクセキレイ、ヒヨドリ などが 入れ代わり立ち代わりに寄ってきてついばんでゆく。
手すりをすり抜けられない カラス は物欲しそうに見ているだけだ。
そんな景色を見ながらの朝食が毎日続いている。
今朝もいつもの通りの朝食を終えたが 8時ころ見慣れない訪問者があった
池の向こうの柿の木にいつもの カラス とは違う鳥がこっちに背を向けてとまっている。双眼鏡を覗いてみると オオタカ のようだ。外に出て横から見られる位置に行って見る。
やはり オオタカ だ。実物との出会いは初めてだ。あっ 見つかってしまった。逃げられた・・・・・・。それから一時間後 飛び去って行ったものと思った オオタカ は舞い戻っていた。
その証拠に 池の向こうの雪の上に ヒヨドリ の羽根が散乱していた。血痕も見える。いつもペアで訪れていた ヒヨドリ だったが しばらくは一羽だけで餌を食べに来るだろう。
夕方 キタコブシ の枝で一羽だけが ヒーヨ ヒーヨ と鳴いていた。泣いていたのかも知れない。
越後駒ケ岳 駒の小屋での作業を終えて 下山を始めるのは13時がいつものパターンだ。
だが 昨年5月31日から6月2日の三日間は 初めて設置したソーラーシステムの工事に時間が
かかってしまい15時30分に小屋を出発するのがやっとだった。
幸い好天だったし 日の長い季節なので時間的には充分なのだが どうしても急ぎ足になる。
それでも 登山路の枯葉で陽を浴びている ギフチョウ を見つけると 足が止まってしまった。里山ではもう姿を消した頃だが 標高1200mの登山路では この頃がシ-ズンのようだった。
一枚撮ると すぐ飛び立ってしまったが 深追いもできず下山を続けた。
駒の小屋へ往復の道中は どうしても先を急いでしまうので 蝶撮りには向いていないようだ。
13日夕方から今朝までの降雪は20cm程だった。
湿った粘りの効く雪だったからこんな雪が50cmも降ったら林業被害は甚大なものだったろう。
気象情報の予報がはずれてよかった。(はずれると当初から予測はしていたが)
池畔に建つ土蔵の屋根の雪はは自然落下だが 今朝は落ちるのを嫌って軒先にぶら下がっていた。
横から見ると軒先からはみ出した雪庇の長さは2m近くになっていた。これを撮って15分くらいで落下したが こんなカタチの雪庇は人工での再現は不可能だろう。
前にも綴ったように 蛾の名前調べは難しい。
5月28日に撮った マエキカギバ の名前が分かったのは 今日だった。
夜明け前から降り出した雪に足止めされて 名前調べの暇が出来たからだ。
ヨモギ の葉の裏と表にとまっている。表にいるのが♀ならば裏にいるのは♂と思うのが自然だが
ほんとかどうか確信は持てない。前翅前縁に黄色の線があるから マエキ・・・だと書いてあったが この個体を見る限り茶色の線だ。
それより葉裏にいる個体を見ると翅裏はきれいな黄色のようだ。
マエキ・・・より ウラキ・・・のほうが より説得力があるような気がする。