十年程前のことだが ハマギク が欲しくて一株の苗を買ったことがある。
その株の中から見慣れない葉の蔓が伸びてきた。
何だろう ? と思って育てていると翌年開花した。ガガイモ だった。
秋には枯れて無くなったのでそのまま放置して置いたら翌年また芽を出してきた。
それからが大変だった。数メートル先まで根を伸ばしそこから芽を出して殖えてゆく。
手に負えなくなる前に駆除しようと見つけ次第に切り取っていた。
だが敵もさるもの とんでもないところに芽を出してとうとう実をつけてしまった。
この実を見つけたのは 2013年12月9日だった。
葉が枯れてもまだ熟していないようだから魚沼での結実は無いものと思っていた。
昨年 ブドウの根元に芽を出した蔓があったのに気づかずにいた。
今頃になって その近くで 風の乗って飛んでいる種子を見つけた。
ブドウの棚を見ると ガガイモ の蒴果が2個 口を開けていた。
薄陽が射すと綿毛が光った。
こんな草が増えたら大変・・・・蒴果はすぐにもぎ取った。
コウヤマキ ヒマラヤシーダ ナンヨウスギ を世界の三大庭園樹と言うそうだ。
前二者はよく見かけるが ナンヨウスギ だけは魚沼地方では見られない。
八丈では樹高30mもあるかと思う ナンヨウスギ の大木が見られた。
写真に収めたいと思っても30mでは大きすぎる。
偶々 丁度いい大きさの植栽に出会えた。
特別に手をかけなくてもクリスマスツリー状の端正な樹形に育っている。
枝の途中からも新芽が伸びて葉を広げている。刈込にも耐えられるようだ。
常緑のこの樹は庭園樹としては将に理想の樹のようだ。
残念ながら低温耐性の面では コウヤマキ ヒマラヤシーダ にはかなわない。
県内の平野部では大雪で大混乱したが 魚沼では3年続きの小雪だ。
明日は大寒と言うのに積雪は80cmを割り込んだようだ。
150cmの積雪も不思議ではない地域と季節なんだから小雪と言えるだろう。
風当たりの強い池のまわりは更に積雪は少なく50cmほどしか無いようだ。
雨続きで池の雪もすっかり消えてしまった。
真ん中に据えた石の上に青い芽が見える。
去年の葉が枯れ残っている ヒメヘビイチゴ と ヒオウギアヤメ の新芽のようだ。
別の池では エンコウソウ の葉が水中から顔を出している。
予報では来週からまた強力な寒波が来ると言うから 小雪を喜ぶのはまだ早すぎるかも。
八丈で初めて出会った花に ツルソバ がある。
図鑑で予備知識があったから 教えてもらわなくとも名前が分かった花のひとつだ。
道路わきの石垣の上などを勝手に這いまわっているようだ。
花を拡大して見ると ミゾソバ と似ているところもある。
外来種の ヒメツルソバ も逃げ出して殖えているようだ。
ヤマモミジ の枝に絡んだ オニドコロ の蔓が風に揺れていた。
種子はみんな旅立ったんだろう。
残った莢は風雪に揉まれて独特の風情を見せている。