百花園で「キイジョウロウホトトギス」と
長い名前の花が咲いてきた。
漢字で書くと「紀伊上臈杜鵑草」と、
名前のように紀伊半島などで咲くみたい。
今日のギャラリーは「そなれまつむしそう(磯馴松虫草)」。
山野に生育するマツムシソウの海岸型変種で、
千葉から三浦半島辺りの海岸の岩場などに生育しているそうです。
キイジョウロウホトトギスが咲いてきた。
キイは紀伊半島、ジョウロウ(上臈)は江戸幕府大奥で身分の高い女官の職名。
釣り鐘状の鮮やかな黄色い花々がうつむいて咲き、
優雅な花姿から「山里の貴婦人」ともいわれています。
連続テレビ小説『らんまん』第3週タイトルは「ジョウロウホトトギス」。
冒頭、万太郎が出会った黄色い花ですね。
ジョウロウホトトギスはサガミ、トサ、スルガなど多数あって
その中で紀伊半島に咲くのがこの種です。
紀伊半島の南部にだけ咲くとされる「キイジョウロウホトトギス」
ネットで見ると西日本各地で見られるようです。
こういう貴重な花は結構あちこちで見られているみたいですね。
花の中を覗くとあのほととぎす模様が見られます、
下を向いて咲くのでなかなか見られませんけど・・・。
小石川植物園でしか見たことがなかったけど
百花園でも見られるのは嬉しいことです。
池のほとりに「ホトトギス」が植えられていました、
名札にホトトギスとしか書いてない。
普通は「なんとかホトトギス」と書いてあるけど
古くから栽培されているシロホトトギスかなぁ。
いまごろになってサクラタデが一本だけ。
ひと頃には小山のようにこんもりと咲いていたけど
とうとう一本だけになってしまったか。
これは園内じゃなく入口にある児童遊園に咲いていたキンモクセイ、
梅やサルスベリ、クチナシなどは園内よりきれいに咲く。
茶の花が咲き出しましたね、ツバキ科の植物。
チャの木は大別すると2種類に分けられ
紅茶向けのアッサミカ系と緑茶向けのシネンシス系です。
日本で栽培されているのはのはシネンシス系(中国種)に含まれます。
ハマギクが咲いてきました、いわゆる野菊の一種で、
青森県から茨城県にかけての太平洋側の海岸に自生します。
日本に350種ほど自生する野菊の中で最も大きな花を咲かせ、
耐寒性が高いことから、観賞用として江戸時代から栽培されています。
日本固有種であり、英名はニッポンデージーというみたい。
data:EOS70D/EF70-200 1:2.8 L。 撮影 10月 18日 向島百花園