月は夜にながめるもの・・。なんて、きまっていません。
朝おきて空をみあげたら、西のかなたにぽっかりと満月が浮かんでいます。
夜の満月とは、印象がまったくちがいます。
夜の月は、さまざまな魅惑的な表情で私たちを誘います。
川面に映る月。杯に浮かぶ月・・・。
満月を待ちながらすごす夜は、時間がとまってしまったようです。
けれど、朝の月はまったく別な顔を私たちに見せています。
白日の下に晒される。という言葉がありますが、朝の月がまさにそれです。
夜のあいだにまみれた檻をひきうけ、闇をくぐり抜け、すべて浄化された朝の月からは、なぜかすがすがしささえ感じます。
お向かいの空には太陽。
月と太陽が向き合う瞬間です。
今日は夕方から、神楽坂で日本児童文学者協会の理事会です。
その前に、銀座の兜屋画廊にうかがって、今日からはじまる弥延潤太さんの陶芸展を拝見します。