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先日、録音してくださった、「読みたいラジオ」、今日、更新してくださるそうです。
取りあげた本は「日本で最初の女性医師 荻野吟子」(あかね書房)です。
収録後、たまたま、秩父の従兄弟から、メールではなく、数年ぶりに電話がありました。(これも因縁?)
荻野吟子の話が出て、あそこに出てくる、松本・・・と、名前が一瞬出てこなかったら「松本万年でしょ?あの万年というのは、本名じゃなくて、いわゆるペンネームだと思う」と、従兄弟が。
「松本家はおばあさんの、そのまたおばあさんが、横瀬の出身と聞いている。万年の娘が結婚して横瀬に行ったというのも、うちの松本との関連の信憑性につながるよね」
秩父の松本は、それなりの名家です。
従兄弟も「万年は、うちの松本家の血筋のような気がする」と言っていました。「ただ今となっては、確証はないけど」と。
「東大を出て、秩父の郷土史の研究をしていたNさんが生きていれば、明治はじめの頃の秩父のことや、万年が何者か、分かったと思う。ただ家で言い伝えられているのは、天皇の前で講義をした松本家の漢方医が、祖先にいたというのは、遠い昔に聞いたことがある」と。
「ジュンコちゃんちの祖先は、江戸時代からの人が、お墓の墓誌に全部名前が刻まれているけど、うちのはお寺には残っていると思う」と。
Kちゃんに秩父関連の取材をお願いすれば、もっと深い真実を、彼が祖先の祀られている、松本家のお寺や何かに出向いて取材してくれたかもしれないと思いました。
と、そんな余談を。
録音の当日、私は、アナウンサー(?)の、講談社の高島さんの質問に、ペラペラしゃべりまくり、
「これで、いいですか?」と、高島さんに送っていただいた、今日の録音。
聞きながら、「聞かれた質問に、ダラダラ喋り過ぎ」と、自分を問い詰めたいほどの、1人語り。
高島さんが質問を入れる、間合いもないほどに・・・。
おまけに、おまけに、泣き出したりして・・・。
書いていた時の、あの思いを思い出して・・・。
自分が書いた本なのに、思い入れが深すぎて、恥ずかしいったら、ありません。
高島さんに送っていただいた、その試聴を、夫にもしてもらったら、
「客観的に聞いたら恥ずかしいけど、こういう素っ頓狂なとこ、ぼくは慣れてるから」と(笑)。
その日は、日本ペンクラブの、会議後の忘年会で、みなさんに、
「私ね、1人でペラペラしゃべって、挙げ句の果てが、自作を読んで、泣いてるのよ。我ながら、呆れるわ。恥ずかしいったらありゃしない」
そう話したら、友人たちが、
「仕方ないよ、年取ると、おしゃべりになって、涙もろくなる」と。
と、言っても、これほどの人は、いません。
「高島さん、今日の録音、消してほしい」
と言ったら、
「え、カトーさん、酔っ払ってるの?」と、高島さん。
いえいえ、サイダーしか飲んでいません。
と、高島さんが、苦労して録音を整理してくださって、それでも、こんなに長くなっちゃって。
ほんとうにごめんなさい。
高島さん。みなさん。
よろしかったら、恥ずかしい録音、お聞きになってください。
他の作家の皆さんのも。
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