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児童文学作家 加藤純子のblog
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「右手にミミズク」お祝い会

2018年11月30日 | Weblog

               

 

 今夜は蓼内明子さんのデビュー作「右手にミミズク」(フレーベル館)の出版お祝い会です。

 蓼内さんは、「ももたろう」の同人で、今夜は「ももたろう」のみなさんが中心になってお祝い会が開かれるそうです。

 

 「右手にミミズク」は、フレーベル館が公募した「フレーベル館ものがたり新人賞」の第一回目の受賞作です。

 「右手にミミズク」というタイトルの不思議さに惹かれながら、読んでいくと、一つ一つのエピソード、出てくる人間たちが描かれていく必然性がくっきりと伝わってきます。

 デビュー作とは思えない、熟練の技が駆使されています。

 そして、なによりも、物語がじつに爽やかです。

 人間の陰影が描かれながらも、人間って捨てたものじゃない。

 いいなと、思わせてくれます。

 

 そしてこのタイトルの「右手にミミズク」、これがこの物語の大きな原動力になって行きます。

 右手と左手の区別がうまくできないから、という最初のところから、子どもたちは、大きく大きく成長して行きます。

 ミミズクの絵を描く「実里」という少女の美意識は、きっと作者の蓼内さんの美意識なんだろうなと思いました。

 

 ステキな作品の誕生です。

 そして個性的なテーマや人間を見つけ出そうと、好奇心に溢れた作家の誕生です。

 今夜は、新宿のお店に、友人の作家のAさんと待ち合わせして、連れて行っていただきます。

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