Suさんの学球日誌

理科&日本語教師のSuさん(旧名SunQ)が、
国内・国外様々な学校を渡り歩き、
いろいろなチャレンジを試みます。

台北の夏みたび3・二人旅

2019年08月13日 | 台湾
 昨日朝,台湾鉄道の桃園駅で友人のL老師と再会。昨夏はまるまる1日付き合ってもらい,桃園市周辺を案内してもらった。(⇒「台北の夏再び6・L老師」

 その時約束した。次回はもっと時間をつくり泊りがけで,南の方まで一緒に行こうと。今回の訪台の目的その3は,彼との二人旅を実現させることだ

レトロなカフェでちょっと休憩

彼は本当に日本大好きで,今年ももう二回日本を訪れている(広島&四国)。

 台湾を日本が統治していた時代のことも,積極的に評価してくれていて,台湾の発展のために心血を注いで努力した日本人がいたことや,日本の文化と台湾の文化が融合し,今も良い形で残されているところなどを私に紹介しようとしてくれている。今回もいろいろなところを見せてくれた。

まずは桃園のすぐお隣の新竹へ

新竹駅,この駅舎は日本統治時代のものがまだ使われているのだそうだ

市内にあるお寺の小さな参道にある飲食店街に行ってみる

中はこんな感じ

地元名物の軽食(小吃)を実食


お腹がふくれた後はさらにお隣の苗栗の山奥へ

これは龍騰断橋,もともと日本統治時代に作られたレンガ製のアーチ橋で,
1935年の新竹台中地震で破損した後,1999年の921大地震によって更に一部
が崩壊したが,地震の恐ろしさを伝える遺構として保存されているそうな



1999年の921地震は本当に凄まじいものだったことは,次に訪れた台中の地震教育園区で分かった。


ここでは,地震によりグシャグシャニなってしまった学校の校舎やグラウンドが
そのままの状態で保存されていて,その恐ろしさに圧倒されてしまった


 この恐ろしい地震の直後,日本は素早く復旧の援助を行ったことを台湾の人々は今も感謝しているのだよと友は語っていた。

そして,更に南下して嘉義へ…

ここには,日本時代の住宅がリノベされて観光資源として使われている地区がある

古風な日本家屋だが,中はレトロなカフェになっている


ここで夕方となったので,ホテルに宿泊。地元の夜市で夕食を採りながら,友に疑問をぶつけてみる。

Q「台湾って,土地が少ないはずなのに,なんでこんなに古い建物とか残しておくの?日本だったら,サッサと片付けて新しいものを作っちゃうと思う」

L老師「台湾人は,歴史を重んじていて,過去の教訓を現在や未来に活かしていこうと思ってるんだよ」

 なるほど,我々日本人も大いに見習わなければいけないと納得。その後も楽しく飲み語り有意義な一夜を過ごした。

 明けて今日は台南の烏山頭ダムを訪れたが,激しい雨と雷で,ちょっと見学できる状態ではない。それでもここだけはどうしても…ということで八田與一の銅像を見る。


台湾の人々を水不足から救った彼の偉業は有名で,友はこの像の前で感慨に浸っていた。
こんなにも台湾の人に尊敬される日本人がかつていたことに私も感動してしまった

というわけで,二日間L老師の運転と案内で台湾を北から南まで旅することができた。
彼は来月に市の芸術祭に出品する大作を製作中でチョー忙しいところだったのに,わざわざ私の為に時間を割いてくれて,もう感謝しかない!

桃園→新竹→苗栗→台中→嘉義→台南と旅した


 午後,台南駅近くのゲストハウスにチェックインするところまで付き合ってもらい,別れを告げた。ありがとう好朋友!日本に来るときには教えてねwink