元興寺(がんこうじ)
奈良市中心部、古い街並みを残す奈良町に佇む古刹です
蘇我馬子が飛鳥で創建し、平城京遷都とともにこの地に移転したとありますから
ちょっとやそっとの古さではない、世界遺産としての登録にも納得できます
今は奈良町の街並みに溶け込んでいますが
元々は東大寺、興福寺と並ぶ大伽藍を誇っていたとか
それが室町時代に焼失し、敷地のほとんどが今の奈良町となったそうです
残された建物(極楽堂と禅室)は何度か修復されているようですが
使われている丸瓦は飛鳥時代のもの、もちろん日本最古の瓦といいますから
この寺が刻んだ歴史が理解できるというものです
冬の頼りない光に照らされる石仏群
今にも朽ちそうな土塀...などに
たくさんの観光客が押し寄せる寺では薄れてしまった感覚
奈良、悠久の時間を感じる思いでした