折にふれて

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風の乙女たち

2018-09-05 | おわら風の盆・八尾

越中八尾、おわら風の盆。

その起源、元禄とも記されているとのことだが、

立春から二百十日、収穫を控えたこの頃に吹く強い風を鎮めるために、

三日三晩、人々が八尾の街を踊り歩いたのがその始まりだという。

胡弓に三味線、その哀愁を帯びた音色に合わせて未婚の男女が織りなす恋の踊り。

その情緒こそ、わずか三日ばかりの祭りに、

富山市の山あいに位置する小さな町へと、全国から25万人もの人が押し寄せる理由でもある。

拙い写真ではあるが、その祭りの雰囲気を少しでも感じていただけたなら幸いだ。

 

 

 

 

ところで、彼女たち。

その妖艶さの一方で...。

大きな髪飾りにうかがえる今風の感覚。

そして...。 

出番を待つ間、膝を抱えて座るその姿。

大人の女性を演じきる踊りの合間に、なんとも言えない愛らしさ、さらにはあどけなさを感じた次第である。

 

さて、風の盆が明けた日。

台風が久しぶりに北陸を駆け抜けた。

大型の台風が北陸を直撃するのは25年ぶりとかで、ずいぶんと警戒したものだが、

結果的には、一部の地域で停電などの支障はあったものの、

人災など大きな災害とはならなかったようだ。

今朝のこと。

台風一過の青空を眺めながら、

「これも彼女たちのお陰かな」

ふと、そんなことを思ったりもした。


 

 
 America - Sister Golden Hair

 

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