年末封切の映画「男はつらいよ お帰り寅さん」を観てきた。
シリーズ第1作から50年、50作目という節目の作品。
また49作目からは実に22年ぶりとなる。
とは言っても、主演の渥美清さん始めおいちゃんの下条正巳さん、
おばちゃんの三崎千恵子さん、タコ社長の太宰久雄さんなど
主要メンバーはすでに亡くなっているから、
いったいどんな話になるのだろう、と興味津々で出かけた次第だ。
まだ観てない方も多いと思うので詳細は差し控えるとして、
小説家となった寅さんの甥の満男(吉岡秀隆)が主人公。
満男と元恋人の泉(後藤久美子)との再会をめぐる物語に
寅さんの回想シーンが散りばめられるという展開だ。
この回想シーンこそ大きな見どころで
過去のシリーズから抜粋された名シーンを最新技術でリメイクしたもの。
生き生きとした寅さんが鮮やかに蘇っていた。
とにかく「じゅうぶんに楽しませてもらった」というのが正直なところの感想だ。
けれども一方で、これで寅さんシリーズもほんとうに終わったのだな、と
ちょっぴりさみしくもなった。
ともあれ、寅さんファンなら必見。それもぜひ劇場で観ていただきたい。
さて、話は変わるが、12月に奥琵琶湖の菅浦へ行ってきた。
菅浦は寅さんシリーズ第47作「拝啓、車寅次郎様」のロケ地となった場所で、
このブログでもそのことは何度か触れている。
渥美清さんの没後20年を記念した番組で菅浦のことを知り、
それ以来毎年、四季折々に訪ねている。
この日。前日までの雨もすっきり上がり、この時期としては記憶がないほどの快晴。
ということでこの日の菅浦。
題して、「湖北(まとめて)小春日和」
「お帰り寅さん」の余韻に浸りつつ、
まだひと月も経っていないこの日の風景を、そして空気を、
なぜかなつかしく思い出していた。
Sony α99 Vario-Sonnar 24-70㎜/f2.8
男はつらいよシリーズで、ここぞという時に流れる
どこかなつかしく、やさしい気持ちにしてくれる曲。
男はつらいよ 寅次郎 歌子のしあわせ~夜の題経寺