初冬の琵琶湖畔。
Sony α7R3 FE2.8 16-35 GM (35㎜ ,f/8,1/320sec,ISO100)
われは湖の子、といえば「琵琶湖周航の歌」の冒頭の歌詞。
元は旧三校(京都大学)ボート部の愛唱歌だったというが
その旅情あふれる言葉と親しみ深いメロディは
折々の琵琶湖をしみじみとした情景として思い起こさせてくれる。
この日、陽も沈もうとする頃、静かに寄せる波をながめながら
つい口ずさんだのがこの歌詞だった。
波のまにまに 漂えば
赤い泊火 懐かしみ
行方定めぬ 波枕
明日は今津か 長浜か
ただ青と表現するだけでは
もったいないような美しい空と水面。
その色に心奪われつつ、そしてまた
心を包み込むように大きく緩やかに打ち寄せる波を眺めながら思った。
とにかくも今年いちばん、
いや、心慰めるというなら、
これまで出会った琵琶湖の中でも
いちばんの風景かもしれない、と。