「9」のつく日は空倶楽部の日。
ちょうど一週間前、「向春の記」と題して
やがて北へと旅立つ水鳥が羽を休める様子と
どこかほっとする海辺のカフェのことを書いた。
タイトル通り春への期待を込めたのだが、実のところは...。
2月11日午後3時、加賀市片野海岸。
Sony α99 F2.8G/70-200㎜ + Tele Converter*2 (280mm f6.3,1/6400sec , ISO400)
北東の強い風が波を煽り、さらに時折り横殴りの小雪も舞っている。
それはまぎれもなく真冬そのものの光景。
この時期の天気図を頭に描いてみる。
西高東低の気圧配置が強まるにしたがって
日本海を縦に伸びる等圧線の間隔が狭まる。
そこへ北から寒気が降りてくると
等圧線に沿って冷たい風が北陸に吹きつける。
また、その風は日本海で大量の湿気を蓄え
雪雲を運び、北陸各地に大雪を降らせることとなる。
さて、あらためて望遠レンズの先に見えた光景。
風が激しく波を巻き上げていた。
「なるほど、こうして雪雲が生まれるのか。」
自然の営みに思いを馳せつつ、
寒さを忘れ、しばし風の風景に見入った次第だ。
空倶楽部10周年おめでとうございます。
そして、あらためて発起人のかず某さん、chacha〇さんに
感謝申し上げるものです。ありがとうございました。
そして、これからもよろしくお願いいたします。
さて、毎年2月19日は空倶楽部周年企画として
昨年一年の自身の空倶楽部から自薦した写真を掲載する約束。
今回は6月9日のカーブミラーを題材としたこの写真を選びました。
6月のお題「カーブミラーと空」は、毎年、難題として悩むのですが、
偶然にも見つけた海辺のカーブミラーの存在感に強く惹かれたところへ、
折よく走ってきたバイクが入り込みました。
その瞬間、いろんな思いが交錯し
「これだ!」とばかりにシャッターを切ったことをはっきり覚えています。