前回の記事に続き「光の春」を探しに出かけた日のこと。
滋賀県高島市マキノ高原 2021.02.06 10:23 Sony α7R3 Vario-Sonnar 24-70㎜/f2.8 ZA SSM (35㎜ f/8, 1/320sec, ISO100)
「光の春」とはいっても
メタセコイア並木は枯れ木のまま寒々としているし
道路わきには雪が山積みとなっている。
さらに、遠くに見える山の積雪は冬の様相そのものだ。
つまり「光の春」は厳冬の時期に待ち焦がれる希望を言っているに過ぎないのである。
それでも、その山並みを眺めていたら
雪山とは言え、陽の光に照らされた明るさに
一瞬、「山笑う」という春の季語が脳裏をよぎった。
立春も過ぎているからこの言葉で形容しても
おかしくはなかったかもしれないが
まだ冬は続くから少々気が早い、と
すぐにその言葉を飲み込んだ。
けれども、青空に映える山々は大笑いとは言えないまでも
「はにかみながらも微笑んでいる」くらいの
控えめな表現ならいいだろう、とも思ったりもしたのである。
話はまったく違うが。
ジャズピアニストの巨匠、チックコリアが亡くなったそうだ。
昨年、NHKの特別番組で福島県の高校吹奏楽部の部員たちとの
オンラインワークショップの交流が放映された。
その指導ぶりを興味深く、そして印象深く観て
健在さを感じていただけに残念だ。
チックコリアの音楽との出会いは50年ほど前に遡る。
ラテンと融合した新しいジャズ。
それまで敷居が高いと思っていたジャズを身近にしてくれたのが
チックコリア率いる「Return To Foever」
そしてこの曲「Spain」だった。
Chick Corea & Return To Forever : Spain