折にふれて

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音楽とともに、折にふれてあれこれ。

ある夕景 入り日さす港

2018-07-14 | 日常

北陸の梅雨が明けた日、ある港町で出会った光景のこと。

全天を覆う雨雲が次第に切れて、それが晴れ間に移りゆく空の表情はダイナミックでおもしろい。

そして、ましてやそれが夕刻ともなると、さらに印象深いものとなる。

そんな、梅雨が明けた日の空と入り日を期待して、港に出かけたわけだったが...。

天候の回復が予報よりも遅れたらしい。

西の空一面にはぶ厚い雲がどっかと残って 、日の光を阻んでいた。

日の入りの時間までは20分足らず、

「これでは無理だな」とあきらめて立ち去ろうとした瞬間。

わずかに開いた雲の切れ間から強烈な光が射してきて、

それまで暗かった港の街並みを照らしはじめていた。


Sony α99  Vario-Sonnar  24-70㎜/f2.8 (f/6.3,1/160sec,ISO100)  

 

光がやってくる方向が白トビしていて、写真的にはほめられたものではないと思う。

しかし、光の明暗が作りだす空と海の青いグラデーションの中に

突如、暗がりの中から白昼夢のように浮かび上がった港の街並み。

その意外な光景が、強い印象とともに、その日眺めた港でもっとも魅力的なものに思えたのだ。


平成最後の夏がもたらした未曾有の豪雨災害。

あまりにも痛ましくて、このことについて言葉を発することもできない。

せめて、この曲で...

 
  Marvin Gaye - Mercy Mercy Me (The Ecology)

 

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