「9」のつく日は空倶楽部の日。
梅雨の中休みに友人たちと出かけた金沢ひがし茶屋街。
ふだんなら観光客で賑わう界隈もすっきり。
古い街並みに切り撮られた久しぶりの青空が特別なものに思えた。
金沢市東山 2020.07.18 11:57am Sony α7s2 Planar 50/1.4 ZA(f/5.6 , 1/400sec , ISO100)
さて、街歩きを楽しむとき多用するレンズがある。
50mmの単焦点レンズで、昔、父からレンズの基本だと教えられた。
今ではズームレンズが一般的だが、
それでも50mmレンズを「標準レンズ」と呼ぶのは
「基本」だった時代の名残りなのだろう。
ズームと違って、被写体に近寄ったり遠ざかったり不便だが
その分被写体により集中するし、
また、周囲の状況も目に入りやすい、と思っている。
その上でもうひとつこだわりがある。
大方の場合、絞り値をF5.6に固定するのだ。
「50mmF5.6はもっとも肉眼に近い」という
何かの写真雑誌で読んだことを真に受けているのだが
本当のところはわからない。
けれども、F5.6の絞りは被写体の近くに寄れば周囲を適当にぼかしてくれるし
遠景を撮ればシャープに表現してもくれる。
絞り値に神経質にならなくてもいいこと、
すなわち、自然だということが肉眼に近いと言われる所以かもしれない。
ということで、50mmF5.6に閉じ込めた金沢の空。
それぞれの肉眼で見たように映ってくれているなら
うれしい限りだが...。
旅情豊かな(と勝手におもっているが)ライ・クーダーのスライドギターを。
Dark End of the Street Ry Cooder
まもなく Go To キャンペーンが始まる。
この時期に、そして首都圏など地域に制限をかけて。
疑問を持つ向きも多いと思う 。
それはそれとして、金沢への旅情を写真とともに感じていただけたら幸いだ。