はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

西安の旅 8

2016-09-07 19:59:59 | 中国の旅
西安の旅の目的のひとつに青竜寺訪問があります。



青竜寺は、804年に(今から1212年前)空海が密教を学んだお寺です。四国八十八所巡礼の0番札所にもなっているお寺です。四国を遍路させていただいたご縁もあって、今回の旅では、是非訪れたい所だったのです。


りっぱな建物ですが、当時の伽藍はもちろん存在しません。1973年に発掘調査が開始されたそうです。それでも、その跡地に立つと、空海さんの時代がしのばれます。西安の旅の後、我が司馬遼太郎さんの『空海の風景』を読み直したのですが、そのころの空海さんの様子が見てきたかのように書かれています。


青竜寺は、他の場所と違って訪れる人も少なくさびしい感じがしました。日本人も昔はたくさん訪れていたそうですが、今回は私たちだけでした。今ある建物は、1984年に日中共同で建てられたものだそうで、日中友好がすすんでいた頃の遺産とも言えますね。最近はその熱も冷めて、どちらかと言うと厳しい時代になりました。


門をくぐるとスイレンの花がありました。こういうのを見るとホッとしますね。


ここの線香もりっぱでした。


中国では、空海さんがいた頃から40年後には、仏教弾圧がはじまります。その後も衰退していき、中華人民共和国の建国、更に文化大革命と廃仏の危機を経て、現在に至っています。最近は徐々に復興しているようですが、ダライ・ダマは未だ亡命したままです。


狛犬でしょうか?境内の木の枝にも赤いリボンが吊されていたのですが、おみくじを木に結びつけるようなものなのでしょうか?


中国の小学生でしょうか?遠足にでも来たのか、にぎやかに遊んでいました。足下の箱には、「青少年研学旅行 学具箱」と書いてありました。


0番札所と言うことで御朱印をいただきましたが、50元(約800円)もしました。日本では300円なので、連れあいがケチっていたら教授がプレゼントしてくれました。

<つづく>