はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

唐招提寺で天平の甍にふれる

2016-09-15 22:32:55 | 寺社めぐり
奈良や京都に出かけては寺社仏閣を巡っていますが、何度でも訪れたいところがあります。ここ唐招提寺は、そういうお寺の一つです。

南大門をくぐると金堂が迎えてくれます。この景色がなんともいいんですよね。


「豊かな量感と簡素な美しさを兼ね備えた天平様式」(お寺のパンフレットからですが、私が言いたかった言葉です)の金堂は、奈良時代(8世紀後半)の創建の姿を残しています。まさに『天平に甍』ですね。


訪れたのは、9月4日のことで、もう10日ほど前になりますが、ちょうど萩の花が咲きかけた頃でした。


内陣には巨大な三尊が並んでいます。もちろん撮影は禁止なので写真はありませんが、どの仏像もすばらしいものです。8年程前に、金堂の大修理があり、その時にも訪れたのですが、三尊を目の前で拝することができました。乾漆造で丈六の仏像を仰ぎ見たことを覚えています。

正面に並ぶ8本のエンタシス列柱は、ギリシャの神殿様式がシルクロードを経由してここまで伝わった証でしょうか。


唐招提寺は鑑真和上が創建したお寺です。鑑真和上のことは説明するまでもありませんよね。鑑真和上が日本にやって来たのは1263年も昔のことなんですね。


我が芭蕉さんも、ここで句を詠んでいます。「若葉して御目の雫拭はばや」


昔から人々が行き来した難波と平城京を結ぶ街道が、唐招提寺の近くを通っています。伊勢街道を歩いた折りにも、唐招提寺に寄りました。


近年も大阪と奈良を結ぶトンネルが通じ、唐招提寺が近くなりました。


金堂は横からの眺めも堂々としています。どこから眺めても見飽きないお堂です。


金堂の屋根の下には?


もう、萩の花も見頃に近づいたのではないでしょうか。



※西安の旅から戻ってきて、最初に訪れたのが唐招提寺です。これも何かの縁というものでしょうか。
ところで、明日の夜から黒部へ釣りに出かけます。また、しばらくお休みします。台風16号の動きが気になりますが…。