はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

西安の旅 11

2016-09-10 19:38:11 | 中国の旅
西安の旅4日目は、いよいよ兵馬俑です。



西安から約36キロも離れた所にあるので、大型タクシーをチャーターして向かいました。
さすが、中国でも人気のスポットです。たくさんの人が押し寄せていました。さっそく秦の始皇帝が出迎えてくれました。


兵馬俑1号俑抗が見えてきました。


さあ、いよいよ兵馬俑と対面です。期待がふくらみます。


広い空間の下には、兵馬俑がずらりと並んでいました。奥行きは230メートルもあるらしいです。それにしても、たった一人の人間のためにこれだけのものを…。


1974年(今から42年前)に、井戸を掘っていた農民が偶然に見つけたものが、なんと世紀の大発見だったのです。


兵士達は東を向き、後方にある始皇帝陵を守っているということです。


ほぼ等身大の兵士は、ひとり一人の顔もそれぞれちがっています。


発掘は現在もつづいているようです。いったいどれだけの規模の遺構なんでしょう?


けっこう修復も大変な感じですね。というのも、この兵馬俑ですが、破壊された状態で出土しているのです。


こんな状態で土に埋まっているようです。かなり破壊されているのがわかります。秦を滅ぼした項羽(四面楚歌の人です)の仕業といわれています。


もともとは彩色されていたようです。永い眠りから覚めて、空気に触れると色があせていくそうです。


この兵馬俑が造られたのは、紀元前200年頃というのですから、中国の歴史の奥深さを感じさせられました。


西安に来る前に、大阪で兵馬俑展を見てきたのですが、やっぱり本物の迫力には数万倍かないませんね。


西安まではるばるやって来た甲斐がありました。

<つづく>