はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

明日香で古墳めぐり(都塚古墳)

2020-03-25 19:55:55 | 古代史の舞台を歩く
昨日、NKH総合で『今、古墳がアツい!ミステリアス古墳スペシャル』という番組が放送されていました。
今、空前の古墳ブームが到来しているそうなのですが、本当なのでしょうか?
ブームに便乗するわけではありませんが、今回は少し前に明日香の古墳めぐりをした時の話です。

3月9日に撮ったハナモモです。今頃はどうなっているのでしょう。



ハナモモごしの石舞台古墳です。(石舞台古墳の事は、3/12にアップしました。)



高台から棚田を眺めた時に、都塚古墳も写っていました。画面の中央のこんもりしたところです。木が7〜8本植えられています。



都塚古墳(みやこづかこふん)は、石舞台古墳から歩いて10分ほどのところにあります。



円墳のようにも見えますが、方墳のようにも見えます。



実は下の図にあるように、階段ピラミッド状の方墳だったようです。これは、とても珍しい形状の古墳のようです。



石舞台古墳の近くにあることなどから、被葬者は石舞台古墳の被葬者とされる蘇我馬子の父、蘇我稲目ではないかと考えられています。



石室への入り口が見えますが、石室を覆う石組みも、石舞台古墳のように立派なものかもしれません。



これだけの古墳を造ることができるのは、当時この地で力を誇っていた蘇我氏ということになるでしょう。



やや離れたところから振り返りました。後ろには棚田が広がっていました。



明日香には、百舌鳥・古市古墳群にあるような巨大な古墳はほとんどありません。
明日香が日本の中心として栄えたのは6世紀後半のことですが、その頃はもう巨大古墳は造られなくなっていました。
巨大古墳に代わって、天皇陵としては八角形の古墳が造られ始めました。
次回は明日香を代表する古墳、高松塚古墳などをめぐります。

※訪問日 2020.3.9